転生特典がイリヤスフィールの肉体で王の財宝が使えるってま? 作:ロールクライ
「・・・さて、もらった令は果たさせてもらおうか。」
真夜中の建物の上でアサシンがそういった。
彼の真名は佐々木小次郎・・・の名を被った別人だ。
佐々木小次郎が残した逸話に都合のいいように召喚された誰かである。
それはさておき、アサシンは一人マスターであるギルから離れた場所にいた。
佐々木小次郎はアサシンではあるのだが正規の者ではない故に気配遮断がDランクなのだが今のアサシンはたとえサーヴァントであっても見つけるのは容易ではない。
それはギルの財宝から取り出された認識阻害及び透明化の宝具を使っているからだった。
ギル曰く、財宝は使わないとは言っても戦闘ではの話だからねということらしい。
さらに財宝にあった魔導書で五感が強化され、さらには佐々木小次郎が致命傷に陥ったときに一度だけ体を治し自身の元へ戻ってくるという令呪の原典を複数使ったごり押しの令がなされていた。
ちなみに、佐々木小次郎の身体能力自体が上がっていないのは普段と違った身体能力では全力が出せないことを懸念した佐々木小次郎の望みである。
「・・・む?」
ふと、アサシンは付近にいたサーヴァントの気配気づく。
少々距離はあるが気づけたのは五感が強化されていたからだろう。
「ふむ。あの得物、槍兵か。狙いのものではなかったが確かめる価値はあるか。」
アサシンはそういって、建物から降りるとマスターからもらった気配遮断系の宝具をオフにし先ほどの槍兵がいた方へと殺気を向ける。
それに気づいてか青いタイツを着た槍兵がアサシンの前に現れる。
「やっぱりサーヴァントだったか。それでその得物からしてセイバーか?」
「・・・そういう貴様はランサー?だったか見事な得物だ。」
「ふん。見たところてめぇも偵察か。それともガチで殺し合いを言い渡されたか?」
「ふむ。偵察ということで相違ない。何故か我が主は全ての相手の名を把握しているらしくてな。それに間違いがないか確認したいらしい。」
「随分、優秀なマスターに選ばれたんだな。まさかこの時代に未来を見れる魔術師がいるとはな。」
「あれは先を見るというよりも知っているということの方が合っていると思うが・・・さて、戯れはここまでだ。」
アサシンがそういうとランサーもすぐに殺気を強めてアサシンを見る。
「へっ!そう来なくちゃな!」
ランサーは槍を構えてアサシンに向かって走り出す。
二騎のサーヴァントは常人では到底捕えられぬ速度で武器を交える。
ランサーの猛撃をアサシンは次々と防いでいく。
物干し竿と言われる佐々木小次郎の刀とランサーの槍は有効的な間合いはほとんど同じ。
故に単純な技能のみが勝敗を決める。
武器を振るう速度。これはいくつかの要因こそあれどアサシンの勝ちだ。
しかし、単純なパワーと移動速度はランサーの方が上。
小細工や技術は互角とはいえずともかなり近しいものであった。
「なかなかの槍捌きよ。」
「ハッ―そっちもやるじゃねえか!セイバー。」
見誤ったのはアサシンであった。
アイルランドの光の御子は小細工でなんとかできるものではない。
「そら!」
ランサーがカウンターと言わんばかりにアサシンに蹴りを入れる。
アサシンはそれを防ぐことができず軽く吹き飛ばされてしまう。
しかし、次にランサーがアサシンを吹き飛ばした方を見た時、そこにアサシンの姿はなかった。
「・・・見事な攻防であった。だが、此度は令は確認なのでな。勝負はお預けというこうではないか。」
「へっ。こっちが本気になれねぇことも知ってやがったな。それにてめぇ。アサシンか。」
最後の最後でランサーが気づいたのは感というのが大きいが気配遮断をもっているのは間違いないとランサーは判断していた。
「さてな。次はどこを確認・・・!」
アサシンはすぐさま刀を用意し攻撃が飛んできた方を見る。
攻撃は明らかに超常的なもので生前のアサシンが見ることはなかったもの。
「魔術とやらか・・・。」
そこにはキャスターの名を関するサーヴァントがいた。
「さて、どうするか。」
佐々木小次郎は考える。
浮いているキャスター相手にアサシンである彼は何もできない。
石を投げれば届きはしても傷一つつかないだろう。
「そこのあなた。私と手を組む気はない?まあ、拒否権はないと思うけれど。」
いつの間にかアサシンに近づいたキャスターはそういった。
「ほう?それは其方のマスターとやらに我が主と共に従えと?」
「いいえ。私に従えと言っているの。」
「・・・それは無理な相談でな。我がマスターは現状それを望んでいない。」
「さっき言ったことを覚えていないのかしら。私に従えと言っているのよ!」
キャスターはそういうと手元に一つの短刀を出す。
「面妖な小刀・・・マスターが言っていたものか。それを出すのであるなら私は一度下がろう。」
「なっ!待ちなさい。アサシン。」
キャスターはアサシンの動きを止めようと魔術を行使する。
アサシンであるなら対魔力もないため容易に捉えられると。
魔術は確かに行使された。
しかし、それがアサシンを捉えることはなかった。
「消えた・・・。まさか令呪。やられたわ。アサシンのマスター。この借りは必ず返してあげる。」
アサシンが去った後でキャスターはそうつぶやいた。
「むう・・・。」
「何をやってるの・・・アサシン。」
私は思わずそう声に出した。
彼は目を瞑りながら刀を振るっていた。
「いや、魔術とやらを切ってみるのも一興ではと思うてな。」
・・・TUBAMEの後は魔術切りか。
私は心の中でそう呟きながら、佐々木小次郎を見る。
「そんなに言うなら切ってみる?」
「何も他人の手伝いは望んでおらんのでな。ところで・・・令呪とやらは今ここで使うてもよかったのか。」
「・・・私には大量の令呪があるからね。普通のマスターとは違うのよ。」
「これまた奇怪なものよ。知識からもらったものにはなかったぞ。」
まあ、私の財宝にあった大量の令呪の原典を使ってるからね。
でも制限は自分でつけている。
最大でもあと十画分しか使わない・・・。いや、だいぶ多いか。
「でも、ありがとう。アサシン。これでキャスターとランサーはわかった。あとは、セイバーとアーチャー、バーサーカーにライダーの四騎か。」
「貴殿の予想とやらではセイバーはかなりの強者と聞く。それとは必ず剣を交わらせてもらおう。」
「わかってるわ。アサシン。あなたの性格も知ってる。だから待って。今はその時ではないから。」
「ならばよい。」
私はアサシンを見る。
三木シンなんだよなー。いい声なんだよなー。と適当に考えていると近くに大きな魔力の反応を感じた。
「アサシン。戦闘の準備をして。」
「うむ。承った。」
アサシンにかけた令呪と魔導書のサポートは切れていない。
私は魔力の反応に向かって一つの魔導書から魔力の弾を飛ばす。
そこで気づいた。
近づいてきていたのは大きな魔力ではない。
「蟲!アサシン、下がるわ。」
そういったとき、すでに遅かった。
横に新しい強力な魔力の反応。
それはサーヴァントの気配。
私とサーヴァントの間に挟まるアサシン。
カンッという音とともに相手のサーヴァントの姿が月明りに照らされる。
「ライダー。」
「・・・私をすでに知っていたのですか。」
すぐに見破ったからか驚きも込みでライダーにそういわれる。
しかし、問題はそこではない。
「アサシン!間桐臓硯が動いている。」
元々アサシンには教えていた。
それは間桐臓硯についてだけだがそれでもアサシンにとっては知っておいた方がよかっただろう。
改めて今思う。
私が言った一言でアサシンはすぐさま行動をとる。
それは私が預けていた宝具。
浄化の宝具だ。
さらに一定スペースに入ったものの魔術を無効化する。
サーヴァントレベルを消すことはできないが蟲には有効だ。
アサシンはそれを発動させる。
次々と蟲は死滅していく。
「・・・。」
ライダーはそれを見て注意深く観察していた。
間桐臓硯が動いているとはいうことは最悪だ。
たぶん、鉄心ルートなどはおいといて私の中でヒロイン三人のルートで最もキツイと思った桜ルート。
またはそれに準ずるルートの世界だ。
私がそんなことを考えているとライダーは私の前に立ち言う。
「今回は下がります。・・・あなたならもしかするかもしれませんね。」
そんなことを言ってライダーは消えていった。
「アサシン。念のためその宝具は起動させておいて。」
「承知した。」
蟲の反応はすでにない。
無理だと思って下がったならそれでよしだ。
・・・ライダーが言っていた言葉は桜を助けられるかもということなのだろうか。
だが、桜ルートだとするなら
「計画を早める必要があるわね。」
最もハッピーエンドを目指すならだが。
後日、私はセイバーも確認した。
それは聖杯戦争が始まったことを示していた。
・・・そういえば、私って言峰に参加の表明してないよね。
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後書き的なやつ(設定)
ランサーとの設定。
武器を振るう速度について私の予想です。佐々木小次郎がブーストをかけられていたのも要因ですね。
まあ、本気のランサーではないため本気VS本気でやったら今のブーストではランサーが勝つ確率が高いかと。(ただし、運と外的要因は除く)
ブーストの量は主人公の気分次第で増やせるのでなんとも言えませんが。
浄化?の宝具
黄金のスケボー同様オリジナルの宝具で蟲対策のもの。
大魔術に分類されるものとかは無効化できない。
桜の処遇
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すまない。殺してしまってすまない。
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心臓とかもろもろ取り除いて救済
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殺すことでの救済
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衛宮士郎に頑張ってほしい
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本家にどちらかといえば近い感じ