仮面ライダートラッシュ   作:放仮ごdz

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どうも、放仮ごです。筆が乗って昨日に投稿する予定が、がっつり零時過ぎてました。

今回は各地での戦いとリベンジマッチ。楽しんでいただけたら幸いです。


第三十一の清掃:デラックスなトラッシュ!

 神奈川県の元横浜ドーム、バーンアウトサイドにて。萌月留依は突然かかってきた電話で怜二から事情を聞いていた。

 

 

《「というわけなんだ!ヒカリがいる旧東京都まで頼めるか!?」》

 

「ヒカリのピンチとあらば今すぐにでも駆け付けやるよ!……と言いたいところなんだが、わりぃ。すぐにはいけそうにねえ」

 

「リーダー、来るよ!」

 

『お嬢。時間がありません』

 

 

 バーンアウトサイドの住民たち総出で武器を構える中、ルイの見つめる先には空を埋め尽くすクロウゴミリオンの大群が。ルイは最前線に立ってルーインズドライバーを腰に装着しジャンクキューブを放り込み、

 

 

『ルーインズドライバー!ジャンクキューブ・サイクル!』

 

「アイツらが件のクロウゴミリオンか……待ってろ、すぐ片付けて駆けつける。この程度で俺を止められると思うなよ!変身!」

 

(サイ)クル!()ル!クル!リサイクル!……サイクルーインズ!』

 

 

 そしてルインに変身、傍に控えるマクマとウサギに視線を向けて頷き、拳を掲げる。

 

 

「行くぞチームバーンアウト!さあ、カラス共。真っ白に燃え尽きな!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一方、四国では。既に変身し襲来したクロウゴミリオンを薙ぎ払っていた流希奈…キャッシュの前に、ボロウドライバーにジャンクキューブを装填した来馬朧が立ちはだかっていた。

 

 

「こんな金にもならない真似を擁護するなんて、なんのつもりだ?」

 

『ジャンクキューブ……参る』

 

「……貴殿は九頭竜美ともども絶対邪魔をすると判断された。故に、社長に最も信頼されている俺が派遣された。誇れ。変身」

 

『朧月夜にて悪を斬る……生者必衰の理なれば……ボロウ……』

 

 

 そしてボロウに変身、聖剣型のクレジッドライバーと日本刀型のボロウドライバーを激突させる。剣術がぶつかり合い、当たり前の様に斬撃が飛んで周りの地形を破壊していく。

 

 

「今時、侍被れとか厨二でもやらんし、そもそも古過ぎるんだよ!」

 

「侍被れではない!俺は正真正銘の侍だ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 同時刻、北海道「雪鬼組」のアジト前では、既に変身している仮面ライダーミラースが白髪オールバックに白のダウンジャケット、左目にかけてある凍傷らしき傷痕が特徴的な若い男、氷室蒼牙と対峙していた。氷室の足元にはクロウゴミリオンの残骸が踏み潰されている。

 

 

「なんのつもりだ。超人気アイドルのミラ様?」

 

「この姿をその名前で呼んでほしくないんだけど……命令なんだもん、足止めさせてよ」

 

「ここは俺の縄張りだ。余所者は帰るか、労働に貢献するか、冷凍処理させるか選べ」

 

「絶対私じゃなかったよねえこの人の相手!?」

 

 

 変身もせずに殴りかかってきた攻撃を反射で返し、それを拳と拳を打ち付け合ってその衝撃で吹っ飛ばしてきた氷室に悲鳴を上げるミラース。変身しないでゴミリオンや仮面ライダーの相手をする辺り頭おかしい。レーザーすら紙一重で避けられてしまった。

 

 

「てめえみたいな泣き虫の相手なんざ変身しなくても十分だ」

 

「……私は泣き虫なんかじゃない!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして九州の阿蘇山上空。最強と称され足止めする相手の中で最難関であろうクズリューの前には、ローネとリーンの二人が立ちはだかっていた。既に周りを取り囲んでいる尖兵のクロウゴミリオンは大半がスクラップにされ、二人とも満身創痍だ。

 

 

「今頃、香子は泣き叫んでいるでしょうネ。泣きたいのはこっちだけド」

 

「同感です……キャッシュも強いから最強格のオボロさんに任せるしかなかったから妥当ですが」

 

「喋っている余裕があるんですかね?」

 

『暴食!』

『グラップ!悪食の燎原(あくじきのりょうげん)!』

 

 

 クズリューのガントレットに包まれた右の人差し指が立てられてその先端に橙色の火球が発生、大きく膨れ上がって巨大な竜の頭部を形作って襲い掛かり、ローネとリーンが同時に水流を放って何とか相殺。したところに自分の炎によるダメージなど意に介さず懐まで飛び込んできたクズリューに腹部を殴られて吹き飛ばされるローネだったが、シローに回収され難を逃れる。

 

 

「私は今、あの人が守った街を私から盗んだ力で侵そうとしているあのクソジジイを殺したくて殺したくて仕方ないんです。邪魔するなら、諸共に潰えてください」

 

「私達も貴女を行かせたいけど命令なのよネ…」

 

「手加減してほしいものですね……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして、旧東京都。ゴミルギーが各地から集まるそこで。一方的に拳の乱打を叩き込むデリートと、その尽くをクロウゴミリオンの残骸を操り受け止めているクロウリーの図があった。

 

 

「天から堕ちよ!」

 

「がああっ!?」

 

 

 翼を広げて舞い上がったクロウリーの脚の鉤爪で頭部を鷲掴みにされ、スカイツリーの壁面で後頭部を引きずられて投げ捨てられ、スカイツリー前の空き地に勢いよく激突するデリート。チリヅカ製ライダーのプロトタイプであるデリートのスペックでは、最強のライダー・クズリューに連なり一体だけでもトラッシュを圧倒するスペックを誇るクロウゴミリオン四体分のクロウリーには太刀打ちできなかった。しかもクロウリーは鬱憤晴らしでもするかのように変身解除しない様に加減しており、まさしく生き地獄の在り様だ。

 

 

「やはり、お前はあのデリートには及ばないな……あの時のデリートは、まさに鬼神の如き強さだった。なにせたった一人でほぼすべての付喪神を殲滅し、塵塚怪王様の要石を粉砕したのだからな」

 

「…言ってくれるじゃない。私は負けているつもりはないわ……」

 

『ジャンクラッシュ・デストロイ!』

 

 

 デリートバックルに装填したデリートナックラーを一回押し込んでDジャンクキューブを粉砕、左足にゴミルギーを纏い、助走をつけて跳躍。飛び蹴りを叩き込むデリート。しかしそれは、クロウリーの右腕で簡単に受け止められてしまい、纏われていたゴミルギーが霧散した。

 

 

「なっ……!?」

 

「お前の物理攻撃には目を見張るものがある……じゃが、ゴミルギーによる攻撃は儂には通じんよ」

 

 

 そのまま投げ飛ばされ、勢いよくスカイツリーの支柱に叩きつけられて変身が強制解除され、倒れ伏す掃除屋。クロウリーはそれを尻目に上空を見上げる。可視化されるほどの濃密なゴミルギーが滞空していた。

 

 

「あと少しだ……我が王よ」

 

「待て…!」

 

 

 そこにマシントラッシュトライカーで駆け付けたのは、怜二とサラ。掃除屋を捜しまわっていた二人だったが、遠目からテレビで中継されていた光景にデリートが見えて駆けつけたのだった。結局、仲間は集まらなかった。スイセンも「他の神」とやらの協力を取り付けてないらしい。何も状況は変わらずここまで来た。

 

 

「掃除屋……!」

 

「ぐっ……素人の、仮面ライダー……?」

 

「お前か、八多喜玲二。綺羅羅を取り戻しに来たのかね?無駄なことを……あと数分もたてば綺羅羅は塵塚怪王の器として生まれ変わる。大変名誉なことだ」

 

『ふざけんじゃねえ!お前ヒカリの家族だろ!なんでそんなことができるんだ!』

 

「そんなの名誉でも何でもない!……おいドッくん、一か八かだ。他のジャンクキューブ使えるか?」

 

『喰ったことはないからわからねえ。だが、やってみる価値はあるな』

 

「なら……これを使え、サラ」

 

「これは……うん、わかった!」

 

 

 なら試してない方法で行こうと、怜二はジャンクキューブ「プラスチック」を投げ渡し、受け取ったサラはそれをベノムドライバーの口に装填し、牙のスイッチを押し込んだ。

 

 

『ジャンクキューブ……ジューシー……!』

 

『ジャンクキューブ!プレス!』

 

 

 サラの体が顔の前に掲げた右腕から廃液へと溶けていき、その横でトラッシュドライバーにジャンクキューブ「粘土」を装填した怜二が構え、同時に叫ぶ。

 

 

「「変身!」」

 

 

『マゼマゼ……!ベノミックス…!スベテブットバッス!テンペスットボトル!』

 

『マットラッシュ!得体のしれない!エキゾチックレイ!』

 

 

 そして怜二はトラッシュ・エキゾチックレイに変身。サラは両腕にペットボトルの口から無理やりはめ込んだ巨大な薄汚れた半透明な装甲ボトルグローブを取り付けた仮面ライダーベノム・テンペスットボトルに変身を果たした。

 

 

「……スゥ。ヒカリさんを、助ける!」

 

『行くぜ相棒!』

 

 

 濁っているかのような声で初めて自分の意思で喋ったベノム。ベノムドライバーの言葉に頷いて右腕を振りかぶり、その場で正拳突き。廃液を溜め込んだボトルグローブが炭酸が噴き出すかの様に射出され、ゴミルギーではない純粋な物理攻撃であるそれを、クロウリーはクロウゴミリオンを呼び寄せて防ぐと、ボトルロケットはそのまま廃液を噴き出しながらベノムの右腕に戻った。

 

 

「…少々厄介だな」

 

「よそ見は厳禁だぞ!」

 

 

 そこに、横から駆けてきたトラッシュの巨大化した拳が炸裂。大きくクロウリーを吹き飛ばし、その先には突進してきたベノムが。ボトルグローブから放出される廃液をそのまま自分の肘から噴出し、加速させたロケットエルボーともいうべき拳が叩きつけられ、さらにトラッシュが掌を巨大化させて瓦礫を掴んだ右手を頭上から叩きつける。クロウリーはそれを拳で破壊、膝蹴りをベノムに叩き込んで蹴り飛ばすとその勢いのまま回転、羽手裏剣をばら撒いてトラッシュとベノムを牽制する。

 

 

『ギャアハハハハハハッ!どうだジジイ!』

 

「いける、いけるぞ!」

 

「……このまま、ヒカリさんを助ける!」

 

「調子に乗るなよ、小童どもめ」

 

 

 そう言ったクロウリーが翼を羽ばたかせると、羽手裏剣が乗った竜巻が発生。2人を飲み込んで切り刻みながら天空に打ち上げてしまった。

 

 

「ぐ、うううっ!?」

 

「……怜二さん!」

 

 

 ベノムは咄嗟に両肘からロケット噴射して滞空したが、なにも掴めなかったトラッシュは錐揉み回転しながら市街地跡地に落ちていって。それに気を取られたベノムの頬に、飛び上がってきたクロウリーのクロウリーロッドが炸裂。地面まで叩き落とした。

 

 

「塵塚怪王様の血液に適合した肉体……羨ましいことだが、今は邪魔ものでしかないな」

 

「……ぐう、この!」

 

『相棒から離れろ!』

 

 

 クロウリーに踏みにじられ、ロケット噴射する拳を叩き込むベノムだったが胴体を足の鉤爪で掴まれてサッカーボールシュートの要領で投げ飛ばされて不発。瓦礫の山に激突し、倒れ伏すベノム。それを見た掃除屋が、咄嗟に手を伸ばすが、届かない。

 

 

「一パーセントでも勝てると思ったのか?塵塚怪王に仕える、そのためならば命すら投げ渡す覚悟のこの儂に?なめるでないぞ、小童どもが!」

 

「舐めているのはお前だ!」

 

 

 そこに、ボロボロの姿の怜二が歩いて戻ってきて。クロウリーはとどめを刺そうと翼を広げ、そしてその変化に気付く。

 

 

「……なんだ?その、ジャンクキューブは」

 

 

 その目についたのは、怜二の右手に握られたまるでエンジンでも入っているかのようにブルブルと振動する色とりどりないつものより一回り大型のジャンクキューブ。怜二はその問いかけに、不敵に笑う。

 

 

「ちょうど落ちたのが平凡な家庭の跡でね……粗大ゴミになった家電をトラに吸収させて作った。そしたら吸収したゴミが全部融合したのがこれだ。偶然生まれた、二度と使えないであろうジャンクキューブだが……お前を倒すだけなら、十分だ!」

 

『行くぜ相棒!』

 

 

 いつもの穴にはまりきらないジャンクキューブを無理やり装填し、ハンドルを一回ではなく五回押し込んで無理矢理エネルギーを絞り出す怜二。目に悪いほどの七色の輝きが溢れ出し、メカニカルな怪獣のシルエットが咆哮を上げて怜二に噛みつくように重なった。

 

 

『ジャンクキューブ!メガプレス!』

 

「変身!!」

 

『コンセントラッシュ!』

 

 

 まるで合体でもするかのように、分離した怪獣のパーツが怜二に重なっていき、蒸気と共にそれは姿を現した。頭部はブラウン管テレビにトラッシュの顔が映し出された形状でアンテナが角の様に伸び、胴体は電子レンジの様な装甲で、背中には扇風機のファンが剥き出しで取り付けられている。右肩にはドライヤーが、左肩には炊飯器の形状で、右腕はトースターで左腕はアイロンの形状のガントレット、そして両脚は冷蔵庫の様な四角い形状で、腰からはコンセントが尻尾の様に伸びている。まるでロボットか怪獣の様な姿のそれは、異様だった。

 

 

『皆伝デラックス!カデンエックス!』

 

「行くぞ星霜菅良ッッッ!ここからは、大掃除の時間だ!」




地味に幹部陣の闇も明かしてくスタイル。

ベノムの新フォーム、テンペスットボトル。トラッシュのと違ってロケットパンチ主体です。

そして登場、劇場版限定フォームに当たるトラッシュの形態カデンエックス!家電の怪獣王みたいな形態です。モチーフは映画クレヨンしんちゃんオラの花嫁(この世界観の元ネタでもある映画)に登場する家電ロボXと、機界戦隊ゼンカイジャーのゼンカイジュウオー。

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