白兎は狩人の誓いを   作:自堕落無力

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六十六話

 

 ダンジョンの『深層域』、59階層を目的階層として遠征をしているのは【ロキ・ファミリア】に【ヘファイストス・ファミリア】と【ヘスティア・ファミリア】の3派閥による『派閥連合』だ。

 

 そして先行部隊である第一部隊とダンジョンでの探索、野営をする上で必要な予備武装や消耗品、食糧など必要不可欠な物資を運ぶための『輸送部隊』である第二部隊に分けてダンジョンの中層域でモンスターが全く産出されない『安全階層』の18階層にて一度、合流をした。

 

 そうして改めて皆で進むわけだが、ある程度の階層までは【ロキ・ファミリア】はLV.1~LV.3の団員達にモンスターと積極的に戦わせる。

 

 それは勿論、低い『器』の者に対して【経験値】を稼がせたり、器の昇格のための『偉業』をこなさせるためである。

 

 

 

 無論、本当に窮地に陥った時には控えているLV.4からの者たちが直ぐに救出や援護などをするが……。

 

 このような、高い『器』である者が低い『器』の者の後ろで控えているやり方の方が危険度の低い【ランクアップ】で人数を有する派閥がやるやり方であり、ある程度常識的である。

 

 もっとも人数がいなければ実行できない方法だが……。

 

 そうして18階層で部隊を再編制などをして進む派閥連合。ベルはまだ変わらず、第二部隊である。

 

 彼の高い視力はダンジョンの異常事態に備えられる可能性が高いために斥候、見張りとして役に立つのだ。

 

 

 

 そして更に……。

 

「あれ、こんなに『ドロップアイテム』って出るもんだったか?」

 

「さっきから私も気になってた。普段、こんなに出ないわよね?」

 

 モンスターを倒し、魔石を収穫する者達。普段より『ドロップアイテム』が出やすいと認識し、戸惑っていた。

 

 

 

「ああ、それはたぶん僕の影響ですね。『幸運』っていう発展アビリティを持っているのでドロップアイテムが出やすいんですよ」

 

「なのでベル様との探索は結構、稼げるんですよね。そこらへん掘ったら、鉱石とかあっさりと収穫出来たりしますし」

 

「武具や防具に必要な物も揃えられたりするから、本当、ベル様々だぜ」

 

 ベルがドロップアイテムが出やすい事について自分が同行しているからだという。実際、彼の探索においては本当にモンスターの『ドロップアイテム』が出やすいし、原料を見つけやすかったりする。

 

 

 

 そのおかげで得しているリリルカとヴェルフもベルの意見に同意する。

 

 

 

「うむ、ベル坊は幸運の白兎なのだ」

 

 椿も同じく同意した。

 

『あやからせてくれてありがとうございます』

 

「いや、そこまでしなくても」

 

 皆が頭を下げたのでベルは苦笑するのであった……。

 

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