【書籍化】S級騎士の俺が精鋭部隊の隊長に任命されたが、部下がみんな年上のS級女騎士だった   作:ミズノみすぎ

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第200話【カーティス隊(仮)出撃!】

 呼び出しをくらったオフィーリアは、装備を整えて城壁の入口へと走っていた。

 

 ──【カーティス隊】に召集が掛かりました。

 

 国王さまがお亡くなりになって心身ともに辛いのに、仕事というのは空気をまるで読んでくれません。

 余所者であるわたしをここに住まわせてくれた恩人でもある方ですから、本当に……

 

 任務内容ですが、どうやら仲間が帰還していないらしいのです。

 そこで救援部隊として選ばれたのがわたしたち【カーティス隊】らしいのです。

 

 SS級騎士になってからわたしはすぐに【カーティス隊】に配属してもらいました。これも約束だったのです。

 

【カーティス隊】に配属されてからの初の任務となりますが、カーティスさんがいるなら大丈夫でしょう。

 何よりカーティスさんと一緒に任務に行けるなんて幸せでもあります。

 

 この幸せを糧にして、下がったテンションをなんとか上げていかないといけませんね。

 国王さまの死が辛いのは、なにもわたしだけじゃありませんからね。

 

「お待たせしました!」

 

 城壁の入口にはわたしが先に着いた様でした。

 グロリアさんとレミーベールさんはまだ来てません。

 目前には馬を用意した飼育員の方と、アスレイ王子……あ、違う。アスレイ陛下でした。

 

「うむ」とアスレイ陛下は頷きます。

 彼の隣にはゼクードさんとカーティスさんもいます。

 何か喋ってますね。

 

「──さん達を頼むぜカーティス」

 

「それはいいのですが、何も父さんが出なくても……」

 

「お父さんお待たせ!」

 

 おや、グロリアさんとレミーベールさんも到着したみたいです。

 

 わたしたちはゼクードさんとカーティスさんの前に並びました。

 するとゼクードさんが前に出てきます。

 

「揃ったな。みんな任務の内容はもう聞いてるな? オルブレイブ方面の偵察に向かっていた部隊が戻らない。我々は彼らの救援に向かうことになる」

 

 さすがカーティスさんのお父様。

 戦いでも凄まじい方でしたが、こうして指揮している姿にはやはり貫禄を感じますね。

 これでわたしより年下なんですから不思議ですよねぇ。

 

「それから……急で申し訳ないが今回の任務にカーティスは参加しない。ここに残ってもらう」

 

 ──へ?

 

「万一のことを考えてのことだ。今回の任務では俺がこの部隊を指揮する。いいな」

 

 へえええええええええええええええええええ!?

 お、お父様が隊長ですか!?

 カーティスさんとの初任務は!?

 

「了解」

「了解」

「りょ、了解でぇす……」

 

「よし。荷物と馬の準備は出来ている。急ぐぞ!」

 

「はい!」

 

 みんなで返事して、みんなで馬に飛び乗りました。

 ゼクードさんが先に駆け出して、グロリアさん、レミーベールさんと続いていきます。

 

 あぁ、テンション下がりまくりです。

 カーティスさんが居ないんなんて……とほほ……

 

「オフィーリア!」

 

 !

 

 カーティスさんが呼んでます!

 何か一言くれるみたいです!

 気をつけろ、とか心配してくれるんでしょうか?

 もうこの際それだけでも嬉しいです!

 

 駆け出そうとした馬を止めてわたしは振り返りました。

 そしたらカーティスさんが!

 

「父さんの足を引っ張るなよ?」

 

 っと言ってくれました!

 

 

 先行していたゼクード・グロリア・レミーベールに、オフィーリアはなんとか追い付いた。

 草原を走りながらグロリアが追い付いてきたオフィーリアに気づく。

 

「あ、やっと来た……って、どしたの?」

 

「……いえ」

 

 明らかにブルーになっているオフィーリアを見てレミーベールが口を開いた。

 

「カーティスの事ね? オフィーリア……今回はカーティスのためだと思って我慢して?」

 

「カーティスさんのため?」

 

「そうよ。ここのところカーティスが任務三昧だったのは知ってるでしょ? だから今回はワタシたちが頑張ってカーティスを休ませてあげるの」

 

「お父さん様々よね」っとグロリアが付け足した。

 

「そうですか……カーティスさんのためなら仕方ないですね」

 

 オフィーリアの顔色が回復し、それを見たグロリアとレミーベールが笑った。

 

 カーティスさんを休ませるためだと思えば確かに悪くないですね。

 

 カーティスさんの役に立ってるんですから。

 

『父さんの足を引っ張るなよ?』

 

 突如として思い出したカーティスからの見送りの言葉。

 

「いや……もうちょっと気の利いたこと言っても良いと思いません?」

 

「は?」

「え?」

 

 グロリアとレミーベールは首を傾げた。

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