仮面ライダートラッシュ   作:放仮ごdz

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どうも、放仮ごです。ゲッタの元ネタ分かる人いるかな?近未来のポストアポカリプスな世界観だけど、実はもう一つ要素があるんですよね。

今回はルインの初戦闘。楽しんでいただけたら幸いです。


第十一の清掃:小さくなったお姫様

 え、ここ、どこ?何が起きたの?周りを見渡す。真っ暗で砂っぽくて何も見えない。しかも、なにかに押さえつけられていて身動きが取れない。くぐもっているものの戦闘音が聞こえることから、そんなに時間は経ってないはずだ。仮面ライダールインに変身したルイに見惚れて居たら、背後からカランコロンと音が聞こえて振り向いたら、見たことのない仮面の着物の男がいて、蹴りつけられて転んだかと思えば視界が暗転して……。まさか、アレが例の殺戮を行ったという仮面ライダー!?

 

 

「怜二!エコちゃん様!聞こえますか!?」

 

『ボクはいるよ。しかしこれは参ったね。まさか物理法則を軽々と無視してくるとは。質量保存の法則を知らないのかな、彼は』

 

「なんのことですの!?」

 

 

 呑気に答えるエコちゃん様に安堵するものの、状況は何も変わってない。自分に覆いかぶさっている硬いものを、何とか持ち上げて横に置くと、青空が見えて、ようやく立ち上がることができた。変身は解除されてしまってたらしい。エコちゃん様は腰に収まっていて安堵する。すぐ襲い掛かる強烈な違和感。はて、私はこんなところにいただろうか。なんか、周りのものが異様に大きいような…?

 

 

『ヒカリ。悪いことは言わない。早く隠れるんだ』

 

「クエーイ!」

 

「え?」

 

 

 耳につんざく大きな鳴き声に耳を押さえ、突風に吹き飛ばされそうになるのを踏ん張る。見上げれば、そこには……“巨人の如きサイズの”クレインゴミリオンが翼を広げて舞い降りてきていた。

 

 

「でかすぎますわー!?」

 

『違うよヒカリ。ボクたちの方が縮んだんだ』

 

「え?え?あ、待って啄ばまないで!?」

 

 

 そのまま頭部の嘴で啄ばまれて上空に持ち上げられてしまった私は、悲鳴を上げるしかなかった。急激に上昇した眼下で、先ほどの仮面ライダーと思われる誰かが、なにかを拾い上げるのが見えた。金色に輝く楕円形のそれは、小判だった。

 

 

「あちゃー。相棒にあげる前に喰われちゃったか。失敗失敗。冥途の土産に教えてやるよ。俺は仮面ライダーゲッタ、新たな掃除屋になる男だ。アンタの身長は俺がちゃんと使ってやるから成仏しろよ」

 

「身長?あ、待って私は美味しくないですわぁああああああああ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『サイクル!クル!…サイクリング!』

 

 

 蓋の上についているレバーを一回転させてルーインズドライバー内部の粉々になったジャンクキューブからゴミルギーと呼ばれるエネルギーを引き出したルインは、胸部のエンジンを駆動させて凄まじい速度で走りだし、バーンアウトサイドの壁を駆け抜けていく。跳躍してクレインゴミリオンに飛び蹴りしたかと思えば反転してまた壁に戻りまた走ることで、クレインゴミリオンを次々と消し飛ばしていき、クレインゴミリオン四体目を蹴りつけながらバーンアウトサイドの中央部に着地したルインは、空に逃れるクレインゴミリオンに視線を向けると左側のボタンを押して再度レバーを逆に回転させる。

 

 

「もう一回だ、ルーインズドライバー!」

 

『リサイクル!』『サイクル!クルクル!…サイクルーツ!』

 

 

 するとルーインズドライバーの内部でジャンクキューブが巻き戻るように再生、もう一度粉々に粉砕して今度は二回転普通にレバーを回し、両腕のタイヤの様な部位を回転。迫りくるクレインゴミリオンを殴って弾き飛ばし、そのまま屈んで両拳を地面に当てると、回転するタイヤの勢いのまま加速。体当たりを浴びせて粉砕し、タイヤを再び地面に打ち付けることで反動で空に舞い上がった。クレインゴミリオンの誰よりも上に舞い上がるルインに、トラッシュは感嘆の声を上げる。

 

 

「ジャンクキューブを再利用できるのか…!」

 

『使い捨てをリサイクルってマジか!』

 

「怜二!」

 

「っ、ああ!」

 

 

 ルインが頭上からクレインゴミリオンの一体を地表に蹴り飛ばして、その先にいたトラッシュが拳を両側から打ち付けて、メキメキメキッと音を上げて粉砕して撃破。ルインも急降下してクレインゴミリオンの一体を殴りつけて空中で爆砕させる。

 

 

「そういえば、ヒカリは……」

 

「よそ見をするな!来るぞ!」

 

「「「「ケケー!」」」」

 

 

 クレインゴミリオン残り四体が、空中から翼を羽ばたかせて羽を手裏剣の様に飛ばして降り注がせてきた。トラッシュはその場で身を固めて防御するが、ルインは身を翻して回避しながらボタンを押してレバーを逆回転させてる。

 

 

『リサイクル!』

 

「とどめだ…!」

 

「ですわぁああああああああ!?」

 

「え?ちょっと待ってくれ、ルイ!ヒカリの声が……どこだ?」

 

「なに?」

 

 

 聞き覚えのありすぎる声ながら姿が見えない同居人を探すトラッシュ。ルインも攻撃の手をやめて、視線を周囲に向ける。その二つの視線が、上空の、クレインゴミリオンの一体の嘴に向けられる。嘴がちょっとだけ開いて、特徴的な縦ロールと伸ばされた手が見えた。

 

 

「たすけ、助けてですわぁああああ……」

 

「え、ちっ……ヒカリ!?」

 

『どうなってやがるんだあ!?』

 

「なんだありゃ、ヒカリは小さくなれるのか?」

 

「なれるわけないだろ!?なにがあったんだ!?いや、まず助けなきゃ……どうやって!?テンペスットボトルは飛べるけど……」

 

 

 小さくなってしまった同居人の惨状にワタワタするトラッシュに、ルインは頭をかいて溜め息をつくとレバーを三回転させる。

 

 

『サイクル!クルクルクル!』

 

「纏めて吹き飛ばして助けだしゃあいいんだろ!」

 

 

 そして右足を掲げて左足だけで立つとその場で左足を軸に高速回転。まるで小規模の竜巻の様な状態となり、地を蹴って空に舞い上がり、そのまま一番近くのクレインゴミリオンに回し蹴り。ズダダダダッ!とそのまま右足でクレインゴミリオンを纏めて巻き込みながら、回転しながら上昇していく。

 

 

『…サイクロン!』

 

 

 クレインゴミリオンの胴体と腕をへし折りながら、手でヒカリを奪い取り、上空まで舞い上がるとそのすべてを周囲にまき散らした。その光景は、暴力の化身。その姿は、風の神そのもの。目を回しているヒカリを両手で握って降下し、着地。変身を解いたルイは、駆け寄ってきたトラッシュにヒカリを差し出した。

 

 

「ほら。あとで事情を教えろよ。俺は、説明をしなくちゃならねえ」

 

 

 民衆やタンゲたちが駆け寄ってきて事情を聞こうとしているのを、バクゴーたちが抑えているのを見てルイはため息を吐く。人前で変身したのだから当然だ。しかしまるで後悔せずに、ルイは続けた。

 

 

「恐らくヒカリをそうした奴が、例の下手人で怪人どもを連れて来たんだろう。落とし前は付けさせる。早まるんじゃねえぞ」

 

「……わかった」

 

 

 トラッシュは頷き、人がいない方に駆けていく。それを見送って民衆たちの元に歩きながら、ルイは思考する。

 

 

「……(俺に気付かせずにヒカリに手を出すのは、外からきた奴の仕業じゃないな。あの時この中にいた誰かと考えるのが無難だ。民衆か、チリヅカの二人か、それとも………)なんにしても、逃がしはしねえぞ悪党ライダーめ」

 

『お供します、お嬢』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 大きな俺にヒカリは困惑しながら、事情を教えてくれた。下駄の様な音が聞こえて謎の仮面ライダーがいつの間にか背後にいたこと。蹴られて転倒したかと思えば縮んでいたこと。謎の小判を手にその仮面ライダーは仮面ライダーゲッタ、第二の掃除屋と名乗って去ったこと。どういうことなのか、服含めてエコちゃん様まで縮んでしまっている。いやまあ、服がそのままだったら素っ裸だっただろうからいいんだけど。

 

 

「なんにしても、あのゴミリオンに喰われてなくてよかったよ」

 

「こんなちっちゃかったらシャワーも浴びれませんわー!泥だらけですのにー!」

 

『呑気だな』

 

『恐らくあの小判がヒカリの身長だ。どういう能力なのかはわからないが、蹴った人間の身長を小判として弾き飛ばして縮めてしまうっぽいね』

 

 

 エコちゃん様の考察になるほど?と首を傾げる。はて。そんな話を聞いたことあるようなないような?




ルインの能力は「リサイクル」一度消費したジャンクキューブをリサイクルして複数の用途で用いることが可能。なのでジャンクキューブ一つでいろいろできるっていう。消費の激しいトラッシュやデリートとはまた別ベクトルの強みを持つライダーとなります。あと技が全部「回転」を用いているのも特徴。

ゲッタの能力(?)も判明。蹴った相手から「身長」を小判として抜き取り小人にしてしまう能力。小さくなるからいきなり消えた様になってたっていう。小人になって手ごろな人間をマンドリルゴミリオンが食べていたのが真相でした。よくわからない能力だろうけど、これ実はちゃんと元ネタがあります。

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