白兎は狩人の誓いを   作:自堕落無力

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六十三話

 

 ベル・クラネルはLV.4に【ランクアップ】した事で劇的に上昇した自分の能力に精神が追い付かない事で生じる『ズレ』により、【ロキ・ファミリア】との『遠征』で迷惑をかけないよう心身を調整する事にした。

 

 丁度、17階層で産出されるモンスターの一体で倒すと二週間程、産出間隔のある潜在能力はLV.4の『階層主』で『迷宮の孤王』の巨人、ゴライアスを『遠征』をする【ロキ・ファミリア】に倒してもらおうと別派閥らの冒険者達に放置状態であったために丁度良いとベルは調整相手に選んだ。

 

 

 

 

 そうして心身を調整しながら、ゴライアス相手に優位に立ち回り、そのまま一人で狩ってしまったのである。

 

 

 

 しっかりと準備を万全としたベルへと『遠征』までの期間は迫り……。

 

 

 

「それではロキ様……ヘスティア様の事をよろしくお願いします」

 

「おう、ベルたんの頼みやから聞いたるわ。ベルたんも無理のない程度に皆の事、よろしくな」

 

 『遠征』当日――ベルはリリルカとヘスティアと共に集合場所である『黄昏の館』へと向かってヘスティアの事をロキに頼む。

 

 

 

 

 これより、『遠征』から帰還するまでヘスティアは『黄昏の館』で保護されることになるのであった。

 

 

 

「ベル君、リリルカ……無事に帰って来てくれよ。待っているからな」

 

『はい、ヘスティア様』

 

 ヘスティアもベルとリリルカに言葉を送るとベルとリリルカはしっかりと返事をしながら、頷く。

 

 

 

「『遠征』、よろしくお願いしますフィンさん、リヴェリアさん、ガレスさん」

 

 そうして改めて三首領であるフィンとリヴェリア、ガレスへと頭を下げながら言葉をかけた。

 

 

 

「こちらこそだよ、ベル。君は頼りになるからね」

 

「ゴライアス相手にも優位に立ち回れるのは本当に頼もしいぞ」

 

「よろしくな、ベル」

 

 フィンにリヴェリア、ガレスはそれぞれ笑みを浮かべてベルへと言葉を送った。

 

「ベル、よろしくね」

 

「えへへ、ベルと『遠征』に行けるなんて嬉し過ぎるよ」

 

「癒しにもなるものね」

 

「ありがたいです」

 

 

 

 アイズにティオナにティオネ、レフィーヤ達主力陣や団員達にも快く受け入れられていった。

 

 こうしてダンジョンを有するバベルがある中央広場に行き……。

 

 

 

「よう、ベル。よろしくな」

 

「ふふふ、ベル坊がいれば精神も癒せるし完璧だ」

 

 今回、【ロキ・ファミリア】に同行する【ヘファイストス・ファミリア】の鍛冶師たち、ヴェルフと椿から声をかけられベルはそれに応じる。

 

 

「ベルさん、帰りをお待ちしていますからね」

 

【ロキ・ファミリア】に対してもだが、ベルへの見送りにも来た【ディアンケヒト・ファミリア】のアミッドはベルに『高等回復薬』と『高等精神力回復薬』等の回復アイテムを渡した。

 

「ベル、とにかく無事に帰ってくるのですよ」

 

 更に【ヘルメス・ファミリア】の団長であるアスフィも見送りに来ており、糧食や幾つかの道具などをベルへと渡す。

 

「それでは出発するっ!!」

 

 フィンの宣誓が行われ、そうして最大派閥が遠征をする事で様子を見に来た市民や冒険者達が見送る中、【ロキ・ファミリア】と【ヘファイストス・ファミリア】にベル・クラネルとリリルカはバベルの中にあるダンジョンへと向かうのであった……。

 

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