エーテル適性1億点TS転生オリ主   作:妄想壁の崩壊

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感想評価くれたら嬉しいンナ。感想書くこと無ければンナンナと書いてくれるだけでも嬉しい。ンナ。


幕間──彼女を取り巻くエキストラ

【商人ボンプ】

おーい、旦那ぁ!見舞いに来やしたぜ。

 

ボロボロじゃねぇか……こっぴどくやられやしたねぇ?だからほとぼりが冷めてから行けとあれほど……ま、無事で何より。

 

一般には秘匿されてるみてぇですけど、お尋ね者になってますよ?旦那の事。調査員の連中、血眼になって探してやがる。

 

インターノットに知れるのも時間の問題じゃねぇっすかねぇ……。調査協会のやつら、独立調査員とか言ってプロキシやホロウレイダーも取り込んでやがりますからね。

 

え?こんな情報どうやって仕入れたって?

 

そりゃあ、バンクの奴らから聞いたに決まってるでしょう。

 

奴らアジェンダ?コンセンサス?横文字ばっかり使いやがるからあんま好かんのですけどね。

 

袖の下に旦那のワインを渡せば、何でもペラペラ喋りやがりますよ。バンクの規約は十数ページ作っても、規律は一文字もねぇみたいだ。

 

そんじゃあ、見舞いはシロに渡しといたんで早く元気になってくださいよ。旦那。

 

なんかあったら力になりますんで。

 

【村民】

俺はさかえ村の住民。元ギャングだ。

 

俺の経歴を軽く話すと、旧都の貧民街で暮らしてたが陥落で家を失い、新エリー都まで逃げるも市民権を得ることが出来なかったヤツだ。

 

そういうヤツは普通郊外に行くか、ホロウの中でギャングをやるかのどっちかしかない。俺は後者だった。砂っぽいのは嫌だったんでな。

 

そんでなんやかんやあって、エーテリアスから襲われ死にかけてるところを姐御に助けられた。

 

これ以上ギャングとして、明日が分からないような生活は嫌だった。だから頼み込んで姐御に着いてきたら、この村に来た。

 

今じゃ、荒れていた農地を再整地して農家をしてる。難しいことも多いがギャングよりはやりがいがある。

 

ここはホロウの中だが、姐御のお陰で侵蝕も無く暮らしやすいしな。

 

そんな姐御が、新エリー都のなんとかって言う部隊と戦闘したらしくて、珍しくボロボロになって帰ってきた。

 

村にいるヤツらは全員俺みたいに新エリー都に居場所がなく、姐御に救われた者ばかり。

 

それ故か、新エリー都の奴らにいい気持ちはしない。特に公的組織の奴らにはな。

 

あいつらは自分たちが市民を守るなんて正義面してやがるからな……多くの旧都市民の屍の上に立ってるくせに。

 

そんなもんだから、姐御が傷つけられた経緯を知って憤らねぇ奴はいなかった。みんなで心配した。

 

俺も今日、姐御の家に見舞いに行って畑で採れたもんを送った。姐御は、あんまり元気がなさそうだったな。

 

早く元気になってほしい。村人全員がそう思ってる。

 

【僧侶ボンプ】

私の名前はメンタルヘルス用看護ボンプ。村の皆さんからは僧侶ボンプと呼ばれております。

 

私はもともとエリー都の総合病院に勤務していたのですが、旧都陥落の日、患者を避難させている最中に論理コアに侵蝕を受け動けなくなって放置されていたところを輝夜様に助けていただきました。

 

今ではこの村で出家し僧侶見習いとして修行している次第です。

 

輝夜様は言葉遣いこそ威圧感があり、芯があってしっかりした方に見えますがその内面はとても繊細な心優しい方。毎日村の共同墓地にやってきては亡くなった方々を悼んで花を供えて行かれるのです。

 

しかし他人に優しくできても、自分の事はどうにも放置しがちな様子。

 

本日も見舞いに向かいましたが、どこか心が打ちひしがれているご様子でした。

 

村人の皆も心配しています。

 

自己評価の低い彼女は村の人に愛されていることを知るべきです。

 

早く彼女の心の日常が戻って来る事を私は日々祈っております。

 

【とある調査員】

私は協会を追放された調査員だ。

 

追放された理由は、研究が危険だから。別に不満は無い。実際私もそう認識している。だからこそ研究すべきだとは思うがね。

 

私の研究は、侵蝕による人間の強化についてだ。

 

エーテル侵蝕は悪影響ばかりと思うかもしれないが、それは間違った認識だ。

 

少なくとも、エーテルの存在が確認されなかった旧文明の頃と比べれば、人間は随分頑丈に、そして強くなった。

 

シリオンなどその最たる例だろう。

 

そんな私は、ずっと己の主張のモデルケースを探している。時には零号ホロウに乗り込む調査員に接触し、自らの実験に付き合って貰うこともある。

 

未だ志半ばだが、私は諦めない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

書きかけていた論文にはこう書かれている。

 

『肉体のエーテル最適化による人類進化論について』

 

【社長(少し先の未来にて)】

お、プロキシと姉貴じゃねぇか。二人で一緒なんて珍しいな。何の話をしてたんだ?

 

『月の妖精さんの話』!?おい、姉貴、それは誰にも言わないって約束の筈だろ!よりにもよって何でプロキシに……!

 

わ、わかった!話すから!話すからそれ以上出鱈目を吹き込むなぁ!

 

……いいか、一回しか言わないから良く聞けよ。

 

あれは、旧都陥落からそれ程経ってない頃の話だ。あたしがまだ会社の社長を務める少し前の頃だな。

 

プロキシも知っての通り、あたしは親父の事を誤解してた。

 

そんでそん時は、ちょうどそれについて悩んでたんだ。

 

あたしは親父が金を持ち逃げしたと思ってた訳だが、それを……親父を信頼してた仲間達に言えるはずがねぇ。

 

色んなことで頭がいっぱいになって……親父のした事が現実だと信じたくなくて……そんで、多分疲れて寝ちまったんだろうな。

 

気がついたら夢の中で、旧都にあるはずの家にいたんだよ。

 

あたしはそれが夢と気付かなかった。そんで、親父が本当に金を持ち逃げしたのかを本人に聞いて確かめようと思って、親父の寝室に向かった。

 

例え夢じゃなくても、そこに親父が居るはずも無かったんだけどな。

 

そしたら部屋の中にエーテリアスが居たんだ。あたしはそいつに襲われて、死ぬかと思って目を閉じた。

 

そしたら……ボロボロの外套を着た『妖精さん』が助けてくれた。

 

その後、その『妖精さん』に何でここに居るのかって聞かれたんだ。

 

あたしは自分の事を話した。

 

あたしの悩みを真剣に聞いてくれて、その上寒がっている様子を気にかけて、自分の外套を肩にかけてくれた。

 

そん時覚えてるのが、お月様見たいなキレイな目でよ。だから私はその人のことを『月の妖精さん』って呼んだ。

 

その後『妖精さん』が魔法を見せてくれるって言って、一緒に家の外に出た。

 

それから、『妖精さん』の背中に乗って夜空を飛んだんだ。気持ちの良い風で、悩みなんて吹っ飛んじまった。

 

そんでその人が『夢から覚めたら、悪い事は全部無くなっているさ』って言ってよ。

 

気がついたらベッドの上で目が覚めたんだよなぁ。会社のみんなにその夢の話をしたら、みんな何故か苦笑いしてたけど。

 

あ?どうしたよプロキシ。そんな『言いたいことあるけど言えない』みたいな顔して……。

 

は、はぁ!?馬鹿姉貴、あたしはおねしょなんてしてねーよ!もう知らねぇかんな……夕飯は自分で作りやがれ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

実は……おチビちゃんが家出を敢行したときがあってね。夜中に社員一同探し回ったんだけど見つからなくて。

 

絶望しながら会社に戻ったら、彼女がベッドで寝ていたんだ。その時は、ほんとに安心したよ。父親だけでなく、この子まで居なくなったんじゃないかと思って……。

 

多分親切な『月の妖精さん』とやらが送り届けてくれたんだろうね。

 

今でもうちの会社にあるんだよ。そのボロボロの外套が、ただ……その……。

 

社長はあの話を夢だと思っているみたいで、その外套は生地を使い回されて今は鍋掴みになってるんだ。

 

ま、一応大事に使っているみたいだし、その人もきっと怒らないでくれるはずさ。

 

ん?どうしたんだいプロキシ。そんな『誰かさんに言えない事が増えた』みたいな顔して。

 

まぁあの日以降、彼女に笑顔が増えて会社の雰囲気も良くなったお陰で、なんとかみんなで会社を立て直せたんだけどね。『月の妖精さん』様々かな?

 




序章終わりンナ。続き頑張って書くから応援してくれ。ンナ。

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