千手最強の忍とうちは最強の忍は、個性と英雄が蔓延る世へと生まれ落ちる 作:天叢雲剣を捧げるスサノヲ
今話では、雄英高校の一番偉い人など、雄英高校の関係者が一部登場します。よろしくお願いします。それにしてもNARUTOにおける忍術って、ヒロアカにおける個性と若干似ているよね。なんか。
ま、それはさておきどうぞ!
例の事件収束後、柱間とマダラはリューキュウと別れて相澤消太ことイレイザーヘッドと共に車で雄英高校へと移動した。勿論、運転手はイレイザーヘッドである。また柱間は、イレイザーヘッドが運転する車で移動している最中、忍界には存在しなかったこの世界の街並みや現代技術に驚愕しながらも興味を持ったのか物凄く感心し、マダラは驚愕はしなかったものの、静かに興味を持ちながらこの世界における街並みや現代技術を静かに観察していた。無論、柱間に関しては車を運転しているイレイザーヘッドに「あまり大声出すんじゃねぇ千手。もう少し声の調整はできねぇのか。」と怒られたらしい。移動を開始してから数時間後、こうしてついに静岡県にある国立の高校、雄英高校についた後、柱間とマダラは、高校にしては大き過ぎるその大きさを肌で感じていた。
柱間「おお…!これが…!」
マダラ「雄英高校とやらの高等学校って訳か…、しかもただの学校にしては少々大き過ぎるな。」
雄英高校。正式名称は、雄英高等学校。日本における最高峰の学校の一つであり、
柱間「それにしても大きい学校ぞ。一体何階ぐらいあるんかのー?マダラ。」
マダラ「さあな、そこまで知らねェよ。てか、そもそも此処に来るの俺も初めてなんだから知る訳ねェだろ。」
柱間「お、そういやそうだったの。ガハハハハ!!」
相澤「おいお前ら、雄英の校舎の観察は後で好きなだけやれ。さっさと中に入って
イレイザーヘッドが「ったく…。」と言いながら雄英高校の中へと入ろうとしたが、マダラが何かに気づいたのか咄嗟に質問をイレイザーヘッドに投げた。
マダラ「おい相澤。」
相澤「何だ?うちは。」
」
マダラ「そのことについて今更思ったんだが、これからあの雄英高校とやらの学校にて一体誰に会いに行くんだ?それをまず答えろ。」
柱間「確かに…、俺とマダラはこれから一体誰に会いに行くんかのー?相澤殿。」
相澤「ああ、そういやまだお前ら二人にはその詳細を伝えていなかったな。それはな……」
・雄英高校 校長室・
相澤「では、ここからはよろしくお願いします校長。」
根津「うん、わかったのさ!さて、千手柱間君にうちはマダラ君、君たち二人が今日起こった例の
柱間「おお!この世界にもまさか人の言葉を喋る動物がいたとはの!うむ、実に面妖ぞ!それもお主がこの学校を運営しているとは、実にこれは予想外で面白いぞ!ガハハハハハハ!!兎に角よろしく頼むぞ根津校長殿!」
相澤「おい千手、愛想が良いのは良いことだが、話し相手は校長なんだからお前はもう少し真剣さと緊張感を持て。あと敬語も忘れるな。ハァ…。」
マダラ「ったく…、相変わらずのバカ丸出しだぜ、柱間は。」
マダラと相澤は、柱間のバカさと根津校長に対する緊張感の無さに半分呆れ果てていた。また、相澤は根津に対して、「すいません校長、こいつが基本的な敬語も使えなくて…。うちはの方は勿論ですが、千手の方も俺がちゃんと言い聞かせておきます。」と言った。だが、それでも根津校長は嫌な顔は一切せずむしろ「HAHAHA!別に構わないのさ!それにしても実に面白い子だね!千手君は。」と笑顔で返事を返してくれた。
根津「まあ敬語を使うのが苦手なら無理に使わなくたって僕は全然大丈夫なのさ!それに、過度に堅苦しくても逆に話が進まないだけだからね。兎に角今日はよろしくなのさ!千手君にうちは君。」
マダラ「ああ、まあよろしく頼む。根津よ。」
相澤「お前もか…、全く…。(しかも千手よりも言葉遣いが酷いな…。)」
さらに、続くように根津の近くにいた白衣を着た小柄な老婆が話し始める。
リカバリーガール「同じく私は雄英高校看護教諭のリカバリーガール、個性は『癒し』だよ。特に千手柱間、あんたの噂は聞いている……というより知らない人はほとんどいないだろうね。ここまで早く広まるなんて予想外にも程があった。」
根津「うん、確かにそうだね。聞いた話では個性とは全く別の不思議な力で、
根津とリカバリーガールはつい気になった。柱間は医者でもないのに
リカバリーガール「確かにちょっと信じられないね。それだけの力があるなら仮に宿無しだとしても、何処かに住み込みで働くとか、二人共食い扶持には困らんだろう?」
柱間「うむ…、実はそこが未熟ながら問題になってしまっての。根津校長殿にリカバリーガール殿。」
マダラ「要するに柱間が言いたいのは、実に情けなくて恥ずかしいが今の俺と柱間には正規のやり方で「働く」ということさえも困難だということだ。」
根津「んん?どういうことなのか詳しく聞かせてもらってもいいかな?二人共。」
柱間「うむ!そんなの勿論ぞ!お主たちが俺とマダラのためにこうして四人で話せる場をわざわざ設けてくれたのだ!お主たち二人は心から信頼できる人物だと、目を見ればわかるぞ!」
マダラ「ああ、まあ実に助かりはしたよ。根津とリカバリーガールの二人にはな。」
そして、穏やかで元気な表情で返事を返した柱間は、瞬時に顔を引き締め強い意思を持って二人の顔を見る。雰囲気がガラリと変わった柱間に一瞬驚くも、長年の経験から敵意ではなく覚悟の表れだと理解した二人も気を引き締めた。そして少し遠くで見ていた相澤も、柱間のあの表情に少し珍しそうに驚いていた。
相澤「……全く。(まあ、所々は気を引き締めているか。あいつにしては珍しいな。)」
柱間「さぁて、そろそろ話すかの…。その理由…、いや、俺とマダラが駆け抜けてきた「忍界」という世界の歴史の全てを!!」
柱間の話は二人とって想像を絶するものであった。
柱間とマダラが生まれ育った世界は別の世界であること。
そしてその世界は、日本という国があるこの世界とは全く違う別次元の世界である「忍界」という世界で、忍界には、火の国、風の国、水の国、土の国、雷の国の忍の五大国で成り立っており、その五大国それぞれの国に「里」という集落を築いて、生命エネルギーによって成り立つ忍界に存在する不思議な力、「チャクラ」を使用して忍術を出すことができる忍の人間と一般の人間が共に暮らしていた。さらに、柱間とマダラはその中でも里というシステムそのものがまだ存在していなかった忍界の過酷な戦国時代を生き抜き、火の国の「木の葉隠れの里」という里を創設した、伝説の忍たちでもある。また、柱間は火の国の木の葉隠れの里で一番偉い人、「火影」の一人であり、就任した時は「初代火影」という肩書きを持っていた。さらにマダラは柱間の親友であり戦友でもある。そして、柱間とマダラが生きた時代から80年ほどの時が過ぎた忍界にてマダラが首謀者となって起こした「第四次忍界大戦」という、忍界に存在する全て忍たちの四回目にあたる大規模な戦争の終結後に柱間とマダラの二人は完全に和解した後、共に死んで忍界を去ったはずが、いつの間にかこの世界に輪廻転生し、この世界においての騒動に偶然巻き込まれながらも柱間とマダラが瞬時に協力し合い、何とか鎮圧した後、相澤消太ことイレイザーヘッドとリューキュウに偶然出会い、その後は様々な事情があって今に至ったということを、柱間は事情を相澤に街で説明した時と同じような感じで根津とリカバリーガールへと語り、事情を説明した。また、その事情を聞いた根津とリカバリーガールは、忍界という世界が、個性という特殊能力やヒーローという今大人気の職が存在するこの世界と比べて正直、かなり不条理かつ残酷な世界だと思ったのか、柱間とマダラに対して同情し、内心悲しみにくれた少し暗い表情にへと切り替わった。
根津「第四次忍界大戦…、その首謀者はどうやらうちは君らしいけど、うちは君の、自分の一族に対しての迫害やいつまでも無益な戦争ばかりをする今の忍界に対して深く失望してしまった気持ちを考えれば、あのような大規模な戦争を自発的に起こし、忍界にいる全ての生物を夢に閉じ込めて争いがない完全な平和を実現したくなったのも良くわかる話なのさ…。」
リカバリーガール「ああ、全くだ。どの世界においても人間ってのは実に愚かで傲慢で残酷な生物だというのがあんたら二人が今まで経験したことを聞いて物凄く改めてわかった気がするよ。やっぱり人間にはまだ、「和平」という「話し合い」を一切せずに「武力」という「殺し合い」をして問題を解決するという本質がまだ完全には消えていないのかもしれないね。」
根津「うん、確かにそうだね。それに忍界にて起こった戦争は、千手君とうちは君が生き抜いた戦国時代が終わった後も、後世で「第一次忍界大戦」、「第二次忍界大戦」、「第三次忍界大戦」と、忍界では長らく国同士の大規模な戦争が続いていたんだろう?まるで時代を超えて築かれて行った人間の「憎しみの連鎖」のようなのさ…。しかも、普通の忍ですらすぐ戦死してもおかしくはない忍界の不条理かつ残酷な世界で、二人共伝説の忍として激動の時代を生き抜いて来れたのがまず凄いのさ。」
リカバリーガール「ああ、そうさね。忍界の戦争をもし、今も平和ボケしまくっているこの世界の人間たちが経験すれば、ほぼ間違いなく大多数の者たちが敵国の人たちに真っ先に狙われて一気に死体の山と化すだろうね。ましてや戦争なんかで死にたくないと泣き喚く、いざという時に自分の命すらも懸けれない情け無い連中も大いにいるだろうね。」
根津「うん、この世界は国同士の大規模な戦争の代わりに中、小規模な紛争が続くように起こってるけど、基本、今の世の中は良くも悪くも平和ボケした世の中だからね。そう思いたくなるのも無理はないさ。」
また、少し遠いところで相澤も柱間とマダラの前世の世界での経験に対して静かに考察していた。
相澤「……。(確かに、今のは婆さんの言う通りでもある…。プロヒーローですら常に危険を伴っている上で命を懸けて市民などの一般人を守る大変危険で難しい一握りの職業だ。そんな、いざという時は命を捨てても良いほどの覚悟すら持っていねぇ奴らが、千手とうちはが肌身を持って死ぬ覚悟で経験した忍界という、千手とうちはが生まれ育ったらしい前世の世界での戦争で生き残れる訳ないからな。それを考えれば千手とうちはは前世の世界では伝説の忍と謳われるほど圧倒的に強かった忍ってことになる。だからあの時にあいつら二人が遭遇した
そして、大半のことを話し終えた柱間は、優しく、元気な表情で、暗い表情になっている根津とリカバリーガールへ口を開いた。
柱間「…確かに、忍界の歴史において忍の者たちが繰り返してきた
マダラ「フッ…、全く。相変わらず根っからのお人好しで甘い奴だ。柱間は。」
柱間「む!甘いは余計ぞマダラ!俺とて真剣になる時はちゃんと真剣になるんぞ!」
マダラ「けど、いつものお前は基本、元気なお人好しバカだろ。」
柱間「お人好しバカか、まあバカも余計だが…、ま!それでも良いかの!ガハハハハハハ!!」
根津「…そうか、千手君は慈悲を授けてくれる仏様のように根っからの純粋無垢なお人好しなんだね!それはこの世界では中々できることじゃないから実に感心するよ!将来の夢がヒーローだったらその基盤はもうほぼ完璧なのさ!マダラ君も、厳格ながらも本当は誰よりも平和を望んでいた優しい性格なら、千手君を支えたりするヒーローとかになれる素質もあるから、是非マダラ君も夢を持って欲しいのさ!」
マダラ「ああ、まあその言葉が激励の言葉ならばちゃんと受け取っておいてやる。」
柱間「おお!そうか!?ということは、俺はヒーローとやらの職のに適正があるということかの!だとしたら嬉しいんぞ!どうだマダラ〜?俺は雄英高校という学校の一番偉い人に褒められたんぞ〜!」
マダラ「ハァ…。おいおい、まず柱間のはしゃぎ方ガキかよ。精神年齢オッサンの癖して…。まあ俺も精神年齢がオッサンかと聞かれたらオッサンだけどよォ…。」
リカバリーガール「そうとも。特に千手柱間、あんたは呆れるぐらいのお人好しの精神だよ。あんたから聞いた話の中では、自分の兄弟や木の葉隠れの里っていう里に住む人たちをまず最優先で守るために己の命を懸けて守ったってのかい?明らかに普通の人間じゃあできない所業だよ?それ。そんなことを達成したんだったら、もうちょっと自分の自慢をしても罰当たらないんじゃないのかい?」
柱間「ガハハハハハハ!!そうかそうか!まあ確かに、そんな所業を成したならばもうちょっと自分の自慢をしても罰は当たらないということは別にわからなくもない!だが、木の葉に住んでいた者たちを一人も死なさずに守れていれば俺は別に自慢せずともそれで充分ぞ。リカバリーガール殿。」
リカバリーガール「そうかい、なら良いものの、余りにもお人好しだとその善意を悪用するかのように悪知恵を持った相手につけ込まれるケースもなくはないからそこは気をつけるんだよ?あと、そんなことにならないようあんたも相談相手になってやったりしな?うちはマダラ。」
柱間「うむ!そんなの百も千も承知ぞ!リカバリーガール殿!」
マダラ「ああ、まあ何とかこの俺がこのお人好しバカを手助けしてやる。だから安心しておけ。リカバリーガール。」
そして、そんな話を少し長々とした後、リカバリーガールは根津と共にお互い顔を見合わせると目に狂いはなかったと笑いつつ、根津は話を切り替えた。
根津「前置きがだいぶ長くなってしまったね。ここからは最初に話した、個性とは根本的な原理が全く違う不思議な力、「チャクラ」を見せて欲しいんだけど、千手君とうちは君は大丈夫かい?二人が口で全て説明するより、僕らが見て全て観察した方が良いとも思ってね。」
リカバリーガール「確かに、そのチャクラっていう力、実に気になるさね。できればチャクラを使って治療以外にもできることを一部分でも良いから是非観察して見たいもんだよ。」
根津とリカバリーガールがそう柱間とマダラに何とか頼み込んだ。だが、そんな心配は杞憂に終わる。特に、柱間は根っからのお人好しな善人であるからだ。
柱間「なんだそんなことか!!勿論!全然大丈夫ぞ!俺とマダラがが持つチャクラで良ければ、チャクラを利用して放つ様々な忍術を是非見せてやろうぞ!因みにだが、マダラもいいだろ?」
マダラ「あー…、まあ見せてやらんこともないが、その代わり条件がある。」
根津「条件か…、それは一体何だい?うちは君。」
マダラ「ああ、それはな…、
俺と柱間の行く宛がないってことは既に相澤から聞いただろう?ならば少し欲張りかもしれないが、住むところを武家屋敷のようなところにしてくれ。確かにこの世界の科学技術は素晴らしいが住む場所の見た目までもが新しすぎては俺と柱間も中々落ち着かん。」
柱間「マ、マダラお前…!俺にまでわざわざ気を遣ってくれたのか…!お前は相変わらず情の深い奴だ。感謝するぞ〜!」ギュッ!
マダラ「いや、別に和式の部屋の方が俺は落ち着くんだよ…って、おい!何すんだよ柱間ァ!急に抱きつくなよ気持ち悪りィ!しかも無駄に暑苦しいだろうが!」
根津「ハハハ!二人共なんか漫才やってるみたいな感じで実に面白いじゃないか。まあうちは君の答えについては無論、OKなのさ!そもそも僕らは行く宛がなかった君たち二人を保護する形で雄英高校の来客として招き入れたからね。」
柱間「それは本当か!?根津校長殿にリカバリーガール殿。」
リカバリーガール「ああ、本当さ。特に千手柱間、あんたに関してはおそらく世間中に知れ渡っているからね。その分あんたが持つ不思議な力を手に入れるために何者かが狙って来るリスクが高いんだよ。」
マダラ「そうか、ならば話は早く済みそうだな、根津。」
根津「うん、そうだね。じゃあうちは君の要望としてまず住む場所の見た目とかは武家屋敷のような感じで手配しよう。因みに、また後で新しい要望なども聞くからそこは安心して欲しいのさ!じゃあとりあえず住む場所などその他諸々については、千手君とうちは君によるチャクラの力の公開の後で……。」
その後は、柱間とマダラが根津とリカバリーガールに対してそれぞれ二人のチャクラの塊を見せたり、チャクラを使った術である「忍術」を披露し始めたりした。因みに披露した忍術は、柱間が、血継限界(*実際は、血継淘汰。)に分類される、樹木を操る柱間の忍術の代名詞とも言える忍術、「木遁」であり、対となるマダラは、代々うちは一族の得意忍術となっていた忍術、「火遁」である。無論、建物内の破損や焼失を防ぐために特小規模の範囲内で披露した。そして、根津とリカバリーガールはそれを間近で観察したことで、チャクラの有用性を改めて知り、チャクラという不思議な力は医療面だけではなく戦闘面でも問題なく応用できるなら、下手をすれば一つの能力しか使えない上に肉体的な限界点がある個性よりも汎用性に長けるのでは?とつい思ってしまったらしい。また、マダラが持つ特殊な眼である三大瞳術の一つである「写輪眼」の
上位互換である眼、「永遠の万華鏡写輪眼」も観察した根津とリカバリーガールは、なんか勾玉の紋様が刻まれてある特殊な眼を持つ個性としても考えられてしまうと言っていた。勿論、相澤も内心でそう思っていたらしい。
そして、チャクラの力の観察が滞りなく終了した後、柱間とマダラは根津とリカバリーガールと共に、住む場所となる家についてなど、これからどうして行くかについて再び話し合っていた。
根津「さて、この面談の最後についてなんだけど、改めて今後どうするか再び決めようと思うのさ!って言ってもほぼ僕からの提案になっちゃうんだけど、勿論住む場所については基本的にはうちは君が提案した通りに手配するのさ。また、その際に君たち二人の過去を参考にした来歴や戸籍なんかもこちらで用意しよう。あと生活費や光熱費、さらに二人が各々の趣味などに使ったりできる月ごとのお小遣いなども全部こちらが支給するし、今聞いたことは外部には漏らさず信用出来る人物にしか話さないから、そこも安心してほしいのさ!ってことで僕からの提案はこんな感じなんだけど、何かさらに提案したいところとか質問したいところとかはあるかな?我が校のできる範囲内で答えさせて貰うよ。」
柱間とマダラにはあらゆる面で願ったり叶ったりの好条件だ。しかし、過去などを包み隠さず話したとはいえいくら何でも待遇が良すぎる気がする。マダラはそう思い口を開く。
マダラ「俺と柱間にとっては確かに嬉しい限りだが、逆にそこまでされたら……、まあ保護のことは勿論聞いたものの、その意図をさらに知りたくなる気がするな。柱間もそう思うだろ?」
柱間「まあ確かにの、マダラ。」
リカバリーガール「そりゃそうだろうね。順を追って説明すると、
根津「中には個性の反動によって重体になる子もいるからね。リカバリーガールがいてくれているものの、彼女もその個性と経験上、彼方此方から呼び出しがあって常に居られるわけではない。」
柱間「ほー…、なるほどの。」
リカバリーガール「そこで千手柱間、あんたの噂を聞いて飛んできたんだ。道具も個性もなく出血や痛みを止めたって話を聞いた時は一体どんなことをしたんだ?と思ったけど、直接聞いて納得したよ。個性ばかりですっかり失念していた。人間本来の体に備わっていた生命エネルギーのようなもの、チャクラを応用して怪我の治療に利用するとはね。医療面でも優秀だなんて本当に大したもんだよ、正直、私の手伝いや治療補助などを務められるのはあんたぐらいしか思い浮かばないさね。」
柱間「!?」
回復系の個性は希少。それはリカバリーガール自身がよく分かっている。そんな中で現れた千手柱間の存在は世界各国の医療機関も喉から手が出る程、欲しい存在だ。
リカバリーガールの個性は、対象の体力如何によっては逆に命を落とす場合もある。だが、柱間のチャクラによる医療忍術の原理を利用した治療と組み合わせるとどうだろう?
柱間が痛みなどを和らげ、体力に余裕が出てきたところでリカバリーガールの個性を使い傷を癒やす。それを実現出来れば負傷者の生存率は格段に上げられる。
リカバリーガール「私とあんたが組むことはまだ先のこととして、あんたがとりあえずでも良いから雄英に居てくれるだけで、私のフットワークも軽くなって彼方此方に飛び回れる。だから何としてもあんたには雄英の保護を受けてほしかったのさ。勿論、そこにいるあんたの親友らしいうちはマダラという子も保護の対象だよ。」
柱間「そうか……」
柱間はリカバリーガールの言葉を聞いて静かに目を伏せる。この世界もまた、残念ながら少なからず悪は蔓延っている。しかし、この世界を守る者もまた存在している。自分とマダラが生まれ育った世界、忍界にて自分とマダラが託した夢を受け継いで行った、柱間とマダラの生まれ変わりのような存在である二人の忍、「うずまきナルト」と「うちはサスケ」がいたように。
ならば、自分とマダラが忍界を完全なる天下泰平の世にできなかった分、この世界の未来への希望を守るために、一度は死んだこの命、この世界に捧げよう。
今度こそ、二人があの世である浄土に帰る時が来ようとも、自分とマダラがこの世界にて完全なる天下泰平の世を築き上げるという新たな理想の夢を叶え、何処か混沌であるこの世界の歴史に二人の名を残し、遥か未来の時代においても永遠の平和を創り上げた伝説の英雄として人々から永遠に語り継がれるようになったりするのであれば、人々からの純粋な感謝などがあるだけで見返りは既に充分である。だからこそ自分とマダラは、この命をこの世界に捧げることなど惜しくもない。そう決意した。また、マダラはついでにこの世界で生きる強い奴らを探して戦ってみたいのもあると思っていたらしいが。
柱間「…一度は忍界の世にて死んだこの俺とマダラの命。それが俺とマダラの力や魂と共に輪廻転生をし、再び俺とマダラがこの世界にて生を授かったのは、俺とマダラがまだ何かやり遂げるべき大義や大業が残っているからこそだと思っている。いや、絶対にそうだと今、確信した。そして、俺とマダラが持つこの力と魂はきっと…、俺が良く知っている、忍界に存在した「忍の祖」と謳われたとある一人の伝説の仙人*1が授けてくれたものだと違いない…!」
根津「では……!」
柱間「うむ!根津校長殿!そしてリカバリーガール殿!お主たちの提案、是非この俺とマダラは受けさせて貰うぞ!この俺…、千手柱間と俺の隣にいるうちはマダラはこの命がある限り、この世界の今を生きる者を守り、そしてその者たち全ての子孫をいつかはこの世界の未来をさらにより良く創って行ける次世代の人間として、自分の身体の一部だと思いながら大切に見守り、育てて行きたいと思っている!!だからこれからはよろしく頼むぞ!!」
柱間の、純粋無垢な元気さとその生気溢れる瞳に圧倒されつつ、承諾された喜びを根津もリカバリーガールも隠せなかった。さらに根津は「この時からもう明確な夢や将来の構想を練っているなんて実に驚いたよ…!、相変わらず飛び抜けたことを言って来る理想主義者だよ、千手君は。ハッハッハッ!」と笑いながら言い、リカバリーガールも「ああ、突き詰めれば突き詰めるほど、本当にあんたは性格とか覚悟とか、その他諸々全てヒーローとかの人を救ける職に向いているよ。」と静かに笑いながら言っていた。また、先程まで口数が少なめだったマダラが今柱間が発言したことに対して少しツッコミを入れた。
マダラ「ま、確かにテメェが今さっき言ったことに関しては同感するが柱間ァ、ただ綺麗事をいくつも並べて盛大に語っているだけじゃヒーローとやらの職はそう簡単にやっていけねェらしいぞー。」
柱間「うっ!わざわざそんな痛いところを突かなくても少しは良くないかの…、マダラ〜。」ずうぅ〜ん…
柱間とその光景を見て根津とリカバリーガールは笑顔で笑った。さらにマダラも、半分呆れながらも少し微笑むように静かに笑っていた。また、それは少し遠くで柱間とマダラを見守っていた相澤も同じであった。
根津「(千手君とうちは君は、相澤君から聞いた話だと今はちょうど15歳らしいから、来年の二月下旬に行われる雄英の入試を受けるのかがどうやら楽しみになってきたのさ!)」
リカバリーガール「(千手柱間。彼の思想に感化されて同じような思想を持った子が入学してきたりしてくれるとありがたいんだけどねぇ。特にヒーロー科に。)」
マダラ「(しかし……今の俺と柱間にこの世界の文明の利器がまともに使えるのか、少し不安だけはあるな……。)」
それぞれ期待や不安を胸に、柱間とマダラの新たな生活がついにスタートすることになった。
根津「あ!千手君とうちは君が一緒に住む住居なんだけど、雄英高校の敷地内にうちは君が提案した見た目の住居を用意するからね!何か困ったことがあったら遠慮なく言ってほしいのさ!」
柱間「困ったことか…、何だかんだでもう充分助かっているような気がするがのぅ。」
マダラ「いや、あるぞ柱間。「ん?何ぞ?マダラ。」根津よ、「ガ!ガン無視されたんぞ〜!」まだ頼みたいことがあるんだが言って良いか?」
根津「うん、勿論良いとも!何かな?」
マダラ「ああ、実はな…、俺と柱間は元々此処の雄英高校とやらの高等学校に入学するつもりでいたんだが、どの道入学試験はあるんだろう?ならば、その入学試験を対策できる様々な教材を住居と共に支給してくれ。義務教育レベルの学力だったら俺たち歴戦の忍でも何とか持ってはいるがな。」
柱間「な!ま、まさか…、家に住み始めたらすぐに勉強するのか!?嫌ぞ〜!絶対眠くなるし絶対飽きるんぞ〜マダラ〜。」
マダラ「テメェは入学試験の勉強に対してまだ嫌がってんのかゴラァ!!あのなァ、リューキュウも言ってただろうが。雄英高校に入学するには学力も最高レベルのものが必要なんだって。要するに嫌いだからっていちいち逃げてなんかいられねェんだよ柱間ァ!兎に角、今からでも全然遅くはねェから俺たちの家に住み始めたら早速取り掛かるぞ。」
柱間「そ、そんなバカなァ……。」
根津「HAHAHA!まあ、結論から言うとそれも全然OKさ!じゃあ雄英高校の入学試験対策で使える教材なども早速支給させて貰うよ。あとマダラ君も別に何もそんなスパルタじみた勉強方法しなくても良いからね。柱間君が面倒臭がるだろうし。因みに、他にまだあるかな?(どうやらこの子たちの進路については心配せずとも杞憂に終わりそうだね。)」
柱間「お!そうだ!だったら根津校長殿!見た目などは後で俺が説明するから、袴とか黒装束とか道着とか作務衣のような様々な和服も少しでも良いから支給してくれんかのー?やはりいつも着る和服の方が落ち着くのでな!あと俺とマダラが住む場所についてだが、河原がある川の少し近くに建ててくれぬか?もし河原がある川があればの話だがな。」
マダラ「おいおい、最後の方は完全に俺と一緒に水切り勝負してェだけだろうが。つーかそんな欲張りな提案通る訳…「うん、まあ全部大丈夫なのさ!ではその方向性で行くとしよう。」は?マジかよ…、本当に通りやがった…。」
根津「さて、もうなさそうかな?何もなければこれでこの話は終わりにするけど、大丈夫かい二人共?」
柱間「うむ!大丈夫ぞ!」
マダラ「ああ、俺も柱間と同じくだ。あとなんか悪かったな根津。このバカが色々と我儘言って。何分俺たちが生き抜いてきた世界の忍界が柱間が語った通りの有様だっだから。」
リカバリーガール「ああ……、いっそその忍界っていう世界での生活体験、カリキュラムにぶち込んじまうかい?そうすりゃ不条理で残酷な環境での耐性なんかも身に付くかもね。」
根津「トラウマになる子も出そうだからやめておくのさ、特に忍界の戦国時代なんかね……あれ?ちょっと待って、二人共割とその気?」
柱間とマダラの宛なし問題はあっさり解決したが、別方面で問題が出そうになったようだ。根津の尽力によって柱間とマダラが経験した前世でもあるあの世界での生活を体験させる案はお流れになったらしい。
根津校長、ありがとう…!
はい、ということで第七話でした。今話の文字数もまた10000文字以上の文字数になりました。はい、まとめ方下手くそですね。やっぱり物事を簡潔にまとめることってなんか難しい…。まあそれはさておき次話は、柱間とマダラがついに雄英高校への入学試験を受けます!…というような話を予定しておりますが、急に変更することもありえますのでそこのところはご理解、どうかよろしくお願いします!
また、お気に入り登録や質問、評価も是非お待ちしておりますが、特に感想を頂けると、作者の小説制作のやる気向上などへと変わりますので、よろしければ、是非よろしくお願いします!ですが、理不尽な誹謗中傷などの行為は流石にやる気が下がりますのでそれらは御法度です。
今開催している投票もどんどん受け付けておりますので是非ご投票よろしくお願いします!
では、第八話にて。
あー…、現実の方が大変だ…。