あと人によってはキャラ崩壊に見えるかもです。
「じゃあ改めて、灰桜の話から始めようか」
全員が座ったことを確認したナギさんは、そう話し出す。
その一言で
「まずは...ごめん。僕では灰桜を直せなかった」
「「「「「!」」」」」
「“みんなと経験した感情を忘れたくない”っていう願いを叶えてあげることどころか、記憶力すら完全には直してあげられなかった」
全員が押し黙ってしまう。
「レーツェルの論理機関を参考に、補助記憶装置を増設した。そして、そこにバックアップを取るようにした。これで多少は改善されるはずだが、結局は起動してみるまでわからない」
「それに、想像以上に論理機関は損傷を受けていたから、ほかにも何か後遺症が残る可能性はある」
「本当に、ごめん。僕の力不足だ」
辛そうな表情で頭を下げるナギさん。
わたしたちがその言葉を理解するまでの一拍は、まるで時が止まったかのようだった。
「そ...そんな...」
灰桜さん...
「...お姉様の覚悟は...全て無意味だったと言うんですの!?」
「本当に...ごめん...」
灰桜さん
「ごめんじゃないですわよ!」
夕霧お姉ちゃんたちと同じように...
「レーちゃん、ナギさんだって辛いんですよ?」
「そ、それはそうでしょうけれど...!」
「だからって許せるわけじゃないですわ!」
「うん、僕も謝って許されるものだとは思ってないよ」
「...いや...嫌だよ
「わたしを置いていかないでよ...」
もう独りぼっちは嫌だよ...
「千代ちゃん...?」
わたしの溢れた言葉と涙に、最初に気づいた月下さんだった。
「ねぇ、ナギさん...本当に、方法は残ってないの...?」
どうにかわたしは感情を抑えてそう口にする。
黒い
「ごめん...僕には無理なんだ...」
「おじいちゃんの資料だって何度も見返しながら、この半年近くの間、そればっかり考えてた」
「それでも...無理なんだ...」
「マスター...」
その言葉は、わたしたちのほかに、ナギさん自身を納得させるために言ったように聞こえた。
「そう...なんだ...」
「ごめん...なさい...わたしのせいで」
「千代ちゃんのせいなんかじゃないわよ」
そう言う鴉羽さんは今にも泣いてしまいそうな表情をしていた。
「ありがとう、鴉羽さん。でも違わないんだ。だって...」
「お母さんも、夕霧お姉ちゃんも...」
「わたしが好きな人、大切にしたい人はね、みんな
「きっと、灰桜さんも一緒」
「わたしが悪い子だからなんだ...」
そう言うと、空気がより一層沈んでしまう。
ごめんね、どう返したらいいかわからないよね。
そう言おうとしたとき、ふいに月下さんが口を開く。
「千代ちゃん...千代ちゃんが頑張り屋さんでいい子なことは、ここにいるみんなが知っているであります」
「...それに、あれは灰桜の意志で
「桜花の...桜花
「千代ちゃんはその意志や決意を
「そんなつもりじゃ...!」
月下さんはその小さな手で、いつの間にか固く握られていたわたしの左手を、優しく包んでくれる。
「わかってるでありますよ」
「だからこそ、最後まで人騒がせなやつだなって、笑うと良いであります」
「...きっと灰桜も、この様子を見て困ってるでありますよ」
「そうね。灰桜は優しい子だもの」
「きっとその方が喜ぶわ」
鴉羽さんはそこで一度言葉を区切ると、真面目な顔で続ける。
「...あのね、千代ちゃん」
「あたしはね。失った時の悲しみは、その存在の大きさが表れると思うの」
「だから千代ちゃんのその悲しみの分だけ、灰桜はきっと千代ちゃんに遺したものがあるはずよ」
「だからたまに思い出してあげて、ただの過去にしないために」
「そして灰桜の“
「なかなか難しいことを言うじゃないか、鴉羽」
「でも...」
「それがきっと、あたし達にできる精一杯の弔いなのよ」
「...鴉羽さんって意外とロマンチックなんですのね」
「いや、そんなことないわよ」
「顔が赤くなってますよ〜?」
「箒星!?」
「かわいいでありますよ、鴉羽」
「ちょ!?月下まで!?」
いつの間にか、すっかりいつも通りの雰囲気に戻ったのだった。
千代ちゃんは、ちゃんと周りを見て行動してるのです。そして、本心を抑えてでも場にあった対応をしちゃうと思うのです。だから、塞ぎ込めるキャパを超えた、千代ちゃんを書きたかったのです。
あくまで“千代”というキャラは崩さずに、年相応の面を書くように意識したのだけれど、どうでしょうか?
んと...絵面変わらなすぎ...
話...進んだ...?w
ストックなくなりました。期間あくかもです。