コハル「じー……」(監視中
ハナコ「コハルちゃん、精が出ますね♡」
コハル「せ、せ、精が出るですって!? エッチなのはダメ!!」
ハナコ「ふふふ、ごめんなさい。でもコハルちゃんの出番、もうエピローグまでありませんよ?」
コハル「……え?」
アズサ「今回も手直しだけで追加エピソードは無いようだ。虚しい、虚しいが、希望はある」
ヒフミ「アビドス編までだった更新予定を、コハルちゃんが検閲できる次の幕間エピソードまでやるんですって!!」
コハル「それはそれで嬉しくない……」
『ヒナ委員長、出張中のはずでは……』
「さっき帰って来た」
ヒナの答えは端的だった。
「アコ。これはどういうこと?」
『え、ええとですね、これは素行不良の生徒を捕まえようと……』
「確かに便利屋は素行は悪いわ。そしてそう言う生徒を捕まえて指導するのが風紀委員会の仕事」
ヒナに視線を向けられ、アル達はビクリと震えた。
「でも今私の優先順位は、もっと学園に問題を齎すであろう生徒への指導だと思うの。違う? アコ」
『ッ……』
ホログラムだと言うのにアコの顔中に脂汗がだらだらと流れているのが分かるほどだった。
『い、委員長、全てご説明いたします!!』
「わかった、じゃあ説明して。
なぜ新しくゲヘナに仇なすテロリストが増えようとしているのかを」
ヒナの言葉の槍で突っついて壁際に追い詰めるような態度に、アコの身体の震えが大きくなる。
「あなたのやりたかったことはわかる。
でもアコ、いつからあなたは政治家になったの?
私達はいつから、生徒会の領分に首を突っ込むようになったの?」
そう言うのはあのタヌキどもにやらせておけばいい、とヒナは切って捨てた。
「処分は追って言い渡すから、校舎で謹慎していなさい」
『……はい』
アコはうな垂れるように頷いて、通信を切った。
そしてヒナはさっきから緊張で固まっている部下二人を振り返った。
「二人も、何らかの処分は覚悟してもらう」
「で、でも委員長!! 私達は命令に従っただけで……」
「命令に疑問を持たず盲目的に従う、それで風紀が守れるのなら風紀委員は私の知らないうちに随分と簡単な仕事になったのね」
「……」
「……撤退を始めます」
イオリとチナツはヒナの重圧から逃げ出すように部隊の撤退を始めた。
『……こちらアビドスの対策委員会です。
ゲヘナの風紀委員長ですね、初めまして。
こちらの状況は理解していますか?』
あちらの事情が一通り済んだのを見計らって、アヤネがヒナに話しかけた。
彼女は、ええ、とだけ頷いた。
「事前通達をしなかったのはこちらの落ち度。
そこは謝罪しておく」
ヒナはそう言って素直に頭を下げた。
「だけどそちらがこちらの公務を結果的に妨害したのも事実。違う?」
彼女のその言葉に、対策委員会の面々は顔を見合わせる。
「別に私達はここでやり合っても構わないんだよ、風紀委員長ちゃん」
『ホシノ先輩、ここまできて挑発は止めてください!!』
折角穏便に終わろうとしてるのに、とアヤネはぶつぶつ言い出す。
「ホシノ? そう、あなたが。
一年生の時と随分変わった、人違いじゃないかと思うくらいに」
「うへぇ、昔の話はやめようよ」
「……じゃあ最近の話をさせてもらう。
ここ最近、アビドス近辺を騒がせる噂──アビドスの悪魔とは、あなたの事なの?」
その言葉に、ホシノを含めた五人の表情が変わった。
「てっきり私はあなたが暴れまわっているのかと思った。
でも、その反応を見るに違うみたいね」
「あの人と関わり合いになるのは、個人的におススメしないなぁ」
「そう、あなた達全員でもないのね」
「先生とは違う、“大人”だよ。
キヴォトスの生徒が、誰も持ち合わせない思考回路をしてる。
たぶん、会えばすぐわかるんじゃないかなぁ」
この時ホシノはなぜか妙な予感が有った。
あの男はテロ狩りのスペシャリスト。
テロが日常茶飯事のゲヘナ学園と、あの男は需要と供給がマッチするのだ。
『ヒャッハー、テロリストに人権は無ぇ、拷問じゃー!!』
そんな光景が違和感なく脳裏に過ったホシノだった。
尤も、そんな男が便利屋と行動を共にしているなんて言うほど二人は仲良くは無かったが。
「それで、聞きたいことは聞き終わった?」
「ええ」
ヒナは頷くと、もう一度頭を下げた。
「事前通達無しで無断兵力運用、他校の自自区で騒ぎを起こしたこと。
このことに対して、風紀委員長としてアビドスの対策委員会に対して公式に謝罪する。
このようなことは二度と無いと、約束する。どうか許してほしい」
それを口にしたヒナに、撤退の準備をしながら様子を見ていた二人が慌てる。トップの頭は軽くてはいけないからだ。
「い、委員長……」
「待って委員長!! 便利屋たちはどうするんだ!?」
だが、その二人もヒナのひと睨みで黙らされた。
そして程なくして、風紀委員の全兵力が撤退していった。
街にはまるで何事も無かったかのように、空風が吹いて行った。
「シャーレの先生。あなたに伝えておきたいことがある」
ヒナはそう言って、まだどこの上層部も把握していない情報を口にした。
カイザーコーポレーションが、アビドスの捨てられた砂漠で何かを企んでいる、と。
「本当なら廃校が確定したあなた達に教える義理はないのだけれど、一応ね」
そう言って、彼女は立ち去ろうとしたが。
「“待って”」
「うん?」
そんな彼女を、先生は呼び止めた。
「“君たちは政治家じゃないと言ったね、ならこの資料を君たちの生徒会に届けてほしい”」
先生は手持ちのカバンから数枚の資料を手渡した。
「……内容を確認しても?」
先生は頷いた。
ヒナはその資料に目を通すと、目を見開いた。
「そう、先生あなたは──」
何かを言いかけたヒナは押し黙った。
先生が、人差し指を唇の前に当てていたからだ。
「わかった、この資料は責任をもって、必ずマコト議長に読ませる」
ヒナはぺこりと、先ほどの謝罪よりずっと深く頭を下げた。
そうして、彼女達は、ゲヘナの風紀委員は今度こそ去って行った。
『風紀委員の全兵力の撤退を確認しました』
ふぅ、とアヤネが肩の力を抜いた。
「先生、いったい何を渡したんですか?」
「“内緒だよ”」
「ゲヘナの風紀委員に教えて、なんで私達に教えてくれないのよ!!」
イタズラっぽく笑う先生は、すぐに真顔になってノノミとセリカに向かった。
「“でも、そのうち必ず教えるよ”」
「まあ、先生の言うことだから信じるよ」
そういってホシノは、それが自分の言葉だと言うことに驚いた。
自分の内面の変化に少しだけ戸惑った。
『とりあえず、私の方でカイザーの動きを洗ってみます』
「“お願い、アヤネ”」
「捨てられた砂漠か。あんなところにいったい何の用があるんだろう」
ホシノは遠い砂漠の方を見て思いを馳せる。
もう少し、もう少しで全てが明らかになる。そんな予感がしたのだ。
§§§
そして、その日の翌日の事である。
「ヒナ委員長の言う通り、カイザーの輸送車がアビドスの奥地にて何らかを搬入しているのが確認されました」
アヤネがアビドスの交通記録などを漁り、事実を突き止めた。
「じゃあ、今日は準備をして、明日何が有るのか確かめに行った方がいいわね」
「各自装備の点検と、弾薬の補充を厳に」
セリカとシロコの言葉に、皆は頷いた。
そんな時であった。
部屋に置いてあった機材に反応が有った。
「うん? これは、何らかの爆発でしょうか」
「どうしたんですか、アヤネちゃん」
「いえ、ここから北に五十キロ地点の砂漠に、何らかの爆発があったようで……」
「またゲヘナの風紀委員会? もしかしてカイザーと関係あるの?」
ホシノの問いに、アヤネはどちらの関係性も感じられず首を振った。
「“念の為に見に行こう”」
「そう、ですね。何らかの陽動かもしれませんが、そんなことをする意味は無いはずですし」
仮に留守を襲われても、土地の権利書を含めた重要な書類は厳重に保管されている。
その場所も対策委員会のメンバーしか知らない。
そうして皆が車を走らせ、目標地点にたどり着いて目にしたのは。
「し、しぬぅ、み、みず……」
「あたし、もうだめ」
「砂が、熱い……」
「アル様ぁ」
なぜか、両手両足をロープで縛られ放置されていた便利屋の面々だった。
「“四人とも、どうしたんだい!?”」
「なにしてるの、あんた達!!」
先生とセリカが車から飛び出した。
ホシノ達もすぐに追従する。
「あ、あれ、蜃気楼かしら。先生やアビドスの連中が見えるわ」
「いや、これは本物じゃ」
「た、助かったんですか?」
「そうみたい」
ホシノが四人が繋がれたロープを切り、その間に皆が水を飲ませた。
『とりあえず、校舎に連れてきてください。
治療と一緒に事情も聴きましょう」
アヤネの意見に、皆は頷いた。
そして衰弱している便利屋たちを車に押し込み、帰還した。
「師匠に、裏切られたのよ」
彼女達を回収し、治療を終えて口火を切ったのは、意気消沈したアルだった。
それを聞いた対策委員会の面々は。
『知ってた』
と言う心境だった。なんかそんな感じがしたのだ。
「実は昨日、皆でパーティをしたんだけど──」
「カンパーイ!!」
ここは便利屋の事務所。
アルはデリバリーを頼みまくってテーブルの上はピザやチキンが所狭しと並べられていた。
「いやぁ、よかったね。アビドスのみんな、一億円要らないって」
「だからって貰うのもどうかと思うけど」
早速豪遊を始めるアルとムツキに苦言を言うカヨコの言葉は無視された。
「こ、こんなにいっぱい食べて良いんでしょうか」
「良いんだよ、ハルカ」
パーティを提案した男が、包帯だらけのハルカの頭を撫でた。
「さあ、食べろ食べろ。
今日は活躍したらしいじゃないか。
一杯食べてもっとアルの役に立て」
「は、はい、教官!!」
ハルカは手始めに目の前にあったチキンを手に取ってにかぶり付いた。
「おっとそうだ、丁度いい酒が手に入ったんだ、一緒に呑もうぜ」
「わぁ師匠、気が利くわね!! 酒を嗜んでこそ、アウトローよね!!」
「お、もしかしてお前行ける口か?」
男は嬉しそうにして、新しいコップを用意して酒を注いだ。
ちなみにキヴォトスでは学生の飲酒に非常に厳しい規制が敷かれている。
当然ながら、アル達はお酒なんて飲んだことなどなかった。
「それじゃあ、もう一度乾杯するわよ」
「はーい!!」
かーん、と五人は祝杯を交わす。
そして一斉に酒に口を付けた。
「ん?」
カヨコは見た。
自分から酒を注いでおいて、飲む直前でコップを止めている男を。
それを疑問に思う前に、彼女は急激な眠気に襲われた。
「ま、まさか、睡眠薬ッ」
がたッ、ばたッ、どさッ。
アルが、ムツキが、ハルカが倒れる。
地面に落ちたコップが割れる音が、事務所に響き渡る。
「く、そッ」
カヨコが最後に見たのは、気味の悪い笑みを浮かべた男の姿だった。
「よう、起きたか。お前ら」
次に彼女達が目を覚ました時には、もう砂漠にいた。
「げほげほ、なにこれ!?」
起こされる時に水でもぶっかけられたのか、全員びしょびしょだった。
「し、師匠、なにこれ、どういうこと?」
アルはすぐに自分たちの両手足がロープで縛られていること。
それが四人全員に繋げられ、身動きが出来ないことに。
「はあ、いつかこんな日が来るとは思ってたけど」
「う、う、うそですよね、教官」
諦念に満ちたカヨコと、青くなって震えているハルカ。
「ねえ、おじさん。なんでこんなことをするの?」
「逆に聞くが、何が理由なら納得する?」
男はいやに冷静なムツキに、逆に聞き返した。
「理由、理由か。そうだな、実を言うとこれと言って無いんだ」
「え?」
アルは目の前の男が、何を言っているのか分からなかった。
「何も言わず手紙を残して去っても良いが、それだと面白くない。
そうだ、どうせなら俺の不肖の弟子に最後の教えを残そうと思ってな」
男が指を鳴らす。
すると、車からヘルメットを被った四人が現れた。
「なに、こいつら」
ムツキはただのチンピラとは思えない、統制された動きに違和感を抱いた。
「おう、お前たちは誰だ?」
男が問う。すると。
「陸八魔アルです」
「鬼方カヨコです」
「浅黄ムツキです」
「井草ハルカです」
と、四人は名乗った。
「ッ、ま、まさか!?」
「ああ、そうさ」
男は陸八魔アルと名乗ったヘルメットの女生徒から四角いカードを受け取った。
それを見て、カヨコは自分の予想が確信に至ったことを悟った。
「アル、お前って入学当初は意外と地味だったんだな」
「それって、私の学生証じゃ……」
学生証、学校が発行する生徒の証。
無くしても再発行を頼めば良いが、学園から離れている四人にはそれが出来ない。
「俺が思うにアル。お前に足りないのは、余裕の無さだ」
「余裕……」
「ああ、いつでも学園に戻れる。
そんな甘えが、お前のどこかにある。だからよ」
男は携帯を取り出し、その画面を彼女達に見せた。
ニュースサイトに載せられた動画を再生した。
『これが、今朝爆破されたゲヘナ学園の正門です』
彼女らの目に、爆破された見知った正門の無残な姿が映った。
『犯人の声明によると、犯人は“便利屋68”を名乗り、昨日のこちらへの攻撃の報復と称しており、万魔殿は便利屋に所属するメンバー四人を指名手配から継続して正式に退学にする旨を発表し──』
ニュースの内容にアルの顔が、見る見る真っ青になっていった。
「あちゃあ、これはやられたねぇ」
「まあ遅いか早いかだとは思ってたけど、こんな形とはね」
退学にさせられたと言うのに、ムツキとカヨコは溜息を吐く程度だった。
「う、う、うそですよね、教官」
ハルカはまだ、自分が裏切られたと言う現実を受け入れられずにいた。
「まあ、ハードボイルドに裏切りは付き物だ。
これがお前に送る、最後の教えだ。よく聞けアル」
男はアルに顔を近づけ、笑いながら言った。
「──学校で教わらなかったのか? 何故悪い子に育っちゃいけないか、その理由を。悪い子供こそ、本当に悪い大人の格好の餌食になるからさ!!」*1
あの一億は貰っておくぜ、とショックで固まって全く聞こえていない様子のアルに言った。
「なーんてな。お前なら、ゲヘナなんぞに縛られる必要は無い。
好きなところに行って、もっと好きなようにするといい」
「じゃあ、この縄を解いてくれないかな?」
「ハハハ、それをやっちまったら殴られるだろうが!!」
男はムツキの言葉に大笑いしてから、風呂敷に包まれた荷物を少し離れたところに置いた。
「お前たちの得物は、ここに置いておいた。
じゃあな、達者でな」
「きょ、教官!!」
悲痛な声のハルカの声に、男は彼女の前に屈んで頭を撫でた。
「いつかアルと共に、俺のところに来い。
必要なことは叩き込んだ。待ってるぞ、ハルカ」
男が目を合わせて真剣な表情で言うと、ハルカは涙目になりながら頷いた。
「じゃあな」
ヘルメットの四人と男は車に乗り込むと、立ち去って行った。
「それが、今日の日の出前のことよ」
語り終えたアルは心底落ち込んでいた。
「“とりあえず、落ち着いたら君たちの事務所に行ってみよう”」
「そうね……。恐らく、何も無いでしょうけど」
完全に意気消沈しているアルを見て、先生も何も言えなくなってしまった。
同じくそれを見ていた対策委員会の面々は顔を見合わせ、頷き合う。
「あの、どこにも行くところが無いなら、しばらくここに居ますか?」
ノノミがアルたちにそう言うと。
「う、ううッ、ちがう、違うわ、こんなの、私の憧れたアウトローじゃない!!
私の憧れはもっと、タフで孤高で、かっこいいのにぃぃ!!」
なんでやさじぐずるのぉぉぉ、とアルは号泣し始めた。
「ええー、これはこれで面白い展開じゃん」
「また素寒貧からやり直しか」
「わ、私はアル様のいるところが楽園です!!」
なお他の三人は乗り気だった。
その日の夜。
「良いのですか、風紀委員会が便利屋検挙に本腰を入れ始めたと言えばよかったのでは?」
「獅子と同じだよ」
アルはとっくに引き払われたと思っている便利屋の事務所。
男は冷めたポテトをむしゃむしゃと食べていた。
「アルは谷底に突き落とせば突き落とす程──輝くだろう。
あいつに安定した生活なんて与えたら必ず腐る。
これは愛ゆえの行為さ」
「そうですか」
男の真意は測れないが、そもそも興味の無かったトリコは頷いておいた。
実際、退学になった生徒の学生証を奪ったところで意味はない。
「さて、先生も動き始めたようだし、俺も明日動くか」
「では、我ら小隊もお供します」
「隊長!!」
その時だった、Wolf小隊の一人が事務所の入り口を開けた。
「ゲヘナの風紀委員会です!!
もう既に包囲されていますッ!!」
「ほう、連中は大したことないと聞いていたが、意外に行動が早いな」
「部隊を率いているのは、空崎ヒナの模様!!」
「ああ、だからか」
でも一足遅かったな、と男は笑う。
便利屋の四人は既にここにはいない。
「んじゃ、適当に包囲を突破して逃げるか」
男は、そのつもりだった。
事務所の壁が粉砕され、粉塵の中からヒナが現れるまでは。
ちなみにここは二階である。
「ボス、風紀委員長です!!
私らが
Wolf小隊の四人が男の前に出る。
「ほう、ターミネーターみたいじゃねぇか。
噂に聞くワンマンアーミーを目の当たりにできるとはな」
「ん? 便利屋じゃない。誰、あなた達……」
「おお?」
ヒナが銃を向ける。
だが、男はソファーから立ち上がる。
そしてそのまま、彼女へ向かって歩いて行った。
「ボス? 一体何を」
「ファム・ファタール……」
「え?」
小隊員たちは困惑する。
「君は俺の
「な、何を言っているの?」
「惚れたぜ。顔写真だけじゃ気づけなかった。君の魅力に」
ここにきてようやく、ヒナは自分が口説かれているのだと理解した。
「な、なななな、何を!!」
「お前ら、気が変わったぞ」
男は混乱するヒナの前に恭しく跪いた。
「なあ、我が麗しのファム・ファタール。
────俺を雇わないか?」
男は、顔を赤らめて取り乱しているヒナに手を指し伸ばした。
「君の為に、ゲヘナ中のテロリストの首を花束にして、君に差し出してみせよう」
ヒナがその言葉の意味を噛み締めるのに、それほど時間は掛からなかった。
今回も多少の手直しだけになりました。
時系列的にも主人公も時間がかつかつな上に、過去エピソードを挟む余地が無さそうです。
と言うか、ここからエピローグまであまり追加は出来なさそう。
それじゃああれなので、R18版でも評判が良かった幕間“テロリスト・マストダイ”もやります。
手直しだけなので、アビドス編は今日中に更新を終える予定です。
ではまた、次回!!