白兎は狩人の誓いを   作:自堕落無力

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百六話

 

 ベル・クラネルにリリルカとヘスティアはアルテミスにその眷属による【アルテミス・ファミリア】と共に大樹海の秘境にある『エルソスの遺跡』へと向かっていた。

 

 古代にこの下界の大陸で暴れた『アンタレス』が大精霊の力でエルソスの遺跡に封印されていたが、その封印が解放されて暴れ出しているとの事。

 

 そのアンタレスが縄張りとしている『エルソスの遺跡』近くでは【ヘルメス・ファミリア】が野営をしながら、様子を見ているのでベル達は合流しようと向かっているのである。

 

 そうして……。

 

「皆さん、向こうでヒューマンの親子がモンスターの群れに襲われています」

 

 ベルは【スキル】と魔法の併用による超高視力で見つけた物を報告しながら、直ぐに襲われているヒューマン達の元へと向かう。

 

「はっ!!」

 

 そうしてベルは十本の矢束を引き抜きながら、短弓に番えて弦を引き絞り放つ。

 

 LV.4としての高い能力と鍛錬で磨き続けた技によって出来る絶技を用い、ベルの放った矢束は雨となって、ヒューマンの母と娘の親子を襲っている小さな蠍型のモンスターの致命的な部位、つまりは魔石を射抜いて消滅させる。

 

 続けざまに矢の雨を放つ事で蠍型のモンスターの魔石を射抜いて消滅させつつ、片手剣を抜いて左手では短弓の刃を、右手では片手剣を振るい二刀による斬舞でモンスターを切り裂いていく。

 

『私達もっ!!』

 

 そうして、レトゥーサにランテ達、【アルテミス・ファミリア】も蠍型のモンスターを倒していった。

 

 全てが片付き、事態が収拾すると……。

 

「ありがとうございました」

 

「ありがとう、兎のお兄ちゃん」

 

 ヒューマンの親子と共に安全な場所で話しをし、ベル達は親子に礼を言われた。

 

 親子はモンスターがいるからと近くの村に避難しようとしていたのだが、運悪くモンスターの群れに見つかってしまい、襲われていたとの事。

 

 なので、ベル達は近くの村に行けるだけの食糧と水を渡し、そうして再度、ありがとうと言われながら親子が去って行くのを見送ったのであった。

 

「何とか助けられて良かった……」

 

「流石はオリオンだな。すぐに気づいて行動するなんて」

 

「ベル君、お疲れ様」

 

「ベル様の眼は本当に凄いですよねぇ」

 

「LV.4の能力も十分、凄いな」

 

「想像以上にベル君、強かったなぁ」

 

「えへへ」

 

 ヒューマンの親子を助けた後、野営を始めたベル達。ベルはアルテミスにヘスティア、リリルカに【アルテミス・ファミリア】の眷属の女性陣が頭を撫で回したり、抱き締めたりして可愛がり、愛したりする事でベルは心地良くなっていき、蕩けていったのであった……。

 

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