仮面ライダートラッシュ   作:放仮ごdz

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どうも、放仮ごです。新ライダー・ゼッツが発表されましたね!肩掛けベルトは思いつかなかったし見た目にみんな言いたいことはわかるけど、僕は何より「トラッシュと被らなかった!」って1人喜んでました。公式が「ゴミ」ネタ使うとは思えないけど被る前に完結させたい。

今回は引き続きマンティスゴミリオン戦と、ゴミリオンでも仮面ライダーでもない〝ナニカ”が登場。楽しんでいただけたら幸いです。


第四十八の清掃:讒言エコー、トラッシュ怒髪天

「社長、本当によかったのかしラ。人気絶頂のミラを切るだなんて」

 

 

 社長室の応接用の席でくつろぎながらなにかを組み立てていたネリー・ホワイトが訪ねる。その問いかけに、反対側の席でボロウドライバーの刀身を手入れしていたオボロが眉を動かし、社長の席で某国とメールのやり取りをしていた六道が顔を上げる。その内容は、負傷して入院中の凛とは別にこの場にいないもう一人の幹部……ミラの「処遇」についてのことだった。現在、ミラは事故に遭って急死したと世間には伝えられていた。

 

 

「逆に聞くが、他に選択肢があったとでも?ミラは……加賀美香子は、お前たちと違って一般から入社し幹部まで上り詰めた人材だ。だがあくまで元は一般人。覚悟も何もかも足りない中途半端な女だ。ミラースという最強クラスの力を有しておきながら、氷室蒼牙に変身すらさせず手も足も出なかったのは百歩譲っていいとしよう。だがもはや戦意すらなくした置物に用はない。ホーロドニー・スメルチにも大して期待はしてないが……ミラはそれ以下だ。ゴミも同然だ。ゴミはゴミでも再利用できたんだ、いいことじゃないか」

 

 

 その情も何もない言葉に、ネリーは「そうネ」と興味を失って作業に戻り、オボロも「自明の理だ」と納得して手入れに戻る。

 

 

「心配するな。あの〝お嬢様”はきっと、我々の役に立ってくれるともさ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「オラアアアアアッ!」

 

「シャアアアアッ!」

 

 

 ギガンティックボックスとなったトラッシュのブロックの巨拳と、マンティスゴミリオン・マシナリーエディションのブルドーザーの左腕が激突。そのままマンティスゴミリオンの上半身が横に回転してショベルアームを叩きつけ、トラッシュは両腕を前面に構えて防御するも弾き飛ばされたたらを踏む。そのままマンティスゴミリオンのパイルドライバーな前脚二つが振り上げられ突き刺さるも、物ともしないトラッシュの拳が顔面に突き刺さり、殴り飛ばす。

 

 

「そこは本体でも何でもないぞ!」

 

「ムかつクなァ、大人しク死んでオけよナぁああアぁああッ!」

 

 

 次々と両腕と前脚二本を地面に叩きつけて突進するマンティスゴミリオン。トラッシュはその巨体からは想像できないほど身軽な動きで回避。これは脚部を構成しているブロックが波打って地面を打ってできたことだった。そのまま急降下して肘を頭頂部に叩きつけるトラッシュ。

 

 

「いッてエなあああアあッ!」

 

 

 するとマンティスゴミリオンもパイルドライバーの前脚を使って打ち付けた反動で跳躍。鋼の翼を展開して羽ばたき、蟷螂の如く空を舞って次々とトラッシュに空中からの一撃を叩き込んでいく。防戦一方のトラッシュはギガンティックボックス内部でアトミックブロックに変身している本体が、ハンドルを一回押し込んだ。

 

 

『トラッシュ!ギガンティックラップ!』

 

 

 そして右拳を振り抜くと、手首から先がパージして炎を噴射、空を舞う。ロケットパンチである。ロケットパンチは空中を逃げるマンティスゴミリオンの右の翼を殴りぬいて破壊。バランスを保てなくなったマンティスゴミリオンは急降下して残骸の街並みをさらに破壊しながら不時着した。

 

 

「おノれえぇエええッ!な、ナんダッ!?」

 

 

 なんとか立ち上がってトラッシュを睨みつけるマンティスゴミリオンだったが、視界が靄に覆われて何も見えない。訳も分からず両腕を振り回すマンティスゴミリオンの右側から重い衝撃。そこにトラッシュがいると確信して頭部を潰すべくブルドーザーの腕を振るうも、手ごたえはなく空ぶって体勢を崩してしまう。

 

 

「小さくてもできることはある…!」

 

「怜二だけに戦わせないっての!」

 

 

 それは、ガオスとアースの合わせ技だった。ガオスが煙と化した体で視界を塞ぎ、アースが渾身の一撃を叩き込むことで誤認させたのだ。その間にトラッシュは、ギガンティックボックス内部で本体がハンドルを三回押しみ、そのまま左拳と右拳をぶつけ合うと、なんと左腕自体がいくつものキューブ状となって右腕に纏わりつき、組み立てられていき右腕が肥大化。

 

 

『トラッシュ!ギガンティックラッシュ!』

 

「これで、終わりだああああっ!」

 

 

 そのまま脚部のブロックが波打って高速で滑走。巨大化した右拳を体勢を崩しているマンティスゴミリオンに叩きつけ、そのまま殴りぬいて背後に立つ。

 

 

「アぎゃギゃアあッ!?」

 

 

 上半身が丸ごと粉砕され消し飛んだマンティスゴミリオンは上空に打ち上げられた頭部が断末魔を上げ、下半身が爆発。落ちてきた頭部も爆発に飲み込まれ、崩れ落ちて消滅した。

 

 

『さっすが俺達だぜ!なあ相棒!』

 

「……やった、何とか倒せた……」

 

 

 変身を解き、片膝をつく怜二。その巨体を操るのはさすがに負荷が大きかったらしい。慌てて駆け寄るアースとガオス。

 

 

「大丈夫!?怜二!」

 

「トラッシュ、無事か?」

 

「ちょっと、休みたいかな……はは」

 

「あたしに任せて」

 

 

 そのまま倒れそうになる怜二の体をアースが受け止めて車まで連れ帰り、ガオスは護衛のつもりなのか変身を解いて人間態・オガミとなり、ついていきながら通信端末を取り出して雪鬼組に連絡をとる。

 

 

「こちらでトラッシュと合流。確認されたゴミリオンの強力な個体を撃破した。例の襲撃者は姿を見せなかった、続けて警戒に当たれ。奴は透明になれる。油断するな」

 

「襲撃者…?透明…?なんの話だ?」

 

「ああ。先刻、オレはお前とトラッシュドライバーの捜索してたんだが、あのヘリに乗ってた外人部隊を鎮圧していたら仮面ライダーグラセンドと名乗る何者かが襲ってきてな。この傷は奴に負わされたものだ」

 

「なんだって?」

 

「グラセンド……あたしは雪鬼組以外のライダー見るのはトラッシュが初めてだよ」

 

「その特殊部隊は俺が負けた奴らだろうけど、グラセンドは知らないな……」

 

「そうか。俺は捕縛した外人部隊を若頭に引き渡す予定があるからここで失礼する。……まだ納得がいってないだろうから、後日雪鬼ファームに君を招待しよう。きっとわかってくれると信じている。トラッシュ」

 

 

 そう言って変身して去ろうとしたのかガオスドライバーを操作するオガミに、怜二は告げる。

 

 

『ゴッゴッゴ!トンテンカン!ドッドッド!ズタンドテンゴトン!』

 

「なあ、一つ教えてくれオガミ。……さっきの言葉は本心なのか?」

 

「…オレはゴミリオンだけど、ヒトを襲う気はない。友達になりたいんだ……」

 

八多喜怜二(はばたき れいじ)だ」

 

「……?」

 

「友達になりたいんだろ。トラッシュじゃなくてそう呼んでくれよ」

 

「っ、ああ!また会おう、怜二!……変身……!」

 

『デンジャラスチーム!レヴェナントランス!ガオ!ガオ!ガオス!』

 

 

 怜二の言葉にオガミは全力で頷き、満面の笑みを見せるとガオスに変身。両足から煙を放出して空に舞い上がってその場を去っていくのだった。

 

 

「……ゴミリオンと友達になれるなんて、不思議な感じだな」

 

「ゴミリオンと友達、ね。あたしはちょっと、無理かな」

 

『俺はもうチンプンカンプンだぜ』

 

『その慈悲なるココロ、拙的にポイント高いです!』

 

 

 怜二とメルが相棒たちとそんな会話をしつつ、変身用にガラクタで適当なゴミを掃除していた、その時だった。遠くから破砕音。そして、甲高い悲鳴。まるで子供の様な……そして、近場で子供がいるのは一つしかない。

 

 

「まさか…!」

 

「乗って、怜二!急いで戻るよ!」

 

 

 怜二と飛び乗った車がメルの運転で急発進する。目指すは教会だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「きゃああああああああっ!!」

 

「うわあぁああああああっ!」

 

 

 子供達の悲鳴が上がる、その中心で。ミカの変身したデリートが、突如襲来した、半分鏡でできた騎士甲冑でもう半分は騎士甲冑から鏡の破片がいくつも突き出て右腕が突き出た破片でブレードになっている痛々しい姿の、顔の無いのっぺらぼうの様な異形と戦っていた。しかも相手は、一人ではなく。

 

 

「喰らいなさいですわ!」

 

「ぐっ……!?」

 

 

 巨大な泡が叩き込まれ、それはぶつかった瞬間衝撃を伴ってデリートに突き刺さる。それを行っているのは、教会の屋根の上に立ち、この惨状を見て嗤っている魔女。ホーキージャベリンを手にした仮面ライダーエコー、その人だった。

 

 

「ああ、心地よい悲鳴……子供の悲鳴なんて新鮮ですわぁ…!」

 

 

 その眼下には、腕が折れたり血塗れだったりで泣き叫ぶしかない子供達。特に幼い子達を守ろうとした年長組は頭から血を流して意識を失っており、それが悲鳴を助長させている。そんな悲鳴を心地よさそうに拝聴している姿に、デリートは困惑と共に問いかける。

 

 

「貴女、慧月ヒカリ……?こんな事して、何のつもりかしら……!」

 

「あら。わたくしの忠実な(しもべ)、ミラビリンスを相手にしながら喋る余裕があるだなんてさすがは掃除屋ですわね。でも、わたくしの愉しみを邪魔するのは許しませんわ。ミラビリンス!」

 

「アァ……ア……!」

 

「くっ……!?」

 

 

 こちらの拳の直撃を受けながらも右腕のブレードを振り回す痛々しい姿に怯むデリート。先ほどから何度も何度も致命傷を叩き込んでいるのに、まるでゾンビの如く気にせず動き続けるそれは異常すぎる。いや、足元がおぼつかなくなっているし効いてはいるはずなのだ。

 

 

「あら。ミラビリンスの動きが悪いですわね。仕方ないですわ」

 

「ウウ……ァアアアァアアアッ!?い゛だい゛!い゛だい゛ぃ゛い゛い゛い゛!?」

 

 

 エコーが指パッチンすると、破片が動き出して抉るような動きをすると、ミラビリンスは悲鳴を上げて痛みを振り切るように苛烈にデリートに襲い掛かる。その所業は悪魔が可愛く見えるものだった。

 

 

「ほらほら!逃げまどいなさい!」

 

 

 そう嘲笑ってホーキージャベリンを振り回し泡をばら撒くエコー。しかしその泡全てが弾き飛ぶと同時に、クラクションの音が聞こえた。

 

 

「みんな!」

 

「「「シスター!」」」

 

 

 そこに駆け付けたのは、シスター・メル。手にしたアースクロッサーからの散弾で泡をすべて破壊したメルは、怒りのままに変身、跳躍してエコーに殴りかかるも、振りかぶったアースクロッサーはホーキージャベリンで防がれてしまう。

 

 

「教会を狙って、なんのつもり…!?」

 

「あら失礼。貴女の教会でしたのね。とんだご無礼を……主に許可をもらってからするべきでしたわ。なにが目的って答えは簡単です。もう必要ないゴミを掃除しにきただけのこと」

 

「まさか、私……?慧月ヒカリ、貴女チリヅカに魂を売ったとでも言うの……!?」

 

 

 アースを吹き飛ばしながら告げたエコーの言葉に、ミラビリンスの猛攻を耐えながら困惑するデリート。そして次の瞬間、その場の全員が途轍もない寒気に襲われた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おい。どういうつもりだお前?」

 

 

 瞬間。エコーは一瞬で眼前まで迫っていたトラッシュ・アトミックブロックに殴り飛ばされたのだった。




乱心エコー。まあ怜二がいなくなっちゃったし多少はね?(目逸らし)前々話冒頭でもお嬢様口調の誰かがミラを襲ってましたね。

ギガンティックボックスの特徴は「組み換え」。構成している部位を移動させることでキャタピラみたいに滑走したりロケットパンチできたり肥大化したり。

怜二と友人になったオガミ。どうやらちゃんとホーロドニー・スメルチを捕らえた様です。

そして襲撃してきたまさかのエコーと登場、未知の敵「ミラビリンス」。名前から彷彿するのは彼女ですが…?モチーフはゼンレスゾーンゼロのエーテリアス。これにはさすがの怜二も怒髪天。

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