ポイズンスライムと地球に行く【オリジナル】   作:苺のタルトですが

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06地球へ来たは良いが

実は本物の竜が自分達も異世界に行きたいと言うので少しだけならと、5分だけ地球を飛んだだけであった。

 

異世界の証明は意外と難しいなと思った。

 

その後は丁寧にもてなされたものの、時間がかかり過ぎて暇なので、近くにいた人のタブレットを借りて電子書籍を読んだ。

 

「やったー!続編読める!」

 

異世界言葉なので、このセリフは聞かれてない。

 

花村は緊張していて可哀想なので、特別に亜空間で過ごさせて、私も共に入る。

 

向こうからは、私たちが過ごしてるように見える幻影を設置してるので、突然消えるようには見えてない。

 

亜空間は花村も見ているので混乱することなく、亜空間の中でホッとしていた。

 

「こんなに待たせるってことは、手紙をこれっぽっちも読んでなかったんですね。不手際です」

 

「そうだね」

 

大丈夫、花村を担当者にするので今後は安泰だ。

 

異世界の物質を取引にしようかと思ったが、何が良いかは考え中。

 

異世界でゴミ扱いの宝石で良いかもしれない。

 

魔女達の中では宝石に魔力を貯めて使い切ると捨てる人が結構居る。

 

異世界の土地ではそういう原石の山や穴が至るところにあり、魔女本人や魔力を支える人達も魔力で宝石を簡単に作れる。

 

つまり、異世界では地球の最高級の宝石が作れるということ。

 

それを使えば良いのかなと思う。

 

魔法のアイテムはなにがいいかな。

 

やはりまだまだ待たされていて、良い加減文句を言っても良いんじゃ無いかなぁ?

 

亜空間からさらに経過していて、花村でさえ呆れていた。

 

タロンも、もう異世界に戻らないか?と提案してきた。

 

花村には万が一にも敵対してきたら、ともに異世界で暮らせば大丈夫さと提案している。

 

最悪な状況だけども。

 

花村と共に漫画やらを読む。

 

ついでに有料コンテンツもあるので見まくる。

 

ふふふふふーん!

 

「あー、この半年でこのドラマ続きを発表してるんですって」

 

「良かったですね!」

 

「あんまり浦島太郎感無いですよね」

 

「そういうものですよ。ここは現実なのですから」

 

花村を慰めつつ、漫画を読む。

 

タロンも漫画を読むから一緒に寝転んでいる

 

花村が、チラッとタロンを見ているのを実は知っているので、いつか花村にスライムをプレゼントをしてあげようかと思っている。

 

やっぱりスライムはファンタジーの定番だもんねー!

 

タロンをたふたふしながら読む。

 

視界が揺れるのか「揺らすな」と頭をぺしんとされる。

 

このスライムは手を出せる系のスライムなのだ。

 

他のスライムは自我がないから丸いボディを震わせて過ごしているだけなんだけど、このスライムは自我があるから腕が出せるんだよ。

 

と、本人が言っていた。

 

花村にタロンを触らせようとしていたが、タロンが激しい拒絶をしたので、リズベッタは断念した。

 

魔女にも異世界の住人達にも触らせないオスなので、予想はしていた。

 

亜空間の中で2人は有料コンテンツを消費させながらも、いつ人が来るのかも分からないまま、ずっと待っていた。

 

リズベッタはもう帰ろうかなと思っていた。

 

朝来たのに、もう夜だ。

 

それに、私はどこに寝させられるんだろう。

 

もしや、牢屋か?

 

仮の仮眠室?

 

いくら私が元地球人だとしても絶対に嫌だ。

 

花村もこの対応には呆れたというのと、失望が渦巻いていた。

 

なにもしてなかったのなら、どれだけ待たされても我慢できたが、三ヶ月前に地球にて手紙を2度以上送った。

 

送ったのに読まれていなかった。

 

読まれていなくても読まれていても、これでは読まれなかったのと同じ。

 

杜撰な対応に花村は、こんなものなのかもしれないなと内心ため息を吐いた。

 

隣のリズベッタとタロンを見ても別に怒っている様子はなく、タブレットを眺めている。

 

異世界に戻ろうかな、ということくらいは考えていそうだ。

 

不手際が酷すぎでフォロー出来そうにない。

 

悪いが、地球側でやれといった気分だった。

 

リズベッタ達ではなく、自分から確認すれば話は早いというのに。

 

もしや、自分は人間ではない疑惑でもかけられているのではないかという考えに囚われた。

 

しかし、やがてきた地球の人達が緊張に顔を強張らせて椅子に座る。

 

私達はタブレットを眺めてから、一度だけ互いに目を合わせて亜空間から出て対面。

 

「遅くなってすみません」

 

という言葉に私は無言。

 

え?

 

遅くなって、というが、そういう次元の待たせ方じゃない。

 

水は差し入れられたけど、それ以外はなにも。

 

昼ごはんと夜ご飯も用意なし。

 

これでなにかを答えたら、私はバカ認定になってしまうから無言。

 

名前を名乗られたりしたが、そちらも無言。

 

花村はフルネームを告げた。

 

けれど、私はなにも語らない。

 

「貴方が送ってくれた手紙についてですが、どうやら手違いでうちに届いたものの、誰も目を通してないのです」

 

「……」

 

いや、言い訳ひどい。

 

担当の相手は、困った顔をする。

 

花村に顔を向けるが、花村は首を振る。

 

「ここまで酷い対応をされたら、どんなに友好的な人も疑いを持ちますよ」

 

と、花村は代わりに話す。

 

タロンは念話を行った。

 

「そろそろ帰るか?」

 

「そうだね」

 

リズベッタは立ち上がって花村に帰る事を伝える。

 

共に帰るかと聞くと彼は苦笑して首を振る。

 

振った首を認め、話し合っていた通りに手を振ると、花村は悲しそうに笑う。

 

「身の危険が起こったら異世界に分かるように設定しているから、命の保証はされてます」

 

「ありがとうございます」

 

彼と別れ、引き留める警察の面々を無視して魔法を発動した。

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