ベルとリリルカ、ヘスティアの【ヘスティア・ファミリア】にレトゥーサにランテ達、全二十人の女性団員達にアルテミスの【アルテミス・ファミリア】は討伐対象としている『アンタレス』がいる『エルソスの遺跡』に近づいた。
『エルソスの遺跡』の周辺ではアンタレスの力による影響で森の木々は腐っているし、空も同じく毒々しい色に染まっていた。そうして、自分の縄張りに近づいた故かアンタレスの手勢が襲い掛かってきたので応対した。
その時、【ヘルメス・ファミリア】からの依頼で今回、援軍として来たリュー・リオンが加勢してくれたのでアンタレスの手勢を撃退したのである。
アンタレスの手勢を撃退した後、この森においてまだアンタレスの力が及んでいない場所を【ヘルメス・ファミリア】が野営地にしているという事をリューが説明し、そのまま案内された。
「ローリエさん、ルルネさん。こんにちは」
「おお、ベル君……来てくれて嬉しいぞ」
「よう、ベル……今、ヘルメス様達を呼んでくるからな。」
そうして、ベルは【ヘルメス・ファミリア】の野営地にいるローリエとルルネに挨拶をするとローリエは嬉しそうにしながら、ベルの頭を撫でてルルネも笑みを浮かべながら、ヘルメスとアスフィにファルガーを呼びに行った。
「お疲れ様、ベル君……【ロキ・ファミリア】との遠征が終わったばかりなのに悪いね」
「いえ、大変な事が起きているなら幾らでも力を貸しますよ」
「ありがとう」
ヘルメスがベル達を歓迎しながら、申し訳なさげに言ったのに対しベルは自分の気持ちを伝える。
「本当に頼りになりますね、ベルは……でも、無茶は駄目ですからね」
「一緒に頑張って行こうな、ベル」
「はい、アスフィさんファルガーさん」
アスフィは微笑みながら、ベルの頭を撫でた。ファルガーも右拳を掲げながら言い、ベルもその拳に自分の拳を合わせて答えた。
ともかく、これで『アンタレス討伐パーティ』は揃ったが、アンタレスは侵入者を警戒しており、遺跡周辺に自分の手勢を配置して防衛させているとの事だった。とりあえずは一日、しっかり体を休めてからアンタレスの討伐へと動く事とする。
「アンタレスはあの大精霊が関わる事でようやく封印できた強大なモンスターだ。激闘は必須だ」
「でもみんなで力を合わせれば勝てない事はありませんよ。力を尽くしていくだけです」
「ああ、そうだな。アンタレスを倒せなければ下界は危険になっていく。全力で狩るぞ」
「はい」
ベルはアルテミスに頼まれたので彼女が湖での水浴びをしている間、護衛を務めていると後ろから抱き締められ、そうしてアンタレス討伐に向けて意気込みつつ、口づけし合うのであった……。