白兎は狩人の誓いを   作:自堕落無力

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六十九話

 

 ダンジョンにおいては特定の階層ではモンスターが全く産出されない事の無い『安全階層』となっている。

 

 必然、ダンジョン探索において大きな休憩をとる時はこの『安全階層』を選ぶ事になる。とはいえ、安全階層から奥、あるいは手前の階層からモンスターが入り込み、襲ってくるという事はあるので絶対に安全では無い。

 

「いやぁ……ベル・クラネルのお陰で武具や防具に使える『ドロップアイテム』が凄く集まるなぁ」

 

「正に幸運の兎だ。レアな資源とかも集まるしな」

 

 ダンジョン探索中に集まった『ドロップアイテム』に採取した資源の大体は処分のために18階層の『リヴィラの街』で後で換金できる証文に変換する。

 

 高性能な武具や防具になるドロップアイテム、高価な資源は手元に残すようにして派閥連合において十分、今大体の者たちがいる階層と18階層を行き来出来る者たちが『リヴィラの街』へと向かったのだった。

 

 それを見送りながら……。

 

 

 

「聞いたぞ、イグアスの大群は全て切り伏せたんだって……本当にベルは頼りになるな。そしてよく守ってくれた」

 

 

「私もイグアス相手に剣の修行をした事あるよ。ふふ、ベルの剣技も本当に凄いね」

 

「あーあ、見たかったなぁその格好良い場面。私にとってベルが一番の英雄なんだからさ」

 

「早速、頼りになるところを見せてくれたのね」

 

「頼りになるし、幸運で資金を稼がせてくれるなんてやっぱり、連れてきて良かったです」

 

「それに一番はこうして可愛さで手前たちを癒してくれる事だな」

 

「ふふふ、これからいっぱい可愛がられますね、ベル様」

 

「ふきゅ、んふ、あう……ひゃあああ」

 

 ベルは用意された天幕の中でリヴェリアにアイズとティオナにティオネ、レフィーヤと椿にリリルカから頭を撫でられたり、頬や首元を擽られたり、抱き締められるなど可愛がられた。

 

 現在、リヴィラの街へと証文に変えに行った者たちを除いて【ロキ・ファミリア】に【ヘファイストス・ファミリア】、【ヘスティア・ファミリア】の派閥連合は18階層と同じ安全階層の28階層で野営をしている。

 

 28階層――『迷宮の花園(アンダーガーデン)』は何本も蒼水晶の柱が周囲に何本もそびえており、色とりどりの美しい花畑が広がっている。

 

 とても高い天井から青白い藤の花(ウィステリア)が垂れ下がり、不可思議な光を灯していた。

 

 この階層においては蒼い柱を砕くと『水晶飴(クリスタル・ドロップ)』が取れたりするし、泉の水も飲めるので十分に休息をとれる『安全階層』である。

 

 

 

「そろそろ交代よ」

 

 

 

 そうしてアナキティにエルフィにアリシアなど他の女性陣も現れ、ベルを次々と可愛がり、蕩ける様子を見ながら癒しとするのであった……。

 

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