Dovahkiin 彼の地にて、斯く戦えり   作:無敵のタロス!

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1話 ドヴァキン

「The Elder Scrolls Ⅴ Skyrim」というものを知っているだろうか?

 簡単に言えばタムリエル大陸でドラゴンを倒したり内戦したりするアクションRPGだ。

 

 その世界に俺、ドヴァキン・テルヴァンニは前世の記憶を持ったまま生まれた。いわゆる異世界転生者、という奴だ。ちなみに種族はカジート(猫獣人)です。

 猫ちゃんになっちゃった。

 

 まあ色々と大変だったよ、処刑されそうになったり、デルフィン殺害RTAをしたり、自分がドラゴンボーンだと判明したり、スカイリムを巡る内戦を終わらせたり、同胞団の導き手になって呪いを断ち切ったり、ウィンターホールド大学でアークメイジになったり、聞こえし者になって皇帝を暗殺したり、ナイチンゲールになったり、吸血鬼の王になったり、もう1人のドラゴンボーンと戦ったり、ドラゴンボーンとして世界を喰らう者アルドゥインと戦ったり、黒壇の戦士と戦ったりした。

 

 まあ、そこはスクゥーマ*1と野菜スープ*2のおかげで何とか終わらせることができたわ。ゲームと違ってファストトラベルとかないし死ぬほど寒いしマージで大変だったね。

 

 そして俺はいつものようにハルメアス・モラ様に会おうとオブリビオンゲートを通ったんですよ。

 すると何故かアポクリファ*3に現れるはずが狭い路地裏に放りだされてしまった。

 

「どこ、ここぉ?」

 

 オブリビオンゲートの不具合だろうか?というかここはタムリエル*4なのか?

 別大陸だったら困るな。確か人間とかいないんだろ。

 

「しっかし暑いな。スカイリム*5とは思えない暑さだ。エルスウェーア*6と違って湿度も高いしこれじゃあまるで………」

 

 日本の夏だ。そう思いかけた時にある可能性が脳をよぎる。

 これって帰って来たってこと?

 俺は周りを見渡す。すると室外機があった。ドワーフの文明は例外としてタムリエルにそんな高度なものがあるわけない。

 

「まさか!」

 

 俺は急いで路地裏から抜け出した。本当に帰って来たかどうかを確かめる為だ。

 

「やはりか」

 

 天を貫くほどのビル群に車、街を歩く人もスカイリムでは見ない平坦な顔をしている。

 その光景は間違いない、前世の、現代日本の光景だった。

 

「マジかぁ、ハルメアス・モラの野郎が何かしたのかな?」

 

 アイツ、デイドラ*7だしな。邪神とか呼ばれてるくらいには碌でもない存在だ。暇つぶしに俺を追放したとかしてもおかしくない。

 

「どうにかしてあっちの世界に戻らないと…」

 

 日本に戻れて嬉しくはある。だけど俺はあの世界に長くいすぎた。友達もたくさんいる。そいつらにお別れの挨拶くらいしないといけないしな。

 それにここが現代日本ならスクゥーマがないということだ。俺はお薬がないと生きていけない身体だ。なんとかして移動ルートを確保して定期的にスクゥーマは買い出しにいきたい。

 

「とりあえず警察に行けばいいのかな?」

 

 ここで立ち尽くしても何も出来ないだろうしな。

 広義の意味では俺は迷子だろうし警察に行くのは何も間違ってないはずだ。

 

 そうして俺は交番を探していると突然、日本人に話しかけられた。

 

「凄いコスプレですね!あの門と関係あるんですか?」

 

「門?なんのことだい?」

 

「ほら!後ろのあれですよ!映画の宣伝かなんかですか?」

 

 俺は後ろを振り返る。そこには道路を横断するかのように鎮座する巨大な門があった。

 あ、アレは!オブリビオンゲート!*8オブリビオンゲートじゃないか!

 もしかしてハルメアス・モラ様が助けに来てくれたのか!?

 俺は急いで門へと駆け出す。すると矢を撃ちこまれた。

 

 なんでぇ?

*1
麻薬、スタミナを回復する効果がある

*2
スタミナの回復速度が上昇する料理、しかも効果は重複するのでかなり便利

*3
ハルメアス・モラの領域、本がたくさんある

*4
The Elder Scrollsの舞台となっている大陸の名前

*5
「The Elder Scrolls Ⅴ Skyrim」の舞台、基本的に寒い

*6
砂漠がある地方。カジート(猫獣人達)の故郷

*7
エルフの言語で「先祖ではない者」。人間の価値観では測れない存在。

*8
別次元オブリビオンへと通じるゲート




 一方のハルメアス・モラ「ドヴァちゃんどこぉ?」

スカイリムはどちらのもの?

  • 帝国のもの
  • ストームクロークのもの
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