仮面ライダートラッシュ   作:放仮ごdz

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どうも、放仮ごです。最近筆が思う様に進みません。他の小説も滞ってるのですがこちらは筆が進むので更新できました。

オガミの正体、マンティスゴミリオンとの戦い、そして復活。楽しんでいただけたら幸いです。


第四十七の清掃:デッカい決意、復活のトラッシュ!

「俺はオガミ。ウルフゴミリオンで雪鬼組若頭補佐のオガミだ」

 

「え?は?でも、ゴミリオンに襲われて……」

 

 

 ウルフゴミリオンとしての正体を表したオガミに、警戒する怜二。その視線の先では、マンティスゴミリオンとアースがチェーンソーとアースクロッサーを打ち合っていた。もしもこのウルフゴミリオンが豹変して襲ってきたらひとたまりもない。だけど、そんな素振りは一切見せない。

 

 

「その反応が普通だよ。雪鬼組で最近開発された立体映像装置が俺達、雪鬼組に所属するゴミリオンには取り付けられている……不必要な混乱を避けるためのものだが、雪鬼組の人たちは俺達を受け入れてくれている。そして、若頭は多忙だ。人を襲う野良のゴミリオンと戦えるのは俺達しかいない」

 

「雪鬼組は人類を裏切ったのか…?」

 

「人が好きなゴミリオンがいてもいいだろう。雪鬼組は人間とゴミリオンが共存できる未来を作ろうとしている。それの邪魔をするなら……同族だろうと許せない。それだけだ」

 

 

 そう語るウルフゴミリオンの姿は、確かな覚悟に満ちていて。これまで、人間を襲い喰らうの一辺倒だったゴミリオンしか見たことがない怜二もたじろぎ、そして思い出す。ゴミリオンの根源、塵塚怪王。その心と一体化し対話したというヒカリから聞いた、その動機。

 

 

―――――ゴミを広げ、自然を汚す人間が憎い!無為に動物たちを死なせる人間が憎い!戦争し、命を無駄にしていく人間たちが憎い!

 

―――――私もかつて人間たちを信じていた。だけど裏切られた

 

 

 ゴミの王でありながらゴミを広げて自然を穢し動物を死なせる人間が憎い。詳細こそ分からないが、裏切られたのだという。だがそれを聞いて思ったのだ。塵塚怪王も最初は人間を信じていたんじゃないのかと。その塵塚怪王から生まれたゴミリオンに、人が好きな者がいてもおかしくはない。そんな結論に至る。

 

 

「……お前たちが人を襲わないなんて誰が保証できる?」

 

「信じてくれなんて言えないさ。だから行動で示すつもりだ。奴は俺が倒す」

 

 

 そう言って、何か鋭いもので切り裂かれ貫かれたかのようなボロボロの体で立ち上がり、流れ弾で飛んできたマンティスゴミリオンの斬撃から怜二を庇うオガミ。なんでもないとでも言う様に笑みを浮かべるとその掌からなにかが生えて手に取った。

 

 

「お前、大丈夫なのか!?それに、そいつは……」

 

「あのヘリからお前を助け出したはいいが、お前もお前の相棒も投げ出されてしまった。悪かった。個人的に捜していたんだが、シスターに拾われるとは本当に運がいい。余計なお世話だったな」

 

 

 そう言いながら手に取ったそれ……工場を模した複数の煙突やバルブがついたバックル「ガオスドライバー」を腰に装着し、怪人態のままバルブを回すとすべての煙突から黒煙が放出されて取り囲み、横になっている煙突をレバーの如く逆手で握るオガミ。

 

 

『ゴッゴッゴ!トンテンカン!ドッドッド!ズタンドテンゴトン!』

 

「変身……!」

 

『デンジャラスチーム!レヴェナントランス!ガオ!ガオ!ガオス!』

 

 

 そして煙突のレバーを持ち上げて真っ直ぐ立てると、黒煙が集束して紫色に変わってサイケデリックに輝き、沁みついていくようにしてその姿を異形から戦士へと変える。紫の煙に包まれ黄色に輝く複眼だけ見える仮面も含めた頭部や胸部、手足の一部がサイケデリックな紫色に輝く靄になって装甲の代わりになっている、露出したボディは黄色いカラーリングの仮面ライダー……ガオスがそこにいた。

 

 

「仮面ライダー……!」

 

「これは若頭のグレイスを参考に作った疑似仮面ライダー、ガオスだ。トラッシュ、君とは雲泥の差だ。それでも。……あんたの相棒がいない間、守るぐらいはできる」

 

『ガオスファクトリー!スモーキーフロート!』

 

『ガオスファクトリー!スモッグナックル!』

 

 

 そう言って、煙突のレバーを掴んで一回作動させてバルブを回し、ガオスドライバーの煙突から放出された煙を両足に集束させ勢いよく噴射して空を舞い、続けて二回煙突のレバーを作動させてバルブを回して煙を集束させ肥大化させた右腕を勢いよくマンティスゴミリオンに叩きつけるガオス。いきなりの乱入者に、吹き飛ばされたマンティスゴミリオンは両手のチェーンソーを地面に突き刺してブレーキしながらキレた。

 

 

「なんだいきなり!って、てめえ!さっきの女に擬態してた裏切り者か!お前も仮面ライダーだったのか!なんで人間に味方する!?」

 

「人間と仲良くなりたいからだ。人間と、友達になりたいからだ……!」

 

「オガミさん……仮面ライダーとは知ってたけど、まさかゴミリオンだったなんてね」

 

「軽蔑するか?シスター」

 

「いんや。……ゴミリオンには家族や友人殺された恨みがあるけどアンタじゃないし。人でないから差別だなんて、シスターらしくないっしょ?」

 

「違いない…!」

 

 

 そう軽口を叩き合いながら、伸び縮みする煙の四肢を持つガオスが中距離から殴り蹴りで牽制し、超至近距離からアースがシールドバッシュやゼロ距離散弾を叩き込むコンビネーションを繰り出す二人に、マンティスゴミリオンは防戦一方。工事現場跡地まで追い込まれ、片膝をついた。

 

 

「人間とゴミリオンが仲良く……?許せねえ、許せねえ許せねえ!おまえらだけはここで叩き潰す!俺がどうなってもお!」

 

「な、なに!?」

 

「しまった、ここには廃棄された重機が……!」

 

「もう遅い!」

 

 

 すると、マンティスゴミリオンはチェーンソーを振るってアースを遠ざけると、溢れる負の怨念が変質したゴミルギーが実体化した触手が周囲に伸びて、恐らく廃棄物症候群の際に乗り捨てられてそのままゴミの一部になっていたのであろう、油圧ショベルやブルドーザー、パイルドライバーといった重機の残骸を取り込み集束。キューブ状に隆起して変形・合体し、前面の二本のパイルドライバーと四つのキャタピラが六本の脚となった下半身に、ショベルアームとブルドーザーの腕を有するマッシブな上半身を持つ8メートルはあろう巨大なカマキリの様な姿……マシナリーエディションともいうべき姿に変貌したマンティスゴミリオン。

 

 

「お前ラ全員!ぐっチゃぐちャにシてやルぅうウうウうッ!!!」

 

「来るよ!」

 

「逃げろ、トラッシュ!」

 

 

 パイルドライバーの前脚二本を地面に叩きつけ、アースが咄嗟にアースクロッサーを盾として構え、ガオスが咄嗟に煙化して怜二の前に庇う様に移動した瞬間、途轍もない地震と共に衝撃波が発生。怜二を抱えたガオスは衝撃の大半を受け止めたアース諸共吹き飛ばされてしまう。

 

 

「ぐっ…!?」

 

「トラッシュ!無事か!?」

 

「…言ってる場合じゃないっぽいよオガミさん」

 

 

 自分が抱えたまま地面に叩きつけられた怜二の安否を慌てて確認するガオスの横でアースクロッサーを両手で構えて振りかぶるアース。次の瞬間にはその巨体でキャタピラの脚で高速移動してきたマンティスゴミリオンのブルドーザーの左腕が叩きつけられ、アースは宙に打ち上げられ、上半身をぐるりと一回転させたマンティスゴミリオンのショベルアームが打ち付けられ地面に叩きつけられる。

 

 

「シスター!」

 

「次はオ前ダ裏切り者!!」

 

「っ!」

 

 

 そのままパイルドライバーの脚を振り上げ、怜二諸共にガオスを貫こうとするマンティスゴミリオン。如何にゴミリオンと言えど、死んでしまうのは明白で。この数分間でオガミの人間性をこれでもかと思い知った怜二は、咄嗟に叫んでいた。

 

 

「来てくれっ、トラァアアアアアアアアアッ!!!!」

 

 

 瞬間、青空に一筋の流星が煌めき、そして。マンティスゴミリオンの顔面に急降下、直撃した。

 

 

「なンだァアあアアあアッ!?」

 

 

 ひっくり返るマンティスゴミリオン。信じられないとばかりにそれと怜二に交互に視線を向けるガオスとアース。そして、怜二は。ぶつかった衝撃で跳ね返り、空に舞い上がって落ちてきたそれをしっかりと受け止めた。

 

 

『相棒ぉおおおおおおっ!!やっと、やっと見つけたぜ!!!』

 

「会いたかったぞ、トラ!」

 

 

 それは、怜二の相棒。空飛ぶ掃除機、トラッシュドライバーことトラだった。

 

 

『俺は!相棒が氷漬けにされても意識がしっかりしててよ!ヘリが何かに襲われた時に助けを呼ぼうと逃げ出したんだけど、知らない場所で!相棒を見失うしで、もうどうすればいいかもわかんねえで!ずっと寒空を飛んで相棒を捜してたんだ!!やっと、やっと会えた!!!』

 

「俺も探してたんだ、トラ!さっそくで悪いが力を貸してくれ!俺は、例えゴミリオンでも……誰かを助けるために、清掃員に、仮面ライダーになったんだ!」

 

『え、ゴミリオン?いや、それよりも相棒、なんか覚悟が違うけどなんかあったか!?』

 

「記憶をちょっと、な。行くぞトラ!」

 

『おうよ相棒!でも、捕まった時に没収されてたけどジャンクキューブはあるのか!?』

 

「ないなら、作るまでだ!」

 

 

 そう言ってトラを構え、近くの吸収されていなかったロードローラーの残骸に吸引孔を押し当てて吸収。カデンエックスの際の時と同じサイズのジャンクキューブ「マシナリー」を形成。トラに装填したまま腰に装着、ベルトにするとハンドルを押し込んだ。目の前には起き上がったマンティスゴミリオン。

 

 

『トラッシュドライバー!ジャンクキューブ!メガプレス!』

 

「変身!」

 

『ギガントラッシュ!』

 

 

 すると、アトミックブロックの時の様に頭上にエネルギーのブロックが出現。しかしそれは七メートルはあろう巨大なKEEPOUTをイメージした黄色と黒で彩られた巨大なブロック……というよりもはや箱。それはまるで隕石の様に勢いよく降下し、怜二を押し潰した。

 

 

「トラッシュ!?」

 

「怜二!?」

 

 

 あまりのことにガオスとアースから悲鳴が上がる中で、それは網目状のエネルギーが全身に奔って変形していく。

 

 

『ギンギン!ガガーン!テック・ボス!ギガンティックボックス!』

 

 

 それは、全長七メートルの巨大な四角い巨人。黄色と黒で彩られた、顔に胴体から四肢まで四角い角ばったフォルムの、黄色と黒で彩られた赤い四角い複眼といったカラーリングは危険だと訴えかけているかの様。アトミックブロックを模した巨人にも見えるそれの名は、仮面ライダートラッシュ・ギガンティックボックスである。

 

 

「生意気ダなアア!そレで俺に勝ッたつモりかァああア!?」

 

「勝てるつもりだよ。俺とトラのコンビは最強だ!…さあ、ここからは掃除の時間だ!!」

 

 

 そして、四角い拳とショベルアームが激突した。




人間サイズでもバケモノなのに、カマキラスには劣るけど八メートルもあったら誰も勝てないよね。モチーフはゼンレスゾーンゼロの未確認複合浸食体です。あっちだと巨大チェーンソーついてるんだけど現実のものが見つからなかったのでブルドーザーにしました。

 デカブツにはデカブツや!ということで登場。最近の仮面ライダーだと当たり前な巨大形態、ギガンティックボックス。カラーリングはトラだけに虎っていうね。というわけでトラはずっと北海道の空を飛び回ってました。土地勘もないのに北海道なんて飛ばされたらそらこうなる。

オガミはゴミリオンとの共存を目指す雪鬼組のゴミリオン代表でした。仮面ライダーガオスとしてここまで登場してたのも彼女だったわけです。変身シーンと音声はビルドのブラックハザードオン!とトランスチームガンを参考にしました。

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