色々教えてくれると嬉しいです。
誰の配下になるか………分かるかな?
「お前は道三様の配下となり、美濃を守るのだ!!」
よく言われる言葉だった。俺は武将になり、この世を平和にしたかった。
道三様は、確かに頭もよく、武もある。だけど、美濃で終わってしまった将だ。
それでは駄目なのだ。日の本を平和にするには、足りない。
だから、努力した。必死に努力した。
他の家の者達が、雑談に花を咲かせ、お茶をしているとき、俺は書物を読んだ。そして、陣を考えた。どうすれば勝てるのか。どうすれば頭が良くなるのか、考えた。
他の家の者達が、鞠を使ったり、野を駆け回り、遊んでいるとき、俺は刀や、槍、銃、弓、馬を鍛えた。どうすれば、死なないのか。どうすれば、相手を殺せるのか、鍛えた。
結果、9歳にして、『美濃の怪物』と呼ばれるようになった。だが、駄目だ!!結局は、道三様の配下だ。誰の配下にもならず、武将となる。それが、目標だからだ。
数年して、元服をした。戦場でも活躍し、『美濃の怪物』呼びが定着した。しかし、ある日、父上が言った
「権兵衛、ついて来なさい。道三様がお前を呼んでいる」
ついに来た。どうせ、『近衛兵になれ』とかだろう。嫌だが、しょうがない。道三様のように、下克上をしてやる!!
ここが、道三様がいる場所。
「よく連れてきた、刀鬼よ」
父上の名前は刀鬼(とうき」と言う。なんでも、戦場で、刀一本で、敵を数百人殺ったらしい。だから、刀鬼に名前を変えたらしい。
道三様は、覇気がある。確かにこれは、強い。流石美濃のマムシ。
「いえ。殿の命令とあれば」
「ところで…」
「はっ!!この子が、美濃の怪物と言われる者で、『道藤権兵衛』です」
「ほぉ。刀鬼よ。そやつを、儂の近衛兵として雇っておる、十兵衛の腹心にしてくれるか?」
「よろしいのですか!?」
嫌だ!!何故、顔も分からないやつの配下になるか!!
「お言葉ですが、道三様。私は嫌でございます」
「ほぉ〜?」
空気が重くなった!?何だコレ!?これが、殺気!?父上は!?
確かに苦しそうにしている。ここは、耐えろ!!俺は男だろ!!
「くっ」
「よく耐えれるのぉ。刀鬼は、もう限界だと言うのに。して、理由はなんぞ?ふざけた理由ではなかろう?」
「はっ!!私は………私は!!誰の下にも、付きたくありません!!しかも、顔も分からないやつの!!それに……自分より弱いやつなら尚更です!!努力すればいいのに、弱いやつは、全て努力を才能と言い、全てを見ようとしない!!俺は、日の本一の武将となり、世を平和にしたいのです!!」
「クックック。そうか、そうか。十兵衛!!こちらにおいで」
「はっ!!」
あれが、十兵衛?子供か?嫌、俺と同じくらいだな。
「十兵衛よ、此奴と戦え。ただし、木刀でだ」
「はっ!!」
「権兵衛よそれで良いか?」
何故?何故そこまでしてくださる?
「はっ!!」
「双方とも!!準備は良いか!?」
準備は、出来ている。後は、やるだけ。
「では……始め!!」
「うぉぉぉぉぉぉ!!」
叫びながら直進か、隙しかない。
足、手、脇、首、良し。
ドサ!!
「くっ」
「終わりだ」
「まだ、まだだ!!私は、まだ、気絶しておらぬ!!」
なっ!?まだ立てるのか!?
なら、もう少し強くして、もう一度やるか
「うぉぉぉぉぉぉ!!」
隙!!
「まだだ!!」
何故!?何故立てる?先程よりも強くしたのに!!
「うぉぉぉぉぉぉ!!」
「ま…まだ………まだ、負…け…て……な」ドサッ!!
気押された!!最後の最後、気持ちで負けた!!油断していたのだ!!
「勝負あり!!勝者!!権兵衛!!」
勝った。なのに、何だ?この敗北感は………
「ふむ。そうか………では、3日後答えを聞かせてもらう。それまで、この屋敷……稲葉山城でゆっくりしてなさい」
「はっ!!」
何だろう。あの感じは。分からない。
「父上。少し外を歩いてます」
「ふむ。分かった。騒ぎを起こさないように」
月が綺麗だ。俺は、こんなにも考えているのに、お前はただ浮かんでいるだけ。羨ましいな。
ブン ブン ブン
刀を振る音。だが、少し甘い。脇の締めが足らないな。
誰が振っているのだ?
ん?あれは?
「駄目駄目だ。これでは、父上どころか、母上さえも………昼間の人のように強くならないと!!それに、日の本を平和にする為には、力が必要なんだから!!」
俺のことか?十兵衛………お前も!?
「脇の締めが甘い。踏み込みも甘い。目の前に相手を思い浮かべろ。刀を一度置いてそこだけを、意識しろ」
「えっ!?君は昼間の!?」
「道藤権兵衛だ」
「私の名前は、明智十兵衛彦太郎」
彦太郎か………幼名だな。元服前か?
「一つ聞いてもいいか?何故、今日の昼、あそこまで打ちのめしたのに、立ち上がれた?」
「う~ん。何だろう……負けたくなかったからかな?」
負けたくなかった……ただそれだけで!?確かに、それは、俺が思ったことはなかった。
「ありがとう」
答えは決まったな。後三日、彦太郎を教えて過ごすか。
「あっ!!そう言えば権兵衛って、『美濃の怪物』だよね!?てことは、年上!?」
言うの忘れてた。
「して、答えを聞かせてもらおうか、権兵衛よ」
ついに来た。何で、彦太郎もいるんだ?
「はっ!!」
もう決まっている。3日前、あの日の夜、俺は決めた!!
この人の元で日の本を平和にすると!!
「私は………」
どうでしょうか?
明智光秀の配下になるかもしれないし、ならないかもしれません。
コメント、お気に入り登録、高評価、よろしくお願いします。
では、いつかまた、(・∀・)