白兎は狩人の誓いを   作:自堕落無力

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七十六話

 

 ダンジョンにて遠征をしている【ロキ・ファミリア】に【ヘファイストス・ファミリア】に【ヘスティア・ファミリア】の派閥連合は37階層を始点とする『深層域』にまで到達していた。

 

「次から次へとモンスターが湧いてくる。これが『深層域』」

 

 深層域に到達したので今まで【経験値】稼ぎと今まで探索した事の無い階層に慣れるため、矢の消耗を抑えるために射手としては行動していなかったベルは射手としての実力を発揮し始めた。

 

 深層域においてはベルの射手としての実力は勿論、【スキル】と魔法の関係あって並外れた視力と観察力を有するベルは頼りになるため、今まではダンジョンにおいて食料に水、回復薬に予備武装、勿論その中には特にベルのために多めに用意された矢束もあったがそうした物資を運ぶ輸送部隊を掩護する役割だったのを今回の『遠征』の指揮官である【ロキ・ファミリア】の団長であるフィンから必然的に主力陣が集められる第一部隊に加わるよう、指示されたのでベルはその指示に従った。

 

「よっと」

 

 最初は腕を慣らすようにとにかく、モンスタ―を捜索しながら、壁から産出されたばかりであまり動けないモンスターを容赦なく射抜き、機先を制しては射抜き、第一部隊の前衛や中衛として動くティオネにティオナ、アイズにベート、フィン達へと襲い掛かるモンスターを射抜きながら、支援していく。

 

 ベルのとにかく素早く矢筒から矢を引き抜き、番えて引き絞り放つ速射、次々に矢筒から矢を引き抜いては連続射撃、複数の矢を一度に矢に番えて放ったり、複数の矢を引き抜き、そのまま連続射撃するなどその超越した弓の技を見て、一度はベルの技を見ている者達はLV.4としての【ステイタス】上昇もあって更に腕を上げたベルに頼もしさを感じたし、初めて見た者は弓の達人としての技に驚愕するし、賞賛した。

 

 

 

 とはいえ、射手として活動だけすれば矢が尽きてしまうし、そもそも【経験値】稼ぎのためにはモンスターと激しい戦闘を繰り広げなければならない。

 

「しっ!!」

 

 ベルは射手としてモンスターを射抜きながらも中衛も務めているので必要だと判断すればモンスターへ向かっていき短弓に融着している刃を短柄武器の用に振るい、片手剣を振るって切り裂き、更には矢筒から矢を抜いて、その超視力と観察力で見抜いたモンスターの核である魔石へと突き刺し、そうして消滅させる。

 

 その状態でも周囲を見ており、近距離から矢を放つ事で複数のモンスターを射抜いたりする。

 

『射手とは一体……』

 

 近接の間合いでも射手として動くベルに彼の技を初めて見た者達はやはり、驚愕するし射手という存在を深く考えたりするのであった。

 

 こうして、ベル達は37階層も38階層を超え、『深層域』の最初の安全階層である『迷宮の灰橋(アンダーブリッジ)』へと進むのであった……。

 

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