白兎は狩人の誓いを   作:自堕落無力

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六十四話

 

 迷宮都市オラリオに数多く存在する【ファミリア】の中でも最大の権威と勢力を有する【ロキ・ファミリア】の遠征が始まった。

 

 今回、【ロキ・ファミリア】が目指すのは未だ自派閥が到達できていない59階層に到達する事である。24階層の食糧庫にてアイズに赤髪の女の怪人が59階層に行けと言っている以上、絶対にとんでもない脅威が待ち受けていると予測できるので【ロキ・ファミリア】の準備は万端だ。

 

 そもそもにして以前の遠征では溶解液を体内に有し、吐き出す事も出来る芋虫型の新種により、多くの武器を溶かされたという手痛過ぎる被害を受けてもいるのだから……。

 

 それが故に【ロキ・ファミリア】は溶解液においても武器が解ける事の無い『不壊属性』の武器を複数、オラリオでも鍛冶神を除けば最高の腕を有する【ヘファイストス・ファミリア】の団長である椿に頼んでいるし、椿を始め、戦闘能力も高い【ヘファイストス・ファミリア】の鍛冶師たちに同行を求めていた。

 

 これにより、実質的には【ロキ・ファミリア】と【ヘファイストス・ファミリア】の派閥連合によるダンジョンへの遠征だ。

 

 

 

 そして、この連合に【ヘスティア・ファミリア】のベルとリリルカも同行しているのであった。

 

 遠征において大勢でダンジョンを探索する事になる以上は部隊を分けることが重要だ。

 

 単純に上層域は狭く、大勢では動きにくい。そして物資や予備の武器等、必要なものを運ぶことも重要なため、その運搬を担当する者や守るものを用意する必要がある。

 

 よって、『遠征』において先行する第一部隊であり、先鋒隊には派閥の主戦力が集中する事が多い。常に何が起こるか分からないダンジョンにおいては進路上で発生するもしもの異常事態に対処するためであり、物資や予備の武装を回した後続部隊、遠征を行う上での心臓部が安全に進行出来るようにするためである。

 

 

 第一部隊にはフィンとリヴェリアを筆頭にアイズとベート、ティオネにティオナという第一級冒険者七名は勿論、ラウルを始めとした多くの第二級冒険者達で構成されていた。

 

 

 

 他にも十一名の【ヘファイストス・ファミリア】の鍛冶師から六名ほどこの第一部隊に配置されていた。

 

 そして第二部隊には【ロキ・ファミリア】の第一級冒険者であるガレスやレフィーヤといった魔導士たち、椿など五名の鍛冶師と第一部隊より多くの人員が組み込まれていた。

 

「いつもと違って、大勢でのダンジョン探索はわくわくするねリリ」

 

「分かります。当然、油断は駄目ですが」

 

「皆で力を合わせればどんな事があっても問題無いさ」

 

「うん、僕もそう思うよヴェルフ」

 

 後続部隊である第二部隊にベルとリリルカ、ヴェルフも配属されているのであった……。

 

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