ポイズンスライムと地球に行く【オリジナル】   作:苺のタルトですが

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08魔女集会

次に映画を上映することになって3日と言ったが、3日後の次は10日にしておいた。

 

だって、ディスクを再生するのが手間。

 

スライムの中に入れなきゃならない。

 

映画を兎に角、用意するのが面倒で、そこはどうにかするべきなのは私なのかもしれないが、どうしようかな。

 

ディスクよりも大きくないと記憶領域再生の魔法陣を作るのが面倒。

 

というわけで、10日の間に魔女達に相談しに行く。

 

「魔女先輩。どうでしょう」

 

「うーん。そぉねぇ」

 

私よりも魔法に詳しい専門家に聞く。

 

魔力の某体は皆が魔力を持っているから、私の作る魔力に合わせてしまえば映画も見られるようになるかもしれないと、言われる。

 

もっと前からすれば良いのにと言われてしまうかもしれないが、スローライフに身を置き過ぎて考えもしなかった。

 

漠然と過ごしてたのだ。

 

娯楽もないから。

 

あと、地球にいたときは別に動画を撮ったりも、歌を歌ってたりも、なにかを創作していたわけでもなく、普通にスマホ片手に検索して日々を過ごしていた。

 

アクティブに過ごしたことなんてなくて、考えもしなかった。

 

あくまで私は技術を使わせてもらう側。

 

魔力チャンネルを合わせれば誰でも見られるようになるとのこと。

 

広い範囲に出したいのなら、魔女達に協力を求めた方が良いのではないかと言われて悩む。

 

流石に規模が大きくなり過ぎて、やりにくくなってきた。

 

「映画は一番高くて全体から見易いところで拡大すれば良いとして、スライムを使わずに済む某体を探さないと」

 

「お前が昔言っていたラジオはどうだ。チャンネルを合わせれば声を届けられるぞ」

 

「ラジオ!?ネタがないよ」

 

「ネタなら、地球に行った話とか、〇〇〇〇が転んだ話をすりゃ良い」

 

転んだ話は流石に、全国区の放送では可哀想なんてレベルじゃないでしょ!

 

やはりラジオをするにしても響かせるのは出来るのだろうか。

 

なんとか、張り巡らせてみよう。

 

魔女達の協力を一応聞いてみて、魔女らの魔法で範囲を広げてもらうことにした。

 

「すいません。宜しいでしょうか」

 

魔女の集会で私が見せたいものがあると告げると、彼女達はとても興味をそそられたらしく、前屈みで待っている。

 

「遂にポイズンスライムが進化して薬のスライムにでも進化するのかしら?」

 

「んなわけねぇだろ。大体毒から進化したら猛毒方面に進化するしかないだろ。お前らはその話から良い加減離れろ」

 

ポイズンの逆は浄化なので、光のスライムになるのではないか、と楽しみにされているが、私もやはり進化するときはより凶悪な毒を持つスライムに進化すると思っている。

 

今の所ポイズンスライムなど、彼しか見たことはないんだけれどね。

 

光のスライムも見たことはなく、単に魔女達の暇つぶしの話題だ。

 

それくらい、娯楽も出来事もない。

 

そんな中で異世界に行ったからこそ、質問責めにされる。

 

「地球はどうだったの」

 

「人が居ましたね」

 

「人間はどうだった?花村さんという方に久しぶりと挨拶はした?」

 

「いえ、皆彼の知り合いではないので挨拶はしません」

 

確かに街同士でもかなり仲が良くて、距離感が近い。

 

「人間は花村と同じ警察さんばかり?」

 

「いえ、殆どが私たちみたいな普通の住人です」

 

「お菓子ってものを出したのよね?」

 

「お菓子ありますよ。出します。お茶請けにしましょう」

 

「お茶請け??」

 

「ええ。お茶請け。お茶会とも言いますね。魔女はお菓子とお茶はイメージに多いですよ」

 

と、魔女の集会でお菓子と紅茶を出した。

 

地球にいって高級な茶葉を花村にタブレットで共に探してもらい、それを情報として取り込んでみた。

 

後々、地球でも取り入れる為に頼む予定だが、サンプル代わりだね。

 

地球とのやり取りが初手でうまく行ってないから、私が地球のものを情報として取り込んで言って、商売をするしかなくなるんだが、それは没交渉となったときの緊急事態の為の保険。

 

出来るならばこの世界の人達に地球とのやり取りをやって、地球を好きになってもらいたい。

 

落ち込むことと花村を無事に戻せた事をリズベッタは喜ぶべきと、次を待つと言う気にさせる。

 

一度だけで諦めるには早すぎる。

 

己は魔女。

 

寿命は長いので気長にやっていけば良い。

 

「なにこれ!美味しいわ」

 

魔女達の協力を得る為にお菓子も出して、地球をアピール。

 

「香り高い飲み物ねぇ」

 

すると、興味を持つ魔女達に成功したと拳を丸める。

 

「地球でこれがたくさん作られているというのかしら」

 

「そうです。種類もたくさんあって、迷いますよ」

 

リズベッタはお茶会にした集会を終わらせると急に地球に行きたくなり、地球への扉を開く。

 

そこはまだ異世界だったので、猛烈に魔女達の興味を引き寄せたらしい。

 

お菓子と紅茶がこれだけ美味しい地球とはどんなところか、気になるのは当然。

 

魔女らはリズベッタを胸で押しつぶすように扉を覗き見る。

 

「ぐむむ!」

 

胸で圧死するっ。

 

苦しいと顔をなんとか上に出す。

 

スライムも魔女達の体積で形が変わってしまっている。

 

手も挟まってるから助けられない、ごめんよ。

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