機動戦士ガンダム・ソウルシステムズ ガンダム好きワイ茅場明彦に憑依転生してしまう 作:0101シュート
空のさらに向こうにある世界、宇宙。広大な宇宙に広がる星々。その宇宙の片隅に
人類の英知が結集した巨大な人工物が一つ。そう宇宙コロニーである。
その巨大な宇宙コロニーに隅に幼い三人の子供が向き合っていた。
第3コロニー、東部エリア宇宙港。
「まさか本当にお別れの時が来ちゃうなんてね··········」
「キリト。本当に行っちゃうの?」
緑色の目が特徴的な少年と、輝く金髪の少女が、キリトと呼ばれる少年に訴えかける。キリトは寂しそうな表情を見せながらも、2人をなだめるように口を開いた。
「仕方ないよ。キネラと地球の関係はまだ改善されてない。お父さんもお母さんも精一杯努力してくれたけど··········
僕たちは今後、あまり関わらない方がいい。距離を取ることで、平和を保たないといけないんだ。」
彼は視線を落とし、足元を見つめた。そんなキリトの姿を見て、2人もまた言葉を失い、静かに涙を流す。
すると、背後からスーツを着た男が近づいてきて、低い声で話しかけた。
「キリト様、そろそろお時間です。シャトルへお乗りください」
「··········わかった。」
キリトは深呼吸をしてから、2人に背を向け、男と共に歩き始めた。
「二人とも、元気でね··········いつか世界が平和になったら、必ず会いに行くから!」
振り返らずに言葉を残すキリト。その背中を見つめ、二人は涙を拭いながら、懸命に手を振った。
「またね、キリト!!」
「気を付けて帰ってね!!」
キリトを乗せたスペースシャトルが宇宙港を離れ、宇宙の彼方へ向かって飛び立つ。静かに広がる星々を窓越しに眺めながら、キリトは心の中で誓った。
「絶対にまた、二人に会うために··········」
宇宙の静寂の中、彼の決意は確かに固まっていた。
キリトを乗せたスペースシャトルは静かに宇宙を進み、彼は窓から広がる無限の星空を見つめていた。彼の心には、二人の友達。ユージオとアリスのことが浮かんでいた。再び彼らに会える日を胸に誓い、彼は拳を強く握りしめた。
「ん?あれは·········」
突然、窓の外に何かが飛び交うのが目に留まった。キリトは窓に顔を押し付け、飛行物体を目で追いかけた。その物体は猛スピードで自分たちが発進したばかりの宇宙港に向かっていく。
「·········!」
次の瞬間、それは宇宙港に直撃し、激しい火花が無音の空間に広がった。衝撃的な光景を目の当たりにしたキリトは、言葉を失いながら窓に見入る。
「おい!今のは一体なんだ!?」大人たちが騒ぎ始めた。
「先ほどの熱源反応と速度から察するに、高速型ミサイルです!発射方向は我々の航路の先からのものと思われます!」
「何だと!?誰がこんなことを·········!」
「大変です!本機に向かってさらに複数の熱源が接近中です!一分以内に直撃します!」
「いますぐ航路を変更しろ!全力で回避するんだ!万が一に備え、キリト様を脱出ポッドに!」
「キリト様、こちらへ!」
キリトは無理やり席から立たされ、護衛に抱きかかえられる形で移動を始めた。状況が飲み込めないまま、彼の目にはただ宇宙港が炎に包まれる光景が映り続ける。
「ユージオ·········!アリス·········!!」
その瞬間、キリトの心の中に痛烈な不安が走った。彼の知る平和は、まるで砂の城が崩れるように壊れ始めていた。
「ん············あれ·············?」
桐ヶ谷和人の意識が徐々に覚醒した。目を開けると、彼は白い天井と無数の精密機械に囲まれた部屋の中にいた。頭がぼんやりとしている中、体をゆっくりと起こし、周りを見回す。ここはどこなのか、そして何が起きたのか、一瞬わからなくなっていた。
その時、隣に立っていた男が声をかけた。
「お疲れ、桐ヶ谷君。シミュレーションは無事に終了したよ。プレイ中の記憶は一時的に消しておいたから、今は少し混乱してるだろうけどね」
そこにいたのは茅場明彦だった。
それから数週間後
太平洋海上 政府の施設ラース 茅場明彦の研究所
「さて··········これでピースは揃ったな」
俺はゲームの最終調整に入っていた。
ここは東京にあるとある町。そこの巨大モニターにとある映像が流されていた。
『広大な宇宙。そこで勃発するコロニーにと地球間での宇宙戦争。
プレイヤーは人型機動兵器モビルスーツに乗り込みこの戦争に挑むのだ!
ビームソード、マシンガン、ビームライル、スナイパーライフル、ミサイルランチャー、
他にも様々な武装が存在。モビルスーツもどんどん改良し敵国に挑め!
コロニー国家キネラ。地球連合軍・血盟連合軍。君はどちらの軍を選ぶ!?
新VRゲーム。モビルスーツオンライン!!間もなく発売!!』
2か月後
ここは桐ヶ谷和人が住んでいる家。和人は妹の直葉と一緒に届いたばかりの段ボールを開けていた。
「よし!届いたぞ、スグ!新型ナーヴギアだ!」
和人は興奮気味にナーヴギアを取り出し、笑顔で直葉に見せる。直葉ももう一つのナーヴギアを手に取り、興味深そうにそれを眺めた。
「えっと……茅場さんだっけ?お兄ちゃんがよく行ってるバイトの依頼主らしいけど、これ、そのお礼なんだっけ?」
直葉は疑問を浮かべながら和人に聞いた。
「ああ……実は、俺のバイトはこの新しいゲームの制作協力だったんだ。茅場さんに自分には妹がいるって話したら、二個くれるって言ってくれたんだよ。」
和人は少し得意げに説明した。
「へえ~。結構太っ腹なんだね」
直葉も興味深そうに返事をしながら、ナーヴギアを手に取る。
「スグ!もうこの中に新しいゲームのソフトのデータが入ってるから早速ログインしようぜ!
そう言えばお前はどっちの陣営に着くんだ?」
「ん~。よくわからないしお兄ちゃんと同じ所で」
「そうか。じゃあ地球の血盟同盟軍だな!」
二人はナーヴギアを持ってそれぞれの自室に入る。そしてナーヴギアを頭にかぶり
ベットに横になった。
「「リンクスタート」」
プレイヤー名を入力
【キリト】
プレイヤーキャラクター名
【キリト・ビータス】
『WELCOME TO THIS WORLD』
「んん···························ここは?」
キリトは目を覚まし、周りを見渡す。そこは壁に洋風な装飾が施され
下には綺麗なカーペットが敷かれている豪華な部屋だった。彼はその部屋の
大きなベットの横になっていた。彼はベットから起き上がり周りを見渡す。
そして自分のいる部屋の広さと豪華さに驚いていた。
「す、すごいな。ここはどこかの屋敷か?」
キリトは自分のいる空間に見惚れながらも彼はその部屋から出た。
その先は綺麗な装飾が施された長い廊下。廊下に出た時横から
足音が··············。
「だ、誰だ?」
「あ!お兄ちゃん!」
「スグか·········」
そこにいたの彼の妹、桐ヶ谷直葉。プレイヤー名はリーファ・ビータス。黒髪から金髪に姿が変わっている。
そして何故か現実と同じジャージ姿のままである。
「なんでその姿なんだ?」
「え?お兄ちゃんこそ部屋着じゃん」
「あ。本当だ」
その後二人は自分が自室にあった服に着替え屋敷から出てみることに。
二人は一回に降り屋敷の玄関にあった大きな扉を開ける。
「うわー!!すごーい!!」
扉の向こうにあった光景。それは巨大な人工物の空間だった。
人工的に作られた太陽に代わる光源。人工的に再現された重力。
そして目の前だけでなく頭上の空間まで敷き詰めらているビル群。
そうここはスペースコロニーである。
「すごいねお兄ちゃん!」
「ああ!まさに圧巻な景色だな!」
「でも私たち地球側を選択したよね。なんでコロニーなんだろう?」
「多分ここは地球側のコロニーなんだろうな」
「なるほどね。とにかく街を探検してみようよ!」
二人はそのまま街の方に歩いて行った。
コロニー内部は、まるで現実世界と変わらないほどにリアルに作り込まれており、通りを歩く人々や、空を飛ぶモビルスーツの影が映っている。大きなスクリーンには最新の戦況や武器、モビルスーツの改良情報などが次々に表示されている。
「本当にすごい。これ、ただのゲームって感じじゃないよね」
「確かに、まるで本物の世界にいるみたいだ。でも忘れるなよ。これもゲームなんだ。現
実じゃないってことを忘れちゃいけないぜ」
「わかってるよ。でも···········このリアルさ、やっぱりワクワクするね!」
二人はそんな会話をしながら街を歩き続けた。そして二人はとある施設の前に着く。
それは広い滑走路が設けられている大きな軍事施設。鉄格子の向こうで
数体のモビルスーツが輸送機から出されている巨大な荷物を運んでいた。
二人はその光景をじっと見つめていた。
「大きいね··········」
「ああ··········こんなに近くで見るのは初めてだな。リアルだ……まるで本物の軍事施設にいるみたいだ」
キリトも圧倒されながら、目の前の光景に夢中になっていた。モビルスーツの金属が擦れる音や、重たい荷物が降ろされるたびに地面がわずかに振動し、彼はその巨大な力を肌で感じていた。
その時、突然軍服をまとった一人の男が二人の前に立ちはだかった。彼の姿勢は完璧で、まるでその場の空気さえピリリと引き締まるような威厳を放っている。
「お二人は新兵か?」
男の声は低く、硬い。キリトたちは一瞬怯んだが、キリトはすぐに頷く。
「そうです……」
「ならばまずは兵舎へ向かい、モビルスーツの訓練を受けろ。すべての新兵には基礎訓練が義務付けられている。準備ができたら、兵舎の教官に話しかけろ」
男は無駄な言葉を一切省き、二人を見据えた後、足音を立てて去っていった。その背中には、いかにも戦場で多くの戦闘を経験してきた者の重みが感じられた。
「どうするお兄ちゃん?訓練受ける?」
「うん!受けようぜ!」
その後、二人は兵舎でパイロットスーツに着替え、地下の格納庫へと進んだ。格納庫には、他のプレイヤーたちがすでに集まっており、それぞれのモビルスーツの前に立っていた。モビルスーツは訓練用ジムカスタム。
周囲には緊張が漂い、全員がこれから始まる訓練に向けて準備を整えている。
その時、格納庫全体に響き渡るようなアナウンスが流れた。
『訓練開始。搭乗員は指定の機体に搭乗せよ』
キリトとスグはそれぞれのモビルスーツに乗り込み、操縦席に座った。手にしたレバーの重みを感じながら、キリトは心の中で少しだけ不安を抱いた。
「これが……俺の操縦する機体か」
彼は息を深く吸い込み、操縦席にあるスクリーンを見つめた。頭の中では、うまく操縦できるだろうかという思いがぐるぐると渦巻いていた。しかし、それと同時に、これまでのどんなゲームとも違う現実感に興奮が押し寄せてきた。
すると、操縦席の正面に、突然小さな丸いキャラクターのホログラムが現れた。
『モビルスーツ訓練へようこそ!僕はハロ!今回の訓練のナビゲーターを務めるAIです!一緒に頑張りましょう!』
ハロの明るい声に、キリトは思わず緊張が和らぐのを感じた。しかし、その瞬間も束の間、彼は再び操縦席に集中し直し、訓練への準備を整えた。
そして訓練が始まった。
ハロの明るい声がキリトの緊張を和らげ、彼は一瞬笑みを浮かべたが、すぐに集中を取り戻して訓練の準備に入った。
訓練はまず、歩行訓練から始まった。巨大な滑走路を何周か歩くシンプルな訓練だが、機体の動きに慣れるためには重要なステップだった。その後、ビームライフルによる射撃訓練、そして背中に装備されたブースターを使った高速移動の訓練が行われた。
「スグ、大丈夫か?」
「うん!なんかもう慣れてきたかも!」
二人は順調に訓練を進め、やがて宇宙飛行の訓練に突入することとなった。
その後モビルスーツたちは輸送船に乗せられ宇宙へと向かう。
そう。宇宙飛行の訓練だ。キリトを乗せたジムカスタムは発射台に乗せられ
順番に発進していく。そしてキリトたちの番が回ってきた。
キリトはレバーを改めて力強く握り合図をまった。そして合図が出る。
「キリト・ビータス。ジムカスタム出ます!!」
レバーを力強く握ったキリトは、合図と共に背中のバックパックからエネルギーを放出し、一気に宇宙空間へ飛び出していった。彼の周りには無限に広がる宇宙が広がり、その圧倒的なスケール感に言葉を失った。
「これが……宇宙か!」
宇宙飛行訓練。ハロがモニターに出した輪をどんどんくぐりながら宇宙を飛んでいく。
訓練。他の訓練と違って爽快感がありキリトを含めたプレイヤーたちは
圧巻の宇宙飛行を楽しんでいた。
「なんだよこれ!?メッチャ楽しい!ALOの飛行よりすごいぞ!!」
「宇宙も綺麗だしすごいね!!」
プレイヤーたちその後宇宙での模擬戦を行うものや宇宙飛行を続ける者に
分かれた。キリトとリーファは宇宙飛行を続けていた。
それからしばらし
プレイヤーたちはコロニーに戻り今日の訓練は終了となった。
二人はコロニーに戻り、無事にその日の訓練を終えた後、私服に着替えて施設を後にした。
「すごい楽しかったね、お兄ちゃん!」
スグが目を輝かせながら言った。
「ああ!他のゲームじゃ絶対味わえないことばかりだったな」
キリトも同じように興奮気味に話しながら、二人は今日の出来事を振り返り、訓練の感想を語り合っていた。
「じゃあ、そろそろログアウトしようか?」
スグがそう言いながら、プレイヤーウィンドウを開き、ログアウトボタンを探し始めた。しかし、彼女の表情が徐々に不安げになっていく。
「あれ?」
彼女は眉をひそめてウィンドウを何度も確認した。
「どうした、スグ?」
不審に思ったキリトが問いかける。
「ログアウトボタンが……ない?」
その瞬間、二人の間に重苦しい沈黙が流れた。スグの焦りが伝わってきて、キリトも再びウィンドウを開いたが、彼の目にもログアウトボタンは見当たらなかった。
「どういうことだ……」
キリトは冷静に考えようとしたが、胸の奥に不安が広がっていく感覚を感じた。
次回あたりでちゃんと世界観の説明をしていこうと思います。
時代設定や両陣営の説明など色々と