仮面ライダートラッシュ   作:放仮ごdz

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どうも、放仮ごです。一番の盛り上がりどころなので連続投稿となります。

塵塚怪王がついに登場。楽しんでいただけたら幸いです。


第三十二の清掃:堕ちた光、塵塚怪王再臨

 私、なにがどうなって。ここはどこ…?真っ暗で、気味が悪いですわ……

 

 

憎い!

 

 

 え?この、声は……。

 

 

憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い!

 

 

 頭の中に声が響く。やめて。聞きたくない。

 

 

滅べ!破滅しろ!壊滅してしまえ!滅亡せよ!絶滅しろ!!

 

 

 私はそんなこと思わない。そんな悪意聞きたくない。

 

 

ゴミを広げ、自然を汚す人間が憎い!無為に動物たちを死なせる人間が憎い!戦争し、命を無駄にしていく人間たちが憎い!

 

 

 やめて。やめて。やめてやめてやめて。

 

 

破壊!破壊だ!スベテを破壊する!人間の痕跡を抹消する!文明を消滅させる!人間なんてゴミも同然だ!掃除せねば!綺麗に片付けなければ!

 

 

 そんな悪意を私に刷り込まないで。

 

 

愛した祖父に裏切られ、傷つけられたお前にはわかるはずだ。両親に失望したお前ならわかるはずだ

 

 

 それ、は……。

 

 

私もかつて人間たちを信じていた。だけど裏切られた

 

 

 そうなんですの……?貴女は、一体……。

 

 

人間は裏切るものだ、星霜綺羅羅。お前が仲間と呼ぶ者たちも、いつか裏切る

 

 

 そんなこと、絶対にありえませんわ!

 

 

なら知っているか?北内沙羅は我が血に飲まれ異形の怪物ベノムとなった

 

 

 見せられるのは、クロウリーと対峙する怜二がトラッシュに変身する横で、ベノムに変貌するサラの光景。そんな……。

 

 

そして八多喜玲二はそれを知ってもお前に隠していた。これは裏切りではないのか?

 

 

 そんな、嘘、うそ、ウソ……

 

 

憎いだろう。裏切りを許すな星霜綺羅羅。ともに、全てを破壊しよう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 奇跡の形態カデンエックスへと変身を果たしたトラッシュ。ベノムを踏みにじっていたクロウリーはその不格好な姿に嘲笑しながら翼を広げ、トラッシュの頭上に滞空して見下ろした。

 

 

「ごちゃごちゃしてまるでゴミの塊の様だな…!」

 

「カラス野郎め、散らかせるものなら散らかしてみやがれ!」

 

 

 翼を畳み、急降下して飛び蹴りを叩き込むクロウリー。トラッシュは左肩の炊飯器「ジャーランチャー」から米粒を模したミサイルを発射し、撃墜。翼を盾にしたクロウリーは着地し、瓦礫を右足の鉤爪で掴んで蹴る要領で投げつけるも、それは右腕のトースター型のガントレット「トースターター」からパン型のブレードを二枚射出、切り刻んで防御する。

 

 

「全身兵器か……まさに、対ゴミリオン兵器「ゴミ処理次世代パワードスーツ」トラッシュだな!」

 

『え、そんな名前だったのか?』

 

「お前は何を知っている、星霜菅良ッッ!」

 

「全てだよ、八多喜玲二ッッ!」

 

 

 両足の冷蔵庫「コールドレッグ」の蓋が開いて冷気を放出して凍結、左腕の熱した「アイロングローブ」を叩きつけて溶解させながら殴り飛ばす。ゴミルギーはあくまでエネルギー源、冷気や熱などはそこから派生した純粋な物理現象でしかなかった。

 

 

「ぐぬっ!?ゴミルギーじゃないだと…!?」

 

「今だ!サラ、ヒカリを!」

 

「わかりました!行くよドッくん!」

 

『おうよ相棒!』

 

 

 トラッシュがクロウリーの相手をしている間に、クロウゴミリオンを薙ぎ払いながらスカイツリーを駆け上るベノム。しかし、鋭い蹴りが襲い、ギリギリ回避する。クロウゴミリオンが変身したゲッタだ。

 

 

「ゲヒャヒャヒャッ!塵塚怪王が復活するまでお守りするのが俺の役目ェ!縮めて踏み潰してやるよ!」

 

「その力は見たことがある。蹴られないで、ドッくん!」

 

『餌の分際で粋がってんじゃねえ!』

 

 

 自分がチリヅカを辞めた原因でもあるゲッタの繰り出してくる連続蹴りを、リーチの長い腕で横から弾くことで防ぐベノム。当たりさえすれば必殺の蹴りの脅威を知ってるからこそ油断しない。ゲッタの横蹴りの踝を掴んで受け止め、両手で握ってグルグル振り回して頭から壁に激突させる。

 

 

「ゲヒャア!?き、貴様ァ……」

 

「これで、とどめっ!!」

 

『…マゼマゼ……!ベノミックス……!ベノムシューティングスターッッ!!』

 

「ゲバアッ!?」

 

 

 そのままジャンクキューブ「毒」を生成してベノムドライバーに装填して上部を押すことで噛み砕かせ、肘から廃液を炎の様に噴き出しながら加速、ストレートパンチをゲッタに叩き込むベノム。ゲッタは耐え切れず、爆散。しかし転がったゲッタドライバーを別のクロウゴミリオンが手に取り、再変身を果たしてきた。

 

 

『ケタケタ!ケッタ!ゲタゲタ!ゲタ!ゲッター!』

 

「ゲヒャヒャヒャ!無駄だ、俺が倒されても代わりはいくらでもいる!」

 

『こいつら、無尽蔵だ!』

 

「ハア、ハア……なら、いなくなるまで倒す!」

 

 

 荒い息を吐きながら、上空に浮かぶヒカリを見上げ、ゲッタとクロウゴミリオンたちに挑みかかるベノム。一方、背中の扇風機のファン「エアーファン」を回転させ空に舞い上がったトラッシュと翼を広げたクロウリーは空中戦を繰り広げていた。

 

 

「トラ!」

 

『おうよ!プラグテイル!』

 

「むっ……!ぐぬっ!?」

 

『ドライヤガン!』

 

 

 空中で回転し、コンセント型の尻尾「プラグテイル」を伸ばしてクロウリーの右腕に巻き付け電撃を流すトラッシュ。拘束を解こうとするクロウリーに右肩のドライヤー「ドライヤガン」から火炎弾を乱射して牽制し、アイロングローブで殴りつけ、フラグテイルが巻き付いたまま高速で空中を駆りクロウリーを次々と壁や地面に叩きつけ、引っ張って引き寄せると胸部の電子レンジ「レンジブラスター」の蓋を展開、内部のゴミルギーを集束させフルパワーで稼働させる。

 

 

『マイクロ(ファ)イヤー!』

 

「ぐおおおおおおおっ!?」

 

 

 マイクロ波を放射し、水分子を振動させることで内側から加熱されたクロウリーはあまりの激痛に悲鳴を上げ、そのままコールドレッグで急速冷凍されながら蹴り飛ばされるという殺意マシマシコンボを喰らい、プラグテイルから解放されて地面に激突した。

 

 

「げふっ……」

 

「これでとどめだ!」

 

『トラッシュ!カデンジャラスフルバースト!』

 

 

 ダメージでふらつきながら立ち上がったクロウリーに、容赦なく三回ハンドルを押し込むトラッシュ。ドライヤガンから複数の火球を、ジャーランチャーから米粒を模したミサイルを、コールドレッグから冷気のレーザーを、トースターターから食パン型ブレードを、プラグテイルを伸ばし、レンジブラスターからマイクロ波を、一斉放射してからトラッシュ本人は突撃。

 

 

(しもべ)どもよ!」

 

 

一斉放射自体はクロウリーが呼び寄せたクロウゴミリオンによる肉壁で防がれたものの、エアーファンでめいっぱい加速するトラッシュ。プラグテイルで拘束して逃げられなくしたクロウリーにアイロングローブによる一撃を叩き込み、バチバチと電気を流してからプラグテイルを外し、凄まじい勢いで殴り飛ばした。轟音と共に地響きが起きるほどの衝撃。倒した、と確信したトラッシュはジャンクキューブを確認する。通常より大きいためか、エネルギーを絞り出してもひび割れただけで砕けてはいなかった。

 

 

「ぐふっ……おのれ」

 

「これでも倒しきれないのか……」

 

 

 しかし、クロウリーは健在だった。大ダメージに呻いているものの、衝撃の直前にクロウゴミリオンの残骸を纏って即席のアーマーを作っていたらしく、ガラガラと音を立てて外装が崩れ落ちる。油断せず構えるトラッシュ。

 

 

「ならもう一度…!」

 

「……残念だったな八多喜玲二。時間切れ(タイムオーバー)だ」

 

「なに…?」

 

 

 もはや戦えそうにないクロウリーの告げた言葉に首を傾げた瞬間。何かが上で爆発を起こした。同時に落ちてきて地面に叩きつけられたものを見て、仮面の下で目を見開くトラッシュ。それは、紫色に輝くゴミルギーを全身に纏ったヒカリが馬乗りになったベノムだった。

 

 

「ヒカリ……!?」

 

「……壊しますわ。一度、全部」

 

『相棒から離れやがれ!』

 

 

 サラは意識を失っているのか、ベノムドライバーが身体を操り腕を振るってヒカリを薙ぎ払おうとするが、ヒカリは宙返りで避けると地面に着地。以前のヒカリからは信じられないほどの驚異的な身体能力だった。

 

 

「お前、なにを……」

 

「知ってますのよ。ソレがサラだってことも。…それを知っていて私に黙っていたことも」

 

「それ、は……」

 

「もういいですのよ。全部理解しましたわ。世界は穢れている、一度綺麗に掃除しないといけませんわ」

 

『ダストドライバーァ……』

 

 

 そう言ったヒカリが手を掲げると、まるで磁力で引き寄せられてるようにクロウゴミリオンの残骸が集束、それを腰にかざすとガラクタでできたベルトの中心部に紅いライトの様な「眼」が浮かび上がったバックルが形成。ヒカリは「眼」を隠すように左手をかざし、右手でもう何も見たくないとばかりに両目を覆うと、その隙間から赤い眼光を漂わせながら告げた。

 

 

「『変身』」

 

『ダストラッシュ……フューリー!! 塵も積もれば王となる!チリ!ヅカ!カイオーウ!!!』

 

 

 するとヒカリに吸い込まれる様にゴロゴロと地面をガラクタや瓦礫が転がっていき引き寄せられ、巨大なキューブ型になってヒカリを完全に覆い隠すと、ボロボロと崩れ落ちて現れたのは、トラッシュ・アトミックブロックによく似た漆黒の異形の怪人だった。崩れたブロックの様な怒る鬼のような形相の丸い紅い複眼の顔に、細身ながらもマッシブなブロックが組み合わさった上半身で両手は四角い手袋を身に着けているかのような異形。下半身はブロックが組み合わさってスタンプの様になっており、両腕両足はブロックグローブによく似た四角い装甲に包まれている。

 

 

「ヒカリ……なんで」

 

『それより……なんで俺達と似てるんだ!?』

 

「ついに目覚めたのですね!塵塚怪王様!」

 

 

 困惑するトラッシュとトラとは対照的に歓喜の声を上げて歩み寄るクロウリー。しかしヒカリが変身したそれは一瞥だけすると、裏拳を叩き込んで一撃でクロウリーを吹き飛ばし、簡単に変身強制解除にまで追い込んでしまった。菅良は信じられないとばかりに血を吐き、倒れる。

 

 

「な、ぜえ……」

 

「なんで一番のゴミが自分だけ掃除されないと思ったのですわ?」

 

「ヒカリ……目を覚ませ!」

 

 

 呼びかけるトラッシュに振り向き、それは口で大きく弧を描いて首を傾ける。

 

 

「私はヒカリじゃない……仮面ライダーダークトラッシュ。……掃除の時間ですわ」




もはやアークな塵塚怪王。ヒカリと共に仮面ライダーダークトラッシュに変身。クロウリーはあくまで前座だったのだ。ベノムのことを黙ってたのもここで影響しました。エコちゃん様まさかのNTR。

カデンエックスはフルアーマーロボット兵器みたいな形態。殺意マシマシです。

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