今回はベノムⅩ大暴れ。楽しんでいただけたら幸いです。
デッキブラシ型のベノメイスをカーゴヘリの外装に突き刺し、しがみつくベノムⅩ。足裏から廃液を抽出してヘリの外装に張り付くと重力を感じさせない様に横に立ち、勢いよくベノメイスを振りかぶる。
「バイバイ、お馬鹿さんたち!」
「ちょっ、こっちには人質が……やめっ……」
「二人はそんなやわじゃないわ!やめないわよ!」
そして、勢いよく振り下ろし、ヘリは横から強烈な衝撃を受けてフラフラと落下。壊れこそしなかったものの道路の上に不時着したヘリから飛び出したホワイトタイガーゴミリオンがベノムⅩが横に構えたベノメイスと鍔競り合いになりながら地面に落ち、ハイキックを受けて蹴り飛ばされる。大胆不敵な戦い方、今までのサラからは考えられない姿だった。
「やったるわ!」
「殺シテェ……」
素早い動きでベノムⅩの背後を取り、爪を振りかぶるホワイトタイガーゴミリオン。ベノムⅩはそれを、ベノメイスの柄を一度縮めて後ろ手に回して、背中側に伸ばすことで防御。くるりと回して柄の先端で突いてホワイトタイガーゴミリオンはえづいて離れ、ベノムⅩはくるりとベノメイスを回して両手で構えると、クルクルクルと回転させて何度も何度もブラシ部分の棘を叩き込んでいく。
「降参したって無駄よ〜!」
表面をだいぶ削られたホワイトタイガーゴミリオンはよろよろと後退。ベノムⅩはブラシ部分でアスファルトを突き刺して直立させて固定すると、両手で柄に掴まり横に高速回転。
「くるりーん!ドーン!」
グルグルグル!と大車輪を行い、斬り裂こうとするホワイトタイガーゴミリオンを蹴り弾くと、勢いをつけて手を放し、凄まじい勢いの両脚蹴りがホワイトタイガーゴミリオンの腹部に突き刺さり、欠片を飛び散らせながら蹴り飛ばした。
「散開。掃射」
「おっと!危ないわね!」
ヘリから降りたサブゼロの指示で、散開したコールドルーパーが四方八方からコールドガンを連射。先ほど元のベノムを凍らせた弾幕が襲い掛かる。ベノムⅩは焦らずベノムドライバーに被せられた仮面型のそれ……ジャンクマスキューブⅩを180度回転させた。緑部分が上になり、光り輝く。
『ベノムリバース!メディスン!→⇒ポイズン!』
「力強く、変わるわよ!」
同時にフード型のパーツが外れて長髪ロングヘアーの様な毒々しい緑色の触手が伸び、その身体が肥大化し二倍の身長に大きくなり、女性だと一目でわかるスタイルもモデルのようなメリハリの効いた筋肉質なものに変わる。複眼の色は紫に切り替わり、装甲の配色も以前のどす黒いものとは違う明るい緑色メインに塗り替わった。
『猛毒喰らわば皿まで!スベテ飲ミ込ム!ベノムⅩ!!ポイズン…!』
「ギャアハハハハッ!毒が転じた薬も多用すれば毒に戻る!俺達がベノムⅩだ!」
メディスンフォームから反転したポイズンフォームに変わり、女性らしい口調からドッくんの様な男勝りな口調に反転したベノムXは、ロングヘアーの様な猛毒を纏った触手……ベノムロードを自在に動かし、渦を巻いてコールドルーパーの弾丸を弾き飛ばし、ならばと突進したコールドルーパーたちを纏めて拘束して投げ飛ばす。そしてベノムロードの間から垣間見える複眼がギロリとサブゼロを睨みつけた。
「返してもらうぜ、二人をよぉ!」
「拒否」
引き抜いたベノメイスをくるりと回し、肩にかけるとその手から溢れた毒液がブラシ部分に付着。地面を引っ掻き融解させるベノムⅩ。ベノムの専用武器であったベノブラッシュの特性がそのまま、長柄のデッキブラシ型のメイスとして新生していた。睨み合う両者。そして、サブゼロが動いた。
「抹殺」
「おらぁ!」
次々と放たれる氷の矢を、ベノムロードで受け止めて防ぎつつ、毒液を纏ったベノメイスを突き出すベノムⅩ。サブゼロはその一撃を横に避けて、サブゼロドライバーを連射しながら突き出し攻撃。ベノムⅩはベノムロードで地面を押し上げて浮かび上がって回避すると、頭上からベノメイスをハンマーの様にもって振り下ろす。咄嗟に跳躍して避けたサブゼロのいた場所が沼の様に融解してクレーターになった。
「危険…」
「ハッハー!気分がいいぜ!最高にハイってやつだ!」
すると、上空目掛けて次々と氷の矢を発射するサブゼロ。ベノムⅩのハンマー持ちで振り回すベノメイスの一撃を次々と避けながら、上空に撃ち続ける。
「総員。回避」
「なっ……!?」
すると、上空から勢いを増し巨大化した氷の矢が雨の様に降下。コールドルーパーたちは範囲外に離れ、サブゼロも退避。しかし体が大きく動きも鈍いベノムⅩは回避が間に合わず、ベノムロードを広げて受け止めるも、横からコールドルーパーたちとサブゼロが狙う。ならばと、ジャンクマスキューブⅩを180度回転させ、紫部分が上となって光り輝かせるベノムⅩ。
『ベノムリバース!ポイズン!→⇒メディスン!』
「素早く、変わるぜ!」
『不幸!絶望!怨嗟!スベテ食らいマックス!ベノムX!!メディスンッ!』
すると体が縮み、ベノムロードが集束してパーカーパーツへと変わり、色も紫色に変化したメディスンフォームにチェンジ。素早い動きで氷の矢の雨を回避し、横からの銃撃も宙返りで回避しながらベノメイスを両手で構え、コールドルーパー一人目掛けてフルスイングする。
「ちょっ、まっ……」
「ホームラン!カッキーン!」
「うわあああああっ!?」
まるでホームランの如く打たれて吹き飛ぶコールドルーパー。横にいたもう一人がコールドガンを向けるも、ベノムⅩはハイキックで蹴り飛ばし、浮かび上がってしまう。
「うわああああ……」
「良い子にしてなさい!痛くしないから!」
『ベノムリバース!メディスン!→⇒ポイズン!』
『猛毒喰らわば皿まで!スベテ飲ミ込ム!ベノムⅩ!!ポイズン…!』
「なんて、うそだぜ!一網打尽って、最っ高!」
浮かび上がったところでポイズンフォームに瞬く間にチェンジ。ハンマー持ちしたベノメイスを背中から叩きつけて地面にクレーターを作り、その衝撃波で青いマフラーのコールドルーパーの脚を取るベノムⅩ。サブゼロが氷の矢を連射するもベノムロードで叩き落としながら突進、サブゼロにベノメイスを叩きつけて腹部を突いて持ち上げ、突き飛ばすとジャンクマスキューブⅩを回転させる。
『ベノムリバース!ポイズン!→⇒メディスン!』
『不幸!絶望!怨嗟!スベテ食らいマックス!ベノムX!!メディスンッ!』
「怜二!ヒカリ!無事かしら!?」
メディスンフォームにチェンジしてヘリに乗り込むベノムⅩ。しかしそこには、氷像にされたトラッシュと変身が解け意識を失っているヒカリ、そして不意打ちしようとコールドガンを構えていた操縦士とオペレーターの二人がいて。
「「変身」」
『『凍る・COOL・コール!コールドルーパー!』』
「あぶっないわね!」
変身と同時にコールドガンを撃ちまくる二人のコールドルーパーに、ベノムⅩは獣の様に四つん這いとなり、ヘリ内を跳躍して駆け巡って回避。ヒカリを担ぐと弾幕を避けながら後部ハッチから外に飛び出した。
「サラ……ですか……?」
『助かったよ北内沙羅。今回ばかりは星霜菅良の時と同じぐらいヤバかった』
「ヒカリ、待ってて。怜二も今、助けるから」
そう言って向き直り、ベノメイスで地面を突いてヒカリを庇うベノムⅩの前には、5人に増えたコールドルーパーとサブゼロ、よろめきながらも健在なホワイトタイガーゴミリオンが、凍結したトラッシュを奪わせまいと立ちはだかる。
「隊長、私達も参加します」
「バケモノでも私達ホーロドニー・スメルチが揃えば!」
「こんなふざけたやつに負けられない!」
「祖国の名誉に賭けて、倒してやる!」
「……ってことらしいけど、どうする?エリィ」
「アイツらは……殺す……!」
どこかキレてるらしく口調を崩したサブゼロがサブゼロドライバーを構えると、同時にコールドガンを構えて装填されているジャンクキューブを押し込むコールドルーパーたち。それに対して、ベノムⅩはジャンクマスキューブⅩを回転させてポイズンフォームにチェンジ、ジャンクマスキューブⅩを押し込んだ。
『『『『『コールドフルショット』』』』』
『ベノムリバース!メディスン!→⇒ポイズン!』
『猛毒喰らわば皿まで!スベテ飲ミ込ム!ベノムⅩ!!ポイズン…!』
「真正面から、ぶっ潰す!」
『オーバードーズ!ポイズン…!』
コールドガンから吹雪の様な凍結弾の弾幕が放たれたのに対し、ベノムロードが竜巻状に渦を巻きながら広がり、しなるドリルの様になって弾幕を弾き飛ばしながらコールドルーパーたちの中心に突き刺さる。
『ベノムエクスプロード!!』
そして、大爆発。内包された毒液が加圧され摩擦で引火して大爆発を起こし、咄嗟にホワイトタイガーゴミリオンを盾にしたサブゼロ以外のコールドルーパーを吹き飛ばした。
「クソ女が……!」
それを見たサブゼロは、自分の代わりに爆発をもろに受けて倒れ伏して動かないでいたホワイトタイガーゴミリオンのバイザーを蹴り飛ばして剥ぎ取る行動に出た。すると、ホワイトタイガーゴミリオンの背部に取り付けられていたアームと繋がっているジャンクキューブが溢れんばかりのゴミルギーを漏れ出させた。
「起きろ、ゴミ屑……!」
「グァ■アアァア■アアアア■■■アアッ!?」
すると、アマゾネスの様だった白虎の頭部に半分だけ覆われていた頭部が完全に白虎の頭部に喰われる様に一体化、ゴミルギーが溢れ出して四肢は膨れ上がって指は短く爪は鋭く骨格は獣の如く、尻尾が長く伸びて地面を抉る。全長7メートルの巨大な白虎の姿となったホワイトタイガーゴミリオンが正気を失ったノイズ混ざりの咆哮を上げた。
「グオ■オアァオ■アオアオォ■アアアア■■■アアッ!!」
「これは、制御を失う代わりに起きる暴走……エリィ、これは」
「そろそろ、撤退だ……!」
青いマフラーのコールドルーパーの問いかけに、命令しながらヘリに戻るサブゼロ。巨大ホワイトタイガーゴミリオンは目の前の敵を見据えるとその巨体でタックルを仕掛け、ベノムⅩはベノムロードを束ねて一対の腕の様に伸ばして両手と共に受け止め、押し合いを始めた。
「さっきまで殺してって言ってた割には殺意マシマシじゃねえか…!」
「グオ■オオ■アオオオォ■アア■アアッ!!」
「ちっ、あいつら、このまま怜二を連れてくつもりか!」
コールドルーパーたちが乗り込み、後部ハッチに陣取ったサブゼロがこちらにサブゼロドライバーを向けながら、ヘリは上昇していく。さっき壊しておけばよかったと後悔するも遅かった。
「邪魔っ…だあ!」
『ベノムリバース!ポイズン!→⇒メディスン!』
『不幸!絶望!怨嗟!スベテ食らいマックス!ベノムX!!メディスンッ!』
巨大ホワイトタイガーゴミリオンを投げ飛ばし、ジャンクマスキューブⅩを回転させてメディスンフォームに変身するなり、押し込むベノムⅩ。
『オーバードーズ!メディスンッ!』
「薬も過ぎれば毒となる!ってね!」
両足にゴミルギーが集束。毒液を纏ったそれを巨大ホワイトタイガーゴミリオンの顎に蹴りつけ、その巨体を右脚だけで打ち上げるベノムⅩ。そのままベノメイスを地面に突き刺してその柄に飛び乗り、大きくしなったそれの反動で跳躍。くるりと一回転し、飛び蹴りの体勢となると後ろに突き出した両手の平から毒液を噴射して加速する。
『ベノムエクストリーム!!』
「グオ■オア■■■アアッ!?」
「バイバーイ!また来世でね!」
そのまま錐揉み回転したベノムⅩの飛び蹴りが突き刺さり、ドリルの様に回転して巨大ホワイトタイガーゴミリオンの胴体を突き破り、浸み込んだ毒液が過熱し、爆散。その爆発に乗り、ヘリに向けて跳躍するベノムⅩ。
「逃がさないわ…!」
「諦めろ、毒女……!」
『フリージングフルバースト』
すると、装填したジャンクキューブを押し込んだサブゼロが後部ハッチから現れ、サブゼロドライバーから冷気のビームを発射。ベノムⅩは撃墜され、ヘリはそのままトラッシュを入れたまま北へ飛び去ってしまった。
「んもー!悔しい~!」
「……怜二はきっと無事ですわ。サラ」
両手で地面を叩いて悔しがるベノムⅩに、よろめきながらヒカリが歩み寄り、慰めるのだった。
ジャンクマスキューブⅩを反転させてフォームチェンジ「ベノムリバース」……こんなガヴと被るとは思わんかった。毒は薬に転ずる、薬も過ぎれば毒となる、みたいな表現だったのですが。いやまあ口がベルトになってるとかベノム自体がガヴ意識だったのだけども。
紫メインのメディスンフォームが吹っ切れたサラの様な女性の喋り方で、薬でドーピングしているかのような状態のスピードやテクニックに秀でたタイプ。モチーフは前回の通りグヴェノム。
これまでのダークグリーンとは違う鮮やかな緑メインのポイズンフォームはドッくんに近い男性の喋り方で、ベノムロードを用いたパワーや防御に秀でたタイプ。モチーフは残虐な赤いヴェノムことカーネイジと女性型ヴェノムの1人、スクリームです。
そして制御機械に付けられていたジャンクキューブのゴミルギーを意図的に暴発させた暴走形態を持つホワイトタイガーゴミリオンを用いて、トラッシュを奪取したサブゼロとコールドルーパーたち。その目指す先は……?
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