蒼いリボンはタンスにしまい
使い慣れた四葉のクローバーが刺繍されているお気に入りのリボンを巻く
今日から日常に戻る
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結局、失った5日間を取り返す魔法は存在しなかった
代わりに先生が提案したのがオキシトシンハグ
30秒のハグを交わすとストレス軽減効果や集中力向上
相手との絆や信頼関係が構築出来る等の効果があるらしい
補習授業部は運命共同体
毎朝4人でハグを交わすよう言われた
特にハナコは必ず3人全員とやろう……と
それは先生がゆりゆりなハグしてる所を見たいだけですよね?
白い目を向ける私と共にコハルちゃんもエッチなのはダメと騒いでいたが、アズサさんとヒフミさんを懐柔した先生に押し切られてしまった
特にアズサさんの説得は心に響いた
「今の補習授業部の空気は最悪だ」
「ハナコは悪くない、悪いのは力の足りない私達だ」
「そして状況が良くなる手段があるなら試してみたい」
「ハナコは私達とハグするのは嫌か?」
真っ直ぐな瞳でそこまで言われて突き放す事は出来なかった
アズサさんが胸に飛び込んで来た
あ、意外といいかもしれません……
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効果は一目瞭然だった
私も落ち着いて授業を進められるようになった
3人全員の学習効率も格段に上がった
諦め癖のあるコハルちゃんも涙目になりながら食らいついてくるようになった
成果が一度出てしまえば、関係構築もスムーズになった
どんどん歯車が噛み合い、成果が加速度的に出てくる
少しずつ補習授業部に笑顔が戻ってきた
私が壊した絆が、こんな風に戻ってくるなんて……
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そして合宿後半、先生からの注文が増えた
それは先生が見飽きたからですよね?
流石に騙されませんよ?
コハルちゃんも死刑と援護射撃してくれたのだが
"時間が惜しい、やれ"
取り付く島もない
ヤケになってコハルちゃんを抱き寄せる
頭を撫でながら額にキスを落とし、労いの言葉を投げる
頑張ってるね、ありがとう、かっこいいよ、こんな妹ほしいな
頭の羽をピコピコさせたコハルちゃんのパフォーマンスが更に上がった
解せぬ……
アズサちゃんにはかわいいの方が効果あるようです
こういうのも、効率は大事ですからね……!
ヒフミさんは元々好きな人には抱き着いてすりすりして
スキンシップには抵抗はなさそうにしてましたが
頬や額へのキスや耳元で何度も囁きあうのは流石に抵抗感があるようです
何故か囁く時は先生の口調を真似させられる
ギャップで逆に良いらしい、非常に疑わしいがエビデンスを探す余裕もない
最後の試験の前でもさせられた
最後の最後で全員凄まじい点数を叩き出した
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そして今現在、補習授業部が解散してからも
ふらっと立ち寄りコハルちゃんやアズサちゃんを抱き締める習慣が出来てしまった
今日の気分はコハルちゃん
ふわふわで暖かくて抱き心地がよい
コハルちゃんも体の力を抜いて抱き返してくれる
心が満たされていくのを感じる
ちょっかいや意地悪するのも好きだけど
相手の迷惑そうな顔が心に突き刺さる瞬間がある
私にはこっちの方が合っているのでしょうか……
アズサちゃんは最初から馴れてる印象がある
どうも、姉代わりの人が辛いときにこうして励ましてくれていたと、それでここまで頑張ってこられたのだと
それで最初から導入には積極的だったと……
他の所でも使われていたんですね、疑ってごめんなさい先生
そんな事を考えていたら
マリーちゃんが私を呼びに来てました
そういえばサクラコさんに呼ばれていたんですっけ?
いつもの流れでマリーちゃんを抱き締め
耳元でありがとう、いつも頑張っててえらいね……うん?
「〜〜〜〜!!!!」
あっ!!
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聞く所によるとヒフミさんの方にも悪影響が出てるらしい
焦燥した様子のナギサさんが謝ると
ヒフミさんがやけに手馴れた手付きで抱き寄せ
耳元で気にしてないよ、いつもトリニティの為に頑張ってくれてありがとう、お陰で皆無事過ごせてるんだよ、エデン条約応援してるよ
想像以上のやらかしでお茶を吹くところでした
毎日のようにティーパーティーにお呼ばれされているのでなんだ?と思いましたが
ナギサさんまで虜にしてしまうとは……
あの方法は常習性が高くて、乱発したらダメなやつだったのでは?
せんせい?
"尊いからヨシ!"
尊いのが読みたかった
後悔はしていない