白兎は狩人の誓いを   作:自堕落無力

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七十五話

 

 【ロキ・ファミリア】を主とし、【ヘファイストス・ファミリア】と【ヘスティア・ファミリア】による『連合派閥』による『遠征』。

 

 ベル達はいよいよ、『深層域』の始点である37階層に到達した。

 

【ロキ・ファミリア】の目的はこの『深層域』である59階層だ。つまり、後、22階層も進まなければならないのである。

 

 当然、始点とはいえ、この37階層は『深層域』だ。これまでの階層より探索は勿論、帰還するのも遥かに過酷で厳しいものとなる。

 

 少なくとも深層域における単独探索は例え、LV.5からの第一級冒険者になっても絶対にやめた方が良いとフィン達からベルは言われたくらいだ。

 

 

 

 それだけ『深層域』というのは危険な層域なのだ。

 

 そんな『深層域』に来て、ベルは今まで温存していた矢を解禁する事にした。今まで矢を使わなかったのは勿論、矢の消費を防ぐためもあるが【経験値】稼ぎと初めて探索する階層の環境になれるためである。

 

 そうして37階層からはベルは先遣隊として活動する事になるため、フィン達と一緒になり、後衛を担う事になる。

 

 

 

「ふっ!!」

 

 そうして前衛のティオネにティオナ、アイズがモンスターと戦闘を繰り広げる中でベルは長弓を構えつつ、周囲を観察しては矢を番え、弦を引き絞りモンスターへと放って炸裂していく。

 

 LV.4となり、強化された【スキル】の補助もあって特に体力と精神力を消費しなくても空間を唸らせ、轟音を響かせながらそれを置き去りにする程の速度で放たれた矢はモンスターに炸裂し、容易く穿ち貫き、更にその一体の近くにいたモンスターをも貫いていく。

 

「はっ!!」

 

 更にベルは周囲を観察する中で壁より、産出されるモンスターに気づき、モンスターが動き出す間もなく、複数矢を番えながら、それをそのまま、弦を引き絞り、放つという同時射撃の技を使い、それぞれ別方向にいるモンスターを射抜き、即殺していく。

 

 

 

「ああ、やっぱり、君の弓は頼りになるな、ベル」

 

「将来においてはオラリオ一の射手になるのだろう。その時が楽しみだ」

 

「やっぱり、ベルの弓ってすごいね」

 

「それに的確に支援してくれるから戦いやすいわ」

 

「背中を安心して任せられるよ」

 

「まあ、役に立つ事は認めてやる」

 

 射手としての実力を惜しみなく発揮するベルに対し、フィンにリヴェリア、アイズにティオネとティオナが称賛していきながら、ベルが頼りがいがある事を再認識し、ベートでさえ、鼻を鳴らしながらも役立つ事を認めた。

 

「いや、本当に凄いっすよベル」

 

「流石ね」

 

 他にも先遣隊の人員の中にいるラウルやアナキティ達がベルの射手としての実力を賞賛していくのであった……。

 

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