白兎は狩人の誓いを   作:自堕落無力

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三十四話

 

 今日はリリルカにヴェルフ、【タケミカヅチ・ファミリア】の全眷属にヘイズ、アスフィとファルガー、【アルテミス・ファミリア】の数人、そして【ロキ・ファミリア】のフィンにリヴェリア、アイズとティオネにティオナ、レフィーヤ達といつもの如く、大所帯でダンジョン探索をしていたベルは『安全階層』である18階層に到達した。

 

 その時までに集まっていた魔石とドロップアイテムを換金として処理すべく、18階層の西側、紺碧色の湖畔に浮かぶ大島の頂上付近に作られたリヴィラの街に立ち寄った。

 

 するとそこの宿屋の一つにて【ガネーシャ・ファミリア】の団員でLV.4で実力者の一人であるハシャーナが殺されたのだという。

 

 なんでも娼婦を装った者にやられたとの事だ。そして、ハシャーナがダンジョンから持ち帰ったものを狙っての犯行だが、どうも殺人現場を探ったフィン達によれば、その目的の物は手に入れてないようだという。

 

 ともかく、殺人犯の捜索がされる事となったが……。

 

「(え、ルルネさん?)」

 

 ベルも手伝うために自分の『目』を活かし、不審人物を探していたのだが……皆に見つからないように動く者、ルルネを発見した。

 

「あの、アスフィさんにファルガーさん……ちょっと、こっちに」

 

「ん、どうしましたか?」

 

「何かあったようだな」

 

 とりあえず、アスフィとファルガーをベルは手招きし……。

 

「参ったなぁ……「何が参ったんですか、ルルネ?」いや、それがさアス……フィ……」

 

 物陰で参ったように呻くルルネに対してベルが案内したアスフィが声をかける。

 

「ど、どうして此処にってファルガーにベルまで……」

 

 ルルネは団長ばかりでなく、副団長とベルの姿まであった事に驚いた。

 

 

 

「じゃあ、僕はもうちょっと色々と探ってみますね」

 

「ええ、気遣いありがとうございます」

 

「苦労を掛けてしまったな」

 

 そうして、ベルはアスフィたちの元からいったん去り……。

 

 

 

 

「【ムーン・サイト】」

 

 一応魔法まで使っての広範囲の監視を行い……。

 

 

 

「なっ!?」

 

 ベルは島が浮かんでいる湖畔の底にとある存在が大量の群れでいる事を発見する。

 

「フィンさん、大変です」

 

 そうしてこの殺人事件での件から犯人捜しを纏めているフィンの元へと行き、報告をする。

 

「そうか……どうやら、この事件は単独のものじゃなさそうだね」

 

 そうして、ベルはフィンの指示の下、リヴェリアにレフィーヤとティオナにアイズ、【アルテミス・ファミリア】の面々と一旦、リヴィラの街を出て島から降り、湖畔の傍まで移動する。

 

「レフィーヤさん、お願いします」

 

「はい……【ウィーシェの名のもとに願う】!!」

 

 ベルの指示により、レフィーヤが詠唱をしながら『魔力』を迸らせていく。

 

『アアアアアアアッ!!』

 

 その魔力に反応して、湖畔の底から大量の食人花の怪物が這い出てきたのであった……。

 

 

 

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