白兎は狩人の誓いを   作:自堕落無力

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四十一話

 

 ベル・クラネルが団長である【ヘスティア・ファミリア】は【ソーマ・ファミリア】から『改宗』したリリルカ・アーデを新しい団員として加えた。

 

 【ソーマ・ファミリア】を倒しにいった後のベルの行動はと言えばヘスティアとアルテミスの護衛も兼ねてダンジョンに行く班と護衛をする班で順次、変わっていく【アルテミス・ファミリア】の眷属たちと契約鍛冶師であるヴェルフにヘイズ、【タケミカヅチ・ファミリア】の者たちにアスフィとファルガーらとのダンジョン探索の日々である。

 

 

 

 パーティの人員が人員であり、多少の『異常事態』も難なく対処しながら24階層までの探索を難なくこなし続けていった。

 

 そうして日々は過ぎて行ったのだが……いよいよ、その日はやって来た。

 

【アルテミス・ファミリア】はベルに久しぶりに会うため、オラリオにやってきた。

 

 しかし、彼女たちの主な活動は下界の大陸に今尚、蔓延るモンスターを狩って大陸の者たちを守る事だ。

 

 故にこのまま、オラリオにいる事は出来ないしだからこそ、期限は一週間としたのだ。

 

 

 

 そうして、明日はその一週間後でオラリオを去る日となるので……。

 

 

 

「それじゃあ……アルテミス様、レトゥーサさん、ランテさん……皆さんに久しぶりに会えて、短かったですけど色々と可愛がってもらえて本当に嬉しかったです。ありがとうございました」

 

「ボクも勿論、アルテミス達との日々は楽しかったよ」

 

「私は途中からですが、良くしていただきありがとうございました」

 

『豊穣の女主人』にてベルはヘスティアにリリルカ、そしてアルテミスと【アルテミス・ファミリア】の眷属たちで『宴』を開催した。

 

「礼を言うのはこちらの方だぞ、オリオン、ヘスティア、そしてリリルカ……ベル達との日々は本当に楽しかった」

 

「ええ、とても楽しかったです」

 

「私も本当に楽しかったよ」

 

 ベル達からの礼にアルテミスとレトゥーサ達は逆に微笑みを浮かべ、礼や感謝を述べた。

 

 そうして美味しい食事をしながら、色々と話をし……。

 

「オリオン、愛しているぞ」

 

「ベル、大好きだ」

 

「大好きだよ、ベル」

 

「ぼ、僕も大好きですぅ」

 

 

 夜においてはアルテミスにレトゥーサやランテ達、【アルテミス・ファミリア】の主神と眷属たちに甘やかされ、可愛がられ、愛されていき蕩けながら共に眠りについた。

 

 

 

 そうして……。

 

 

 

「ではな、オリオン。またそのうち、会いに来る」

 

「はい、楽しみに待ってます。あ、でも……ヘルメス様を通じてでも良いですからモンスターを倒す時に僕の力が必要なら、遠慮せず呼んでくださいね」

 

 

「ああ、そうさせてもらう……ふふ、本当に可愛いくて頼りになる奴だな」

 

「はぅ、えへへ」

 

 オラリオの門の外——ベルはオラリオから旅立とうとしている【アルテミス・ファミリア】達の見送りをするためにこの場所にいて、そして、アルテミスとそんな会話をし、頭を撫でられると嬉しそうにしつつ、旅立つ【アルテミス・ファミリア】に手を振りながら見送るのであった……。

 

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