仮面ライダートラッシュ   作:放仮ごdz

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どうも、放仮ごです。待たせ過ぎたかもしれません。仮面ライダートラッシュ第一部最終回となります!

今回は塵塚怪王VS11人の仮面ライダー。楽しんでいただけたら幸いです。


第三十六の清掃:終わる戦い、変わるセカイ

「「「「「「「「「「「変身!!」」」」」」」」」」

 

 

 エネルギーのブロックが、泡が、ジャンクの破片が、竜巻の様な砂塵が、廃液が、水流が、きらめきが、紙片が、塵が、飛び交う中。塵塚怪王の眼下で姿を変えていく11人。

 

 

『ジャストラッシュ!あっと驚く!アトミックブロック!』

 

『エコードレス、響け……エコー……エコー……エコー……エコー……!

 

『メキメキ……!バキン……!ジャンクラッシュ・デリート……!』

 

(サイ)クル!()ル!クル!リサイクル!……サイクルーインズ!』

 

『マゼマゼ……!ベノミックス…!スベテノミコム!ベ―ノーム―!』

 

『絞り……搾られ……溢れ落ちろ……ローネ……!』『ローネ!』

 

『キラッキラ!光る!輝かす!ミラース!』

 

『リーン・エントリー』

 

『朧月夜にて悪を斬る……生者必衰の理なれば……ボロウ……』

 

 

 トラッシュに、エコーに、デリートに、ルインに、ベノムに、ローネに、ミラースに、リーンに、ボロウに、次々と変身していく横で、マクマとウサギもまた姿を変えていく。

 

 

『ケタケタ!ケッタ!ゲタゲタ!ゲタ!ゲッター!』

 

 

 マクマはバクゴーやクロウゴミリオンと異なり少々小柄な仮面ライダーゲッタに。

 

 

『出すぞ!ダスト!集え!トルーパー!…ダストルーパー!』

 

 

 そしてルーインズドライバー弐號のレバーを回転するたびにまるで突風に飛ばされてきたかの様にガラクタの様な装甲がウサギに張り付いていき、組み合わさってゴミバケツを斜めにしたような胴体装甲に、ロボット掃除機を模している円形の黒いバイザーを取り付けたルインともいうべき姿の仮面ライダーダストルーパーに変身した。

 

 

「リーダーとお揃いだあ!」

 

「…バクゴーの分まで、やる!」

 

「よし!行くぞ、塵塚怪王!」

 

 

 意気込み十分のゲッタとダストルーパーに頷き、突進するトラッシュを合図に駆け出す仮面ライダーたち。それを認識した塵塚怪王は悠然と巨腕を振るい、自身を構成しているキューブをばら撒かせる。それは流星群となって降り注ぎ、ただ純粋な暴力として襲い来る。

 

 

「いけ!マクマ!」

 

「任せて」

 

「お・か・え・し!」

 

「邪魔するならば、斬るのみだ!」

 

『朧月夜にて(ほむら)を斬る……気炎万丈、八熱地獄……ボロウダストエクスプロージョン……』

 

 

 それに対し、ルインがゲッタを掴んで足のタイヤを回転させてグルグル回って投げ飛ばし、ゲッタがキューブを次々と蹴って小さくして蹴り返し、小判を砕いて。ミラースは鏡をいくつも展開してそれに反射する様に空まで打ち上がると、キューブが直撃するとその身体に溶け込む様にして消えた、ミラースの鏡の様な表面にキューブが映し出され、そっくりそのまま飛び出して実体化しキューブ同士を相殺。ボロウが炎を纏った斬撃の嵐で斬り刻んだ。

 

 

「憎イ憎い憎ィ憎ゐ憎い!掃除しロ!ゴミリオン!」

 

 

 ならばとその巨大な足で地面を踏みしめ、ばら撒かれたキューブが変形して猿を模したエイプゴミリオンが街一つ埋め尽くす規模で出現。まるで津波の様に押し寄せ、仮面ライダーたちを呆気なく飲み込んだ。

 

 

「行きますわよ!怜二!」

 

『フキフーキー!その仮初(かりそめ)の命を放棄せよ、ホーキージャベリン』

 

『ぶっ飛ぶぞ相棒!』

 

『ジャンクラッシュ・ヘル……!』

 

(マワ)ローネ!……サモン・シロー!』

 

 

 エイプゴミリオンの津波の中から、四つの影が飛び出した。トラッシュの手を掴んでホーキージャベリンを駆るエコー、単純な大ジャンプで飛び出したベノム、必殺技で殴りつけた勢いで飛び出し、ローネの乗ったシローに掴まったデリートの五人である。五人はそのまま、真っ直ぐと塵塚怪王の頭部に突っ込んでいく。

 

 

「ウキイーッ!…!?」

 

『サイクル!クルクルクル!…サイクロン!』

 

『シュレッド……ショーニング!赫灼之巻(かくしゃくのまき)!メラメラー!』

 

「いっくぞー!カバーシールドォ!」

 

 

 それを見て追いかけようとするエイプゴミリオンが、ルインの発生させた竜巻に打ち上げられ、さらにリーンの放った炎が竜巻に乗って業火を纏い、そこにダストルーパーが投擲したゴミ箱の蓋を模した盾、カバーシールドがエイプゴミリオンの一体に炸裂すると跳ね返り、別の個体に炸裂して跳ね返るのを繰り返して打ち砕き、殲滅する。

 

 

「うおおおおりゃああああ!」

 

『トラッシュ!アトミックラップ!』

 

 

 それを眼下に見届け、ハンドルを一回押し込んだトラッシュは、ホーキージャベリンに掴まったままブロックグローブの幻影を召喚して右腕を振りかぶり、塵塚怪王の胴体を殴りつける。大きく揺らぐ塵塚怪王の巨体。その巨大な腕を振りかぶって薙ぎ払わんとするが、エコーはホーキージャベリンを急上昇させて回避。遅れて飛び込んできたデリートとベノムがそれぞれデリートナックラーとベノブラッシュを握った右手を振りかぶり、ローネが水流で押しやって二人を加速させた。

 

 

「喰らいなさい!」

 

「崩れろッ!」

 

『ギャアハハハハハハッ!』

 

 

 デリートの拳が塵塚怪王の巨腕を弾き飛ばし、ベノムが斬り裂きながら降下。斬り裂かれた部位が溶解し、塵塚怪王の右腕を肘先から先を切断することに成功。巨大な右腕が街を押し潰した。

 

 

「掃除屋、貴女のデリートはかつて塵塚怪王を単騎で打ち倒した力なのヨ。要は使い方ってこト」

 

『ジャンクラッシュ・ヘブン……!』

 

「やれるだけやるのみよ……!」

 

 

 さらにシローに乗ったデリートがシローが地上に撃墜するほどの勢いで跳躍してデリートナックラーを握った拳を振りかぶり、胴体に強烈な一撃を叩き込み、倒れ込む塵塚怪王。デリートはローネ諸共地上に落ちていった。

 

 

「憎イ……!」

 

 

 バランスが崩れ、巨体を揺らがせた塵塚怪王は左腕を地面につけて転倒を回避。しかしそんな隙だらけな光景を仮面ライダーたちが見逃すはずもなく。左腕に乗って駆け上るデリート、ベノム、ルイン、ゲッタ、ダストルーパー、ローネ、ミラース、リーン、ボロウ。そして、雲の上まで突き抜けたトラッシュとエコーは眼下の塵塚怪王を見下ろして、二人で顔を見合わせていた。

 

 

「いくよ、ヒカリ」

 

「はい、どこまでも付き合いますわ」

 

『俺達もいるぜ!相棒!』

 

『僕を差し置いて二人だけの世界を作らないでよね!』

 

 

 そして、急降下。穂先を下に向けたホーキージャベリンをトラッシュの右足とエコーの左足が合わせて押しやり、まるで流星の様に急降下していく。

 

 

『ジャンクラッシュ・デストロイ……!』

 

『…マゼマゼ……!ベノミックス……!ベノムクルセイドッッ!!』

 

『サイクル!クル!クル!クル!クル!サイケデリックライシス!』

 

『ファイナルゲッタ!……ゲッタスクラッパー!』

 

『ダッストライク!』

 

(しぼ)ローネ!アクア・トロネード!』

 

『ミラースエンドレスナイト!』

 

『シュレッド……ショーニング!三重之極(みえのきわみ)!トリプル!トリプル!』

 

『朧月夜にていざ走らん……回転呪詛、無間地獄……ボロウホイールデッドエンド……』

 

 

 さらに塵塚怪王の左腕を駆け上る者たちも必殺技を次々に発動。車体に変形して突撃するボロウ以外は全員飛び蹴りで突撃していく。

 

 

『カイホーリー!エ・コード!ホーキージャベリン!』

 

『トラッシュ!アトミックライマックス!!!』

 

 

 

 

「お前が憎い!!!八多喜玲二(はばたき れいじ)ィ!」

 

 

 

 

 そして、ハンドルを十回押し込んだトラッシュと、エコーによる飛び蹴りで叩き込まれたホーキージャベリンが口から放った赤い光線を貫いて塵塚怪王の頭部を突き抜けて、胴体に9人の仮面ライダーたちの突撃が炸裂した。

 

 

「ぐおおおおおおおおおおおおおっ……」

 

 

 塵塚怪王は石像の様に固まったかと思えば、ボロボロと崩れ落ちていき、雪崩の様に眼下の旧東京都を押し潰していく。その光景を、ビルの上からトラッシュとエコーは見降ろしていた。

 

 

 

『やった!やったぜ!塵塚怪王を倒した!』

 

『……安らかに眠ってくれ、■■■

 

「……終わりましたわね。本当に、迷惑をかけましたわ」

 

「俺も、黙っていて悪かったよ。ごめん、ヒカリ」

 

「怜二は何も悪くありませんわ!私が……」

 

「いや、俺がヒカリだけ除け者にしたから……」

 

『あーもう!どっちも悪かったってことで喧嘩両成敗でいいだろ!もう!』

 

『頼むからもう拗れないでくれ、ヒカリ……』

 

 

 ベルトたちが呆れる中、謝り合う二人の姿がそこにあった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お仕事完了ネ。あとは私達チリヅカが引き受けるワ」

 

「待てよ」

 

 

 変身を解いて踵を返すネリーたちチリヅカの幹部四人を呼び止めたのは、ウサギとマクマ、そしてサラと一緒に変身を解除したルイだった。

 

 

「また、お前らチリヅカの手柄にするのか?」

 

「今回ばかりはそうもいかないのよ。なにせテレビで大々的に今回の騒ぎは視聴されていたからネ」

 

 

 そう言ってネリーが指さした上にあるのは、報道陣のヘリコプターが飛び交う光景。ちょうど陰になっていて自分たちの姿は隠れているが、塵塚怪王の残骸を映している様だった。

 

 

「仮面ライダーが未曽有の大災害を救った、そう締めくくられるでしょうネ」

 

「……まさかここまで計算ずくとは言わないよな?」

 

「さあネ。社長に聞いてちょうだイ」

 

「……」

 

「どうしたんですか、ミラ。行きますよ」

 

「どうせまた、自分がどう目立つか考えていたのだろう」

 

「…なんでもないよ」

 

 

 トラッシュとエコーのいるビル屋上を見ていたミラも引き連れ、幹部陣は去っていく。それを掃除屋は物陰から見ていた。その手に握られたデリートナックラーを見つめ、ビルの間に消えていく。

 

 

「……まだまだ、彼には遠く及ばないわね……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして、その日の夜。塵塚怪王の残骸の中で蠢く影があった。

 

 

「がはあ……まだダ、我が王の、タメに……」

 

 

 クロウリーロッドを握り、へし折れた足を引きずってゴミ山の中を歩くクロウゴミリオン……星霜菅良の成れの果てだった。クロウリーロッドに宿った自らの魂を介して実体を保っている怨霊そのものだ。そこに、訪れた人物がいた。髑髏の仮面を纏った黒衣の人物だ。

 

 

「クロウリー。クズリューのシステムの模倣……大したものだったが、真似事ではこんなものか」

 

「きさま、は……」

 

「ゴミルギーの無効化などというシステムが残っていたら、我が社の利益に関わるのだよ」

 

 

 クロウリーロッドを奪い取り、地面に叩きつけてへし折るその人物。クロウゴミリオンはなすすべなく、媒介を失ってその身が崩れ落ちる。

 

 

「だがしかし、星霜菅良。お前は一つだけいいことをしてくれた。塵塚怪王を復活させ、ゴミルギーの底なしの力を世界に見せつけたことだ…………くくくっ、ふははははははははははははっ!」

 

 

 その人物……六道捨我は、正体を隠すための髑髏の仮面を押さえて高笑いを上げる。その仮面に隠れた瞳は、その先の世界を見ていて。

 

 

「日本だけではない!世界の覇権も!我がチリヅカのものだ!それもこれもすべてお前のおかげだ!なあ、八多喜玲二(はばたき れいじ)ィ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▼仮面ライダートラッシュ第一部【慧月ヒカリ編】~完~to be continued?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▼仮面ライダートラッシュ第二部【八多喜玲二編】NEW!




これにて第一部終幕です。

仮面ライダーダストルーパー。はい、企業系ライダーお馴染み量産型ライダーです。モチーフはゴミバケツとロボット掃除機。

第一部はヒカリの物語。そして第二部は、謎に包まれた主人公、怜二のターンとなります。

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