やっぱり鯖を描写する方がモチベ上がるんです。自分本位で本当に申し訳ない...。
ヴァ―リたちが立ち去ったと同時に結界も崩れるような形で壊れ、同時に好き放題暴れたお蔭で荒れまくった校庭も修復されていく。やはり何度見てもこれは凄い。聖杯戦争中に魔術師とサーヴァントが争った証拠隠蔽で追われる教会辺りが知ったら、確実に喉から手が出るほど欲しくなるシロモノだろう。
それはさておき、此方まで小走りで歩み寄って来た会長への言い訳はどうしようか。槍を俺に渡して霊体化してしまった兄貴は、腰に手を当てた状態で校舎の方へ他人事のように視線を投げてるし、こういうことにはあまり頼れなさそうだ。となれば、現状の打開は自力で何とかしたいところだが...
「栗花落さん、今さっきまで強力な認識阻害の結界が敷設されていましたよね?一体なにがあったんですか?」
「ええと、少し入学予定のサーヴ...外国人の方を学園の許可無しに案内していまして。見つかっては不味いかなと思って結界を」
「それなら、ちゃんと学内で申請してくれれば大丈夫ですよ。それよりも貴方、幾ら来賓の方とはいえこんな格好で歩き回っ、て.....」
「.....?何だ、嬢ちゃん。俺の顔になんかついてんのか?」
会長の視線に若干の驚きを以って気付いた兄貴は、己の顔に何か気になるモノでもあるのかと片手でペタペタ触るが、そこにあるのはお馴染みの俺が良く知るイケメン顔だ。しかし原作では幸運E...ゲフンゲフン。
兄貴の方には特におかしい所などないので、自然と俺の視線は会長の方へ移動する。そうして改めて言葉を失った彼女の姿を映すと、ちょっと気の毒になるくらい顔が赤くなってる上、瞬きすら忘れて固まっていることに気付いた。これは一体どういうことだろう?...っと、丁度いいタイミングで匙が来てくれた。普段から彼女と一緒にいるコイツに聞けば大抵のことは分かるはずだ。
「はぁ、はぁ....か、会長?いきなり怖い顔して走り出すなんてどうしたんですか。....ってうお、ツユリじゃねぇか。なんかこういうシチュエーション前にもあった気が」
「それはどうでもいいです先輩。ともかく、会長の様子が変なんで見てみて下さい」
「はぁ?様子が変って......ゑ、会長?」
何ということだ。兄貴を見たまま固まってしまった会長を見た匙が固まってしまった。ってややこしいなオイ!
会長と違って匙の顔は見れば何となくわかるが、どうやらこれは彼にとってあまり歓迎できない事態である様子だ。理由は、彼女の顔を見た瞬間、その表情が薄氷を張ったように青白く凍りついたからである。そんな匙を良くも悪くも差し置き、一足早く停止解凍した会長が兄貴を見て、いや逸らして、いややっぱり見て質問した。
「え、ええと、ですね。貴方はこの学校に在籍する予定なのですか?」
「は?ガッコウ?そんなもんにゃ行かねぇよ。俺は所詮サーヴァントだからな。でもまぁ、マスターが行けって言うんなら考えるが」
「さ、さーばんと?ますたー?ですか??」
会長が目を点にして、オウム返しにサーヴァントとマスターを繰り返す(結構可愛い)。というか待て、不味いぞ。このまま二人を会話させたら致命的なボロが出かねない。早速俺の打ち立てた『兄貴は留学予定』という前提を本人が無意識に壊しにかかっているし、彼女の判断が何故か鈍っている今のうちに早々と退散した方がよさそうだ。
(兄貴!スマンが口裏を合わせてくれ!この世界でもサーヴァントの存在が人に知られると困るんだ!)
(なんだ、悪魔やら天使とかいう向こう側の住人がひっきりなしに出て来るもんだから、てっきり神秘の秘匿とかどうでもいいと思ってたぜ。ってか、認識阻害の結界を逆探知出来る上、俺の霊体化を看破できるってことは、嬢ちゃんとあの坊主は魔術師みたいなモンじゃねぇのか?)
(確かに二人は悪魔天使を知ってる、どちらかというとこっち側の人物だけど、サーヴァントは別だ!それはともかく、いいか?これから俺が───── )
兄貴に素早く耳打ちし、なるべく自然な形でこの場をフェードアウトできるかもしれない会話の流れを説明する。本当なら欺く当人がいる手前、こんな面と向かってこそこそ話なんて出来るはずがないのだが、幸い会長は思考の大渦のなか。そして匙も未だ全球凍結の氷河時代から帰ってきていない。後はこっちから会話を切り出せば ─────
「.....オイ、全身青タイツ」
「あァ?──── 坊主。それ俺に向かって言ってんのか?」
「おっ、おうそうだよ。いいか、よく聞いとけ。...会長はテメェみたいな変態野郎に渡さねぇんだからな!絶対にだ!!」
「.......ッぶははははは!何だ、テメェこの嬢ちゃんに惚れてんのか!」
「ば.....!黙ってろって!会長が聞いちまったらどうすんだ!」
あぁ、なるほど。会長が赤くなってたのは兄貴に一目惚れしてしまったからか。なるほど、なるほど───── えぇ!?
た、確かに兄貴は見た目もかなり良いし、さっぱりした性格でどこか憎めない奴だけど、まさかあのお堅い会長が乙女回路励起させて一目惚れ発動だなんて.....っとと、話が思い切り脱線してるな。とにかく、この混乱に乗じて第一の目標を達成しなければ。ノッてくれよ兄貴!
「え、えぇーと!俺たち予定が入ってるんで!ここいらで御暇させて貰いますね!」
「おっとと、何だっけか。……ヘイ!ワタシコレカラジムイクンダヨ!ジカンナイカラココデサヨナラ!だよな、マスター?…どうした、いきなり顔を覆ったりして」
「おいソコの青タイツ!テメェキャラづくりモロバレだぞ!このダイコン役者!」
「そうですか...なら、仕方ありませんね」
「って会長おォ?!」
上等な芝居など経験したことがない俺から見ても、思わず目を覆いたくなるほどのクォリティな三文芝居だったが、恋は盲目。会長は俺たちにとって都合のいい部分だけを拾ってくれたようだ。あとはこれに乗じて撤退すればいい。
匙がした二回目の青タイツ発言で額に青筋を浮かばせ、模造品とはいえ十分な殺傷力のあるゲイ・ボルグを取り出し始める兄貴を無理やり引っ張り、二人の前から何とか離脱を試みる。その途中に、会長からこちらへ向かって声がかけられた。
「あの...せめてお名前だけでも、聞かせてくれないでしょうか!」
「名前?えーと、何だ.....(マスター、どうすりゃいい?クラス名でいいか?)」
(いや、それは.....うーん)
クー・フーリンなんて言ってもまず信じてもらえないだろうし、だからと言って兄貴が言うようにクラス名をそのまま伝えたら怪しさ百パーセントだろう。ここで悪戯に兄貴と俺の心象を悪くさせ、再び疑念を持たれることだけは避けたい。何か良い名前は.......あっ!そうだ、これがあった!
俺はすぐに兄貴へ耳打ちし、思いついた候補名を教えてみた。すると、本人も少し複雑そうな顔をしながらではあるが了承し、頬を掻いてから振り返らずにその名のみを会長に伝える。
「俺の名は
「セタンタ.......セタンタ。はい、分かりました。覚えておきますね」
「あぁ。じゃあな、嬢ちゃん。.....それと、こんなポッと出の野郎じゃなくてよ、近場にいる男も偶には意識して見てみな。───── そいつ、結構ホネのあるイイ奴かもしれないぜ?」
「え?」
最後に意味深な台詞を会長に贈ると、兄貴は俺の肩を叩いて先を促し、その後は何事も無く校庭を出ることに成功した。
ちなみに、このあと匙は兄貴に対する印象を改めたらしい。
****
会長を上手く(?)撒き、再び人気の少ない学園の屋上へと戻る道すがら。俺は半分以上の機能を何とか回復した疑似魔術回路の状態に安心した後、背後で周囲を物色しながらも警戒を決して解かない兄貴へ質問を投げかける。
「なぁ兄貴、今回の召喚について聞きたい事があるんだが」
「ん?おう、なんだ」
俺の問を聞いた兄貴は警戒を緩め、歩みを止めぬまま首を巡らして此方を見た。その射抜く紅い瞳は生命あるもの全てを畏怖させるような鋭さを持っているが、殺気の扱いを少し心得ているだけでここまで印象が変わるのか。
しかし、これに凄絶な殺気を込められたかと思ったら───── 、と勝手に憶測して勝手に身震いした直後、突然頭の片隅に『真の英雄は目で殺す』という納得の台詞が過り、全くその通りだととあるインドの英雄・ランチャーさんへ感心の言葉を送った。
「確か、聖杯って聖杯戦争が出来る状態...つまり、英霊が七騎用意できる魔力が供給されるまでマスターの選定ってしないんだよな?」
「そうだな。でもま、今回は聖杯戦争に参加することが目的で召喚されたわけじゃねぇ」
「ああ。そこがどうもおかしいと思ったんだ」
英霊が聖杯戦争に参加する理由。それはマスターとなる魔術師と同じく、叶えたい何らかの願望があるからだ。何の望みも持たずに現界をする英霊は極めて少ない。とはいえ、何事にも例外は存在し、聖杯戦争とて該当するにはするだろうが、彼らの意志や聖杯のシステムを無視し、こちら側から無理矢理引っ張ることは、やはり不可能に近い。
それを知った上で、俺がヴァ―リとの戦闘中に行った英霊召喚は異常の一言に尽きる。
何故なら、さきほど兄貴自身が答えたように、この召喚は聖杯戦争を行う為の召喚ではないからだ。俺個人の所有する聖杯が、俺個人の意志によって英霊を呼ぶ。故に、そこには本来の
「そのツラみりゃ分かるぜ、マスター。英霊となったなら確実に持つであろう願望がありながら、何故己の召喚に応じたのか、てトコだろ?」
「そう、だな。だって聖杯は手に入らない。更には俺の個人的な面倒事に付き合わされる可能性もある。普通は嫌だろ」
見方によっては只の雑用とも取れる。尤も、本当の本当にただの雑用を押し付けられるほど余裕のある召喚など出来ないため、実際は前門の虎、後門の狼が如く境遇に身を置かれたときに切るジョーカー的な役割ではあるのだが。しかし、例えそうだとしてもこれでは英霊の方にメリットがなさすぎる。
「そりゃそうだろうよ。真っ当な願望欲望のある奴らなら、お前の問いかけにゃ耳も貸さねぇだろうさ」
「だろ?精々俺が苦戦した時にお助け目的で呼ぶくらいだぞ。これのどこに良いトコがあるんだ───── 」
「なに、あるじゃねぇか。悪魔やら天使やら、果てはドラゴン。そんな聞くだけで血が騒ぐ輩と殺し合いが出来るなんて、俺にとっちゃ最高の対価だぜ?」
「───── ああ」
そうだった。クー・フーリンとはこういう英雄なのだった。全く、先ほど再確認したばかりだろうに。彼が英霊となったのは、単純に強いヤツと殺し合いがしたいからだ、と。そこには聖杯に対する期待など微塵も含まれていない。
ならば、そうか。Fateの枠を超えたこの世界で、未知の敵と刃を交える機会があると知らされれば、兄貴は諸手を挙げて参加表明をするはずだ。本来多くの英霊が最悪のデメリットと捉える聖杯獲得不可能という項だが、彼にとっては何の問題にもならない。
屋上へ続く最後の階段を昇り終えた踊り場で、ようやくクー・フーリンという英霊が召喚された最大の理由を解したところ、一転してどこか渋い顔となった兄貴が最上段に足を掛ける。
「一応、英霊選定のときにこの世界のこと、マスターであるお前さんのことを聖杯から聞かされたが.....やはり、聖杯戦争ではないってところが不味いか。いやまぁ、聖杯戦争であると
「それって単純に、聖杯を手に入れることができないから、召喚に応える英霊自体が少ないってことか?」
「だな。俺みたいにお気楽なヤツはあんまし居ねぇだろうから、必然かなり絞られてくるだろうよ」
あのブリテンの王でさえ、自身が国の主となった事実を憂い、聖杯を用いて再び王の選定をやり直すことを望んでいるのだ。俺の知る限り、聖杯に対する願望を持ちえない英霊などほとんど思い当たらない。しっかりと七騎全て揃っているのかどうか───── 、待て。
「兄貴は今回、ランサーとして現界したんだよな?」
「ん?おう。一応キャスターの適正もあるが、今回はランサーだ。俺としちゃこっちの方が当たりだぜ、マスター」
「そりゃ俺も嬉しいが...もしかして、ランサー以外の、具体的にはセイバー、アーチャー、ライダー、キャスター、アサシン、バーサーカ―もいるってコト?」
「いるだろうよ。殆ど聖杯戦争の
俺は屋上の扉の枠に足を引っ掛けて転びそうになった。
だってそうだろう?まさかこの身に、そして俺の聖杯に、まさか七人ものまだ見ぬ英霊が収まっているなんて興奮しないはずがない。もしかしたら、兄貴以外の俺の好きな誰彼がいるかもしれないのだ。具体的には──── いや、今は言うまい。
なら話は早い。今すぐにでも召喚する!安心しろ、召喚の対価は
そんな風に本日二度目の召喚を嬉々として行おうとする俺の頭へ拳骨を落とした兄貴は、呆れた顔で頭を押さえながら蹲る俺に向かって言う。
「何だ。死にてぇのかマスター。言っとくが体内で魔力が弾けて死ぬのは文字通り
「す、すみませんでした」
「それと、だ。確かにマスターの中にある
「??.....どういう事なんだ」
次々と俺の知らない聖杯の性質を明らかにされ、今は期待半分不安半分といった心持だ。なにせ危険だからと言ってこの身体から出すことは不可能な代物なので、実は人間の身体に聖杯が入る訳も無く、あと余命数日なんです、なんて言われることも有り得るかもしれない。が、兄貴のこの言で危険とか危険じゃないとかいう不安は吹き飛んでしまった。
「まず、だ。聖杯ってモノをある程度知ってれば、誰だって只の人間の身体に収まるものじゃねぇってのは簡単にわかる。だから、それは恐らく
「え...でも、聖杯の能力と役割はちゃんと持ってるんだろ?」
「ああ。だからソレは言うなれば、
人間が体内に所有できる形となった聖杯。つまり俺の持つ聖杯は、Fateで登場する大聖杯とは全く違う、人間が持てるよう一から成形したオーダーメイドの聖杯って訳か。そう考えてみれば兄貴の言う通り、普通の聖杯をそのまま俺の身体にブッ込んだりしたら、きっと転生するまでもなく即死してるだろう。
しかし、流石はキャスターの適正もある兄貴だ。ランサーとなっても原初のルーンを学んだ故の魔術的な知識はしっかりと備わっているようで、俺がずっと知りたがっていた聖杯の持つ能力を次々と教えてくれる。実にありがたい。
「それともう一つ。あくまでマスターの中にある聖杯は聖杯戦争のプロセスに則って俺を現界させてる。だからほれ、右手に令呪があんだろ?」
「ん?おお、ホントだ!令呪だ令呪!」
「何でか知らんがマスターは
俺は屋上の縁に座りながら頷く。無論、忌まわしき令呪のシステムは嫌と言うほどに知っているとも。コイツのお蔭で何人の英霊が恨み言を漏らしたことか。主にランサークラス。
だが、今回はその心配はいらないだろう。何せマスターは現行のFateの全てを知る俺。間違っても兄貴をどこぞの神父が如く陥れて愉悦に浸ったりはしない。更に、Fateの世界観から逸脱した時空に召喚されたからか、呪いのようにあった
「...何かもの凄く不本意なことを言われた気がしたが、まぁいい。んで、令呪は三画、つまり三回分の命令権があるわけだが、裏切りとは別に一画は残しておいた方が良い」
「一画は残す?う―ん.......なんでだ」
そろそろプールから引き上げつつあるグレモリー眷属の面々を眺めながら考えを巡らせてみるが、やはりわからない。裏切り防止という目的とは別に使うと事前に宣言しておいて一画は残せと言うのだから、本来の令呪の使い方とは少し異なるのかもしれない。
「マスターが言った通り、聖杯が呼んだサーヴァントは七騎存在する。本来ならそれぞれ一騎ごとにマスターが割り当てられるんだが、今回は俺を含めた全員がお前さんのサーヴァントというイレギュラーな事態になってるワケだ。だから、聖杯は令呪による
「一時帰還?それは一体どういうことだ」
「簡単だ。令呪で戻れと命令すりゃ聖杯の用意した席に一旦還るってだけのことよ。次召喚するときゃまた選別からやり直しになるがな」
「へぇ、面白いな」
確かにそういう仕組みがないと、折角七騎用意したのに召喚したらそれで他の英霊はお役御免になってしまう。それで令呪を使った帰還システムを作った訳か。上手い辻褄合わせだ。
ということは、三画全部令呪を使ってしまえば、後は召喚されたサーヴァントの霊核が壊されるまで...つまり死ぬまでは次のサーヴァントを召喚できないことになるのか?そう聞いてみると、兄貴はいつの間にか出していたゲイボルグの模造品を両手で抱えて肩に乗せ、後頭部を柄に預けながら苦笑いを浮かばせる。
「んなことしたら、二人分の維持で魔力ごっそり食われて死ぬぜ?実際、今だって俺の現界を保ってるお蔭で魔術回路の回復も遅くなってるだろ」
「む.....確かにそうだ」
「だからまぁ、用があったら呼んで、無くなったら還らせりゃいい。そういう考えが気に喰わねぇ奴もいるだろうが、俺の望むクライアントはこれくらいさっぱりしてる
肩に置いていた碧槍を鮮やかな手前で回したあと、地面へ穂先を叩きつけながら笑う兄貴。やっぱり、俺が聖杯戦争でサーヴァントとして呼ぶならクー・フーリン一択だ。一緒いてこれほど苦にならない英雄などおるまい。
俺は一つ大きな息を吐き、膝を叩きながら立ち上がって背後の兄貴へ向き直る。すると、それを待っていたかのように言葉が飛んできた。
「今回は少し物足りなかったからよ、次はドラゴンと殺り合うときにでも呼んでくれ。龍の心臓もコイツで...ああいや、マスターから貰ったゲイボルグで一刺しだぜ」
「.....ホント、何でオリジナル出せないんだろうな」
「俺だって好きでこうなった訳じゃねぇ」
哀愁漂う表情となってしまった兄貴に掛ける言葉を失念する俺。取りあえず『次召喚されるときはきっとあるさ!』という根拠などどこにもない無責任な発言をして励ますと、ある程度希望を見出したようで少し元気を取り戻してくれた。ゴメン兄貴、次もちゃんとゲイボルグ用意するから許してくれ。
俺は多少の名残惜しさを感じながらも、マスターの証である赤い令呪が描かれた右手の甲を兄貴に向ける。
「令呪を以て命ず─────
「おう、
燃えるような夕焼けの空に融けて消えた兄貴は、再びの邂逅をちゃっかりと約束し、最後まで俺を何とも言えない気分にさせたのだった。
やったねコウタくん!鯖が増えるよ!
ということで、兄貴の他に六騎ほど未だ見ぬサーヴァントがおります。エクストラクラスは...処理しきれなくなりそうだから止めることにしましょうかね。元のプロットにも登場させないということになってますし。