「こんにちは、先生♪」
"やぁヨツバ、今日もご機嫌だね"
「げっ、ヨツバ……」
ユウカの嫌そうな顔は新鮮だな
そういや原作ではオペレーターに専念していたユウカではあるが
こちらの最終編では親友のハナコを追い掛けて、サブマシンガン片手に玉座までやって来ていたな
そこで一方的にボコボコにされたら苦手意識は出るわな
仲間になったらなったで、中身があの悪戯っ子だしな
キヴォトス最高の頭脳から繰り出されるああ言えばこう言う屁理屈
計算能力では勝負になっても、口喧嘩や語彙力で劣るユウカでは荷が重い
毎回怒るギリギリまで弄られてはするりと逃げられ
相当の苦手意識が溜まってると見受けられる
「はい、お珈琲ですよ」
「そこの解釈は、こちらの契約書14条を拡大解釈すれば勝負になりそうですね」
「……なるほど、14条ね」
なのに丁度困った所で差し入れと共に的確なアドバイスまでくれるあたりがやらしいね
嫌うに嫌えない、複雑という感情を笑いながら操る悪魔
ミレニアムのおかんと呼ばれたユウカがまるで妹扱いだ
"そういえば、そろそろ運動会の季節だね"
"今回の主催はミレニアムなんだっけ?"
「そうなんです、晄輪大祭の主催を任せて頂く事になりました」
「はいはーい!私に、選手宣誓を任せて下さい♪」
君は前世で嫌々選手宣誓やってて、ぶち壊していたでしょ!
「却下よ、ハナコとアビドス高校の生徒に頼むつもりだから」
「えぇ!?ユウカちゃんがイケずです……」
大袈裟なリアクションと共に泣き崩れるヨツバ
"じゃあ、もしヨツバが選ばれたらどんな開会宣言をするんだい?"
「はい♪こほん……」
わざとらしい泣き真似から直立して右手を挙げるヨツバ
ノリ良いなかわいい
「私たちは晄輪大祭に参加するものとして……」
「ありのままの欲望に誓って……」
「身体の対話に取り組むことを誓います♪」
「ちょっと待ってヨツバ、それはどういう意味?」
「晄輪大祭は様々な学園の生徒が武器を置き、お互いの素肌をぶつけ合って親交を深める友愛の場……」
「それはつまり……■■と同じでしょう?」
「全然違うわよ!」
「うふふっ……■■、■■です!みんなで■■いたしましょう!」
「激しく、もっとお互いを求めて!■■を!■■を!■■を……!」
すげーな、流石に一言一句は覚えてないが
多分原作で発言した内容だけでユウカと会話してる
ヨツバにとっても約1年前の事だろうに、よく覚えてるな
"はい却下、■■は愛し合う二人きりになってムード作ってからやろうね"
ユウカが顔真っ赤にして固まったので
丸めたクリアファイルでヨツバの頭をはたいてやめさせる
「あんっ、先生もイケずですね、折角のお祭りなのに」
「それとも……先生が寂しい私の為に二人きりになって、ムードを作ってくれますか?」
"はいはい、卒業したらな"
ユウカが目を見開いてロボットみたいになってしまった
君は今日変顔ばかりだな
いつもは好き勝手はしゃいでるヨツバも
妙にしおらしくなってモジモジしている
君たちは普段頭良い癖になんで真に受けてしまうんだ
軽く流しただけなのに、よくわからん
"卒業した後に、私が口説きたいと思う女性になってたらな"
にやりと笑いかけてデスクに戻る
カタカタしてるユウカとは裏腹に眉を吊り上げるヨツバ
負けず嫌いに火が付いたか?
でも、別に私の事好きという程じゃないのに怒るほどじゃないと思うんだが
その後、仕事を片付けたらユウカは逃げる様に去っていき
残ったヨツバと夕食を食べながら談笑した
所々で何とか可愛いとか好きという言葉を引き出そうとするヨツバが可愛い
ハナコ推しの源泉ってやっぱりこういう強かで負けず嫌いな所かな?
でもお酒を勧めてくるのはズルいぞ
飲み会もあるにはあったから嗜む位には飲むが、酔って脳の回転が遅くなる感覚が嫌いなんだよ
水もこまめに飲みつつ、ヨツバのウザ絡みをあしらい続ける
引く手あまたの完璧美少女が
なんでこんなおっさんをからかって遊んでるんだろうな?
雰囲気に酔ってしまったのか
次第に顔を赤らめてしおらしくなってきたので
夜が更ける前に帰した
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後日、ハナコが思い詰めた顔でシャーレにやってきた
「せ、先生……ヨツバと■■する約束したと聞きましたが、本当ですか……?」
するわけないが?
先生クビになるだろ
「しかも、ヨツバを可愛い、口説きたい完璧な美少女だと……」
ちゃんと覚えてるが一言も言ってないぞ
あっ、頭の中では思ってたな……まぁいいや
どんなやり取りがあったかを話し
別に言質取られたわけじゃない、ヨツバが面白がって曲解してるだけだろうと説明すると
ハナコは眉間を揉みながら溜め息吐いてた
うーん、私がトリニティの保健室で寝てる間も
焦燥しつつ仕事してたという話だからな
あれは本当に申し訳無かった
ここの所、集中力も散漫みたいだし
知らず知らずの内に寄り掛かり過ぎていたかも知れないな
大人として恥ずかしい
ハナコがシャーレに持ち込んでるハーブティーを淹れてやり
仮眠室に寝かせて頭を撫でて労う
穏やかな顔で寝息を立て始めたハナコを愛でてから仕事の続きに戻った
生徒達が楽しそうにきゃいきゃいしてるのも嫌いではないが
私はこの穏やかな時間が一番好きだ
さて、元気を貰ったのでもう一仕事頑張りますかね
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後日当番にやってきたコタマとセリナも注意散漫になってた
うーん、ヨツバとの話が漏れたか?
単に最終編のキヴォトスを賭けた決戦が終わって気が抜けただけかもしれん……
二人とも裏方とはいえずっと働き尽くしだったしな
本当はこんな少女達に激務を強いたくないんだがな
念の為大事を取ってすぐ返した
ゆっくり休んでくれ
ハナコを特別扱いするSSなのでハナコは特別扱いです!
真ハナコがちょっと雑魚過ぎたので強化しています
その結果、口では言質を取らせませんでしたが
心の方で好きと可愛いを沢山叩き込まれる事になりました
こちらの世界へやってきたハナコさんは
コハルちゃんというオモチャが無くなって、別の人に矛先が向いてるようです
作者がハナコ間での違いが見たかったのでユウカを当番に呼びました
原作ではトリニティ内でのんびりしてて
学園外の生徒とは全く絡みのないハナコさんですが
晄輪大祭の開会宣言でアヤネをからかい倒した実績から、可愛くて根が素直なユウカも話す機会があれば気に入って一生ウザ絡みしてるんじゃないでしょうか
哀れユウカ、頑張れユウカ!
ユウカのドヤ顔差分が好きなのでなんとかやり返して欲しいですね