一誠は、カネゴンと共に二匹の猫を連れてハンターベースにやってきた。ここには、負傷者を治療するメディカルルームがあり、特殊なエネルギーを照射することで怪我をいやすことができるのである。これを使い、猫の怪我は、完治した。その後、カネゴンは、ハンターベースに残り、一誠は、猫を連れて帰宅した。両親に、猫を飼っていいかと聞きあっさりOKをもらった。この間猫は、気を失ったままだったのだが・・・
一誠が、風呂からあがると・・・
母「きゃあああああ!?」
父「ななんだっ!?」
二人の悲鳴を聞き、一誠が二人の所につくとそこには、猫がおらず・・・
二人の女の子がいた。
?「あ、ばれたにゃ!」
?「姉さま」
まだ驚きから立ち直っていない両親の前に出て、一誠は、二人に話しかけた。
一誠「あなた達は?」
?「『黒歌』にゃ」
?「『白音』です」
二人の話を聞くことにした。両親は、かなり興味心身だった。この二人は、猫の妖怪で両親が亡くなり放浪したときに襲われたことを話し、ここを去ることを話すと・・・
母「あなた達、うちの子にならない?」
父「おお、いい考えだ」
黒歌「えっ?でも・・」
白歌「御迷惑では?」
母「気にしなくていいわよ?女の子がいたほうが面白そうだしね♪」
父「もうまんたい」
一誠「賑やかそうですし構いませんよ」
この日を持って、二人は、『兵藤黒歌』、『兵藤白音』となるのであった。其れから一年後、両親は、海外へ共働きに出ることになり黒歌が、兵藤家を切り盛りすることになった。ちなみに、一誠の秘密やカネゴンのことも両親に話しており、一誠は、拒絶されると思ったいたそうだが、逆にそれすらも両親は受け入れた。
一誠『本当に、あなた達の子に生まれて私は幸せ者ですよ』
と、一誠は言っていた。
ある日、一誠は、白音を鍛えるため、ある山の中に来ていた。白音は、一誠がジェントだった頃の現役時代の『ナックル』と『トンファー』を貰い、其れを使いこなす訓練を続けていた。そして、夕暮れ時、二人が下山しようと歩いていたとき。
一誠「む?妙な感じがしますねえ」
一誠は、なにか変ったものを感じ取った。一誠の言葉を聞き白音は、猫又の力を使いそのが何なのかを探った。
白音「・・兄様、近くで結界が張られています」
一誠「穏やかではありませんねえ」
ドライグ『どうするんだ、ジェント』
一誠「・・行きましょう。私達に災いをもたらさないうちに原因を解決したほうがいいでしょう」
そういい、二人(と一匹)は、結界へと入って行った。
二人が奥に進むと、そこには武装した集団に襲われている。二人の親子がいた。
白音「兄様」
一誠「時間はなさそうですね。白音、仕掛けますよ」
そういうと、一誠は、拳を合わせてそこから波状の光線を発射し、集団の半数を吹き飛ばした。これは、メフィラス星人の得意とする光線の一つ『ペアハンド光線』である。
一誠「いきますよ」
白音「はい」
一誠は、白音の訓練用に持ってきたグレートソードを持ち、白音は、トンファーを構えて残った集団に突撃していった。
一誠「ふん!」
白音「はあっ!」
二人の奇襲は、成功し、集団は次々と倒されていった。そして、二人は、親子をかばうかのように立った。
男「貴様ら、何故その親子をかばう!?その女は、異形と結ばれ、子供は汚れたものなのだぞ!?」
一誠「知ったことではありませんねえ」
白音「喋らないでください変態集団」
男「なんだと!?」
一誠「異種族との混血は、古い考えを持つ者には許さないものでも一般常識には『希望』なのですよ」
男「希望だと?」
一誠「種族を超えてわかり合い愛し合える。其れが、新た道への希望となります。其れを理解できないのであればあなた方に未来はありませんよ?」
男「だ・・だまっ・・」
バキイイイイン!
男が叫ぼうとしたとき、結界が破壊され、二人の堕天使と思しき男が突っ込んできた。
堕天使A「敵は!?」
堕天使B「あなたの家族と二人を護っている男女以外全てです」
堕天使A「よっしゃ」
堕天使Aは、ガトリングのようなものを取りだし構えた。
一誠「ほお、『彼ら』ですか」
堕天使A「ガトリングショット!!」
ガガガガガガガッ!
男「ぐわああああああああっ!」
ガトリングから放たれたエネルギー弾は集団に降り注ぎ壊滅状態に追い込んだが、逃走しようとする者達もいたが・・・
堕天使B「逃がしません」
そう呟くと堕天使Bは、拳銃を出し・・・
堕天使B「アクセルショット!」
堕天使Bは、身体強化を使って全力で逃げようとする集団をそれ以上とも言える銃さばきで次々と全てを撃破した。周囲に敵がいないことを確認した、堕天使Aは、一誠と白音を左右に押しのけて親子に駆け寄った。
堕天使A「『朱璃』『朱乃』無事か!?」
女性「あなた!」
少女「お父様!」
堕天使A「大丈夫か!?どこも怪我はないか!?」
堕天使B「落ち着きなさい。『バラキエル』」
朱乃「『ドーナシーク』おじ様」
ドーナシーク「バラキエルは、あなた達が心配で仕事を放り出してきて、私は連れ戻しに来たのですが・・・お二人とも無事でよかった。バラキエル彼らにお礼を言わないといけませんね」
ドーナシークと呼ばれた堕天使は、バラキエルと呼ばれた堕天使にそう言った。言われた、バラキエルは、一誠達の方を向いた。
バラキエル「俺は、バラキエル。こいつは、ダチのドーナシーク。で、女房の『姫島朱璃』と娘の『姫島朱乃』だ。ありがとよ」
一誠「彼女は、兵藤白音。そして、私は兵藤一誠・・・赤龍帝ですよ」
そう言いながら、一誠は、自身の神器である『赤龍帝の籠手』を出して見せた。バラキエルとドーナシークは、目を見開いて籠手を見た。
バラキエル「・・なるほどな。おめえが、今代の赤龍帝か。だが、それだけじゃこの二人を守れる理由としては、不足じゃねえか?」
一誠「その理由は、すぐわかりますよ。『ガッツガンナー・ガルム』。『ガッツウォッチャー・シーズ』」
一誠の言葉に、二人は先ほどまで以上に目を見開いた。
ドーナシーク「なぜ・・」
バラキエル「俺達の前を知って・・・まさか・!?」
バラキエルは、一誠をマジマジと見て雰囲気に腐れ縁的な懐かしさを感じた。その懐かしさを確信に変えさせるためか一誠は、破軍を出し地面に突き立てた。
ドーナシーク「破軍・・!」
バラキエル「・・やっぱ、てめえジェントか!?」
一誠「お久しぶりですねえ。お二人とも」
そんなわけで、ガッツ星人コンビとの再会です。シーズは、コビにしようかと思いましたが、敵役のままにするという理由でドナさんにしました。この作品の一誠の両親は、胆の座っている夫婦という設定で受け入れて頂きました。なんとか今年中にあげられました。それでは、みなさん、来年もよろしくお願いいたします。