千手最強の忍とうちは最強の忍は、個性と英雄が蔓延る世へと生まれ落ちる 作:天叢雲剣を捧げるスサノヲ
・とある街の警察署前・
長い事情聴取が終わって柱間とマダラが警察署の門を出ると、警察署の外で待機していたイレイザーヘッドとリューキュウが出迎えた。
柱間「おお!これはイレイザーヘッド殿!まさか俺とマダラの事情聴取が終わるまで外で待っていてくれたのか!?それは恩に着るぞ!ガハハハハ!!」
相澤「お前は相変わらず元気で良いことだ、千手。事情聴取が開始する前に言ったはずだろ。一旦此処を離れるだけだとな。」
マダラ「それにリューキュウもいるとはな。わざわざ迎えにでもきてくれたのか?」
リューキュウ「ええ、そうようちは君。さっき、例の事件の後処理が一段落ついたから、あとは警察に任せて私とイレイザーヘッドは警察署の前で待っていたの。」
マダラ「そうか、まあとりあえずはわかった。わざわざ恩に着る、とだけ言っておく。リューキュウとイレイザーヘッドにはな。」
リューキュウ「フフッ、うちは君は相変わらず素直じゃないわね。」
相澤「それより、
リューキュウ「そうよ、見なさい。二人共。」
柱間「ん?何か気になるものでも見えたのか?イレイザーヘッド殿にリューキュウ殿。」
マダラ「見ろって一体何を見ろという?イレイザーヘッd ────」
警察署の外では、大きなカメラや、ボイスレコーダーらしき物を持った人間で溢れ返っていた。その後ろにも多くの通行人でごった返していたのだ。
柱間とマダラが唖然としたのはそれだけではない。
「目線お願いします!リューキュウ!」
「こっちに、こっちにお願いします!」
「“ドラグーンヒーロー”《リューキュウ》! マジでこの街にいたのか、しかも俺の理想の女のタイプであるクールビューティー系美人!さらにチャイナドレスのような
リューキュウが、複数のカメラ相手に優しそうな笑みを浮かべながらこの場にいる一般の人間たち全員に気品良く手を振っていた。
柱間「おお…!これは凄いの…!この住民たちは皆お主たちヒーローとやらを目当てにして集まってきたのか?イレイザーヘッド殿。」
マダラ「なんかまるで彼処にいる有象無象共が見るような品物みたいだな、ヒーローってのは。俺はガヤガヤとした人混みがまず嫌いだ。」
相澤「俺は別に違う。リューキュウは…、まああの人は基本、綺麗な見た目も相まってクールで冷静なところがあるが、あのように一般人に対してのファンサービスも怠らない真面目さと頼りさと優しさも備えているからな。あと、うちはが今言ったことに関しては、基本的にヒーロー活動と併用して一般人たちが求めるファンサービスにも答えなければいけない職業がヒーローだ。まあ兎に角一般人が見る品物みたいに扱われても多少はしょうがないだろ。」
マダラ「フン、相変わらず愛嬌のない無愛想なヒーローだ。イレイザーヘッドは。」
相澤「そんなの知るか。俺には俺なりの愛嬌ってのがあるんだよ。」
柱間「まあまあ、マダラもイレイザーヘッド殿も落ち着け!イレイザーヘッド殿にはイレイザーヘッド殿だけにしかない良いところがあるんだからの!ガハハハハハハ!あ!それに、向こうの野次馬にいる一部の人間たちが俺たちの方に気づいたのか、なんか向かい始めたんぞ!」
相澤「そうか。だが、
柱間「む?それは一体どういうことだ?イレイザーヘッド殿。」
マダラ「まあ待て、柱間。噂をすれば早速きやがったぞ。」
マダラが首を振って示したその先には、リューキュウに夢中の一般人を通り抜けてきた一部の集団がいた。こちらに気付くと人混みを抉じ開けながら近付いて来る。
大きい機材を積んだカメラと、スーツの女性と男性。
イレイザーヘッドは柱間とマダラを自身の後ろに隠すようにして守る。
相澤「…案の定、危惧していた通りマスコミか。」
柱間「?ますこみ…?それは一体何ぞ?」
相澤「そうだな…、お前らのことを意地でもしつこく聞いてこようとする傍迷惑な情報収集屋の連中、とだけ今は言っておく。」
マダラ「’確かに、俺と柱間にとっては傍迷惑も良い砂利共だ。しかしなぜ俺と柱間にだけだ?」
イレイザーヘッドがすっ、と後ろ手にスマートフォン携帯を見せながら、「この画面に映っている動画を見てみろ。」と言ってきた。
マダラはそれを眺め、俄かに顔をしかめる。
マダラ「?これはなんだ……?」
相澤「さっきの
マダラ「少し遊び過ぎたせいか長く彼奴らと戦い過ぎたということか…。少々面倒なことになったな。」
相澤「ああ。それにマスコミは鼻が利く……。しかしどうする、俺たちプロヒーローならお前ら二人の壁になれるが……。」
マダラ「いや、そんな心配などいらん。」
相澤「……何? おい。」
柱間「ぬ!?マダラ!?一体何を…!?」
口元で笑いながらその有難い誘いを、マダラは断った。
そしてマダラは人混みをお構いなしに芭蕉扇のような大団扇とそれに付いている鎖鎌を背負い歩き出す。そこに、女性記者がすかさず距離を詰めてきた。
「これって、君なのかな? だとしたら、どうやってこの
女性記者は素早くそう質問する。だがマダラは、「フン」と女性記者に対して鼻で笑った後、質問の答えを言った。
マダラ「おい女、俺が映っているその動画とやらを見て言っているならば、そんなことをいちいち聞く必要はないだろう?」
「お、女って…、そんな乱暴な呼び方しなくても…。けど、“個性”を使っていないという証言は苦しい言い訳だと思うんだけどなぁ…。」
苦笑いでそう物申してくる女性記者。その言い分に対し、困ったようにため息を吐くと、マダラは口を開く。
マダラ「“個性”を使っていないという証言は苦しい言い訳だと?貴様…、俺が嘘をついているとでも言いたいのか?俺は嘘などつかず、正真正銘純粋な体術のみで彼奴らを懲らしめただけだ。そんなに認められないのならば彼処にいる俺の親友、千手柱間という男に聞いて見るがいい。現実も認められない砂利共めが。」
そう言った時のマダラは、自分より弱い者たちに不条理な憶測を勝手に作られたのか、女性記者だろうと関係なく半分静かな怒気を含ませた高圧的な感じになっていた。だが、その怒気は案外すぐに治まり、今度は冷静な感じで口を開いた。
マダラ「それに、“個性”という特殊能力は、よく見て動けば自衛による対処はそう難しくはない。特に、個性がないという意味の言葉があったな…、所謂、無個性だったか?その無個性という言葉を世の中から言われて蔑まれている者たちは、全員体術を重点的かつ極限にまで鍛えたのか?俺や柱間のように重点的かつ極限にまで鍛えれば、個性の扱いが熟練している
柱間「マダラ…!」
「うっ…、で、でも普通は萎縮…怖がるよね?あんな恐ろしい個性を持った
案の定の食い付きぶりに、マダラは半笑いであった。しかし、その笑いが不敵に映ったのか、今度は男性記者が違う角度からマイクを突き出してきた。
「単刀直入に伺います。君は本当は“個性”を使っていたのでは?この動画を見ると、あまりにも不自然な場面が幾つもありました。」
マダラ「と、言うと?何だ?言ってみろ。」
「君が最初の
マダラ「で?それが一体どうした?」
「それがって……。」
数瞬だけ、男性記者は言葉に詰まった。
「こ、こんな……ただの携帯端末とは言え、電子機器で撮られた動画でさえも正確に捉えられないのはどう考えても有り得ない!」
マダラ「全く、いちいち面倒な奴だ。まだ非情な現実が認められないのか?砂利。」
マダラも半分呆れたように男性記者を小馬鹿にする。それに対してムキになったのか男性記者は…
「大体、そんな時はプロヒーローに任せるべき状況で──な、なんですか貴方は!」
相澤「これ以上は止めてもらいましょうか。子供はもう、帰宅しなければならない時間ですよ……?大人の事情に、この子たち二人を巻き込まないでください。」
イレイザーヘッドが、マダラと報道陣の間に割って入った。その動きは迅速で、庇う様にマダラを守ると、いつの間にかリューキュウがマダラの手を引き、柱間がマダラを守るようにその場を潜り抜けたのだ。
リューキュウ「まさかあんなにマスコミを刺激するなんてね。中々の良い度胸だったわ。だけど、それは別として"悪い有名人"にでもなりたいのかしら?うちは君は。」
柱間「全くぞ!マダラ!お前という奴は!何故こうもすぐ喧嘩を売るような真似しかしないのだ!おかげで俺はあの時、もう一時も安心できなかったんぞ!」
マダラ「あー…、わかったわかった、確かに終盤からは少々出過ぎた真似はした、リューキュウに柱間よ。だが安心しろ、俺の身は俺だけで守れる。それに俺と柱間に許可も取らず、土足で他所の家へと図々しく入り込むようにズケズケと情報を聞いてきた彼奴らが圧倒的に悪いだろう?」
リューキュウ「そういう問題じゃないわ。マスコミとかに対してあまり出過ぎた真似をすると、それが仇となって逆に自分の立場が危うくなるケースもあるかもしれないの。だからこれからはその限度を考えるように。あと、うちは君は自分の身を自分で守ることはできるとは言ってたけど、自分一人で全てを守ることが辛くなったら私たちプロヒーロー…いや、大人を頼ってくれても良いのよ。わかった?」
マダラ「…そうか、ならばそのことも視野には入れておくことはしてやる。まあ必要になったらの話だがな。リューキュウよ。」
リューキュウ「アハハ、やっぱり相変わらず素直じゃないわね。ハイハイ、わかったわうちは君。」
そしてついでに…
柱間「そうだぞマダラ。リューキュウ殿もお前のためにこう言ってくれているのだ。何、頼りたい時はたまにその大人に頼ってもそれしきのことで罰など当たりはせん!それは俺に対しても同義ぞ!ガハハハハハハ!!」
前世の忍界から酒を酌み交わすほどの仲であった
マダラ「ああ、テメェに言われずとも俺はもう善処しておいてやるつもりだよ、柱間。つーかあと…」
柱間「ん?何ぞ?マダラ。」
マダラ「俺たち、肉体年齢は15歳でも一応精神年齢は大人だぞ。しかもむさ苦しいオッサンだろ?俺たち二人。今更だけどよ、これから宛はどうすんだよ?柱間。」
柱間「確かにそうだの…、マダラ。だが、イレイザーヘッド殿とリューキュウ殿に、俺たちが忍界という元いた前世の世界からこの世界へ輪廻転生したという経歴を上手く説明し、向こうが理解を示してくれればの…。」
マダラ「それで?どうするよ?柱間。此処でその経歴とやらを説明しちまうのk…痛っ!」
柱間「ッ!?」
マダラに後ろから軽く手刀を加えてきたのは、相澤消太ことイレイザーヘッドだった。マスコミ──報道陣を撒いてこちらに到着していた彼は、少し怒っていた。
相澤「マスコミを煽る奴があるか。有ること無いこと書かれて、干されても知らんぞ。」
マダラ「ああ、確かに余計なことをしたな。イレイザーヘッドよ。」
柱間「すまんのー、イレイザーヘッド殿。俺が甘過ぎるばかりに。」
相澤「分かってるならああいうことはやめておけ。…お前ら二人がヒーローになりたいならな。」
そこには、頭を搔きながらばつが悪そうにするマダラは勿論、「すまんすまん!」と言いながらガハハハハハハ!!と豪快に笑う柱間がいた。イレイザーヘッドもいつもの光景を見ているためか、溜息を吐いた。
相澤「……あれらもスクープを撮ることに最近は躍起になってる。特に最近は目立った事件も無かったしな。まあお前ら二人のコソコソ話を少し聞いていたところ、15歳の未成年らしいし、今回の事件は可能な限り伏せられるだろう。」
リューキュウ「イレイザーヘッド、この子たち結構面白いですよ。特にやり取りがね。」
イレイザーヘッド「ハァ…、リューキュウもあいつら二人が漫才のやり取りでもやっているような言い方をしないでください。」
リューキュウ「ハイハイわかりましたよ、イレイザーヘッド。フフフ。」
リューキュウは優しい笑みを浮かべながらそう答える。それを見る限り、彼女の冷静さや優しさ、真面目さ、頼りさは折り紙付きのものだと伺える。
柱間「因みに今思ったんだが、イレイザーヘッド殿とリューキュウ殿は一体何処でヒーローとやらの仕事をしているんぞ?」
マダラ「ああ、そういや俺も気にはなったな。柱間よ。」
聞くと、リューキュウはすぐ答えた。
リューキュウ「ええ、私たち二人はヒーローだけれど、イレイザーヘッドは事務所を構えずに高校で教師をしているの。私は自分の事務所を持っているんだけどね。」
高校で教師。それを聞くと柱間は反応した。
柱間「そういや、
マダラ「ああ、俺も初めて聞いた言葉だぜ柱間。」
柱間とマダラは、高校という言葉の意味がわからないらしい。それもそうだろう、元いた世界の忍界では忍者教育アカデミーはあったものの、高校という場所など一切存在しなかったのだから。
相澤「はあ?高校を初めて聞いた?ハァ…、全く…、ついにボケまで始まったか?お前ら。高校ってのは入学試験に合格した後、高等教育を学ぶために進学する学校のことだよ。わかったか?お前ら。」
柱間「お、おお!そうかそうか!高等教育を学ばせる学校という意味か!今理解したぞ!感謝する!ハハハハハ!!」
マダラ「ハァ…。それで、イレイザーヘッドは一体何処の高校で働いている?(全く、調子の良い野郎だぜ、柱間は…。ま、俺もわからなかったけどよ。)」
リューキュウ「イレイザーヘッドが勤務している高校は雄英高校という高校よ。私も仕事としてこの街の警察から呼ばれた時に彼にたまたま会ったりするのよ。まあ一応は上位のプロヒーローだからね。もしかして二人共、志望する高校が彼が勤務しているところだったりする?」
艶やかなショートヘアーのブロンド色寄りの金髪をたくし上げつつ、柱間とマダラの顔を見つめてくるリューキュウに、柱間は「雄英高校とやらの高校か…、いやぁ〜…、どうだかの。ハッハッハッ…。」と乾いた笑いを浮かべ、マダラはリューキュウに対し、雄英高校について質問を投げる。
マダラ「そうか、因みにだが雄英高校の入学試験は難しいのか?」
リューキュウ「そうねぇ…、そもそも雄英高校自体が日本最高峰の高校だからそれに相応した高いレベルの学力は勿論、特に一番人気なヒーロー科という学科を目指すならば個性の扱いもそれなりに訓練しなくてはならないから入学するだけでも尚更難しいわ。まあ私は雄英高校出身のヒーローじゃないんだけどね。」
マダラ「勉強か…、確かにこれは大変そうにはなるが、元々俺と柱間はこの世界において平和と秩序を保つためにこの世界にて天下泰平の世を築き上げるという大業がある。だからこそ、此処の雄英高校とやらの学校に入学するのが俺と柱間一番様にはなっているかもな。なあ柱間y」
柱間「べ、勉強…、ま、まあ確かに覚えることは何とか頑張ればできるが…、ただ、面倒ぞ…、滅茶苦茶面倒ぞ…。それも、初代火影としての書類仕事などの仕事と同レベルでやる気が起きないんぞ…。勉強などにはただでさえ飽き性が強いのに…、そんな最高峰の高校である雄英高校とやらの入学試験に俺、本当に合格できるのか不安ぞ…。」ずうぅ〜ん…
マダラ「だぁーッ!!テメェはまた落ち込んでんのかァ!!何度もその落ち込み癖を見せられたらもういちいちツッコむ気力もなくなって来るだろうがァ!つーかテメェが誇らしげに語った、争いのない平和な世界にするっていう夢と理想を俺に提案したんだったらそれぐらいのことなんかいい加減に覚悟を決めやがれェ!!ゴラァ!!」
柱間「ちょっ!?ちょい待たぬかマダラ!わ、わかった!わかったんぞ!少しでも良いからとりあえず落ち着くんぞ!だからその拳を振りかざそうとするのをやめてくれぇ〜マダラァ〜!」
マダラ「やめてくれっていう暇があるんだったらさっさとその落ち込み癖を何とかできるようにテメェも努力しやがれェ…!ゴラァ…!」
因みに、柱間とマダラの漫才のようなやり取りを間近で見ていたリューキュウは、「アハハ…。二人共相変わらず仲がよろしいわね。」と言っていた。さらに…
相澤「まあ兎に角、トップヒーローになりたいなら、確かに
目薬を差しながら話に入ってきたイレイザーヘッドもいた。すると、リューキュウが柱間とマダラ二人のやる気を充分見込みがあると判断したのか、イレイザーヘッドに少し頼み込むように言う。
リューキュウ「だけどイレイザーヘッド、千手君とうちは君、二人共癖は一味も二味も強いけれど、まず雄英高校の入学試験の合格に対してのやる気とかは充分伝わってきますよ?だからこそ是非雄英高校に誘ってみればいかがですか?」
相澤「勧誘って、俺あまり好きじゃないんですよリューキュウ。最終的にはこいつらの意志で必ず決めないと、いつかきっと後悔します。それに──」
そう言いながら、イレイザーヘッドは腕時計を見た。
相澤「陽が沈むのも近い。こっちの事情で引き留めちゃ、千手とうちはも困るだろう。」
リューキュウ「確かにそうかもしれないね。千手君とうちは君には余計なことをしたわ。ごめんなさいね。」
柱間「いや!俺とマダラのことを応援してくれるだけありがたい!全然気にしてなんかいないから安心するんぞ!ガハハハハハハ!!」
マダラ「俺も基本的には今の柱間の言葉と同じくだ。」
リューキュウ「あ!そういえば、千手君とうちは君は自分の家にはしっかりと帰れるかしら?あと、あなたたち二人のプライバシーを聞くことになってしまうけど、ご両親とかはいるの?」
柱間「!?あ、ああー……そうだのー…。(なあ…マダラ、例のアレ、疑われても良いからもうそろそろ言うしかないかの?このままじゃマジのマジでまずいんぞ!)」チラッ
マダラ「!ああ、そうだな…。(確かに…、このまま宛が見つからず野垂れ死ぬのは御免だ。だから俺はもう決めた、このまま怪しまれる嘘をつきまくるぐらいならば、いっそのこと俺と柱間がこの世界に来るまでの経歴を此処で全て吐いちまった方が良い。あと、イレイザーヘッドとリューキュウは仮にもヒーローという人助けなどをする職を持っている。それに、今まで俺たち二人が起こしたことに対して色々と付き添ってくれたりした二人だ。俺の感でなんとなくわかる。あの二人は決して裏切ったりしないとな。)チラッ
柱間「………!(ッ!!…そうかマダラ、お前がそのつもりならば、この俺もお前の意思を尊重するんぞ!ガハハハ!!)」チラッ
相澤「おい、さっきからチラチラとお互いを見合って一体どうした?早くリューキュウの質問に答えろお前ら。」
マダラ「ああ、わかった。だが柱間の大事な話をまず聞いてくれ。」
相澤「大事な話?それは何だ?とりあえず言ってみろ、千手。」
柱間「あ、ああ!実はの…俺たち…」
柱間「…こうして忍界という元いた世界にて俺とマダラが死んだ後、この世界に輪廻転生して、この世界で様々なことに偶然巻き込まれて今に至るという訳ぞ。何とか理解できたかの…?イレイザーヘッド殿にリューキュウ殿よ。」
マダラ「それと、俺と柱間が経験したことはまず空想的かつ非現実的なことが多い。まあ無理に信じろとは言わんが、俺たち二人が今訴えていることは正真正銘嘘偽りのない
柱間とマダラは、元いた世界、忍界での自分たちの経歴である、忍界の戦国時代、千手一族とうちは一族による木の葉隠れの里という初の隠れ里の誕生、木の葉隠れの里でのうちは一族への巧妙な嫌がらせ問題による柱間とマダラの決裂により起こった終末の谷での二人の戦い、そして…80年ほど時が流れた忍界にて、この世に希望などありはしないと今の忍界に絶望したマダラが、大幻術の中での完全なる平和を創り出すための計画「月の眼計画」を実行する際に起こした4回目の忍界における大戦であり、数多くの忍たちが命を落とした『第四次忍界大戦』。その末期にて柱間とマダラがついに完全に和解をした後、柱間とマダラは共に死に、互いの魂は浄土へと帰っていったと全て包み隠さず話して説明した。
そして、忍界の常識が全く存在しない別世界に柱間とマダラが輪廻転生して、この世界の常識という面倒事に偶然巻き込まれた後、今に至るとさらに説明した。
それに対し、イレイザーヘッドとリューキュウはというと、柱間とマダラの今までの経歴に絶句しながらも、信じられないような素振りもしていた。
相澤「そうか…、確かに普通の人間に対してなら、お前ら二人が説明した話は実に空想的かつ不合理的なものでにわかには信じ難い話だが、お前ら二人の必死さと説明の細かさから嘘ではないとも言える。大方行く宛がなかったって訳か。まあ事情はわかった、勇気を出して俺たちヒーローに悩みを話してくれてとりあえず感謝する。それにしてもお前らはまだ俺たち大人に守られるべき子供なのに子供の歳から、その別世界にて戦国時代を経験していたなんてな…。幼い子供さえも戦地に駆り出されるその戦国時代、考え方がまず普通じゃねぇ…。因みに千手にうちは、いつも幼い子供でさえ戦地へと駆り出していた奴は一体何処のどいつだったか覚えているか?」
リューキュウ「イレイザーヘッド……。(確かに、イレイザーヘッドが怒るのも無理もないわね。あの人は合理的主義だけど、根は真面目で何処か優しい真っ当なヒーローの一人なんだから。)」
イレイザーヘッドは冷静になりながらも内心は滅茶苦茶怒っていた。それも堪忍袋の緒が切れそうなほどに。それもそうだろう。子供はまだ大人に守られて当然だと思っているイレイザーヘッドが、逆に大人が子供を守るどころか、子供は大人たちの命令によって無理矢理戦地へと駆り出されたりともはや大人たちの都合の良い道具にも等しい扱いだったのだからその話を聞いて気分が良いはずなどない。そして、柱間とマダラは相澤の質問に対してさらにとんでもない爆弾発言を口にした。
柱間「ああ、それは…俺が一族の長になる前に一族を率いていた俺の父上ぞ。」
マダラ「俺の方も同じくだ。しかもそれだけじゃない。俺と柱間が経験した戦国時代のせいで最終的に柱間の方は元々四人兄弟だったのが二人殺され、そして俺の方も五人兄弟だったのが、俺以外全員殺された。」
柱間「マダラ…!お前…!」
相澤「ッ!?まさかお前ら二人の父親が、お前ら二人が大事にしていた兄弟を無理矢理戦地へと行かせて死に追いやったって訳なのか!?頭イカれてんのか?お前ら二人の父親は…!本当に同じ人間か?」
リューキュウ「確かに…、イレイザーヘッドの言う通り、今のこの現代の世の中であれば絶対に許されない蛮行ね。」
当然、人命や人権を守ることが責務であるプロヒーローのイレイザーヘッドとリューキュウは、冷静になりながらも内心では怒気を出していた。だが、柱間とマダラはもう過ぎたことだと言い出したのかイレイザーヘッドとリューキュウの怒りをとりあえず治め始めた。
柱間「まあ…、確かに俺の父上のやり方は物凄く乱暴で酷い有様だったが、一族を守るためならば致し方ない犠牲も必要なことだった。それが例え、兄弟であろうと、我が子であろうと、我が孫であろうとな…。それに、俺の父上も根は悪い人間ではないと俺は思う。何処かで申し訳なかったと絶対悔いているはずぞ。だから俺は父上を見限らずに此処は許そう!ま!そんなものだ!ガハハハハハハ!!」
マダラ「ま、俺も柱間と同じ考えだ。俺の親父も今頃きっと反省してんだろ。一族の滅亡が起こらないようにするために自分の子供を都合の良い道具として使ってしまったことに。それに、もうとっくに過ぎたことだ、俺はもう気にしてなんかいねェ。」
柱間とマダラの言葉を聞いたイレイザーヘッドとリューキュウは、少し驚いた。その後、まずイレイザーヘッドが何処か静かに笑いながら口を開いた。
イレイザーヘッド「…ったく、相変わらずお前らは仲が良いな。特に千手…、やはりお前はうちはがお人好しバカと言ってた通り誰に対しても優し過ぎる。千手もうちはと共にまだ一般人だが俺は心配だ。千手が持つ、悪に対してもその寛大な心で許すという救い方を逆に相手から良いように付け込まれて利用されないかがな。だからこそ、悩んだ時はまず俺たち大人も頼れ。誠意を持って協力することを俺が保証する。」
リューキュウ「そうよ、千手君。もし悩んでいることや辛いことがあったら、遠慮せずに私たち大人に話してみるのよ?それにうちは君も千手君が悩んでいたらすかさず心配してあげてね?唯一無二の親友なんでしょ?」
リューキュウは女神が微笑んだような優しさのある笑みを溢しながらそう口にする。それに対し、柱間とマダラも了承する。
柱間「うむ!ではもし俺一人では解決できぬことがあれば、遠慮なくマダラや、イレイザーヘッド、リューキュウなどに是非相談させて貰うぞ!ガハハハ!!」
マダラ「まあ言われずともそうさせて貰うに決まっている。何せ俺と対等に戦える者は柱間以外誰一人としておらんからな。」
そして、イレイザーヘッドがふと空を見ると、陽が沈み始めていた。そろそろ解散しようと思ったのか別の話に切り替える。
相澤「さて、俺とリューキュウはそろそろ…、と言いたいが、さっき言った通り、お前ら二人は行く宛がないんだろ?だったら丁度良い…。単刀直入に言うが、千手とうちははとりあえず俺と一緒に俺が勤務している雄英高校へ行き、そして雄英高校にてお前ら二人の面談を
理解をしているか確認を取るイレイザーヘッド。だが、その心配はするまでもない。
柱間「おお!まだ不確定だが、仮として宛は見つかったということか!?うむ!わかったぞ!俺はイレイザーヘッド殿の考えを尊重する!」
マダラ「ああ、まあとりあえずこのまま道端とかで野垂れ死ぬことは何とか回避できたな。」
相澤「理解はどうやらできてはいるようだな、わかった。じゃあそろそろ行くぞ、千手にうちは。因みにリューキュウはこれからどうします?」
リューキュウ「私は自分の事務所に戻って残りの書類仕事を終えたら帰宅するわ。」
イレイザーヘッド「わかりました、では此処らで解散するとしましょう。」
リューキュウ「わかったわ、イレイザーヘッド。じゃあまたね、千手君にうちは君。下手をすると、雄英高校のヒーロー科に入ったらまた会う機会が増えるかもしれないよ。」
柱間「ああ!また会おうぞリューキュウ殿!もし俺とマダラが雄英高校のヒーロー科とやらに入学できたらまたいつか会いにきてくれぞ〜!」
マダラ「ああ、今回は助かった。またいつかn「あ、それと千手君にうちは君。」ッ!?」
リューキュウ「千手君は一般人の救助で、うちは君は
「フフッ。」と言った後、そして背を向けてイレイザーヘッド、柱間、マダラとは別の方角へと歩き出した。だが、離れたリューキュウは一旦振り返り、最後にこう言った。
リューキュウ「本当なら、大手柄だった君たち二人に対しての私からのご褒美よ。」
そして柱間とマダラに向けて手を気品良く振った後、リューキュウは再び背を向けて去って行った。
ザッ、ザッ、ザッ、ザッ
柱間「…なあマダラ。」
マダラ「あ?急に何だよ柱間。」
柱間「お前…、
リューキュウ殿に対して何故か滅茶苦茶照れていたの!!笑」プップー
マダラ「は、はあ!?ち、違っげェよ!あれはただ、リューキュウから急にあんなことを言われたからちょっと動揺しちまっただけだ!別に怪しいことなんか一切考えていねェよ柱間ァ!!!」
柱間「またまたぁ、そんなことを言ってのー。此処は包み隠さず何もかも吐いてしまうのが一番手っ取り早いんぞーマダラ〜!ほれ、安心して俺に全て吐いてみるのだ!」クックックッ…!
ブチッ!
マダラ「テメェは人が思うことにいちいちズケズケと入り込んでんじゃねェェェェェ!!!ゴラァ!!今度テメェで水切りしてやろうかァ!!」
柱間「うお!?わ、わかったわかった!だからその顔で怒るのをやめてくれぇ〜!マダラァ〜!あと…、声もちとうるさかったしの…。ハハハ…。」
マダラ「その言い方は俺に対して余計火に油を注いでんぞゴラァ…!」
相澤「ハァ……、ったくお前らは相変わらず仲がよろしいな…。」
多数の負傷者が出たにも拘わらず、一人の犠牲者を出すことなく解決したこの事件。貢献者は“ドラグーンヒーロー”《リューキュウ》と他一名のプロヒーロー。さらに、この街にいる一般人からはただのコスプレ忍者だと思われていた二人の一般人が、無個性でありながら並みのヒーローを上回る活躍をしたことは瞬く間に世間に報じられた。
実名も世間に公表され、千手柱間は多くの負傷者の救助を、うちはマダラは凶悪
また、柱間は医療関係でも大きな功績を上げているが、実はマダラも大きな功績を上げていたことをヒーローと警察たちは知っている。
それは、マダラがマスコミや野次馬の前で言い放った、『無個性でも、ありとあらゆる戦闘知識や体術などの戦闘技術を極限にまで磨き上げれば個性にも決して負けず、然程の脅威にもならない。』という言葉であった。――それをマダラが体現したことで、無個性と言われて個性持ちの者たちから虐められていた者たちが一念発起して己を鍛え始めたことだ。
つまり、柱間は医療患者や医療関係者の者たちにとっての希望の星で、マダラは無個性の者たちにとっての希望の星となっていたのである。
個性を磨けど制限されて使用出来なければ、残されるのは己自身の純粋な力のみ。ならば、最初から無個性だったら己自身の純粋な力を徹底的に磨き、鍛え上げれば良い。
それを証明したマダラはもはや無個性などと蔑めるような存在ではなかった。
千手柱間とうちはマダラが生まれた世界、『忍界』とは違うこの世界。
忍の祖である六道仙人の言葉によって再び生を受けた柱間とマダラの、この世界にて争いのない完全なる天下泰平の世を築き上げるための新たな戦いが今、再びここから始まったのであった。
はい、ということで第六話でした。今回の文字数も12609文字と、また多くなりました。なんかまとめ方が下手でした…、はい。やっぱり物事を簡潔にまとめることって、簡単そうで難しいですよね。兎に角簡潔にまとめれるよう努力致します…。まあそれはともかく、次話については、まあとりあえず、雄英高校で一部のヒロアカキャラ側が、柱間とマダラに色々と質問したりする面談のような回になると思います。よろしければこれからもご愛読よろしくお願いします!
また、お気に入り登録や質問、評価も是非お待ちしておりますが、特に感想を頂けると、作者の小説制作のやる気向上などへと変わりますので、よろしければ、是非よろしくお願いします!ですが、理不尽な誹謗中傷などの行為は流石にやる気が下がりますのでそれらは御法度です。
今開催している投票もどんどん受け付けておりますので是非ご投票よろしくお願いします!
では、第七話にて。