シャーレにお迎えしたハナコが何か違う   作:みやびさん

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シャーレに帰ってきたらハナコが何か百面相してた

最近、先生が執務室に居ないことが増えた

 

先生は相変わらず優しい

言葉も、伝わってくる感情も、誰のものより暖かい

 

でも罪悪感という雑味が混ざり、私の胸をざわつかせる

 

私が……失敗してしまったから……?

物語の戦力よりも生徒が弱い、使えないという結論に至ったから……?

 

いや違う、先生は能力や成功で、態度や感情を変えない

それは側に居続けた私が一番知っている

あんなド級のポンコツなハルカさんやミチルさんですら

等しく信頼と敬愛、感謝を与え続け、信じ抜いて結果を引き出している

 

では、なぜ……

 

先生が死期を悟っているのだとしたら……

 

掛け時計の針の進む音が

先生の寿命を削る音に思えてならない

 

先生……

 

----

 

先生がホシノさんと共に外回りから帰ってきた

 

あら?彼女は当番ではなかったはず……っ!?

霧がかかったようにぼやけた頭に喝を入れてフル稼働させる

 

ホシノさんの見た目はちんちくりんかもしれない

ですが、強い色気を放っているように思えます

 

先生が生徒達の身体をチラ見する回数を白い目で観察してきたが

全体平均よりもホシノさんの身体に視線を送る回数は高い

 

まぁ?ハスミさん、コトリさん、アコさん、ユウカ以下の雑魚ですし?一番は私なんですけどね?

ガン見される事なんて私以外ありませんし?

はぁ……そんな事で張り合っても虚しいだけですね……

 

百面相する私をよそに

先生はドヤ顔で私に話しかけてきた

あんなに心配させておいて……ちょっとイラっと来る

 

"ハナコ!一緒に子ウサギ公園へ行こう!"

 

あら?罪悪感が消えましたね、どうしたのでしょうか?

 

----

 

"ホシノ、まずは例の連射を見せてくれる?"

 

子ウサギ公園へ到着し、ターゲットを準備すると

先生はホシノさんにお願いする

 

気の抜けた声とは裏腹に

ホシノさんの連射は何時見ても惚れ惚れする

あんなゴツいシールドを振り回しながら片手で軽々とショットガンを操り

全くブレがない

 

そして精度も高く確実にターゲットと捉え……えっ!?

全く明後日の方向へ撃ってる!なのにターゲットが揺れて!!

 

"ふふふ、次は波のオーラだ!"

 

「はいよ〜」

 

気の抜けた声とは裏腹に、ホシノさんから威圧感が……

これは波……潮の匂いでしょうか?

 

"それじゃもう一回、連射!"

 

「まかせて〜」

 

まただ、全く照準を合わせてない雑な連射

当たってない射撃のはずなのに、あんなに重いターゲットが……吹き飛んで……!?

 

生徒一人では両手で抱えてやっとの特注ターゲットは

大きな放物線を描いて地面へ激突した

 

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"ホシノ、今まで実験に付き合ってくれてありがとう"

 

「こちらこそ~、おじさんにこんな力があるなんて知らなかったよ〜」

 

ターゲットを片付けて、ホシノさんは帰っていった

 

「今までというのは……最近はずっとここで?」

 

"うん、そうだよ"

"生徒のEXスキルを引き出すことに成功したんだ"

 

EXスキルとはなんでしょうか




"説明させて!"
"あんなヨコチチとか、おっぱいネクタイとか、巨乳胸リボンをひらひらさせるとかズルでしょ"

"考え事してる時にいきなり目の前にお出しされてひらひら"
"なのにガン見されちゃったーって当たり屋でしょ!"

冗談はさておき、ハナコや先生はやけに恐れ過ぎでは?
それは自分の意思でストーリーを前に進ませられないからと定義しました

ブルアカというゲームでは先生の分身であるプレイヤーが
実装後に好きなタイミングでボタンをポチっとしてから進められます
現実だったら突然やって来て斬り掛かってくる悪魔以外の何者でもありません

先生や生徒達が受ける心労は相当なものでしょう
どうか先生方は今シャーレで頑張ってくれている彼女達を、今一度労って上げて下さい
貴方のキヴォトスも、次を生き延びられる保証はどこにもありません
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