遊戯王OCGデュエルモンスターズ【白の物語】 作:とーふ@毎日なんか書いてる
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フルルドリスやテオ、アディンらが暴走する聖痕の力を治す為に、向かい新たな力を手に入れたという話を聞き、エクレシアはキットから託された竜骨の使われた戦槌を握りしめた。
ドラグマの聖女としてではなく、アルバスと共に生きてゆく事を決めたエクレシアは【
「アルバス君。
「……っ!」
「ふふ。そうですね。どの様な方々でも、キャプテンさんやキットちゃん達の様にお友達になれば良いですよね」
「……!」
「ありがとうございます。でも、私が前向きになれるのはアルバスが一緒に居るからですよ」
「……」
ニコニコと笑いながらアルバスの背を撫でて、エクレシアは笑う。
エクレシア以外にはアルバスの声はただの唸り声にしか聞こえていないが、エクレシアにはアルバスの声が聞こえているのか会話をして楽しんでいるのだった。
それから、アルバスとエクレシアはひとしきり空の旅を楽しんでいたのだが、周囲の景色に険しい山々が増えてきた事に気づき、エクレシアはアルバスに声を掛けた。
「アルバス君。そろそろ
エクレシアの問いに、アルバスは周囲を見渡しながら大きく頷き高度を落とし始めた。
アルバス達はこのまま適度な場所で降りて
「っ!? アルバス君!」
エクレシアは持っていた戦槌で上手く地上から放たれた攻撃を弾くと、アルバスに合図をして危機を知らせる。
アルバスはエクレシアの声に応えながら風を切る様に飛び、エクレシアはやや傾いたアルバスの上からキットと同じ型のゴーグルを付けて地上の敵を見据えるのだった。
「……何も見えませんが、でも、何処かに居るはずです」
エクレシアは呟きながら、敵の姿を探し……そして遂にその姿を見つけた。
「そこです!!」
大声と共にアルバスの上から跳んだエクレシアに驚き、アルバスは止めようとするが、その手は間に合わずエクレシアは岩山へ飛び込み、アルビオンよりもやや大きいくらいの岩を新型の戦槌で完全に破壊した。
砕かれた岩の破片は周囲に飛び散り、隠れていた者達もその衝撃で吹き飛ばされる。
「っ!? まさか、こんな!」
「これほどの力を持っているとは!」
岩陰から出てきた二人は、驚きながらも武器を構えそれをエクレシアに向けた。
その光景にアルバスは空から降りてきてエクレシアを守る様に立ったが、エクレシアは逆に一歩前に出るとアルバスを右手で制しながら左手でハンマーを構えて襲撃者を見据えるのだった。
「あなた方が何者かは存じませんが、襲われる様な覚えはありませんよ!」
「よく言う! その様な邪悪なドラゴンを連れて!」
「アルバス君は邪悪なんかじゃありません! 心優しい人なんです!」
エクレシアの言葉に、白い鎧を纏った男は立ち上がり、美しく透き通る様な剣を構えながら吼える。
「ドラゴンが心優しいなど、お前はそのドラゴンに操られているのではないか!?」
「そうだ! その様に邪悪な気配を放つドラゴンのどこが心優しいというのだ!」
鎧の男に続いて、同じ様な白き流線形の鎧を纏った女も叫んだ。
その勢いにエクレシアは一歩後ずさるが、すぐ後ろにアルバスが居る事を思い出し、気を強く持ってハッキリと言い放った。
「アルバス君に邪悪な意思などありません! それは私が保証します」
「お前が何の保証になるというのだ」
「……確かに。そう言われるとそうですが」
「そもそもお前たちは、何故この地に来た!」
エクレシアは女に問われ、ハッと思い出したかの様に言葉を紡いだ。
「私は、フルルドリスお姉様にここを紹介されて来ました」
「フルルドリスだと……?」
「
「はい。私はエクレシアです」
「そうか……それは失礼をした。私は【
白い鎧を纏った女は美しい剣を空気に溶かして消し、姿勢を正してエクレシアに語り掛けた。
そして
「俺は【
「あ、これは丁寧にありがとうございます。改めまして、私はエクレシアと申します。そして、こちらはアルバス君です」
エクレシアの挨拶に合わせてアルバスは頭を下げ、その大人しい姿に
「本当に危険が無いのか? そのアルバスとやらは……ドラゴンだろう?」
「はい。ドラゴンとは言っても、アルバス君は元々人間なんです。ちょっと力が暴走してしまって、この様な姿になっているだけなんです」
「そうか……ふむ。事情は理解した。ではまず、我が師匠に会って貰うぞ」
「師匠さん、ですか?」
「そうだ。我ら
「分かりました。ではまず師匠さんに挨拶をしてからですね」
「あぁ」
それから、エクレシアとアルバスは
ここが
そして、
「師匠。例のフルルドリスの妹君が来ました」
「……ほぅ」
その男は鋭い目でアルバスを見た後、エクレシアを見て目を見開いた。
「お前がフルルドリスの言っていたエクレシアか」
「……っ! は、はい!」
「そうか。それで?
「はい! 私と、アルバス君も一緒に」
「……ふむ。そうか。白の力と赫の力……これは運命かもしれんな」
「あの……?」
「あぁ。気にするな。エクレシア。アルバス。私は【
「っ! ありがとうございます!」
エクレシアは勢いよく頭を下げ、アルバスも警戒しながら軽く頭を下げた。
そして、そんな二人を見ながら、笑みを作り、修行場へと連れて行こうとした
「
「……っ!
「話は聞いていた。よく来たな。エクレシア。アルバス。私は【
「はい! えとでも、
「あぁ、そちらは気にしなくても良い。君たちの適正も分からないからな。まずは
「そうなんですね!」
エクレシアは
自らの力と運命に向き合う為に。