白兎は狩人の誓いを   作:自堕落無力

48 / 85
四十七話

 

 現在、冒険者の中ではとある問題が生じていた。

 

 ダンジョンにおける『中層域』の最奥であり、最後の階層である24階層にてモンスターの異常な数の群れが徘徊しているとの事だった。それにより、24階層を探索する冒険者達の中には被害者も幾人も出ている。

 

 その話を聞いたベル・クラネルはリリルカにヴェルフ、ヘイズに桜花たちにアイズを伴って24階層へと行く事にした。

 

 そして……。

 

「ふしっ!!」

 

 ヴェルフによって新造された剣の刃が弓になったような造形の短弓と片手剣の二刀流で切り裂き、同じく剣の刃を弓にした造形の長弓をちょっとした長柄武器の要領で古い、モンスターを切り裂いていく。

 

「うん、感じは独特だけどそれでも十分、使えるよ。ありがとう、ヴェルフ」

 

「へっ、気に入ってもらえたならなによりだ」

 

 ベルは新しくなった弓の性能に満足し、そうしたベルの評価にヴェルフも満足気となる。

 

『(喜ぶベル、可愛い)』

 

 今にも飛び跳ねそうなほどにご機嫌なベルの様子にリリルカにアイズ、ヘイズに命に千草ら女性陣は癒された。

 

 

 

 ともかく、そうしてベルのパーティはダンジョンの中層域の17階層を抜け……。

 

「やっぱり、情報収集なら『リヴィラの街』だよね」

 

 モンスターが産出されない安全階層である事、そしてある程度の実力を持った者なら行き帰りもしやすい18階層に設けられた『リヴィラの街』へとベル達は向かう事にする。

 

 冒険者の多くは『リヴィラの街』を縄張りにしていたりするので、ダンジョン内の情報はより、一層集まりやすいからだ。

 

 そうして、早速『リヴィラの街』を訪れて実質上の頭目となっている髪を短く剃っており、眼帯をして筋骨逞しい荒くれ者そのものなボールスの元へと向かう。

 

 以前、発生したリヴィラの街での殺人事件を切っ掛けにベルは何度か足を運んでいたりもしている。元々、冒険者達の救出を率先的に行ったりしているのもあって『リヴィラの街』の冒険者たちはベルに対して好意的である。

 

「おお、ベルか……何の用だ?」

 

「こんにちは、ボールスさん。24階層でモンスターが異常な数の群れになっているって聞きました」

 

「お、もしかして討伐しに行ってくれるのか?」

 

「はい、そうです」

 

「【剣姫】もいるなら、問題も無いな……その情報は確かだぜ。もう、何人もそのせいで負傷して、撤退を余儀なくされていて困り果てていたからな。よろしく頼む」

 

「任せてください」

 

 

 ボールスから確証も取れたのでベル達は24階層に向かおうとし……。

 

「ベル君、まさか君も24階層に?」

 

「はい、そうですよ、ローリエさん」

 

「じゃあ、ちょっと来てくれ……」

 

 【ヘルメス・ファミリア】のローリエと出会い、そうして彼女の言葉に従い、とある場所へと向かったのだった……。

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。