仮面ライダートラッシュ   作:放仮ごdz

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お久しぶりです、どうも放仮ごです。年末ということで掃除ライダーとして書かないわけにいかないよなあ!?ってことで。大晦日特別編です。明日もバイオ投降する予定なのでまだ年末最後の投稿にはならないはず?

今回は特別編。ベノムが再登場するまでの間にあった小話。楽しんでいただけたら幸いです。


大晦日の清掃:花火でパーッと大掃除!

 それは、サラを居候に加えて、仮面ライダーベノムが再び現れる間の出来事。一つの電話から始まった。

 

 

「バーンアウトサイドのみんなで大晦日の大掃除?まるで廃棄物症候群(トラッシュシンドローム)以前の話だな」

 

《「おう。ごちゃごちゃしてたら新年もろくに祝えないだろ?年末はなぜかゴミリオンが多くなる時期でな。だからバーンアウトサイド総出でパーッと掃除して気持ちよく年越しするんだ。今年はあんなことがあったから、少しでも気分を変えたくてな。人手が足りないからお前たちも手伝ってくれないか?」》

 

「そう言う事なら喜んで協力するよ」

 

 

 一週間ぶりぐらいのチームバーンアウトのリーダー、萌月留依からの連絡を受けて。俺達は前回の反省をもとに、仕事用であるが今回は掃除のためなので使うことにした軽トラに俺とサラが乗り、エコーに変身したヒカリがホーキージャベリンに跨り斥候を兼ねながら本州を移動し神奈川に向かっていた。

 

 

「しっかし、私も怜二と一緒に軽トラ乗りたかったですわ」

 

「仕方ないだろ、二人乗りなんだから!サラが運転できるらしいから俺がマシントラッシュトライカーでもいいけど、空飛べるヒカリがいてくれるから安心して移動できるんだぞ!お前のおかげだ!」

 

「わ、私の…?ふへへへ……もっと頼ってくれてもいいんですのよ!」

 

「さすがです、ヒカリさん!」

 

『やるなあ、ヒカリ!』

 

『さすがはボクの相棒だ!だけど前方注意だね!』

 

「え…?」

 

 

 全員で褒め倒していたら、エコちゃん様が警告の声を上げる。運転しながら窓から身を乗り出して前方を見てみれば、ゴミリオンの大群がいた。あれは……蟲か?赤い複眼にV字の触角、緑のボディにバッタ染みた脚、恐らくゴミ袋かなんかであろう赤を始めとした色とりどりのマフラー。なんだろう、何故か親近感がわいた。

 

 

「待てい!そこの人間ども!」

 

「俺達はローカストゴミリオン!」

 

「俺達は蝗害そのもの!」

 

「まさにナイスガイ!」

 

「お前ら餌は我等に貪られて滅ぶべきなのだあ!」

 

「だから抵抗はするなよ!?」

 

「いいな!?忠告したからな!?」

 

「変な火炎放射器ぶっ放してくるんじゃねえぞおらあん!」

 

 

 こちらを見つけるなり口々と叫んでくるローカストゴミリオンに、顔をしかめる。なんだこいつら、騒がしいにもほどがある。

 

 

「おしゃべりな奴らだな」

 

「不覚!褒められるのが嬉しすぎて見えてませんでしたわ!」

 

「あの数はもっと早く見つけられたのでは……?さっきまでいなかったのかな……」

 

『前言撤回だ、見張り失格だぜヒカリ!』

 

『ボクのヒカリのどこが失格だ、言ってみろポンコツ掃除機!』

 

『全部だよ!?それに俺のどこがポンコツだ、ひび割れ水槽がよ!』

 

「こっちも騒がしくしてどうする」

 

 

 しかし困った。道を完全に塞がれている。迂回するにしても、奴らを放っておくわけにもいかないか。

 

 

「サラ、運転頼む」

 

「わかった、頑張って!」

 

『ジャンクキューブ!プレス!』

 

 

 サラにハンドルを託し、あらかじめ腰に取り付けていたトラッシュドライバーにジャンクキューブを装填しつつ荷台に移動。ハンドルを押し込むと空中に人型のドロドロしたエネルギーが出現したかと思えば、前進する軽トラに置いていかれ、追いかけてきつつ洗い落とされるようにして天使のような光の幻影に姿を変え、俺に飛び込んできた。

 

 

「おおっ!?…変身!」

 

『オートラッシュ!息の根ストップ!ウィキッドゾンビー!……クレンジング!!……光溢れる!ソリッドアライブ!』

 

 

 そして泡が弾けて空に舞い上がり、俺はソリッドアライブに変身を果たした。ジョーカスプレイザーを手に取り、

 

 

『ジョーカスプレイザー!行くぜ相棒!スプレディーゴー!マッハー!』

 

「ああ、トラ!年末の大掃除だ!」

 

 

 細く速くなったレーザーを乱射し、次々とローカストゴミリオンに当てて吹き飛ばしていき、同時にエコーが急降下して地面スレスレで直角に曲がり、低空飛行で突撃。体当たりで蹴散らした穴を、サラが運転する軽トラが突破する。

 

 

「よし!」

 

『ついてくるぜ、相棒ォ!』

 

「しつこいやつらですわ!」

 

「「「俺達の獲物が逃げるなアアア!」」」

 

「うるせえ!」

 

『スプレディーゴー!カクサーン!』

 

 

 背中に展開した翅を羽ばたかせ、マフラーを靡かせて突撃してくるローカストゴミリオンを拡散レーザーで撃ち抜いていくが、根性ある奴が何体か荷台にしがみついてきた。まずい、ソリッドアライブは中距離戦メインだ。近距離戦は苦手だ。助力を願ってみれば、エコーも群がるローカストゴミリオンたち相手に奮闘していた。

 

 

「ちい!」

 

「こんな車なんて食っちまうぞお」

 

「俺の財産から離れろ!くっ……!?」

 

 

 荷台に噛みつこうとしたローカストゴミリオンを蹴り飛ばすが、別の奴に組み付かれ、手放してしまったジョーカスプレイザーが荷台の端っこに転がる。そのままイナゴならではの脚力でげしっげしっと膝蹴りを叩き込んできて、俺は倒れそうになる…が、再生能力で踏みとどまる。

 

 

「ギギギギッ、数は強さだ!」

 

「っ……負けるかあ!」

 

『あっと驚く!アトミックブロック!』

 

 

 ならばと、アトミックブロックにフォームチェンジ。ブロックグローブで正拳突きを叩き込み、荷台からローカストゴミリオンを殴り飛ばす。それでも翅を広げ、しつこく追いかけてくるローカストゴミリオンに、ソリッドアライブの変身を解除しても残ったままだったジョーカスプレイザーを手に取り撃つ、撃つ、撃つ。シューティングゲームでもやってる気分だ。

 

 

「このままじゃじり貧ですわ!?」

 

「そうか、こいつらがルイの言っていた年末に大量発生するゴミリオン…!?」

 

「これ以上体当たりされたら横転します!」

 

 

 万事休すかと思われたその時。荷台に転がる火花があった。「え?」と乗り込んできていたローカストゴミリオンと顔を見合わせる。一瞬の間が開いて、火花……正確には火が付いた小さな丸い何かが小爆発。色とりどりの火花を散らし、ローカストノイザーは異様に怖がって飛び退いた。

 

 

「ひぃいいい!?や、やつらだ!奴らが来たぞ!」

 

「「「「なんだって!?」」」」

 

「今度は逃がさねえぞ羽虫ども!」

 

 

 そこに現れたのは、愛車に跨ったルインと、新調したのか大型改造トレーラーを操縦するマクマと、その開閉しているコンテナにウサギを始めとしたチームバーンアウトの面々が乗っていて、その手には小型の火炎放射器と、なんか細長いカラフルなものを複数手にしていた。

 

 

「ルイ!それにみんな!」

 

「悪い、そいつら逃がしたせいでお前らに迷惑かけちまった!大掃除だ野郎ども!」

 

「「「「「おおおおおおおおおおおっ!」」」」」

 

 

 するとバーンアウトのみんなはぽいぽいとカラフルなものを空中にいるローカストゴミリオンたち目掛けて放り投げ、それに向けて火炎放射。するとカラフルなそれが爆発を起こし、色とりどりの火花が飛び散ってローカストノイザーたちが吹き飛んでいく。

 

 

「お、おおお……?あれ、なんだ?」

 

「花火だ!廃棄物症候群(トラッシュシンドローム)以前のが見つかってな!地味に火力高いから手榴弾代わりに使ってる!」

 

「花火か……そうだ、一つくれないか?」

 

「別にいいけど……どうするんだ?」

 

 

 ルインから花火を受け取り、トラに吸い込ませる。するとできたのは、カラフルなジャンクキューブだ。

 

 

『ジャンクキューブ!プレス!』

 

 

 装填してレバーを押し込むと、俺の背後でヒュルルッと音を立てて頭上で次々と破裂、空に火花の絵を描いてシャワーとなって降り注いでくる。

 

 

『ボン!トラッシュ!派手に吹っ飛びぃ!ハナビックリ!』

 

 

 そして俺が変身したのは、アトミックブロックと異なり白い球体「ハナビース」が両腕に装着され、胴体は華やかな色鮮やかなローブを纏った、夜空を思わせる黒い複眼に花火の様な文様が輝く姿。パリピにも見える。俺は仮面ライダートラッシュ ハナビックリに変身した。

 

 

「そんなこけおどしい!」

 

「ほっ!」

 

「ぎゃああああああ!?」

 

 

 飛び込んできたローカストゴミリオンに裏拳を叩き込んだ瞬間、右腕のハナビースの触れた部分が爆発。火花を散らしてローカストゴミリオンを大きく吹き飛ばしてしまった。すっご。あ、でも地味に反動が痛いな。

 

 

『火薬満載!自爆フォームだぜ!』

 

「いやだなあそれ!だけどこれなら!」

 

 

 軽トラから飛び降り、地面目掛けて勢いよく両腕のハナビースを地面に叩きつける。すると爆発が起きて俺は宙を舞い、エコーに群がるローカストゴミリオンたち目掛けて突撃。

 

 

「う、わあ!?こっちに来るなあああああ!?」

 

「ヒカリ、自分の身を守れ!」

 

「ですわ!?」

 

 

 エコーが泡泡になったのを確認するなり、両腕をぶつけ合って爆発。ローカストゴミリオンの破片が飛び散り、俺は着地する。見れば、バーンアウトやルインたちもあらかた倒し終えた様だ。残りは五体。一気に決めるか!

 

 

「決めるぞ!」

 

『おうよ!』

 

 

 ハンドルを三回押し込んだ俺は両腕を伸ばしてクルクル回転しながら、爆発により加速して高速回転しながらローカストゴミリオンたちに突撃。ラリアットの要領で五体纏めて巻き込みつつ、天高く上昇していく。

 

 

「うおおおおおおおっ!」

 

『トラッシュ!ハナビックラッシュ!…か~ぎや~!!!』

 

「れ、怜二ー!?」

 

 

 そのまま天高くでローカストゴミリオンたちを巻き込んで大爆発。俺は青空に大きな花火を打ち上げて散った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 なんてことはなく。黒焦げになりながらも何とか生きてて、落ちてきたところをエコーに回収された。この形態は強いが使いどころ考えないとな……。

 

 

「心配かけるんじゃないですわ!」

 

「ごめん……でも、大掃除はできたかな?」

 

「まあ、世界はまだまだゴミに溢れてますけども少しは綺麗になったのですわ」

 

「…そうだな」

 

 

 エコーのホーキージャベリンに乗ってみる地平線、至る所にゴミ山が見える。いつか、これらも全部掃除してみせる。そう誓いながら、俺達は変身を解いたルイの待つ地上に降り立つのだった。




いわゆるハイパーバトルDVD枠フォーム、ハナビックリ。名前は五秒で考えました。ローカストゴミリオンはショッカーライダーがモチーフです。

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