仮面ライダートラッシュ   作:放仮ごdz

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どうも、去年ぶりです。放仮ごです。体調も落ち着いてきたのでぼちぼちトラッシュも再開したいと思います。それはそうとビターガヴいいね。

今回は幹部陣の実力披露回。楽しんでいただけたら幸いです。


第二十三の清掃:蹂躙

 ベノムと戦っていたトラッシュ、エコーの前に現れたのはチリヅカの幹部を名乗るローネ、ミラース、リーン、ボロウの四人。警戒するトラッシュとエコーを薙ぎ払ったベノムは高笑いを上げて拳と掌を打ち鳴らした。

 

 

『ギャハハハアハハハハハハハハッ!ゴミ共め!チリヅカの幹部だと言うなら容赦しないぞオオオオッ!』

 

「ゴミとは随分失礼じゃなイ。貴方も、搾られてみル?」

 

 

チュン!!

 

 

 傍らの自動車を片手で持ち上げてぶん投げようとしたベノムの腕を撃ち抜く水流。水の球を周囲に展開したローネの合掌からの水流レーザーだ。自動車が転がり、撃たれた腕を押さえるベノム。

 

 

『グヌッ……!』

 

「隙だらけですよ」

 

『シュレッド……ショーニング!稲妻之巻(いなづまのまき)!バリバリー!』

 

 

 ローネに反撃しようとしていたベノムの懐に、自らの体に張り付いているジャンクキューブだった御札を触れてコピーされた御札を手に取りリーンドライバーに挿入して切り刻んだリーンが全身に紫電を纏って電気信号で身体強化を行い、ひらりと紙の様な軽やかさで飛び込み、繰り出した後ろ蹴りが腹部に突き刺さり、電撃がベノムの胴体に突き抜け背中まで撃ち抜かれる。

 

 

『がはッ……!なにしやがる、ゴミがあああああ!!』

 

「下品な奴め」

 

 

 口から吐血の様に廃液をまき散らしながらリーン目掛けて振り下ろされた拳を、右手に太刀「ボロウドライバー」を逆手に握って左手だけで受け止めるボロウ。凄まじいパワーにベノムも驚く中、片手でベノムの巨体を持ち上げて勢いよく道路に叩きつけるボロウ。そのまま左手で太刀の車輪の様な鍔を高速で回し、摩擦が発生して刃に纏われたジャンクキューブの破片に引火して刀身が燃え上がり渦を巻くボロウドライバーをボロウは両手で構えた。

 

 

『朧月夜にて(ほむら)を斬る……気炎万丈、八熱地獄……ボロウダストエクスプロージョン……』

 

「地獄へ案内(あない)してやろう」

 

 

 そして振るわれるのは、竜巻の如く回転するきめ細やかな塵と炎の斬撃の嵐。ベノムは飲み込まれて斬り刻まれ、全身の傷口から廃液をたれ流しながら後退する。

 

 

「よそ見はダメだよー。私を見て?」

 

『ミラーレーザー!』

 

 

 そこに、自身の周囲に鏡の膜を展開してガントレットに太陽光を集束させてレーザーにして発射。咄嗟に飛びのいて回避するベノムを、ジジジジッ!とアスファルトを焦がしながら追いかけるレーザーは四つに増えて、クルクル回転したかと思えば広がってまるでアイドルのステージのめぐるましく動き続けるスポットライトの様に四方八方からベノムを焼いていく。たまらずアスファルトを引っぺがし、盾にして防いだベノムはレーザーが止んだのを確認するとアスファルトの壁を殴り飛ばし、ミラースを攻撃。しかしそれは。

 

 

「迷惑メールはお断りだぞ!お・か・え・し!」

 

『なっ、がはああああっ!?』

 

 

 ミラースにアスファルトの瓦礫が直撃した瞬間、その身体に溶け込む様にして瓦礫が消えたかと思えば、ミラースの鏡の様な表面に瓦礫が映し出され、そっくりそのまま飛び出して実体化。殴り飛ばされた勢いのままベノムに直撃。押しつぶされダウンするベノム。あまりに一方的なそれを見て、オロオロするエコーとトラッシュ。

 

 

「ど、どうしましょう怜二!?どっちを攻撃すれば!?」

 

『敵ながら見事なコンビネーションだね。ボクたちはいらない様だ』

 

「ベノム……と言いたいところだけど、ベノムだって仮面ライダーなら変身者がいるはずだ。このままじゃ死んでしまう。それに、よってたかってリンチは感心しないな!」

 

『同感だぜ相棒!』

 

「むっ。来るか」

 

 

 地面を殴り、その反動で跳び上がってブロックグローブを叩き込むトラッシュの一撃を、逆手持ちのボロウドライバーで受け止めるボロウ。その横ではミラース目掛けて突撃しようとしたエコーの前にシローに乗ったローネとリーンが立ちはだかる。

 

 

「リーン。私はあの子と遊んでるかラ、エコーの相手は頼んだワ」

 

「貴女の命令を聞くのは癪ですが、仕方ありませんね」

 

「くっ、どかないとやっけますわよ!」

 

 

 リーンは街路樹の上に降ろされてローネはそのままミラースのもとに向かい、リーンとエコーが対峙する。

 

 

「貴女たちと私達が敵対する理由はないはずです。それでも戦うのですか?」

 

「弱い者いじめは見過ごせませんわ!」

 

「弱者?あれが?冗談は行動だけにしていただきたいわ」

 

『シュレッド……ショーニング!赫灼之巻(かくしゃくのまき)!メラメラー!』

 

「炎まで扱うのですの!?」

 

『まずい!シャカシャカ!シャットアワー!』

 

 

 御札を手に取りリーンドライバーで切り刻んだリーンの放った火炎放射と、咄嗟にエコちゃん様が腕を操って操作して放った泡の奔流が激突。水蒸気爆発が起きて吹き飛ぶ両者。その真下で打ち合うトラッシュとボロウ。頑強な防御とそれを補うパワーを持つアトミックブロックであっても押され気味であり、ボロウのパワーが桁違いであることを思い知らされていた。

 

 

「装甲が、持たない…!?」

 

「動きと勝負勘は悪くないが、判断が遅い!」

 

「ぐああああっ!?」

 

 

 ボロウドライバーとブロックグローブが鍔競り合う中、ボロウの肩の車輪が回って炎を纏ってショルダータックルの要領で叩きつけられ、弾き飛ばされるトラッシュ。同時にエコーも落ちてきて、もみくちゃになる。しかしそれは、チャンスでもあった。

 

 

「ヒカリ…!」

 

「承知ですわ!」

 

『行くぜ相棒!オートラッシュ!息の根ストップ!ウィキッドゾンビー!……クレンジング!!……光溢れる!ソリッドアライブ!』『ジョーカスプレイザー!』

 

 

 エコーに浄化してもらったウェイストのジャンクキューブを装填、泡が弾けて空に舞い上がりソリッドアライブに変身を果たし、ジョーカスプレイザーを手に取り、銃口を回して降りてきたリーンとボロウに向けるトラッシュ。

 

 

『スプレディーゴー!カクサーン!』

 

「むっ…!?」

 

『シュレッド……ショーニング!紙風之巻(かみかぜのまき)!ペラペラー!』

 

「くっ…!?」

 

 

 拡散するレーザーの雨に、ボロウは顔を腕の装甲で隠して防御、リーンも御札を切り刻んで展開した複数の御札型のエネルギーバリアで防ぐも、その威力に耐えるしかない。その間に、エコーがホーキージャベリンに跨って飛び出していた。

 

 

「今だ、ヒカリ!」

 

『カイホーリー!エ・コード!ホーキージャベリン!』

 

「ベノムから、離れなさい!」

 

『ホーキーヴォルテックス!』

 

 

 渦を巻いて加速したホーキージャベリンから飛び出し、ホーキージャベリンの足裏につけて流星の如く突撃するエコー。しかし、それは。

 

 

(マワ)ローネ!……サモン・シロー!』

 

「ざ・ん・ね・ん♪」

 

 

 ローネから分離し蜷局を巻いたシローに拘束され、失敗。エコーはグルグル巻きにされ、地面に叩きつけられてしまった。

 

 

「がはっ!?」

 

「ヒカリ!」

 

「お前も、いい加減にしろ!」

 

『朧月夜にていざ走らん……回転呪詛、無間地獄……ボロウホイールデッドエンド……』

 

「しまっ…!?」

 

 

 それに動揺したところに、ボロウが車輪型の鍔を五回回して二輪が側面についた鬼瓦の様な車両の様な形態に変形して突撃、トラッシュも吹き飛ばされ、リーンは三枚御札を手に取るとリーンドライバーで切り刻み、ミラースは鏡型のバックルをごしごし磨き、ローネはバケツの様なバックルを軽く打ち鳴らす。

 

 

『シュレッド……ショーニング!三重之極(みえのきわみ)!トリプル!トリプル!』

 

『ミラースエンドレスナイト!』

 

(しぼ)ローネ!アクア・トロネード!』

 

「まっ……」

 

 

 そして、身動きが取れないベノムに、リーンの放った炎と雷を纏った氷塊、複数の鏡の膜に飛び移って加速してから放ったミラースの飛び蹴り、ローネが集束させた水の渦が叩き込まれ、大爆発が起きて。それが晴れた時、ベノムの姿はどこにもなかった。

 

 

「お仕事、完了」

 

 

 リーンがそう告げ、四人はそれぞれ姿を消して。その場には、呆然としたトラッシュとエコーだけが残されていた。




水とシローを操るローネ(バケツと水洗掃除)。

太刀を振るい炎と車輪を操るボロウ(廃車と可燃ゴミ)。

反射・高速移動を操るミラース(綺麗な鏡と粗大ゴミ)。

御札をシュレッドし属性を使い分けることができるリーン(シュレッダーとリサイクル)

そしてまさかのベノム消滅。サラの安否や如何に。

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