キヴォトスに墜ちた悪魔 エ駄死Ver   作:やーなん

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今回はAIイラストを使用しています。
苦手な方は右上の観覧設定からオフにしてください。

いよいよあの男が、イベントストーリーに殴り込みです!!
このお話はエ駄死版の限定エピソードになりますね!!



桜花爛漫、忍術狂乱!! 前編

 

 

 

 

「ぎゃははははははははは!!!!」

 

 男の哄笑が響き渡る。

 

「皆さん、お立合いお立合い!!

 リアル忍者による、水遁の術のお披露目会だよ!!」

 

 男が簀巻きにされた不良、いや魑魅一座の生徒を川へ蹴り落とした。

 

「水中で縄抜けの術を以て、見事生還したら拍手をお願いします!!」

 

 男はまたひとり、簀巻きにされた魑魅一座の生徒を蹴落とした。

 

「まあ、別に帰って来なくたっていいですがね」

 

 そんな時である、騒ぎを聞きつけた先生達がやってきたのは。

 

「“ああ、やっぱりこうなったか……”」

 

 平然と公開処刑をしている男を、先生は遠巻きに見ながらそう思った。

 

 

 

 

 時間は数十分ほど前へと遡る。

 

 この日先生は百鬼夜行連合学院の伝統行事、『百夜ノ春ノ桜花祭』──通称桜花祭に招待されていた。

 相談事もあるとのことで、先生は自分を招待してくれた生徒の所在地へと向かっていた。

 

 当日はお祭りの日だと言うことで、既に商店街は賑わいを見せていた。

 

 先生は通行人に目的地の場所を訪ねながら進んでいると。

 

「おや、先生じゃないか」

「“ッ!?”」

 

 その声に、先生は思わず身構えた。

 

 声の方に顔を向けると、時代劇に出てきそうな茶屋の軒先に男が座っていた。

 

「“アップルマン……”」

「なんだその顔は。そんな顔をしなくても、今日は休暇だ。安心しろよ」

「ボス、どうぞ」

「おう、サンキュ」

 

 茶屋からトリコが出てきて、購入してきたらしい団子とお茶を男に手渡した。

 

「あ、どうも、先生」

「“う、うん。トリコだっけ?”」

「はい。挨拶はいずれこちらから……」

 

 トリコは先生に一礼し、そそそと引き下がった。

 

「今日は祭りなんだとな。先生もそんな格好で昼間から観光か?」

「“いいや、生徒からの呼び出しだよ”」

「へぇ、あんたも大変だねぇ」

 

 男は団子をむしゃむしゃと食べながら、感心したように頷いた。

 

「どうせトラブルだろ? 今日の俺は観光を満喫するからよ、何かあったら頼むわ」

「“心からそう願うよ……”」

 

 先生とは、そんなやり取りをして別れるのだった。

 そんな彼と入れ違いになるように、パンフレットを広げたウズがやってきた。

 

「あの人も来ていたんですか……」

「ウズ、良い感じに面白そうなところとか見つけたか?」

「あ、はい。道すがら寄って行きましょう」

 

 二人は団子を食べ終えると、ウズと共に商店街を歩きだした。

 

「あそこの和菓子屋の饅頭は評判がいいらしいです」

「よし、買いに行くか」

 

 三人は風紀委員会へのお土産代わりにまんじゅうを購入した。

 

「やっぱり差し入れは食いモノが鉄板だよな」

「はい、民芸品等はかさばりますし、鼻につきます」

「平等に消費できるものが一番かと」

 

 だよな、と男は部下二人の言葉に頷いて見せた。

 

「お、あの人力車を引いてる子、好みだなぁ!!

 よーし、ナンパしようぜ!!」

 

 そして出店を見て回ってると男がそんなことを言い出したりして、二人に白い目で見られたり。

 

「おっと、おいおい、二人共!! 貸衣装屋だってよ!!

 まるで映画村みたいだなッ、ちょっと寄ってみようぜッ!!」

 

 住人が和服で出てきたのを見て、男がその店を指差した。

 

「私は遠慮しておきます。あんまりそう言うの映えないので」

 

 チビですし、とウズは自虐気味にそう言った。

 

「ノリが悪いな。こういうのは楽しんだもの勝ちだろうに」

「……お供します、ボス」

「よし、行くぞ、トリコ!!」

 

 表にウズを残し、二人は貸衣装屋に入って行った。

 

 

 程なくして、男は衣装を借りて出てきた。

 

「いや、ボス……その格好」

「見て見ろよ、ウズ!! 忍者の格好だよ!!

 普通に着流しなんて着たって面白くないからな!!」

「いやぁ、ボスなら普通に着物を着ても絵になるのでは?」

 

 何でそんなコスプレを、とウズはぼやいた。

 

「う、ウズ……どうかな?」

 

 そのすぐ後、トリコも着替えて出てきた。

 

「あ、姉さん……」

 

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

「お祭りだから、こういうイロモノみたいな格好しかなくて」

 

 忍者っぽい和服のトリコは少しはにかんでそう言った。

 

「き、キレイです、姉さん!!」

「俺と反応が全然違うじゃないか」

「うるさいですねぇ」

 

 ちょっと不満げな男に、ウズは面倒臭そうにしていた。

 

「まあ、それにしても、いいなぁ、百鬼夜行連合学院」

 

 そこらじゅうで、華やかな制服の生徒達が祭りを盛り上げ、楽しんでいる。

 

「特に脇とか出てるのが良いよなぁ」

「ちッ」

「いま舌打ちしたか、ウズ?」

「いいえ、気のせいです」

 

 男の視線にそっぽを向くウズだった。

 

「さて、もっと祭りを楽しもうぜ」

 

 装いを新たにした二人とウズは、次の場所へと向かった。

 

 

 三人が次に向かったのは、カフェだった。

 カフェと言っても、和菓子とパフェを一体にしたスイーツや、抹茶珈琲と言った和洋折衷をコンセプトにしたお店だった。

 三人はテラス席で注文を待っていた。

 

「いやぁ、やっぱり甘いものはウキウキするなぁ」

「ボスって意外と甘い物好きですよねぇ」

「ああ、逆に辛いのとかダメだな。酸っぱいのはもっとダメだ」

「そうなんですね」

 

 ウズは何気なく振った話題の内容を、トリコは脳内に書き留めた。

 

「特にキムチとかダメだな。あれは食いもんじゃねぇ。あれと、あれを作ってる国とか滅べば──」

「ボス、それ以上はいけません、ボス!!」

 

 凄まじくセンシティブな暴言を、トリコは声を荒げて遮った。

 

「なんだよ、急に」

「抹茶あんみつパフェみっつでーす」

「お、来た来た。たべよーぜ、お前ら」

 

 給仕がパフェを持ってきた。

 三人がそれに舌鼓を打とうとした、その時だ。

 

「「「いただきまーす」」」

 

どかーん!!

 

 爆風で三人のパフェと、テラス席が吹っ飛んだ。

 

「ボス、大丈夫ですか!?」

「……パフェ」

「今すぐムツニとナバトを呼びます!!」

 

 完全にオフで呆然としている男を他所に、トリコとウズは行動に移していた。

 

「ボス!!」

「…………殺スッ!!」

「はい、御命令をッ!!」

 

 そして、男にスイッチが入った。

 

 

 

 そんなこんなで、今に至る。

 

「さあさあ寄ってらっしゃい見てらっしゃい!!

 忍者の里から忍術のお披露目だよー。おらッ、さっさと水遁をしやがれ!!」

 

 もう一人、魑魅一座の生徒が川に突き落とされる。

 

「あの忍者たちはこのままあの世に雲隠れってわけよ、ぎゃははは!!」

「“アップルマン!!”」

「んあ? なんだ先生か」

「“なんだ先生か、じゃないよ!!”」

 

 男は己の部下たちに目配せをした。

 Wolf小隊の四人は先生に邪魔をされる前に、残りの魑魅一座の生徒を川に突き落とした。

 

「さて、ゴミはスッキリ片付いたな。どうかしたか、先生」

「ちょっとちょっと、こちらお祭り運営委員会です!!

 こんな出し物聞いてませんよ!!」

 

 その時だった、先生と一緒に居たシズコが人混みをかき分け現れた。

 

「お、カワイイ。ちょー好みじゃん。

 俺の白鳥よ、君の名を聞かせておくれ」

「私はお祭り運営委員会の河和シズコです!!

 私の目の前で乱暴狼藉は許しませんよ!!」

「おっと、これは失礼した……おい、お前ら」

 

 男が顎をしゃくると、Wolf小隊の四人は川に飛び込み、魑魅一座の連中を川岸に引っ張り上げた。

 

「これでいいか、白鳥ちゃん」

「……先生、なんですか、この人」

「“知り合い、かな?”」

 

 割と生理的な悪寒がしたシズコが、知り合いらしい先生に視線を送った。

 

「ボス、いえ統領、連中はどうしましょうか?」

「C4……いや、起爆札を用意しておけ」

「了解しました」

「よし、先生見てろよ、キヴォトスの卑劣様とは俺の事よ」

「“今日はオフじゃなかったのかい?”」

「じゃあ聞くが、先生」

 

 男は部下たちに指示を送った後、救出された簀巻きの魑魅一座に銃口を向けた。

 口に布を巻かれて呻くことしかできない彼女らは、必死にもがいていた。

 

「街中でお祭りを邪魔する為に爆弾を爆発させる。

 これって、無差別テロじゃん。殺すしか、ないじゃん」

 

 先生は悟った。ガチギレだった。

 男はこれ以上無くブチ切れていた。

 

「“とにかく、この場は私達に預けて欲しい”」

「……」

「“君はどうか、休暇を、お祭りを楽しんでほしいな”」

「…………次は無いぞ?」

「“ありがとう”」

 

 男は、一応先生の顔を立てた。

 先生はホッと胸を撫で下ろした。

 

 その時である。

 

どかーん!!

 

 

「部長、こっちに連中が来まシタ!!」

 

 人混みの向こうから、フィーナの声が聞こえた。

 

「……休暇は取りやめだ。先生、俺を雇うか? 戦力は必要だろ?」

「“はあ、幾らだい?”」

「十万ドル、って言いたいところだが」

 

 男は笑った。邪悪に満ちた笑みだった。

 

「テロリストをぶち殺す為なら、タダでもやってやるよ」

「“とりあえず、殺しは無しだ。いいね?”」

「まあいい、雇い主に従おう」

 

 男は大きく息を吸った、そして。

 

「あおーーーーん!!!」

 

 遠吠え。狼の狩りの合図。

 

「ぶち殺せ、お前ら!!」

「“殺すのは無しって言ったよね!?”」

 

 逃げ出す通行人たちを背に、騒ぐ二人だった。

 

「あのッ二人共、いいから早くあちらへ!!」

「おーけー、シズコちゃん。ほれ行くぞ、若造」

「“ひっぱらないで……”」

 

 フィジカルはクソザコな先生は、男に引っ張られ騒動の方へ進んでいく。

 シズコも慌ててそれに続く。

 

「ああ、部長、センセイ!! なんだか若い衆が見方をしてくれマシタよ!!」

 

 魑魅一座と応戦しているフィーナが叫んだ。

 

「先生、お前が指揮を執れ」

「“え?”」

 

 先生の首根っこを掴んだ男が、彼を前へと突き出した。

 

「俺がやってもいいが、全員ぶち殺す羽目になるぞ?」

「“わかったよ……”」

 

 雇った意味とは……、でもまあWolf小隊が付いてくるし、と先生は傍若無人な男に対して自分を納得させる言葉を唱えながら、生徒達の指揮を行った。

 

 先生の的確な指揮運用だけでなく、Wolf小隊の火力も合わさって敵勢は瞬く間に減っていく。

 

「な、なんだあいつら!?」

「火力と進軍速度が違いすぎる!?」

「撤退だ、撤退するんだ!!」

「きゃんッ!?」

 

 向こう側から、魑魅一座の悲鳴が聞こえる。

 

「“ちょ、どうしてイズナがここに……!?”」

「どうした、知り合いでも居たか?」

 

 双眼鏡で戦況を把握していた男が尋ねた。

 

「“う、うん、ちょっとさっき知り合って”」

「先生、それはイズナの台詞です!! どうして先生が私達の邪魔を!?」

 

 銃撃戦をしながら先生とイズナは言い合いを始めた。

 命令に従っているだけというイズナとのやり取りを一通り聞いた男は。

 

「なるほど、じゃあ敵だね☆」

 

 そう結論付けた。

 

「おーい、お前ら、あの狐っ子をぶち殺せ。あの無駄にデカい尻尾を襟巻にしてやる」

「とのことですが、先生。どうしましょう!!」

「“耳を貸さないで!!”」

「了解です」

 

 一応男からWolf小隊の指揮権は委任されているので、隊長のトリコが先生に確認を取りながら戦闘を進める。

 

 程なくして、魑魅一座は撤退していった。

 

「……七十点だ。俺の手足が居るんだぞ、もっと攻撃的で苛烈な運用でも良かった」

「“そう思うなら、邪魔しないでほしかったな……”」

「ふん、あれぐらいなら、俺の手足なら目を瞑ってても皆殺しにできるからな」

 

 彼女らは所詮、百鬼夜行の不良に過ぎない。

 最初から勝負に等ならないと、男は分かっていた。

 

 

「敵勢力の撤退を確認。追撃を行いますか?」

「“……今は良いよ”」

「そうだな。ここは敵地。地の利はあちらにある。

 この祭りの人混みでは労力の方が大きい」

 

 先生も男の意見に賛成だった。

 

 とりあえず、一行は桃夜堂に移動することにした。

 

 

 

「ああもう、また!!」

 

 度重なる魑魅一座の襲撃に、シズコは苛立っていた。

 

「桜花祭が始まってからというものの、こうやって魑魅一座のやつらがあちこちで悪さするんです!!」

 

 それが、彼女達お祭り運営委員会が先生を招待した理由だった。

 

「“魑魅一座って、何者なの?”」

「魑魅一座・路上流。昔から百鬼夜行でしょっちゅう問題を起こしている奴らデス!!」

 

 先生の問いに答えたのはフィーナだった。

 シズコも、組織的に動くようになったのは最近になったと答えた。

 

「要するに、道路族の不良ってことだろう? 何が一座だ、クソガキが気取りやがって」

 

 この店の名物イチゴあんみつをつついている男がそんな身も蓋もないことを言った。

 

「俺は降りるぜ。先生の仕事の邪魔をするつもりは無いしな」

「ええッ、協力してくれないんデスカ!?」

「今日は休暇だ。休暇の日まで仕事をするのは、ただの仕事人間だぞ、と」

 

 男はイチゴあんみつの器を、隣に座るトリコに押し付けた。

 彼女が器を見下ろすと、キレイにイチゴだけ食べ残されていた。

 

 

「“……”」

「先生、今回の戦闘で読み取れることは何だ?」

「“……イズナがいいように使われているってことかい?”」

「違う、連中にまともな指揮官が居ないってことだ」

 

 何か言いたそうな先生に、男はパンフレットを広げてみせた。そこに書かれている地図に、バツ印がいくつも書かれている。

 そしてトリコは無言で食べ残されたイチゴをパクパクと口に入れていた。

 

「俺ならまず、桃夜堂を始めとした敵の拠点や主要施設の爆破を行う。

 だが連中の攻撃はまさに無差別だ。シズコちゃんにも聞いたが、その攻撃対象に統一性は無い」

「“……なるほど”」

「言っただろ、所詮道路族のクソガキどもだと」

 

 つまり、お前だけで十分だ、と男は先生に言っているのだ。

 

「え、えーと、それは勿論、そちらの方々も出て行っちゃう感じですか?」

 

 シズコは入り口を警戒している残りのWolf小隊の面々を見た。

 

「そう言う感じだなぁ。まあ、精々気張ってくれや」

「どうしても、ダメですか?」

「学校のお友達にでも助けを求めればいいだろ」

 

 本当に男は今日、労働するつもりは無いようだった。

 

「なんか、ボス、らしくなくない?」

「ああ、いつもなら喜んでテロリストどもを嬲りに行くのに」

 

 入り口でこそこそとムツニとナバトがそんなことを言っていた。

 

「出しゃばるつもりが無いってだけだ。

 先生も、まだまだ経験不足だからな。あの道路族どもで経験値を稼ぐといい。簡単なレベリングに付き合うのは退屈だというだけだ」

 

 そんな声が男にも聞こえていたらしく、二人は慌ててそっぽを向いた。

 

「それに、俺は自衛か、仕事以外で誰かを害さないと決めてる。

 これは俺の最後の一線だ。だから諦めな、カワイイ白鳥ちゃん」

「……どうしても、ダメですか? 正直、うちの生徒会は役に立たないですし」

「どうしてもって言うなら、スカートを捲って見せてみろ」

 

 突き放すような男の言葉に、先生が思わず立ち上がった。

 そんな彼を、トリコも立ち上がって制した。

 

「俺を雇えば、遊びじゃ済まなくなる。

 連中は徹底的に潰すし、首魁はあの神木にでも吊るしてやる。

 俺は戦争しかできない。どちらにせよ、お祭りは滅茶苦茶になる。俺は、俺にしか従わない」

「わかり、ました。無理言ってすみません」

「……まあ、大丈夫だよ。先生はこう見えて頼りになる。花壇の雑草を刈るのに、俺のような大鉈は威力が大きすぎる」

 

 ごちそうさま、と言って男は立ち上がった。

 

「いくぞ、お前ら。宿にカスミを待たせてるからな」

「オーケー、ボス」

 

 男はあっさりと桃夜堂を立ち去った。

 入れ替わるように、眼帯の猫の住人が中に入って行った。

 

「……で、どうします?」

 

 ナバトが問う。彼女は男の言葉を全く信用していなかった。

 いや、或いは信頼しているのかもしれない。

 

「当然、自衛(ころ)すに決まってるだろ」

 

 男は裂けたように笑って、そう返した。

 他のWolf小隊の三人は、やっぱり、と思った。

 

 そう、男は、自分にしか従わない。

 彼がヒナに従うのは、自分がそう決めたからだ。

 

「そうだ、カスミに連絡を入れろ」

「あいつを何に使うので?」

「そりゃあ、お前。ニンポ、ニンポだよ」

 

 無邪気に笑う男に、絶対嫌な予感しかしない四人だった。

 

 

 その時であった。

 

「あ、あの、そこの御方!!」

「うん?」

 

 男が振り返る。Wolf小隊の四人は即座に応戦の構えを見せた。

 当然だろう、彼に話しかけたのは誰あろう、イズナだった。そのバストはやや平坦であった。

 

「に、忍法を使えるって本当ですか!?

 まさか、本物の忍者に出会えるなんてッ!!」

「……明かせぬ」*1

 

 男はニヤリと笑ってそう返した。

 

「ボ……統領、いかがしましょう」

 

 トリコが空気を読んでそう言った。

 ずざざッ、とイズナがスライディング土下座をしながら懇願してきた。

 

「イズナの夢はキヴォトスいちの忍者!!

 どうかイズナに稽古を付けてくれませんか!!」

「いいぜ」

「ほ、本当ですか!?」

 

 Wolf小隊の四人は思った。

 どうせ好みのタイプだから安請け合いしたんだろうな、と。

 

「よかろう、イズナよ。弟子入りを許可する」

「あ、ありがとうございます、統領!!」

 

 こうして、なぜかイズナは男に弟子入りすることになったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

*1
アリス「それ、別のオオカミさんでは? アリスは訝しみました」





作者は特にAIイラストに熟知してるわけではないので、ヘイローみたいな特殊な装飾品を描写した上で良い感じのイラストを生成するまで粘ることはしないことにしてます。
雰囲気が伝わればいいんだよ!! の精神で行かせてもらいます。

では、後編でまた会いましょう。
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