"宇宙戦艦、ウトナピシュとぅるム発進!"
「大事な所で噛まないでください?先生……」
誰だよこんな命名した奴は
暫くすると身体に強力な負荷が加わり、宇宙戦艦が飛び立つ……!
これは、なんと言うか、厨二心をくすぐられて実に良い
"ぐ、が……がは……っ"
地面が近づいて……いや、私が倒れているのか……
胸に圧迫感を感じて、不快なそれを吐き出す……
「血!?せん……!……っかりして……!!」
すまない、もう少ししたら起こしてくれ
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「……ス、理解しました」
この甲高い声は……アリスか?
「この状況は名もなき神々の王女であるアリスの力が、必要なんですよね」
「先生は、アリスのなりたいと願った存在にしかなれない、と言いました」
「……他者から押し付けられた役割を演じていても、潰れてしまう……と」
「だからアリスは名もなき神々の王女で、ゲーム開発部のメンバーで」
「ミレニアムの生徒で、クソ雑魚先生のゲームの師匠です」
なんかイラっとさせられるワードで覚醒する
「アトラ・ハシースの箱舟を、世界を救う勇者の武器として使います」
ギリギリ間に合ったようだな
……
「それがアリスの……勇者の、使命ですから」
「ケイ、お願いします」
「わかりました……先生、信じています……」
「「プロトコルATRAHASISを実行します」」
「あ、アリス……」
「だ、大丈夫なのかな?」
「……きっと大丈夫、ケイはゲーム開発部の一員……だ、から……」
「はい、ケイは快く力を貸してくれました」
「では……始めます!」
「ここからはアリスのターンです!!」
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星々の輝く夜空の中
新たに顕現したサンクトゥムは光を放ち、巨大なレールガンを形作っていく……
「これは……光の剣……巨大な光の剣……!!」
「名付けるとするなら、"光の剣:アトラ・ハシースのスーパーノヴァ"でしょうか」
「出力臨界点突破……!」
「ターゲットは……ターゲットが……暗くてよく見えない……!」
司令室ではあんなに見えていたのに……
刻一刻と迫ってくるタイムリミットに焦ってしまった
光の剣は光輝いたまま動かない……動かせない……!
「アリス、既に魔力充電は100%に達しています……」
「今すぐ撃たなくては……撃つどころではなくなってしまいます……」
「でも、これを外してしまったら……どうすれば……」
その時、アリスの手にそっくりの手が重ねられる
──もう一人の……アリス……?
"こんなこともあろうかと準備しておいたのさ"
大人のカードを手にした先生の声が後ろから聞こえてくる
「アリス、こっちです」
「落ち着いてください、先輩達がサポートしてくれてます……」
「少しだけお姉さんになったアリスも、一緒です……!」
「天才美少女ハッカーの真髄、お見せしましょう」
暖かい力が流れ込んでくる……胸の内に広がった不安を消し飛ばす強い力が……!
「ふふ、お姉さんがやるのをよく見ててね♪」
見知らぬお姉さんの撃った弾丸はまばゆい光を放ちながら
美しい軌跡を描いて標的に突き刺さる
──見えた!
「「光よ!!!!」」
先輩達のサポートによりスーパーノヴァの主砲は
無事にアトラ・ハシースの箱舟のバリアを破り……
ついでに箱舟本体を貫通して夜空の向こうへ飛び去った
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「……っ、先生!こんな状態で大人のカードなんて」
「だめ……バリアの供給が間に合わない‥‥」
アロナ……すまない……
最初はハナコだけだと思っていたんだがな……
欲張りすぎたな……こういうのを二兎追う者、一兎をも得ずというのか……
力が抜け、身体が崩れ落ちる
……?
中々衝撃がこない
「先生?いつも無茶ばかりして……ひやひやさせないでください」
大きな胸で抱き留められる
ハナコ……?
「少しだけ眠ってて下さい……あなただけは、必ず護ります」
「アリスさん、そちらの世界のアリスさんは任せますね」
「はい!お姉さんになったアリスにお任せあれ!」
二人の生徒がまばゆい光を放ち
私の視界は少しずつ白く染まっていく
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揺さぶられるような爆発音
「ば、爆発、ですか……?い、一体どこで……!?」
「あらあら♪こんな夜更けに訪問だなんて、近所迷惑ですよ?」
「!!」
「あ、ああっ……い、いつの間に中へ……!?」
寝起きでハナコが居るのは幸先良いな……
"おはようハナコ、今日も美人だね"
「うふふ、ありがとうございます、先生」
ん?そういやなんでハナコが居るんだ?
ハナコが白い銃を私に突きつける
……と同時に懐から何かがまろびでて音を立てる
敵の方だったか……これは死んだかもしれない……
「ハナコちゃん!」
「ハナコ!」
「……」
「やっほー☆浦和ハナコ、ハナコちゃんを返してもらいに来たよ」
別人と確信しているミカは行動が早かった
ミカのサブマシンガンが火を吹き、ハナコの構えてる銃を大きく弾いて、身体にも残りの弾丸を叩き込む
「あんっ!あら?ミカさんも居たのですか?」
とぼけた事を言ってるが、ミカを知覚していたな
急所への攻撃は器用に避けて、胸で銃弾を弾き飛ばしてる
「ずいぶんなご挨拶ですね、トリニティの品位が知れてしまいますよ?」
そしてくすりと笑うと同時に、床に転がるグレネードらしきものから煙が吹き出してくる
"ごほっ、ごほっ……"
まともに吸いこんでしまった
涙を流し、咳き込みながら地面に倒れ伏す
更に爆発音も聞こえてくるが動けない
これは完全にしてやられたな
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「げほっ、げほっ……先生、大丈夫?」
ミカもお姫様が出したらいけない咳き込み方してるな
"ごほっ……ぜーぜー……なんとかね、ありがとう"
ミカに手を引いてもらって立ち上がる
他のみんなも復活してきたようだ
「ゲホゲホ……ハナコは?」
「いなくなりました……」
一息付けたので状況を教えてもらう
既にアトラ・ハシースの箱舟への突入には成功して
こちらの船の防衛戦をしている最中だそうだ
……そうだ、ケイとアリスはどうなった?
──くい……くい……
ん?足を引く感覚が気になり視線を下に落とす
ケイのロボットが帰ってきていた
話を聞くとアリスのスーパーノヴァを発射した後、アリスが危篤状態に陥りケイの存在の力全てを使ってアリスを護ろうとしたところで
もう一人のアリスが身代わりになってくれて二人共助かったらしい
「先生、私はシッテムの箱の中でやることがあります」
そう告げてシッテムの箱へ帰っていった
そうか、アリスもケイも無事だったんだな……
いや待て
私の身体も崩壊しかけて、血反吐吐いたはずなのだが……
──あなただけは、必ず護ります
ハナコの優しい声がやけに耳に残る
大人のカードを取り出すと、少しだけ黒ずんで見えた気がした
もしかして、私は取り返しの付かない事をしてしまったのかもしれない
原作の宇宙戦艦部分、散々黒服やアロナが脅してきて
ケイが代償を肩代わりしてくれて、先生の命が尽きるとか言いたい放題言ってるのに
ノーダメージで普通に会話している先生化物過ぎるでしょう
これはかなり苦しいですが、
生徒との絆を集めた事で貯蔵した神秘の力が足りた事でほぼ無傷で済んだと定義しました
夏だけでもヴァル夏→ヒナ夏→アビ夏→エデン条約2章→ウィッシュリスト→3,4章→トリ夏→百鬼夏→アリ夏全部やってますからね
もうサザエさんやコナンみたいになってますが、来年になったら卒業している生徒が複数人出てくるので今年中にやりきらなければなりません
普通に考えると絶対に不可能なスケジュールなので
キヴォトスを滅亡する度に、他のキヴォトスを滅ぼして「強くてニューゲーム」を行い
少しずつ絆を深めてイベントスチルを消化する
こういうズルをしている想定としました
ズルなんですかね?パラレルワールドの住人とはいえ可愛い生徒に破滅の未来を見せ
周回先でも毎回お腹に穴を開けられる事を何度も繰り返すのはまともな精神だと保たないかもしれませんね
きっと初回の先生は今回の先生のように血反吐を吐いてぶっ倒れたことでしょう