「ここもただの廃墟、か?」
俺は携帯の地図とネットで調べた情報を見比べながら、柵の外側からコンクリート壁で囲まれた建物を観察する。それと同時に動かしていた手中の光を見て、碌な反応が無かった事を確認すると大きなため息を吐いた。
「.....やっぱり探知に引っかからない。無人だな」
俺は現在、駒王町の各地にある空き家や廃墟を確認して廻っている。
この街に逃げ込んだという事で、何処かに奴らの根城があるのではと思い至っての行動だったのだが....
「人探しとか向いてないのかなぁ」
先ほどの廃墟で、空き家も含めて十件目。そろそろ数も絞られてくる頃ではあるが、一向に光明は見えてこない。
やはり探知の魔術を使うのではなく、自分の足で建物の中を見て回った方がいいのだろうか?こういったことに引っかからないよう対策がされてるかもしれないし、念には念をいれてみるか。
そう思って、赤錆に染まった門を開けようとしたとき。
「ん?」
懐に入れて置いた携帯から着信音が鳴り響き、俺は門へ伸ばしていた手をポケットへと移動させる。ディスプレイに表示されていたのは、兵藤一誠の文字。一体何の用事があって通話なぞしてきたのだろうか?
俺は訝しみながらも通話のボタンを押し、携帯を耳に当てて応答する、
「どうしたイッセー。何かあったのか?」
『ああ、ちょっと頼みたい事があってな。今暇か?』
「うーん....。取りあえず要件を言ってくれ。それによって答えは恐らく変わる」
門に軽く背中を預けながら携帯を持ちかえて、イッセーへ本題を口にするよう促した。それに首肯しただろう彼は、驚愕の事実をさらりと口にする。
『今、例の聖剣コンビとファミレスにいるんだけどさ、コウタも話し合いに参加してくれないか?』
「ほう、聖剣コンビとファミレスに?そりゃ...........んん?!」
待て待て!今なんつったイッセーの奴?!紫藤とゼノヴィアが一緒にいて、かつファミレスで仲良くお食事中だと?!
俺は驚きのあまり足を滑らせて、錆びた門ごと後ろ向きにひっくり返った。すると、電話越しに響いた轟音を聞いたであろうイッセーも、負けず劣らず驚きの声を上げる。
『なんだなんだ?!こ、コウタ、スゲェ音したけど大丈夫か?』
「いだだ...ホントはあんまり大丈夫ではないけど、話を進めてくれ。そっちは一体何がどうなってんだ」
『お、おう。簡単に説明すると─────』
イッセーから聞いた内容は、紫藤、ゼノヴィアと共同戦線を張り、コカビエル一派の所有するエクスカリバーの一本を木場自身の手で葬らせる。これによって、彼が持つエクスカリバーへの固執を断ち切ろうというものだった。なんとも彼らしいお節介さを感じると同時に、仲間を放って置けない優しさも同居する考えだった。
聞いた所、一番の問題であった聖剣コンビとの交渉も先ほど上手くいったようで、あとはこの密約を、どうグレモリー先輩たちへ隠し立てするかが悩みどころだと言う。
「...よし、分かった。今からそっちに行くから、場所を教えてくれ」
『ああ、それ聞けて安心したぜ。やっぱ匙だけじゃ怖いからな』
「匙だって?おいおい、シトリー側の眷属巻き込んで大丈夫なのか?」
『バレなきゃいいんだって!あとは、木場と小猫ちゃんも呼んであるからな!』
もう後に退けない事態へと発展しているようで、こちらとしても事情を知ったからにはイッセーを放って置けない。あの二人がどういう動きをするのか、まだまだ予測できないという懸念もある。
のんびりと捜し歩いていた今までの気分を入れ替えながら携帯を仕舞ったあと、派手に倒してしまったこの門をどうしようか暫し黙考する。.....まぁ、別にいいか。
─────そう身勝手な結論を出した直後、背後に濃厚な殺気を感じた。
「っとぉ!」
気分を戦闘態勢に近い形へ変えていたいたこともあり、間一髪で身を捻って回避を成功させ、重ねて魔力を足から放出して地を蹴ると、月面宙返りをして謎の敵と距離をとった。中途半端な態勢だったために着地に難儀したが、地面に片手を着いてバランスを保つ。うお、これがマットの上だったら点数ガタ落ちだな。
俺は手に付いた土埃を払いながら、無粋な奇襲を仕掛けて来た犯人の顔を確認しようと顔を上げる。その視線の先に佇んでいたのは.....
「ひゃひゃあー!お久しぶりですこと旦那ぁ!元気にしてましたかね?」
「お前...フリードか!」
「あら、ワタクシの名前を憶えてくれてたなんて!地獄にまでその記憶を持ってってくれると嬉しいわ!」
「ちっ、また面倒な輩が....!」
「まぁまぁそう言わずに。ちょっくらワタクシと新しい相棒のトライアルを手伝ってちょ!良かったらついでに死んじゃってってよ!」
アーシアの一件以来の顔合わせとなる白髪変人エクソシスト、フリード・セルゼン。相変わらず意味も無く楽しそうだ。
本来ならこんな危険人物を野放しにはしないのだが、残念ながらコイツの相手をしている暇はない。イッセー本人が電話でかけて来たとはいえ、向こうでは何が起きているのか予想がつかないのだ。できることなら一刻もはやく現状を把握したい。
それに、フリードは己の目的を邪魔する存在や、悪魔にのみ明確な殺意を抱く。今は何を企んでいるのか分からないが、理由なく一般人へ刃を突きつける輩ではないので、まぁ対応を後回しにしても問題ないだろう。
――――――――――ということで、俺は戦略的撤退をすることにした。
「じゃあ、トライアルと一緒に俺との鬼ごっこにも付き合ってくれ、よッ!」
「ッ!?まさか旦那、逃げる気か!」
「ふはは!その通りっ!」
今一度魔力を足からブーストさせて飛翔する。進行方向はフリードのいる道なので、奴を飛び越えないといけないのだ。幸い周りに人はいないが、あんまり派手な音を出すと気づかれかねない。一度目の出力は最小限に抑える。
ここでフリードが動いた。下段に構え、持っていた剣を大きく振りかぶる。
「逃がさぁぁぁん!」
「遅ぇ!」
剣の切っ先が届く前にフリードの頭上まで到達し、そこでもう一度、今度は全力のブースト。直後に恐ろしい速度で青空へ飛び出し、一気に地上数百メートルまで昇り詰める。
「
連続して俺の身体を叩くGの猛撃に耐え、能力を発動。布のようなものを出現させ、それを素早く
滞空時間は実に八秒弱。地面と接触する寸前に魔力を軽くブーストさせ、落下速度を相殺させてから降り立つ。
(大分跳んだが...追いかけて来る可能性はあるな。だけど、こいつを被ってれば)
俺が頭にのせているこの帽子は、『ハデスの隠れ兜』。これで括られたものは、視覚的・魔術的に完全な隠匿状態になるのだ。しかし、音や匂いなどは隠せないので、使いどころを誤ると手痛いしっぺ返しを喰らう事になってしまう。
見えないのをいいことに公道を五十km近くの速度で駆け抜け、フリードを完全に撒く。英霊は素でこれ以上のスピードをだせるんだから凄い。
それにしても、少しだけ見えたフリードの持つ剣は、あの時の光剣と違って大分聖なる力が強かったように思える。打ち合わずに視界へ入れただけだったので、その本質までは看破できなかったが....
「ふぅー、なんだかんだで目的地到着っと」
考えている最中に、件のファミレスへ到達。実は出鱈目に走っていたわけではなく、ちゃんと待ち合わせ場所であるファミレスを目指していたのだ。だが、電話があってから十分もたたずに到着するというのは...何か言い訳を考えておくか?
ネタを捻り出しながらファミレスの扉をくぐり、イッセーたちの座る席を探す...ってわかりやすいな。紫藤とゼノヴィアが修道服だから当然なのだが。
それにしても、客がきたってのに店員が誰も案内に現れないとはどういうことだ?そんなに俺って存在感ないか....?まぁ、今回に限っては案内必要ないんだけどさ。
「ようイッセー、匙。見たところ、どうやら元気そうだな」
「お?来たかコウタ。随分早.....ってアレ、何処だ?」
「栗花落の声なら正面から聞こえたはず、だけど」
「頭隠して尻隠さず、だっけ?日本語って難しいよね」
「イリナ、それを言うなら声はすれども姿は見えず、だぞ。というか、本当にその通りなのだが」
イッセー、匙、紫藤、ゼノヴィアと順に周りを見渡すが、誰一人として俺を直視していない。
え、どういうこと?声はきこえてるけど姿が見えない?もしかして、本当に存在をどこかに置き忘れて来たんじゃ...!
思わず頭を抱えそうになったところ、頭上に移動させた手が何かに触れる。ん?これは確か....ハデスの隠れ兜!
「やべ、これ取るのすっかり忘れてたわ」
『うわぁ!』
何の前触れなく突然目の前に現れた俺を見て、驚愕の声を上げる皆さん。ああ、一回出直せばよかったな。
このままでは居心地の悪さ全開なので、ちょっとマジックアイテムの試運転をしていたことをそれとなく伝える。それを聞いた聖剣コンビ二人が露骨に目を輝かせた始めたので、ココでもう出す気はないと先手を打っておいた。
俺は匙の隣へ腰かけ、店員へお水を持ってくるよう頼む。その後に、電話を貰った時からずっと温めて置いた疑問を解消することにした。
「で、どうやって交渉の席に二人を着かせられたんだ?イッセー、匙」
「ああ、実は二人とも相当食い扶持に困っていたみたいでさ。駅前に居たところを俺と匙が昼飯に誘ったんだ」
「へへ、伝票見てみろよ。アイツと割り勘しても確実に俺の財布は氷河期に突入だ....今はきっとマンモスが大陸移動してるぜ。へへへへへへへ」
「それは...た、大変だったな」
壊れた笑みを浮かべる匙の心中を察し、俺も割り勘勢に入ってやろうと決意してから、食後のコーヒーを素知らぬ顔で啜る二人に改めて向き直る。
「飯を奢ってもらったとはいえ、お二人はなんで俺等の協力を受け入れたんだ?」
「なに、理由は至って単純だよ。私とイリナだけで聖剣を巡り、コカビエルと正面切って戦えば十中八九死ぬ。...神に捧げた我が身とはいえ、やはり命は惜しいし、聖剣奪取の使命も成し遂げたい。だから協力者を得て、少しでもその結末を変えようと足掻きたい訳さ」
「ちょっとゼノヴィア!さっきも言ったけど、本当に悪魔の力を借りるっていうの?そんなの主の意向に反するわ!」
「何、私は悪魔の力を借りるとは言って無い。兵藤一誠に宿る、赤龍帝の力を借りようと言っているんだ。それならいいだろう?」
「むむ.....」
紫藤は不満そうだったが、ゼノヴィアの退きそうにない態度でついに諦めたらしい。...さっきの発言は本気みたいだし、紫藤の信仰心はかなりのものだな。自分の命を主の意志と躊躇いなく天秤に掛けられるとは。
俺たちと価値観が根底から違うこともあるのだろうが、だとしても自分の身を全く顧みないというのは.....いや、この話題は終わりにしよう。
俺は気分を入れ替え、具体的にどんな方法でエクスカリバーの奪取に踏み切るのか問いただすことに決めたのだが──────
「え、コウタさん?」
「これは、随分混沌としたメンバーだね」
小猫ちゃんと木場が連れだって現れたので、お話はもう一度仕切り直しになりそうだった。
****
「なるほどね」
「協力の理由としては、妥当」
ここでした一連の会話を再び二人へしてから、内容はようやく振り出しに戻る。
正直反対される可能性も少なからず考慮していたのだが、小猫ちゃんは木場の意志を汲み、木場自身は己の復讐心に従ったのだろう。今はそれでいい。
と、ゼノヴィアが落ち着きのない木場を見て口角を上げた。
「君はどうやら、聖剣計画に相当な恨みを持っていると見える。何があったのかは知らんが、私たちの足を引っ張ることは止めてくれよ?」
「君たちに心配されるなんて、僕の身のこなしにも随分と焼きが廻ったかな」
「もう、ゼノヴィアは言い方が悪いよ。...木場くん、聖剣計画は私たち教会側にとっても忌むべき事件だったの。だからそれに加担した人たちは全員異端扱いされたのよ」
「だが、その研究は私たち聖剣使いを生み出すための大きな糧となった.....皮肉なことだがな」
言われてみればそうだ。こうやってエクスカリバーを持てる人物がいるという事は、研究が必ずしも役に立たなかった訳ではないのだろう。
例え、その背後に決して無視できない闇があろうとも、『成功』という煌びやかな結果で隠してしまえばいい。そうすれば、あとに残るのは物言わぬ木偶と化した犠牲者だけになるのだから。
木場はきっと、それが許せないのだ。利用されるだけだった自分が、仲間が報われずに人々から忘れ去れるのが。
机にコップを置く音を響かせてから、この嫌な空気の中でも口を開いたのは匙だった。
「純粋な疑問だけどさ。その計画とやらにはアタマがいるんじゃないのか?こうやって聞いてる分だと一大プロジェクトっぽいんだが」
聖剣計画の話から逸れることは出来なかったが、少なくとも停滞していた会話を進める事はできた。ナイスだ匙。
その質問を聞いて言葉を返したのは、ゼノヴィアだ。
「ああ、いたな。ソイツは現在堕天使側へと身を置いている。名をバルパー・ガリレイ。『皆殺しの大司教』と呼ばれた者だ」
「皆殺しって...物騒な名前だなぁ」
イッセーが嫌な顔をしながら呟く。一方の木場は、ついに計画の首謀者を知ったことで、溢れる殺意が増している。ファミレスで出すオーラじゃないぞ、それ。
隣の小猫ちゃんが心配そうに肩を揺らしたことで我を取り戻した木場は、彼女に一言謝ってから顔を上げた。そして、一回深い呼吸をしてから紫藤とゼノヴィアへ視線を向ける。
「元凶を教えてくれたお礼...って訳ではないけれど、僕の持っている情報を提供するよ。先日、エクスカリバーの一つを持った人物に襲撃された」
『!』
全員がそろって驚く。それはそうだ、何せ木場からはそんなことを思わせるような態度が全く持って無かったからだ。
思い返すと、部室で紫藤とゼノヴィアから聖剣の話しを聞かされて、彼が全く動揺しなかったのはこれが原因なのだろう。
とはいえ、早々エクスカリバー使いと接触できたのは僥倖だ。中々転がって来ない手がかりをようやっと入手できたのだから。
「名前は、フリード・セルゼン。聞き覚えはあるかい?」
「フリード、なるほど。奴が」
「んな!フリードだって?!」
「ちょ、どうしたのコウタ君?」
えええ!あのフリードが聖剣使いだったのか?!さっき会ったんだけど!チクショウ、逃げるんじゃなかった!
今一度白髪神父の装いを想起してみると、確かに以前は持っていなかった長剣のようなものを手にしていた。しかも、それが普通じゃないことに気付いていながらスルーしてたのが一番悔しい。
一頻り心の中で後悔をしたあと、大分冷えた周りの空気を察して頭を下げた。
「すまん、取り乱した。ええとな、実はここへ来る前に会ったんだよ...フリードに」
「じ、じゃあ、それだけ悔しがってるってことは....?」
「ああ、相手するのが面倒くさくて逃げてきちまったんだ。お蔭で手がかりは何もない。...すまん」
イッセーの問いかけへ返答したあとに溜息を吐く。せめて奴らの住処を明かせればよかったんだが、まさかアイツが聖剣を持ってるなんて露程も思わなかった。
俺のせいで崩れた場の空気を咳払いで改めたゼノヴィアは、一枚の紙を取り出してペンを走らせると、それをこちらへ寄越した。
「今栗花落が言ったことみたいに、何かあったらここへ連絡をくれ」
「お、ありがとさん。んじゃこっちも」
イッセーは素直に紙を受け取ってから、ゼノヴィアから紙とペンを受け取ろうとしたが、紫藤が笑顔で手をヒラヒラ振りながら言った。
「ああ、イッセー君のは叔母様から頂いてるから」
「なに!?母さんいつのまにそんな勝手な事をっ!」
イッセーの母親を叔母様....?紫藤とコイツは昔から交流があったのだろうか?
二人は食事の礼を言ってから立ち去り、俺たちのみが取り残される。皆一様に脱力しており、相当心配な交渉だったのだなー、と他人事のように思った。
「ああー終わった終わった!じゃさよならー」
ファミレスを出て早々、吹く風のように自然とフェードアウトしようとした匙。だが、それをイッセーが見逃す訳もなく、ガシリと力強く襟首を掴まれる。
「ちょっっっと待とうか匙くん?」
「は、離せっ!もう沢山だ!これ以上お前らと関われば、財布を殺された上に俺も会長に殺される!」
「俺たちだって部長に叱られるリスク背負ってんだ!ここまで頭突っ込んでおいて今更抜けれると思うなよ!」
「突っ込ませたのはお前だろうがイッセェー!!」
一応同情はするが、ここまで来たなら最後まで付き合って欲しくはある。しかし、公道で引っ張り合いをするのは他人様の迷惑だから止めて貰おう。
取り敢えず二人を引っぺがし、匙へ一旦落ち着くよう言い聞かせる。
数分後、何とかさっきまでの興奮ぶりはなりを潜めたものの、彼は襟を直しながら溜息を吐いて言った。
「はぁ...いやさ、俺って聖剣計画とか全く分からないし、木場とエクスカリバーがどんな関係を持ってるのかも知らないんだぜ?正直蚊帳の外なんだよ」
匙のどこか居心地悪そうな表情に少し申し訳なさを感じ、俺はそれとなく木場へ目くばせをする。
「ん、分かった。話すよ、僕の過去を」
彼は分かってくれたらしく、前置きをしてから己の経歴を語る。
─────その内容は壮絶の一言だった。俺も山で五年近く魔物と殺し合いをし続けながら生きるという荒行をしたが、誰かに虐げられながら生きるという人生は想像ができない。
木場はそれを経験させられた。何もかもを奪われ、利用されるだけの人生を。
「皆信じてたんだ、希望のある明日を。...でも、そんなものは幻想にすぎなかった」
木場は最後に、彼等の死を無駄にしたくない。あの場にいた全員の命には意味があるんだと証明したいんだ...そう答える。
俺はその心意気に共感し、改めて彼に協力しようと思えた。復讐なんてかっこ悪い言葉は、こいつに似合わない。
「うぅ.....」
鼻をすする音が聞こえると思ったら、匙がガチ泣きしていた。どうやら完璧にやられてしまったらしい。
それにしても意外だ。この少年がそこまで感情を表に出すタイプだったとは。やはりイッセーと根は似通っているのだろう。
「すまん木場!お前にそんな辛い過去があったとは知らなかったんだ!必要以上にイケメンだからって嫌ってた俺を許してくれぇ!」
「う、うん。大丈夫だから」
二人を若干遠目に見ながらも、これなら匙は逃げないだろうな。と安心する俺たちなのだった。
今回はいつにも増してオリ要素が息をしていない...