仮面ライダートラッシュ   作:放仮ごdz

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どうも、放仮ごです。ついに彼女の正体が判明する色々重要な回となります。

クロウリーVSエコー&ベノム。楽しんでいただけたら幸いです。


第二十九の清掃:烏は啼き、水は怒る

 エコードライバーを握りしめ、ヒカリを連れて喫茶店跡地が遠くに見える埠頭まで歩いてきたサラ。しかし喫茶店跡地から地響きが轟き、ヒカリは我に返ってサラの手からエコードライバーを手に取って腰に取り付ける。

 

 

「え、ヒカリさん……危険ですよ!?」

 

「サラ、一人で逃げてくださいまし。私は、玲二だけに戦わせられませんわ!」

 

『エコードライバー!ヒカリ、奴は危険だ。戦うのは推奨しない。……だけど、それでも立ち向かうから君なんだよね。ジャンクキューブ・ウォッシュ……』

 

「ありがとうございますわエコちゃん様!共に戦ってくださいまし、変身!」

 

『エコードレス、響け……エコー……エコー……エコー……エコー……!

 

 

 エコーに変身してホーキージャベリンで飛んでいくヒカリを見送り、オロオロしていたサラは深呼吸してお腹を撫でる。

 

 

「お願い、力を貸して……」

 

『おう?相棒の方から俺を呼んでくれるとは思わなかったぜ!』

 

 

 すると腹部に出現したベノムドライバーが嬉し気に笑い、サラは嫌悪感から苦虫を噛み潰したような顔で

 

 

「私は貴方のことが嫌いだけど、二人が危ない。助けたいの、力を貸して」

 

『嫌いだなんて悲しいぜえ……だが、いいぜ!相棒から頼ってくれるなんて初めてだからなあ!今回はあの二人には手出ししないでやるよ!』

 

 

 右手に握る様に形成されたジャンクキューブ「毒」をベノムドライバーに装填、牙のスイッチを押し込んでドロドロと溶けていく体に苦痛の声を上げながら走り出すサラ。

 

 

『ジャンクキューブ……ジューシー……!』

 

「ぐ、ううっ……約束だからね!変ッ身!」

 

『マゼマゼ……!ベノミックス…!スベテノミコム!ベ―ノーム―!』

 

 

 走りながら変身した仮面ライダーベノムはサラの時は比べ物にならない速度でほぼ四つん這いになりながら全力疾走し、エコーに追従した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして、怜二が倒れたそこに間に合ったエコーとベノム。怜二に手を出そうとしていたクロウリーと、待機していたクロウゴミリオン二体と対峙する。

 

 

「ベノムまで……いえ、この際気にしてられませんわ!慧月ヒカリとして!貴方を倒しますわ!お爺さま!」

 

「やれるものならやってみるがいい、綺羅羅よ」

 

『俺たちも忘れるんじゃねえ!』

 

「「俺達もだ!」」

 

 

 エコーの突き出したホーキージャベリンをクロウリーロッドで上方に弾き飛ばすクロウリーを狙ってベノムが飛び掛かるも、その隙を補う様にクロウゴミリオンの一体が組み付いて動きを止め、完全に崩壊して崩れた天井から空へ舞い上がったクロウゴミリオンのもう一体が翼から羽手裏剣を流星群の様に発射。エコーとベノムに降り注ぎ、エコーは後退して回避、ベノムは避けれないので受け止める。余波で怜二は吹き飛ばされ瓦礫に押しつぶされてしまう。

 

 

『全部塗りたくってやるぜ!ベノブラッシュ!』

 

「怜二が…!エコちゃん様!」

 

『一気に決めるんだね!カイホーリー!エ・コード!ホーキージャベリン!』

 

 

 ホーキージャベリンを投擲し、それに追いつく様に滑走して跳躍し、ホーキージャベリンの穂先を先端に脚で柄を押し付けて飛び蹴りを叩き込むエコーと、ベノブラッシュを取り出し逆手に持って組み付いてたクロウゴミリオンを斬り飛ばし、羽手裏剣を廃液を飛び散らして迎撃しながらクロウリーを斬りつけるベノム。しかしそれは。

 

 

「……残念だったな綺羅羅、塵塚怪王様の残滓よ。クロウリーの能力は、ゴミルギーの無効化だ。それに、出力が違う」

 

 

 それぞれの刃先をそれぞれ右手と左手の親指と人差し指で挟んで、纏っていたエネルギーは霧散し受け止められてしまった。クロウリーゴミリオン四体分の出力を持つクロウリーはその怪力を持って振り回し、空中に放り投げて両者をシンバルの様に空中でぶつけあい、撃墜。ベノムはエコーを抱きかかえながら背中から着地。その腹の上からおそるおそると降りるエコー。

 

 

「えっと、ありがとうございますわ?」

 

『相棒の言う通りにしただけだ』

 

(ベノム!私達も必殺技!ここで倒さないと!)

 

『おうさ相棒。あいつに思い知らせてやるッ!!』

 

 

 己にだけ聞こえるサラの声に頷き、ジャンクキューブ「毒」を掌に生成してベノムドライバーに装填、噛み砕いて涎の様にダバアと溢れた重油の様なドロドロとした液体を溢れさせ、右脚に集束させる。

 

 

『…マゼマゼ……!ベノミックス……!ベノムクルセイドッッ!!』

 

 

 そして十字を描く様に天高く蹴り上げてから回し蹴りし、その軌跡が廃液で固まって十字架となって道路を溶解させながらクロウリーに迫るが、当の本人は余裕で杖を突いていて。

 

 

「身代わりとなれ」

 

「ご命令とあらば!ギャアアアアアアアッ!?」

 

 

 空に滞空していたクロウゴミリオンが自らクロウリーとベノムの間に割り込み、直撃して爆散。その爆散跡を踏みしめて炎の中から飛び出してくるクロウリー。

 

 

「自分の部下さえ……!?」

 

『飛んで火にいる夏の虫だあ!』

 

「虫は貴様じゃ。王の偉大さの欠片もない、口汚いたわけめが」

 

『げばああ!?』

 

 

 そのまま拳を握り、腹部へ突き刺さり廃液が血の様に口から溢れ、ベノムはダウン。エコーがその隙を突いて泡を纏った掌を叩きつけるも、爆裂する泡はかすり傷すらつかなかった。

 

 

「そんな……」

 

「お痛が過ぎたな綺羅羅。お仕置きだ」

 

『グゲェエエエッ!!グラップ!クロウリーウイング!!』

 

 

 クロウリーロッドを右に捻ってジャンクキューブ「クロウ」をさらに圧縮、今度はニ回床を突くと背中から硝煙漂う黒い翼型のエネルギーを展開して羽ばたくと、硝煙を纏った竜巻が発生してエコーとベノムは打ち上げられ、天高くから叩きつけられベノムは全身が飛び散り消滅、エコーはエコードライバーが外れて変身が強制解除されヒカリは大ダメージで俯せに倒れ伏した。

 

 

「ぐっ、あっ……っ」

 

「この程度の力でチリヅカの連中に喧嘩を売ってたなどと……まだ生贄になる方が幸せだぞ、綺羅羅よ」

 

『おま、えが……』

 

「む?」

 

 

 最後まで残ったクロウゴミリオンに綺羅羅を担がせ、その場から去ろうとしていたクロウリー。しかし、途轍もないプレッシャーを感じ取って振り返る。そこには、蛇口がひとりでに動いて中から、見た目よりも明らかに多い"水”を溢れださせているエコードライバーがあって。

 

 

『おまえが、ヒカリの幸せを語るな……!』

 

「……お前は、まさか。そうか、そうか。まさか、こんなところでお目にかかるとは……彼の者の寵愛を受けていたのだな、素晴らしいぞ綺羅羅……!」

 

『その子はヒカリだ、連れて行くのはボクが許さない』

 

 

 その水は水たまりから立ち上がるようにして人型となり、形作られたのは踊り子の様な衣装で裸足の少女の形。怒りの形相を見せるエコちゃん様と呼ばれたそれの正体に心当たりがあるのか、仮面の下で笑みを浮かべるクロウリー。

 

 

「ぎ、ギャッ……たすけ、ボス……ぐぎゃああああああ……」

 

 

 それは伸ばして広がった右手でクロウゴミリオンを水圧で圧殺し、エコちゃん様はクロウリーに掴みかかる。がしかし、クロウリーには触れただけで指先が消し飛んでしまった。

 

 

『なっ…』

 

「残念だったな、水の神よ。お前たちがこの世に顕現するには廃棄物の力(ゴミルギー)を消費する。そして我が身は、そのゴミルギーを無力化する。決して触れることは叶わぬ」

 

『……くそっ。待て、連れていくな。ボクからヒカリを奪うな……』

 

「それはできぬ相談だ。綺羅羅には塵塚怪王様の依り代になってもらわねばならぬ」

 

 

 そう言ってヒカリを横抱きにして翼を広げ、飛び去って行くクロウリーに、エコちゃん様は手を伸ばすが届かない。ただ、見ていることしかできない。

 

 

『ヒカリ……!』




というわけでエコちゃん様の正体はクロウリーから"水の神”と呼ばれる存在でした。四国に金の神がいましたね。彼女らが先行登場したのはこの展開に繋げるためでした。

ベノムもついに自分の意思で変身。変身シーンはダンダダンのオカルン参考にしました。初陣は相手が悪すぎた。

四倍スペック、ゴミルギー無効(カラスはゴミを散らすため)、クロウゴミリオンの身代わり。もうなんか陰湿なまでにアンチトラッシュライダーみたいなライダー、クロウリー。ヒカリは連れ去られてしまいました。目的は塵塚怪王の復活…?

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