白兎は狩人の誓いを   作:自堕落無力

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七十一話

 

 現在、ダンジョンの下層域を探索している【ロキ・ファミリア】を主であり、探索中の鍛冶を担っている鍛冶系最大派閥の【ヘファイストス・ファミリア】と団長であるベルの能力がダンジョンを探索する上で頼もしい事で参加を頼まれた【ヘスティア・ファミリア】の派閥同盟。

 

 まあ、ベルに望まれたのは主に女性陣の癒しの為でもあったりするのだが……。

 

 今は『水の迷都』のように29階層~32階層まで連なっている大叢林型の『密林の峡谷』まで到達していた。

 

 因みに第一級冒険者ぐらいの能力が無ければ無理な方法として『水の迷都』ならば滝を駆け下りるという方法で一気に25階層~27階層を渡る方法があるように『密林の峡谷』においても巨大な幹を上って樹上に躍り出れば、迷宮構造を無視して一直線で次層の連絡路へ次々と直行できるやり方がある。

 

 その場合、『ゲイルプテラ』の強襲や天井から有翼種の『怪物の宴』の発生の際に不安定な樹上で迎え撃つ必要があるのでやはり危険性が高い。

 

 因みに遠回りのルートになってしまうが、密林を経由せず、厄介な恐竜種を相手にせずに進める地下洞窟を進む2つ目のルートが存在する。

 

 もっとも、地下洞窟のルートでは猛毒のモンスターを相手にしなければならない。

 

 下層域なだけにどうあっても危険性は多少なりともあるのだ。

 

 

 

 ともかく、ベル達は『密林の峡谷』を探索していた。

 

 そして……。

 

「では行ってきます」

 

「ああ、気を付けて」

 

 ダンジョン探索中において魔石とドロップアイテムを収穫し続け、いっぱいになったので派閥連合の中から十分往復できる者を選んで班を編成させて18階層の『リヴィラの街』へと向かわせた。

 

 因みにこの班にベルは同行は出来ない。良くも悪くも彼の幸運によってドロップアイテムが出やすいからだ。そのため、リヴィラの街へ行くときと戻ってくるときにまた、ドロップアイテムでいっぱいになってしまえば意味が無いからだ。

 

「なんか、すみません」

 

 ベルは一応、フィン達へと謝る。どうしても往復組を用意する回数が増えてしまう状況をベルの幸運が多くしてしまうからである。

 

「いやいや、謝る事なんて無いよ。ドロップアイテムが多くなる分、資金は稼げるし【ヘファイストス・ファミリア】に提供しなければならない武具や防具系の『ドロップアイテム』を十分に用意できるしね。贅沢な困りごとみたいなもんだよ」

 

 フィンが謝って来たベルへと苦笑しながら言った。

 

 そして、往復組が戻ってくるのを待つ間、残りの者は野営を始める。

 

 

 

「ベル様、お疲れ様です」

 

「ふふふ、十分下層でも通じているな」

 

「ベル、お疲れ様」

 

「えへへ、良く頑張ってるね」

 

「ほら、ご褒美よ」

 

「癒しを提供してくれてありがとうございます」

 

「ああ、ベルを抱き締めるのが一番良いな」

 

 そうして野営を始めるとベルはリリルカにリヴェリア、アイズとティオナにティオネ、レフィーヤに椿達女性陣に頭を撫でられたり、頬を弄られたり、抱き締められたりなど可愛がられ、甘やかされては愛される事で蕩かされていったのであった……。

 

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