白兎は狩人の誓いを   作:自堕落無力

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八十三話

 

 ダンジョンの深層域であり、二つ目の『安全階層』であると共に今回、遠征を行っている【ロキ・ファミリア】が目的としている59階層への到達に向けて重要な拠点が用意できる50階層に【ロキ・ファミリア】と【ヘファイストス・ファミリア】に【ヘスティア・ファミリア】は到達した。

 

 これまでにおける団員達への労いと士気の維持のために一際豪華な食事をしながら、リラックスする。そうしてこの遠征における総指揮官を務める【ロキ・ファミリア】の団長であるフィンが59階層の攻略に向けたパーティ編成を発表する。

 

 何故なら、51階層からは更に厳しい環境であり、出てくるモンスターの厄介さに強力さ、階層の構造に性質も含めて探索するのも一苦労となる。

 

 サポーターと言えど最低限の能力を持った者でなければ同行する事すら困難だ。それに大部隊であればそれだけ指揮の手間や時間が増える事になってしまう。

 

 故に未到達領域を目指すのはパーティーの身軽さを重視するために【ファミリア】の精鋭たちになる。

 

 

 

 そうしてパーティーとしては当然ながら、団長であるフィンにリヴェリアとガレスにアイズにティオナにティオネにベートの7人が発表される。

 

 ベルはそうした発表をこれから、【ロキ・ファミリア】は目的である未到達領域の到達に向けて頑張るのだから、自分もフィン達のパーティが帰ってくる場所となるこの階層に設けられている根拠地の防衛を頑張ろうと思っていた。

 

 しかし、フィンから自分の名前が発表されたので意外過ぎて驚いてしまったのである。

 

「え、いや、良いんですかフィンさん? だって、フィンさん達のための遠征なのに未到達領域の探索をお手伝いさせてもらうなんて」

 

 ベルは遠慮もあったのでフィンに問いかける。

 

「いやいや、君の弓手としての凄まじさ、そしてその視力……どれをとっても……特に未到達領域の探索においてベルの視力は本当に役立ちすぎる。是非とも手伝いお願いするよ」

 

 

『よろしく、ベル』

 

「はい、よろこんで」

 

 フィンが苦笑を浮かべながらベルに言うとリヴェリアにアイズとティオナとティオネ達が声をかけ、ベルは笑みを浮かべた。

 

「さて、サポーターとしてはラウルにナルヴィ、アリシアにクルス、レフィーヤ、そして武器の整備士として椿にも同行してもらう」

 

「うむ、任された」

 

 そうしてサポーターを務める者達も発表され、その中には椿も加わるようだ。

 

 

 

「では、渡す物を渡すぞ」

 

 そうしてここまで保管されていた【ロキ・ファミリア】が【ヘファイストス・ファミリア】に頼んでいた『不壊属性』の武具、≪ローラン≫シリーズを椿が団員達に目配せして持ってこさせた。

 

 フィンに長槍、ガレスは大戦斧、ベートは双剣、ティオナは大剣、ティオネは斧槍と『不壊属性』の武具が配られる。

 

「お前にもだぞ、ベル」

 

「ええええっ!?」

 

 ヴェルフから『不壊属性』で≪ローラン≫シリーズに属する片手剣が配られる。依頼者は【ロキ・ファミリア】で作ったのは椿の指示を受けたヴェルフである。

 

 ベルは自分にも『不壊属性』の武具が配られたので驚愕した。

 

 

 

「最初から君を同行させるつもりだったから、これぐらいは当然さ。十分に見合う活躍もしてくれているしね」

 

「ありがとうございます、大事にしますし皆さんの手伝い頑張ります」

 

 ベルはしっかり、フィンに誓うのであった。

 

『じゃあ、行こう』

 

 そして十分に休息を挟む事になったのでベルは未到達領域の探索を担当する1隊の女性陣にリリルカにより、天幕の中に連れられていくのであった……。

 

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