白兎は狩人の誓いを   作:自堕落無力

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四十九話

 

 ベル・クラネルは24階層で異常な規模のモンスターの群れが徘徊しているのを解決しようとしていたが、24階層での異常事態の原因の調査と解決を【ヘルメス・ファミリア】のアスフィ達は依頼されており、それを知ったベル・クラネルは協力する事にした。

 

 そうして18階層を出て24階層へと向かっていくベル達。

 

 24階層までは特に何の問題も無く、淡々と進んでいき……。

 

「う、宝石樹だ」

 

「木竜もいますし、止めておきましょう」

 

 24階層にて赤や青の美しい宝石の実を宿す宝石樹を発見したが、それを守る強力な番人であり、階層内においても強大な竜のモンスターである『木竜』がいたので泣く泣く素通りした。

 

 

 

 

 そうして、更に皆で進んでいき……。

 

「アスフィさん」

 

「ええ、全員止まってください」

 

 ベルは嫌な気配を感じ、他の者もそれは感じていた。

 

 ベルの声に応じながらアスフィが片手を上げてパーティの進行を留めた。

 

 進路の先は巨大な十字路であり、その広い通路内をモンスターの大群が埋め尽くしていた。

 

 

 

「これは確かに異常ですね」

 

「うわぁ……いくら中層と行ってもこの集まりようはなぁ」

 

「お、悪寒が凄いします」

 

「これは確かに異常事態ですねぇ……」

 

「恐ろしいな」

 

「本当にね……」

 

「あれに襲われたらと思うと身震いします」

 

 ベルにヴェルフ、リリルカにヘイズ、桜花に千草、命らが感想を言っていく。

 

 

 

 

「調整に良いだろうし、私が行くね」

 

「僕にも加勢させて下さい。何もしないというのは性に合わないので」

 

「分かった」

 

 そうして、アイズが凄まじい速さでモンスターの群れの中へと突撃し、壮麗な剣舞を披露し、瞬く間に斬閃にてモンスターを斬滅していく。

 

「ふっ!!」

 

 ベル・クラネルも長弓にて複数の矢を一度に番えながら、モンスターの群れに放つ事で射抜いていく。

 

 魔石は狙わずに死体として倒れさせるようにし、モンスターの進行の妨害になるようにする。死体にしなくとも倒れさせれば他のモンスターの下敷きになって結局圧死するのもいたが……。

 

 アイズの剣閃乱舞にベルの狙撃によってモンスターの群れは全滅するのであった……。

 

「まだ使えるのはこれくらいか……」

 

 戦闘が終わった後、ベルはモンスターに刺さっている矢を抜きつつまだ使える物を回収していった。

 

 

 

「ベル、援護ありがとう。お蔭で楽だったよ」

 

「いえ、本来、アイズさんの実力なら僕の援護はいらなかったですし……むしろ、我儘に付き合っていただきありがとうございます」

 

「ううん……私は誰かを助けようとするベルの優しさが好きだから……」

 

「はう……」

 

 アイズは頭を下げて礼を言うベルの姿に微笑みながら、頭を撫で回しベルはそれに心地良さそうにするのであった……。

 

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