白兎は狩人の誓いを   作:自堕落無力

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二十四話

 

 ベル・クラネルは今日においてはリリルカにヴェルフ、桜花に命に千草ら【タケミカヅチ・ファミリア】の団員たち、ローリエとルルネはいない代わりに【ロキ・ファミリア】の主力陣であるアイズにリヴェリア、ティオナにレフィーヤと久しぶりに治療師として同行する【フレイヤ・ファミリア】のヘイズという大勢の一党でダンジョン探索をする事になった。

 

 戦力的に言えば、LV.6の冒険者であるリヴェリアにLV.5の冒険者であるアイズにティオナ、LV.4の治療師であるヘイズがいる時点で大抵の階層は進めるのは確定だ。

 

 人数もあって、『下層』までなら行けるだろう。もっとも、無理する事もないので探索するのは『大樹の迷宮』までだが……。

 

「はああっ!!」

 

 そうして、ベル・クラネルは遠距離から『大樹の迷宮』にて産出されるモンスターを矢にて超速での連射で射抜きながら、自分からモンスターに接近すると長弓を棒代わりに叩き伏せ、もう片方の手で抜いた片手剣で切り伏せ、更に矢で直接刺突し、時には蹴りを炸裂させる。

 

 そして隙が生じれば、素早く矢を放つ事で射抜いた。

 

「ほう、これがベルの……LV.2にしても中々の『技と駆け引き』だ」

 

「前見た時より、凄くなってる」

 

「うん、やっぱりベルは凄いね」

 

 前の遠征の時は垣間見ただけだが、今回改めて見るベルの戦舞に瞠目しつつ、リヴェリアは褒め、アイズとティオナはベルの『技と駆け引き』の精度や冴えが短期間で格段に上がっている事に驚いていた。

 

 そうして、ダンジョン探索をしていると……。

 

『助けてくれぇぇぇっ!!』

 

 冒険者達の悲鳴が聞こえたのでベルは即座に向かっていく。

 

『オオオオッ!!』

 

 悲鳴の聞こえた場所では通常の『マッドビートル』よりも遥かに大きい『マッドビートル』が君臨していた。

 

 モンスターにおいては同胞の魔石を喰らう事で能力を上昇させた『強化種』が出てくる時があるのである

 

 

 

「やああっ!!」

 

 ベルは矢を放つ事で牽制しながら【ムーン・サイト】で洞察しつつ、マッドビートルの攻撃を長弓で捌き、或いは回避しながら片手剣の斬閃を浴びせていく。更に長弓から矢に持ち替え【ムーン・サイト】にて無理やり見抜いた間隙を刺突する事で突き刺して損傷を与えていった。

 

 

 

「てやあっ!!」

 

 そして、近距離でありったけの体力と精神力を注いで強化した射撃によって『マッドビートル』を射抜いた事で倒したのである。

 

「はぁ、はぁ、はぁ……倒せた」

 

 マッドビートルとの激戦によってベルは体に幾つかの傷を負い、疲弊しながらも勝利を収めた。

 

「お疲れ様でした、ベル様」

 

「やっぱり、ベルの勇姿は良いですねぇ」

 

「良くやったな、ベル」

 

「格好良かったよ」

 

「本当、英雄みたいに戦うよね、ベルは」

 

「お見事でした」

 

 ヘイズによる治療を受けつつ、リリルカにヘイズ、リヴェリアにアイズとティオナ、レフィーヤらに甘く優しく褒められながら抱き締められ、頭を撫で回され、揉まれたりなど可愛がられていく。

 

「あ、ふぁぁ……」

 

 ベルは相変わらず、愛され兎となって蕩けていく。

 

 こうして今日の探索を終えると宿泊する事となった『豊穣の女主人』へと戻って、着替えて営業を手伝い始めた。

 

 フレイヤから命を受けたからとヘイズも同じく『豊穣の女主人』へ行き、店員として手伝うと……。

 

「ひゃう、ふああ、し、シルさん。ヘイズさ……」

 

 『豊穣の女主人』での仕事が終わると浴室にてベルはシルとヘイズに身体を洗われたりしながら、甘やかされて可愛がられていく。

 

「本当、良い子ですねベルは……」

 

「偉いわ、ベル」

 

「ありがとね」

 

「良くやったのニャ」

 

 風呂から出るとベルに与えられた自室にてシルとヘイズは勿論、リューにクロエ、ルノアにアーニャも加わって甘く優しい言葉で褒めつつ、撫で回しに抱き締め、按摩などをしていく。

 

「ふく、んぅぅ……だ、駄目になるぅぅ」

 

『駄目になって』

 

ベルはシル達によって心身を解され、溶かされては蕩けていくのであった……。

 

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