天魔さまの日記   作:M0.9のツバメ

7 / 8
あけましておめでとうございます!(遅刻)

12月9日にランキングを眺めていたら本作が………それも総合日間で19位……
作者の小説ノウハウを鍛える為に書き始めたのに…どうしてこんなに評価ががが

評価付与、感想ありがとうございます!
誤字報告やしおり、ここ好き等もありがとうございます!


2025/1/13 後半の大規模改変




年末年始は雪景色

〇月×□日

結界を閉じた後のゴタゴタが片付きまして、正式に博麗神社のお披露目式典を行うらしい

幻想郷の各地から色々な妖怪を集めるんだとか 妖怪の賢者はもちろん、人里の半妖や花の妖怪も来るらしい………花の妖怪って誰

 

………大体1ヶ月後かぁ、仕事のスケジュールで一杯なんだけど、どうしよう

書類、吹っ飛んでくれないかな……でも吹っ飛んだら書類の刷り直し面倒だしなぁ 訂正する 書類、吹っ飛ばないでほしい

 

 

 

 

 

〇月×△日

組織内の整理を行った

毎日毎日送られてくる書類の山、何故あの量の仕事が湧いてでるのか不思議に思っていたんだ

 

まさか全員が書類作るだけ作って全て上に回しているとは想像もできなかった……平社員ならぬ平天狗ならまだしも…大天狗共、お前らは書類処理できるだろ…

 

少し前に出来た地底はまだまだ温度が高いままだそうだ

今はまだいいけど……これから地底の管理人的な役を決めないとな…憂鬱だ

 

 

 

 

 

〇月□□日

博麗神社のお披露目は元旦に行うとの事

せっかくの休日を減らすのはやめてくれよ…まぁ、仕事は減らしたから今後は休みが増えるはずなのでプラマイゼロどころかプラスになるかも……なるといいなぁ

 

地底には怨霊?とやらが多くいるらしく精神に重点を置く妖怪にとって怨霊は天敵みたいなものらしい…

だからこそ怨霊が恐れるような妖怪が統制しなくてはならないとの事、例えば心を読み、トラウマを想起させ心を壊せるさとり妖怪とか………

 

こいしちゃんもさとりんも渡さねぇかんな!!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 


 

「あぁ、また新しい1年が始まる……」

 

 

新しい年がはじまり、古い年が終わる 当たり前の事をさも悲劇のように嘆くのは天狗の長、白鴉雫

光陰矢の如しと言うが、これ程的を得ている言葉は他にあるだろうか? と思えてしまうほどに、雫にとって1年とは短く早いものであった

もちろん、これには彼女の生活スタイル──朝から夜まで仕事と揉め事の処理─が主な原因と言える そんな生活スタイルを続けても尚、その疲れを一切見せないのは流石と言ったところだろう

 

 

「そんなに新年が嫌なの? 雫は」

 

 

新年が憂鬱、と言った表情をしている天狗の膝に乗っているのは緑色の髪が特徴的なさとり妖怪の少女、古明地こいし 彼女は周りからの悪感情に耐えきれず、特定の者以外に対して心を閉ざしてしまっている

最近は雫に湯たんぽ代わりとして抱き枕にされており、起床の度にサードアイの紐が雫に絡まっている 本人は幸せそうなので問題は無いだろう

 

 

外では雪が降り積もり、辺り一帯を白銀に染めている 月に照らされたその風景はとても幻想的である

そして何より、とてつもなく寒そうだった

 

暖かな炬燵に足を入れ、妖術を用いて擬似的に再現したコンロで鍋を温める 食材も豪勢なものでは無く、ありふれた山の幸がほとんどであり、天狗の長である天魔が送る生活としてはやや質素なものだ

 

 

「新年が嫌という訳では無いんだけど……これからやる仕事を想像すると憂鬱でね」

 

「……地底の管理人についての事ですか」

 

 

雫の側で鍋をつつきながら話すのはピンク色の髪が特徴的なさとり妖怪の少女、古明地さとり

古明地こいしとは違い、心を閉ざさずに生きてきたさとり妖怪だ

 

「あぁ、地獄の閻魔様によれば管理人として適切なのはさとり妖怪らしい…出来れば他に生き残っているかもしれないさとり妖怪に任せたいところだが……千里眼持ちの白狼天狗によればもう幻想郷にはさとり達以外に居ないかもしれない、との事だった」

 

「天魔と言う立場から言えば、2人には地底の管理人になって欲しい 地底に行く妖怪がどれほどいるか分からないが、少なくとも私の知り合いである鬼たちは行く さとりやこいしも会ったことがあるだろう? 鬼の四天王、星熊勇儀に 彼女も向かうとの事だ さらに、今も尚さとり妖怪は狙われる立場だ 地底ならば鬼たちもいることだし、かなり安全になるはずだ だけど…私としては………」

 

──残っていて欲しい、その喉から飛び出そうになった言葉を飲み込む

個人の感情を抜きにした場合、さとり達には地下に潜って貰った方がいいだろう ごく稀にあるのだ 「何故嫌われ者の貴様らが天魔様の所に」と言い襲撃してくる愚か者が

 

別に永遠に別れる訳でもない 気が向けば会いに行ける距離だ

しかし、雫の心が、本能が大きな声で叫ぶ さとりやこいしと別れたくない、と

 

 

「……私は、地底の管理人になろうと思います 雫には少なくない迷惑をかけていますから…これで少しでも恩が返せるというのなら喜んでやりますよ」

 

古明地さとりは知っていた 雫が極一部から「さとり妖怪と共にいる異端」と呼ばれてしまって居ることを 勿論、全ての妖怪から好ましく思われる等不可能に近いし、避けることは不可能に近い だがしかし、"古明地さとり"が居るせいで雫が悪く言われているのなら話が違う もし居なければ悪く言われなかったかもしれないという考えはさとりの心に少なくないダメージを与えていた

 

この考えに至ったのは、そんな罪悪感や雫を思う気持ちが一緒に居たいという本心に勝った結果と言える

 

 

「わ、私は……」

 

古明地こいしは答えが出せなかった 雫の事もさとりの事も、同じくらい大好きである 古明地こいしが望むのは3人で暮らす事だ しかしながら天魔と地底の管理人は同じ場所に住める可能性が低い だからといってすぐにどちらと共に行くかなど決めれるわけもない

 

思考は纏まらず、されど事実は冷徹に現実を叩きつける こいしから零れたものは……大粒の涙であった

もし、彼女が完全に心を閉ざしていれば結果は違ったかもしれないが、タラレバの話など意味が無いだろう

 

「私は、雫やお姉ちゃんともっと居たいよ…決められないよ…」

 

 

最も近くにいる雫に抱きつき顔を埋める

 

 

「こ、こいし、別に今すぐ決めないといけない訳じゃないのよ?」

 

 

こいしの姉であるさとりが慰めるが…残念ながらあまり効果はないようだ

 

 

「そうだね…ゆっくりと考えればいいさ 別に永遠の別れになるわけじゃない」

 

気がつけば外では牡丹雪が降り始め、月は雲に隠れてしまっている

 

「ほ、本当に? 私が地底に行っても毎日会いに来てくれる?」

 

雫は、満面の笑みで翼を広げながら「この翼で、こいしが何処に居ようとも駆けつけてみせるよ」と子供をあやす様に話す

 

 

 

「約束だよ! もし破ったらエントランスに磔にして飾るからね!」

 

 

 

 

 

 




天魔(白鴉 雫)「絶対に会いに行く! もう毎日行く勢いで行く!!!!」
《ネタバレ注意:この後地底と地上の不可侵条約で行けなくなります》

読みにくいところや不自然な言葉使いがありましたらじゃんじゃん報告しちゃってください!
今回は難産でした!!!!

今回のテーマ的なものはヤマアラシのジレンマっぽいやつです(?)
相手を大切に思い身を寄せ合う、しかしそうすれば相手に危害が及ぶかもしれない……ということを口実に古明地姉妹が地底に潜ります
全てはZUN氏のシナリオ(原作)通りに………

原作まで何話程欲しいですか? (既に投稿されている話数も含めて考えます)

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  • 12
  • 13
  • 14
  • 15
  • 16話以上
  • そんなに要らないからさっさと書け
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