千手最強の忍とうちは最強の忍は、個性と英雄が蔓延る世へと生まれ落ちる 作:天叢雲剣を捧げるスサノヲ
三体の
「では、ここからは私たち警察が引き受けます。わざわざご足労ありがとうございます。イレイザーヘッドにリューキュウ。」
リューキュウ「ええ、よろしくお願いします。じゃあ千手君にうちは君、私たちができるのはとりあえず此処までだから、後は警察官の言うことに従って事情聴取に参加するのよ。」
相澤「特にうちは、俺はお前が一番心配だ。警察の人たちにまた例のような態度を取らないかがな。そのためにもうちはが何かやらかしそうになったら千手がしっかりと止めてやれよ。警察の元へ向かっている途中の時に聞いた限り、お前ら二人は昔からの幼馴染で親友なんだろう?」
マダラ「フン、そんなことお前に言われずともわかっている。そこまで俺も愚かでバカな奴ではない。」
柱間「うむ!それについては心配無用ぞ!もしもマダラがまた出過ぎた真似をしたらこの俺が全身全霊でマダラを止めるから安心しろ!イレイザーヘッド殿よ!」
相澤「そうか。まあ千手に関しては、リューキュウから聞いた限り人情味溢れた性格らしいから信頼して任せられるが、それでもなんとなく心配は尽きん。」
柱間「因みに、お主ら二人はこれからどうするのだ?」
リューキュウ「そうねぇ、私とイレイザーヘッドは別の警察官たちと共にこれから今回の事件の後処理をする感じになると思うわ。ヒーローの仕事は基本的に多忙なことが多いからね。」
相澤「まあそういうことだ。俺たちは今回の事件の後始末があるから一旦此処を離れることになるが、これからお前ら二人の事情聴取を担当する警察官たちの言うことをしっかり聞けよ。教えることはただそれだけだ。じゃ、また後でな。」
リューキュウ「じゃあ私もそろそろ仕事を再開するわ。事情聴取、少し長いと思うけど頑張るのよ。」
そして、イレイザーヘッドは仕事の続きをするため、そそくさとこの場を後にし、リューキュウも歩きながら振り返って柱間とマダラに優しい笑みを溢した後、イレイザーヘッドを追うようにそのままこの場を後にしていった。それを見届けた柱間とマダラは、イレイザーヘッドとリューキュウの二人に感謝の言葉を放った。
柱間「そうか!わかった!ヒーローとやらの者たち!とりあえず色々と助かったぞ!感謝する!」
マダラ「フッ、全く。柱間は相変わらず人相ができているもんだぜ。だがまあ、あの二人には感謝しておく。何せ俺と柱間がこの世界で新たな人生を一から生き直すための起点がなんとなく掴めそうな気がするからな。」
柱間「そうだなマダラ。俺たちならばその願い、きっと果たすことができるぞ。俺の弟、扉間やマダラの弟、イズナの分までな。」
マダラ「おう、下手すりゃあイズナは、この『永遠の万華鏡写輪眼』の中に生きているのかもな。きっと・・・。」
柱間「ああ、扉間もきっと俺のこの木の葉の忍の額当ての中か、または俺の心の中で生きているに違いないんぞ。きっとな!」
柱間とマダラが何処か熱く喋り合っていた時、自分たち二人の前に事情聴取を担当する警察官が近づき、そしてその警察官は柱間とマダラに対して事情聴取についての説明をし始めた。
「君たち二人が、今回の事件に関わっていた人物たちだね?イレイザーヘッドとリューキュウから話は聞いているよ。これから君たち二人には警察署で事情聴取をして貰うけど、時間に関してはどうやら大丈夫そうかな?」
柱間「うむ!これから事情聴取、よろしく頼むぞ!若いの!」
マダラ「ああ、何でも良いからさっさとその事情聴取とやらに参加させろ。お前らにとっては大事なことなんだろう?」
「うんうん、確かにそうだね!じゃあそろそろ警察署へ向かおうか!」
ヒーローから警察へとバトンタッチするように、警察官はそのまま柱間とマダラの事情聴取に取り掛かるため、柱間とマダラを一時的に連行し始めようとする。
……はずだった。
何故なら、柱間が人命救助、マダラが
病院での検査結果は当然、二人共『無個性』と確定。
そもそもこの世界で生まれ育っていない柱間とマダラは『個性因子』さえ有していない。加えて特に柱間は事情聴取に協力的であり、検査後、証言した一般人の言っていたことが嘘ではないと証明するべく柱間とマダラがチャクラの力を一部見せながら説明することで信憑性は更に高まった。
だがその時、柱間とマダラの個性検査や身体検査などを担当した医者が突然手を上げ、「名前は千手君だったね。質問良いかな?」と柱間へと聞いてきた。それに対し、柱間はいつも通りの愛想で答える。
柱間「おお!お主は俺とマダラの様々な医療検査を担当してくれた医者か!それで、俺への質問というのはなんだ?」
担当の医者「ああ、まず本題に入る前に少し余談を話すけど、千手君とうちは君が「チャクラ」という、「個性」とは違った異能について色々と説明をしてくれたから、実に良い勉強になったよ。そういう異能もこの世界に隠れながら裏でひっそりと存在していたんだなって。何なら「チャクラ」という
そう。この世界の人間たちからすると、柱間とマダラが持つこの世界にとっては未知のエネルギー「チャクラ」や、本来だったらこの世界に生まれ落ちてから4歳頃に個性と共に現れ始める個性因子が全くないどころか、その概念すらも柱間とマダラの肉体に存在していないため、この世界の常識が全く存在しないと知ると、必然的に自然と興味が湧いてきてしまうものなのである。また、担当の医者に再び質問を投げかけられた柱間は、どう答えるべきなのかな数分悩み始めた。
柱間「むぅ、そうだな・・・(なるほど、俺とマダラが突然変異の体質か・・・、確かに前世の世界、忍界で存在したものをこの世界でこうも堂々と見せられたのだから、俺とマダラが突然変異の体質だというのもわからなくもない。だが、俺とマダラがこの世界に転生した経歴をこの世界に生きる人々に果たして大っぴらに明かして良いものなのか・・・。いや、此処はまだ話さぬ方が最大限の妥当か。)」
柱間は数分の間、悩みに悩んだが、結局は前世の世界で死んだ後にこの世界へ転生したという真実をこの世界の人間たちに話すことがまだできなかったため、嘘はつきたくないが、仕方なく嘘も方便という形で答えた。
柱間「実を言うと、俺とマダラはだいたいそんな感じぞ。」
マダラ「!ああ・・・、まあ、柱間の言う通りだ。」
また、マダラも今の柱間の答えで何かを察したのか、同じ答えを医者に言った。
担当の医者「わかった。答えてくれてありがとう。さて、余談なのに話が長くなってしまったね。早速だが本題に入らせてもらうよ、千手君。」
柱間「うむ!わかった!俺が答えられる範囲内でならば基本、何でも答えようぞ!」
マダラ「おい、余興は良いからさっさと要件だけ話せ。」
担当の医者の言葉に対して、柱間はいつも通りの元気の良い豪快な言い回しで答え、マダラは要件を素早く言えと急かすような言い回しをした。そして担当の医者はそのまま質問の本題へと入った。
担当の医者「ああ、わかっているさ。それで本題というのはね千手君、君の身体検査についてだ。」
柱間「ん?身体検査?もしややはり俺の身体に何か異常があったのか?」
担当の医者「いや、それは違うさ。それどころか千手君の身体には何処も異常なんか見られないし、ましてやバッチリと健康的な身体だったよ。」
柱間「おお……!そうか!それは良かったぞ……」ホッ
柱間は担当の医者が放った良い方寄りの答えを聞いて一瞬ホッとする。だがその時、担当の医者が急に別の話へと切り替える。それに対して、柱間の横にいたマダラは、興味ない素振りをしながらもなんとなくまた何かを察していた。
担当の医者「ただ、千手君の身体を検査している内に、
千手君の肉体に宿っている全ての細胞そのものがね。」
そう言いながら、担当の医者は、自分が柱間の身体検査をした時に撮影された柱間が持つ細胞が一部分写った写真をこの場にいる柱間に見せるために机に置いた。また、ついでにこの場にいる柱間以外にも声を掛け始める。
担当の医者「これが例の千手君の細胞の写真だよ。ああそうだ、千手君以外の人たちも良かったらどうぞご自由に見てください。きっと驚くと思いますよ。」
担当の医者にそう促されたのか、柱間に怪我を治療して貰った者たちや数人の警察官も柱間と共に見始めた。そして、柱間が持つ細胞の実体を見た柱間とマダラ以外の者たちはその場で絶句した。何故なら……
それは担当の医者の言った通り途轍もなく奇妙で異質な細胞であったからだ。
「うわぁ何なんだ!この気色悪い細胞は!」
「こんな人間の細胞、今まで見たことねぇぞ……!」
「なんか細胞そのものに顔が浮き出ていて滅茶苦茶気持ち悪いわ……」
柱間に怪我を治療して貰った者たちはそれぞれそう感想を言い、また警察官側も……
「なっ!一体何なんだ!?この細胞は!」
「確かに、なんか細胞そのものに人面らしきものが浮き出ていて奇妙かつ異質だ。この細胞は一体何なんだ……。」
「これじゃあ無個性という正体を明かさずに、超細胞の個性を持つ人間ですと誰かに言ってもおそらくバレないんじゃないか?って、そんなことはどうでも良い!無個性なのに何故このような奇妙で異質な細胞を持っているのかが不思議だ……!」
各々、奇怪で異形なものを見るような目で例の柱間が持つ細胞について感想や疑問を口にしていた。見てみると、柱間の細胞は、細胞一つ一つに柱間の顔が人面のように浮かんでいるような感じだったという。また、その一方……
マダラ「・・・(ま、案の定俺の予想は当たっていたな……。流石に忍界で存在したあの細胞を初めて見れば少しでも驚くのは無理もないか。なあ柱間よ?)」チラッ
柱間「お、俺が持つ細胞って……、そんなに気持ち悪いものだったのか……?だが、皆何もそんな俺の繊細な心に傷がつくほどボロクソに言わなくたって別に良くないかの……。流石に俺の繊細な心は当にズタボロぞ……、酷いんぞ……。」ずうぅ〜ん
マダラ「ハァ・・・(またいつもの落ち込み癖かよ、ったく面倒臭ェな……。相変わらず感情の浮き沈みが激しい奴だ、柱間は。)」
柱間は、今この場にいるマダラ以外の者複数人に奇妙だの異質だの、はたまた気色悪いだの、自分の細胞に対してボロクソに言われたためか、またいつもの豪快な感じが一瞬にして消え去って酷く落ち込んだ感じになってしまい、マダラはため息を吐きながら、その酷く落ち込んだ柱間に対して面倒臭そうに感情の浮き沈みが激しいと自然と心の中で思ってしまった。と、その時誰かが突然この場に入ってきた。
塚内「すまない、イレイザーヘッドとリューキュウから急に聞いたから到着が遅くなった。例の二人の子は何処にいるんだい?」
入ってきたのは、ハットを被り、トレンチコートとスーツを纏った姿のこの場にいる数人の警察官の上司でもある刑事、「塚内直正」刑事であった。その登場にいち早く反応した塚内の部下である数人の警察官が、塚内に近づき、敬礼をした後、数人の警察官の一人が最初に口を開いた。
「塚内刑事!お疲れ様です!はい、千手君とうちは君はすぐ向こうにいます。千手君の方は何故か落ち込んでいるように見えますが。」
塚内「そうか、わかった、報告ありがとう。助かるよ。それと、僕が到着するまで君たちは机上で一体何を見ていたんだ?」
塚内が自分の部下である警察官たちにそう質問を自然と投げかける。それに対して、もう一人の警察官が、見てはいけない異質なものをつい見てしまったような表情を出しながら
「はい、実は……、千手君の検査を担当した医者が普通の人間の細胞とは一風変わっている細胞を見たため、ちょっと気になったらしくて、その細胞を、細胞自体が写っている一枚の写真にして千手君以外の、私たちも含めたこの場にいる人全員にも見せてくれたんですよ。そしたら……。」
塚内「そしたら?」
「はい…、その写真を見た瞬間に自分たち警察官もゾッとしましたよ。まさか病院での検査結果上、
事情を全て話した警察官は、例の細胞がかなり気色悪かったのか、酷い寒気に襲われたような感じに陥っていた。それを塚内は、「そうか…、事情はわかった。寒気に襲われたのならとりあえず君は少し身体を休ませた方が良いよ。」と言い残した後、他の警察官たちに寒気がする警察官を任せ、担当の医者と柱間とマダラの方へと向かった。
塚内「失礼します、警察官たちの上司の塚内です。あと、急にこの場に入ってきてしまってすいません。ちょっとした事情がありまして。」
担当の医者「そうですか、警察の方らで事情があるならば自分は別に構いませんよ。ああ、もしかして例の写真のこと、塚内さんの部下である警察官から聞きましたか?」
塚内「はい、先程自分の部下の一人から聞きました。ならば話は早いですね。僕も見させて貰っても構いませんか?その千手君の細胞の写真を。」
担当の医者「ええ、どうぞ。」
そして塚内は、柱間の肉体に存在する細胞の写真を見始めた。数分後、見ることを一旦やめて再び担当の医者に対して口を開いた。
塚内「見させて頂きました、どうもありがとうございます。感想としては、部下の言う通りやっぱり奇妙で異質な人間の細胞でした。千手君の細胞は。確かにこれは驚いてもしょうがないですね。」
担当の医者「そうでしょう?そこにいる千手君とうちは君にも聞いてみると良いですよ。何か詳しく知っているかもしれないので。」
塚内「わかりました、わざわざありがとうございます。あと、これは僕からのお願いなのですが、例の千手君の細胞の写真を私たち警察にくださることはできますか?千手君は勿論、うちは君についても何かわかりそうな気がするので。」
塚内は、千手柱間という人物とうちはマダラという人物を調べるため、その資料として警察へ渡してはくれないか?と何とか頼み込んだ。しかし、担当の医者の答えは当然…
担当の医者「わかりました、予備の写真もちょうど良く残しておいたので大丈夫ですよ。ただし、予備の写真は一枚しか用意していないのでなくさないように気をつけてください。はい、どうぞ。」
担当の医者は、例の細胞の写真を渡し、その写真を塚内が受け取った。
塚内「ありがとうございます。ご協力感謝します。あとは私たち警察が警察署にて仕事をしますので大丈夫です。」
担当の医者「わかりました、千手君とうちは君は彼処にいますので、話しかけにでも行ってください。」
塚内「わかりました。何から何までどうもありがとうございます。」
そして、塚内は担当の医者のところを離れ、一番の目的である千手柱間とうちはマダラの元へと向かって行き、二人に話しかけた。
マダラ「ん?なんだ貴様。」
塚内「こんにちは……と言っても君たち二人にとっては初めて僕と会うんだから此処は初めましてだね。僕の名前は塚内直正、此処にいる警察官たちの上司で、事件について捜査する刑事という職業を勤めている。君はうちはマダラ君で、隣にいるのは千手柱間君だね?よろしく。」
塚内は、裏表のない優しい顔で握手の手をマダラへ向けて伸ばした。それに対してマダラも相手と握手もしないのは少しばかり失礼だと自分でつい思ったのか、柄じゃないと思いながらも握手の手を塚内へと伸ばし、やがて握手を交わした。
マダラ「ああ、お前の言う通り確かに俺はうちはマダラだ。で、俺の隣にいる、急に元気になったり急に落ち込んだりと感情の浮き沈みが激し過ぎるお人好しバカが俺の
柱間「ハァ……、皆全員俺の細胞の悪口を言うなんて酷いんぞ……。」ずうぅ〜ん
マダラ「つーか……、テメェはいつまで落ち込んでんだァァァ!!!過去のことをいつまでもズルズルと引きずんのもいい加減にしやがれェ!ゴラァ!!」
柱間「うおっ!!びっくりしたの!今の叫び声、ちょっと心臓に悪かったんぞマダラ〜!……ま、とはいえなんかもう気分が治ったから良しとするかの!ガハハハハハハ!!」
マダラ「チッ、ったく相変わらず変わっていねェな、テメェのお墨付きのバカは……」
塚内「ハハハ、なんか二人共やり取りが面白いね。やっぱり、幼馴染とかだからそういうことがお互いに自然とできるのかな?」
柱間「当たり前ぞ!何せ俺とマダラは小さいガキの頃からの幼馴染なんだからの!ハハハハハ!!」
マダラ「まあ確かに合っているっちゃあ合っているな。とはいえ…、俺はいつもあのお人好し過ぎる
塚内「ハハ、そうかそうか。幼馴染か…、懐かしいなぁ…、僕がまだ純粋無垢な子供だった時の頃を思い出すよ。」
柱間「ほう!塚内殿がまだ子供だった頃か…、例えばどんなことがあったんぞ?」
塚内「まあ僕の子供時代については君たち二人のご想像にお任せするよ。さて、長話が過ぎたね。早速本題に移るんだけど、此処からは病院を出て、僕と一緒に本来あのまま事情聴取をする場所だった警察署にてこのまま事情聴取を行うつもりなんだが、まだ時間は大丈夫かい?」
塚内は柱間とマダラにそう質問した。だが、柱間とマダラの答えは当然決まっていた。
柱間「うむ!そういえば確かに最初は警察署という場所で事情聴取をするらしかったからの!ま、俺とマダラは全然構わぬぞ!な!マダラ。」
マダラ「ああ、そういやそうだったな。であればとっととその事情聴取とやらを終わらせに入るか。たしか塚内、だったか?これからよろしく頼む。」
塚内「わかった、じゃあそろそろ此処の病院を出ようか。千手君、うちは君。」
そして、柱間とマダラは塚内と共に病院を出た後、本来あのまま向かうはずだった警察署にて遅れながらも事情聴取を行うため、柱間とマダラは塚内と一緒にその警察署へと足を運んだ。また、ついてきて貰った、柱間の世話になっている一般人については、塚内の部下である警察官たちが親や親戚などに連絡を入れ、迎えにきて貰ったりしたことがあったのはまた別の話であった。
・とある街の警察署・
塚内「柱間細胞?それはこの細胞の名前のことかい?」
マダラ「そうだ。そして例の写真に写っている細胞の名前を柱間細胞と呼ぶ。」
柱間細胞。それはかつて、柱間とマダラが駆け抜けた前世の世界である忍界にて、尾獣や穢土転生に匹敵するほど、忍界の戦争で使われる兵器として重要視されていた、千手柱間の肉体から採取された恐ろしいほどの生命力を秘めた様々な恩恵をもたらすことができる細胞である。また、余談だが。忍界で戦死したらしい千手柱間の肉体は、死後五十年近く時が過ぎても全く腐敗せず、むしろ生前のままだったという。つまり、移植にさえ成功すれば、様々ある有能な恩恵を簡単に手に入れることができるイかれた細胞を全身に纏ってる柱間は、やはり全身柱間細胞の化け物なのかもしれない。
そして、マダラは今柱間と共に警察署にて、写真に写っている柱間の細胞について詳しく質問してきた塚内に対して答えたりなどをしていた。
塚内「わかった、どうもありがとう。因みに、かなり奇妙で異質な細胞ということから、例えばその細胞を移植した時とかに何か移植した身体に影響を及ぼすこととかってある?」
マダラ「ああ、もちろん様々ある。それは……」
マダラ「…という感じだ。わかったか?塚内。」
マダラが柱間細胞が肉体に起こす影響力について説明をし終える。だが、その説明を聞いた塚内は、柱間細胞が起こす、想像を絶するやばい出来事を予測してしまったのか。半分眉を合わせるような暗い表情になっていた。
塚内「ああ…、ありがとううちは君。それにしても柱間細胞か…。確かに、移植にさえ成功すれば明らかに恐ろしい兵器級の細胞だ。柱間細胞が肉体に起こす影響力をまとめると、致命傷でも短時間で回復する自然治癒力やチャクラという未知の力が使え、さらに身体エネルギーによる身体能力向上といった恩恵などを与えてくれる。また、一定以上の柱間細胞を移植すれば、チャクラを消費して『木遁』という、個性の原理とは全く別の原理を持った樹木を操る個性のような特殊能力を使うことができると……。因みに移植成功率はどのくらいだい……?」
マダラ「ああ、確か60分の1ぐらいだったからおよそ1%ぐらいの確率だ。また……
もし移植に失敗すれば柱間細胞と移植された肉体に拒絶反応が起こり、移植に失敗した者は柱間細胞に肉体を食われるように乗っ取られて必ず死ぬ。」
塚内「!?…か、必ず死ぬ!?」
そう、柱間細胞の移植成功率は基本1%の超低確率。さらに運良く移植に成功できたとしても、扱いを気をつけなければすぐ柱間細胞は暴走を始めて肉体を食われてしまうため、忍界より科学技術が進んでいそうなこの世界においても簡単に扱える細胞ではないのだ。ましてや素人なら尚更である。
マダラ「そうだ。何せ柱間細胞は肉体との拒絶反応が極端に強いからな。」
塚内「なんてことだ…。拒絶反応が極端に強いとしても、これがもし
塚内は指で眉間を押さえながら柱間細胞による不慮の事態に対して少し悩みを抱えてしまった。それもそうだろう柱間細胞がもし
柱間「マダラ、ちょっとばかり変わってくれ。塚内殿に話したい。」
マダラ「わかった、お前のことだから何かあるのだろう。別に構わん、変わってやる柱間。」
柱間「すまんの、マダラ。さて、塚内殿よ、お主が抱えている悩みというのは俺の細胞が
塚内「ああ…、確かにそうだね。ならば、千手君だけが宿す柱間細胞、千手君ならどうこの社会に活用していきたいと思う?」
柱間「俺の細胞をか…」
塚内は千手柱間という人物が純粋な善なのかそれとも純粋な悪なのかどうかを見極めるような質問を投げた。だが、そんな心配は杞憂に終わる。何故なら千手柱間という人物は、根っからのお人好しと親友であるうちはマダラに推薦されるほどの純粋無垢な善人だったからだ。
柱間「そうよのう、俺が持つ細胞がそんなに危険なものならば、とりあえず悪なる者にそれを奪われぬよう用心し、かつ俺が持つ細胞を何か良いことに役立てれば、この世界も自然と俺が持つ細胞を認めてくれるのではないか?ほれ、例えば医術関係とかな!」
塚内「ッ!」
マダラ「・・・(そうか、それがお前の答えって訳か。柱間よ。)」
柱間は、いつもの優しいかつ豪快な言い方で塚内の質問を純粋に答える。
そして柱間を静かに笑いながら安心するマダラもそこにはあった。
そして…
塚内「…そうだ、そうだね!柱間細胞によって新たな脅威が生まれてしまうぐらいならその脅威を千手君自身やヒーロー、そして我々警察が生ませなければ良いだけだ。そして、柱間細胞という細胞を医療など、この世界にある社会へと役立てて使う…。ハハハ、何とも澄んだ青空のような善性がある答えじゃないか、千手君の答えは。それに千手君みたいな純粋無垢な善性を持つ人間、中々いないよ。」
柱間「そうかそうか!悩みが解決したのならばそれは良かったぞ!」
マダラ「フッ、相変わらずバカでお人好しな野郎だぜ。柱間は。」
塚内「ただ、千手君が持つ柱間細胞を医療などで実用化するためには、その移植成功率を1%からさらに上げないといけないなど、解決に必須な課題がまだまだある。しかもそれまでにかなりの時間と労力も必要となるかもしれないしね。」
柱間「そうだのう…、ま!それは後でゆっくりと考えて行けば良いんぞ!ガハハハハハハ!!」
塚内「ハハ、相変わらず楽観的だね。さて、柱間細胞のことはとりあえず此処までにして、次は今回起こった事件について事情聴取していくけど…」
そして数十分後。事情聴取は問題なく終わり、塚内と別れた柱間とマダラは、警察の連行から無事解放されて警察署の外に出た後、例の
はい、ということで第五話でした。この小説で初の10000字越えを達成しました。なんかちょっと長引かせる展開になってしまいましたが、次話で物語の進展が出てくるようにはします。なので、次話についてはついに柱間とマダラがヒロアカ世界で目指す最初の目標が決まる話になると思います。現実の方も忙しいことがあるためたまに遅れるかもしれませんがちゃんと執筆し、投稿するようにします。
また、お気に入り登録や質問、評価も是非お待ちしておりますが、特に感想を頂けると、作者の小説制作のやる気向上などへと変わりますので、よろしければ、是非よろしくお願いします!ですが、理不尽な誹謗中傷などの行為は流石にやる気が下がりますのでそれらは御法度で。
柱間とマダラのヒロイン候補についても、投票文や感想、どんどん受け付けておりますのでそちらも是非よろしくお願いします!
では、第六話にて。