白兎は狩人の誓いを   作:自堕落無力

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四十六話

 

 ベルは【ロキ・ファミリア】のフィン達に再会した後、ヴェルフが装備を新調したいといったので数日間、ダンジョン探索を休んだ。

 

 

 

 そうして、ヴェルフの工房へと向かうと……。

 

 

 

「矢もそうだが、頑張って弓も剣も鎧も新調してみたぜ」

 

「わあ、ありがとう。ヴェルフ」

 

 ベルはそうして、長弓も短弓もまるで剣が弓になっているそれを手に取る。

 

 

 

「これでちょっとした剣としても使える筈だぜ。実験的なのもあるが」

 

「試す事は大事だからね。持った感じはこう、切り裂く感じで振るったらいけそうだよ」

 

 軽く長弓に短弓を振ってみて斬り方を模索してみたりしながら言う。ともかく、後は矢の感じに矢型の魔剣、つまりは魔弾、片手剣、鎧やそのほかの防具なども調子を試したりする。

 

 

 

「今回も良い感じだよ。お疲れ様」

 

「気に入ってもらえたならなによりだ」

 

 

 ベルとヴェルフは言葉を交わして笑い合う。ともかく、ヴェルフによる新調した装備を纏うとまずは何かできそうな冒険者依頼があればといった感じでギルド本部に行ってみる。

 

 

 

「くそ、どういう事だよ。確かに要請したのに……」

 

 なにやら依頼書が張り出されている掲示板を眺めながら、怒っている冒険者の男がいた。

 

 

 

「何かあったんですか?」

 

「ベル・クラネル……実はな……」

 

 そうして男はベルへ現在、ダンジョンの中層域である24階層で異常な数のモンスターが階層内を徘徊しているという異常事態が起こっており、これによって、24階層を探索する冒険者達が被害に遭っているのだとか。

 

 

 

 男のパーティの何人かの例に漏れず、命からがら逃げ出せたとはいえ、負傷してしまったとの事だ。

 

 なのでどうにかするよう、ギルド本部に依頼要請をしたのに依頼書が張り出されていないので怒ったし、文句を言おうと考えもしたとの事だった。

 

 

 

「じゃあ、出来る限りのことをしてきますよ」

 

「本当か!! 悪いが、よろしく頼む。報酬はちゃんと用意させてもらう」

 

 男から依頼を受ける事にし、そうして【タケミカヅチ・ファミリア】の団員、今回は【ヘルメス・ファミリア】はアスフィたちが忙しいからと休日中に言いに来てくれたのでいないが、【フレイヤ・ファミリア】の優秀な治療師であるヘイズと約束をしている中央広場へと向かった。

 

 

 

「そういう事だから、24階層に行ってみよう」

 

「ああ、そういう事情なら良いぞ」

 

「ベルは本当に優しいですねぇ」

 

 ベルが事情を説明すると【タケミカヅチ・ファミリア】の団長、桜花は頷き、ヘイズも微笑み、ベルの頭を撫でながら承知してくれた。

 

 

 

「私も一緒に行くね」

 

「あ、ありがとうございます。アイズさん」

 

 更にLV.6に【ランクアップ】したので心身の調整をしようと単身でダンジョン探索をしに来たアイズがベルへと声をかけ、ベルは喜んだのであった……。

 

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