仮面ライダートラッシュ   作:放仮ごdz

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どうも、放仮ごです。筆が乗ってトラッシュ連続投稿が続いております。今更だけどスーパー戦隊無くなるのマジで悲しい。せや、書けばいいんや(フラグ)

今回はデザートラッシュVSクズリュー、そしてビーストラッシュ。楽しんでいただけたら幸いです。


第六十二の清掃:魔王、ここに在り

「止まれ」

 

 

 デザートラッシュがそう言って手をかざした。それだけで、対峙したビーストラッシュ、アブソリュートエコー、ベノムⅩ、アース、グラセンドの五人全員の動きが停止した。

 

 

「グルルァ……動けない……!?」

 

「なんなんですの、これはぁ……!」

 

「ただでさえ強いってのに……!」

 

「指すら動かせないなんて…!?」

 

「なにをしたの……!?」

 

「俺の能力は砂の操作だということぐらいは聞いてきたのだろう。俺はゴミルギーを帯びた砂を、デザードライバーを介して自分の意志で自在に操ることができる。例えば……お前たちの体に付着した目に見えない粒子状の砂をその場で固定する、なんてこともだ」

 

「なっ……」

 

 

 身動きが取れないからくりに、絶句するしかない面々。その様子を見下ろしながら、足元の砂で足場を作り自身の体を持ち上げながら、左手を天高くに掲げるデザートラッシュ。その手を中心に瓦礫と化したホテル上階の残骸が砂に分解されて、上空に渦を巻いて広がっていく。それは、新東京都ではまず起こらない事象。大規模な砂嵐だった。

 

 

「なっ……!?」

 

「隙ありにゃ!」

 

 

 上空で瓦礫の龍に乗っていたクズリュー、砂嵐の煽りを受けて体勢を崩し、バステトの踵落としを受けてビーストラッシュたちのいるホテル上階にまで叩き落とされる。しかし、すぐにその先にデザートラッシュがいることに気付き、背中に九匹の瓦礫の龍を展開し一斉に叩き込んだ。

 

 

「無駄だ。…ハアッ!」

 

『フォースピン!オーガインパクト』

 

 

 それに対し、ベルトの砂時計を一回転させて闇の様なゴミルギーを纏い、飛び蹴りで飛び込んできた瓦礫の龍を蹴り砕きながら砂を蹴って空に舞い上がるデザートラッシュ。さらに下から襲い掛かってきた瓦礫の龍を、砂時計を一回転させてゴミルギーを纏った両脚のストンプで蹴り壊す。

 

 

『フォースピン!メテオストンプ』

 

「フンッ……!」

 

「くっ……砂を操作する能力で何で炎とか雷とか出してるんですかね!」

 

「炎は火打石の要領、つまり摩擦だが……知らんのか?砂漠の砂嵐は時に、雷をも発生させるのだ!」

 

「生憎と日本人でしてね!」

 

 

 残された七匹の龍を突撃させながら、壊された二匹の龍を再生させつつ、襲い掛かってくる女神六人も本体の四肢で撃退するクズリュー。最強の仮面ライダーの名は伊達ではない。だが圧倒的な数の差と、デザートラッシュの規格外の力に仮面の下で冷や汗を流し、砂嵐から降り注いだ雷の一つが直撃する。

 

 

「ぐううっ!?仮面ライダー様たちの動きを止めつつこの規模の力を操るとは……」

 

「ゴミすら巻き込み吹き荒れる砂嵐!時には国をも亡ぼす力、受けるがいい!」

 

「させるか!」

 

 

 砂嵐をホテル諸共ビーストラッシュに落とそうとするデザートラッシュに、女神たちを振り払い自ら突撃して止めんとするクズリュー。部下と最愛の人の危機に、判断力が鈍っていた“最強”に、砂嵐に紛れて天高く振り上げていた右足が、砂時計を一回転するとともに振り下ろされる。

 

 

『フォースピン!バーストクラッシュ』

 

「おおおおりゃあっ!!」

 

「しまっ……があああああっ!?」

 

 

 懐に飛び込んでしまったばかりに、摩擦で炎を纏った踵落としが仮面に直撃。変身が解除され、瓦礫の龍が全て崩れて降り注いだ瓦礫の雨と共に、ホテルの横を通り過ぎて地表900mを落ちていく、意識がおぼろげな竜美を見て。

 

 

「う、うおおおおおおおおっ!!!」

 

 

 ビーストラッシュが全身からガスを放出して無理矢理拘束を振り切って、躊躇なく飛び降りた。落下していく竜美を抱え、ガスで足場を作って空中に着地。その衝撃のままにふわふわと地表までゆっくりと降りることに成功した。

 

 

「ほう?アレを破るとは、中々やるな日本のトラッシュ」

 

「多対一で勝って勝ち誇るなよ、三下。お前は俺が倒す」

 

「やってみろ、やれるものならな!」

 

 

 そう言って握った拳を掲げ、バッ!と開くデザートラッシュ。するとホテル周辺に吹き荒れていた砂嵐を構成して居た砂が津波となってビーストラッシュに押し寄せ、ビーストラッシュは竜美を抱えたまま宙返りで回避。砂の津波に飲まれてきたトラックの上に飛び乗ると、六道の協力で補充しておいたジャンクキューブの一つ「プラスチック」を取り出してジャンキュビーストに装填、四回押し込まれたところでビーストラッシュの複眼とジャンキュビーストの目が同時に紫に光り輝き、ジャンクキューブから溢れたゴミルギーの黒い煙が背中に集束した。

 

 

『ガブットラッシュ!天へすっ飛ぶ!テンペスットボトル!』

 

「うおおおおおおおおおっ!!」

 

 

 それは、翼だった。巨大なコンドルを思わせる無数のペットボトルロケットで構成されたイカロスの翼。その全てから空気圧を発射し、まさにロケットの如く凄まじい勢いで上空に舞い上がる。上階まで上がると、機転を利かせて掲げたシャワーアブソーバーから水を出して砂を洗い流して脱出していたアブソリュートエコーたちが見えて。ビーストラッシュは、咄嗟にグラセンドに竜美を投げ渡した。

 

 

「彼女を頼む!俺はあいつを!」

 

「え、あ、うん!おn……怜二さん、気を付けて!」

 

「来るか。我が妻たちよ。有象無象は任せたぞ」

 

 

 バステトたちにアブソリュートエコーたちの相手を任せ、砂の足場を操りふわりと降りて、滞空するビーストラッシュと睨み合うデザートラッシュ。2人のトラッシュが、相対する。

 

 

「ふん!」

 

 

 まず動いたのはデザートラッシュ。ホテル近くを埋め尽くした砂山を操り、巨大なデザートラッシュの砂像を作り上げて拳を振るう。ビーストラッシュは空中で回転し、拳をいなすと砂像には目もくれず、デザートラッシュ本体に突撃。翼を叩きつけ、そのままデザートラッシュを連れて空を舞い上がる。

 

 

「速い…!?」

 

「このままじゃ新東京都が砂に埋まってしまう……場所を変えるぞ!グルルァアアア!!」

 

 

 そう言ったビーストラッシュが、デザートラッシュが引き寄せた砂嵐による雷撃を避けながら連れてきたのは、塵塚怪王と戦った跡が目立つ旧東京都。急ブレーキしてその廃ビルの一つにデザートラッシュを叩きつけるビーストラッシュ。空中で一対のペットボトルだけ滞空状態にしながら他全てのペットボトルロケットの砲口を廃ビルに向け、一斉放射。凝縮された空気弾の弾幕が次々と廃ビルに炸裂し、空気が次々と爆裂。廃ビルが倒壊する。

 

 

「これなら……!」

 

「知っているか?コンクリートも、もとは砂だ。コンクリートジャングルである都市は、我が領域である……!」

 

 

 瞬間、倒壊する廃ビルの瓦礫にゴミルギーが迸ったかと思えば全て砂に変換され、砂を足場にして空中に滞空するデザートラッシュの右手の中に集束していく。翼の向きを整え、空中で身構えるビーストラッシュ。高速で空中を移動して拳を叩き込むが、デザートラッシュは砂の膜で防ぎ、次々と砂の弾幕を放ってビーストラッシュは旋回して回避していく。

 

 

「斬れろ」

 

「なっ……!?」

 

 

 しかし、一言告げたデザートラッシュの右手から放たれた砂の刃が翼を斬り裂き、落下するビーストラッシュ。しかし焦らずに放出したガスで足場を作って跳躍して空中のデザートラッシュに突撃。しかし、砂が集束して形成された岩の剣で弾かれ、獣の様な体勢で空中のガスの足場に降り立つと、ジャンキュビーストの頭部を押し込んだ。

 

 

「時間をかければかける程、お前の手数が増えるなら……グルルァ!一気に決める……!」

 

『ビーストライク!テンペスットボトル!WOW!WOW!WOW!』

 

「そう言うのは宣言しない方がいいぞ、ケダモノにはわからんか?」

 

『ジャンクフォース・チャージ!』

 

 

 自身の周囲に広がったガスの中から巨大なエネルギーボトルを無数に展開するビーストラッシュに対し、今まで右に回していたデザードライバーの砂時計を、左に一回転。肩を前に向け、グググッと握りしめた右の拳をめいっぱい背後に回して砂を操っていたゴミルギーを集束させていくデザートラッシュ。それでも、両腕をなにかを引っ張る様に突き出して、エネルギーボトルを殺到させた。

 

 

「吹き飛べぇえええええっ!!!」

 

『テンペスット!エクセキュートラッシュ!!!!!』

 

「今宵は、ここまで。でえええいやあ!!」

 

『ダークネスフィスト、禁忌の一撃!!!』

 

 

 その拳は、吸い込まれてきたビーストラッシュの胸部に直撃。余波で砂嵐が吹き荒れて、その勢いは旧東京都を飲み込んで粉砕して砂塵へと変えていき、デザートラッシュを基点に巨大なクレーターが出来上がったかのように、旧東京都の一角は砂漠へと変わっていた。

 

 

「あ、があ……」

 

『相棒!しっかりしろ、相棒!』

 

『ガウ!クゥウウン……』

 

「お前はよくやった、日本のトラッシュ。この俺の首に届きかけたぞ。とどめだ」

 

 

 変身が解け、胸部を大きく抉られて倒れ伏した怜二。腰のトラッシュドライバーと排出されて駆け寄ったジャンキュビーストの声が響く中、デザートラッシュが岩の剣を掲げ、そして降ろした。

 

 

「……その物騒なものを下ろしてもらえるか?廃棄物の魔女よ」

 

「騙した相手に対して悠長ですね?サンドルフ・アメン・ラー。と私は警告します」

 

 

 振り向く。そこにいたのは、空中にふわふわ浮かび、ホーキーストライカー・ガンモードの銃口を突きつけたゴーストラッシュ。“門”が自分は使えないので文字通り飛んできたらしい。

 

 

「彼を殺されるわけにはいきません。もしもそんなことが起これば、“彼女”が起きて今度こそ世界は滅亡します。と私は事実を継げます」

 

『何の話だ…?相棒がなんだって……』

 

『ガウ!ガウ!』

 

「それは気になるが……廃棄物の魔女と敵対するのは愚策だな。今回は引こう。だが、今度は世界規模で攻め入るぞ。肝に銘じておけ。一週間後だ」

 

「教えてくれるなんて優しいですね?と私は首を傾げます」

 

「勘違いするな。これは優しさではない。宣告だ。例え世界中の戦力を集めても俺には勝てない。その事実を告げたのみ」

 

「そのゴミルギー蓄積装置、ジャンクフォースにどれだけのゴミルギーを捧げたのですか。これほどの出力は想定外なんですけど。と私は不思議に思います」

 

「簡単だ。ゴミルギーを買い取った他国を襲って集めたまでだ。チリヅカが世界に商売を行う限り、無限に供給できる」

 

「なるほど。戦犯は捨我のようですね。と私は自分のことを棚に上げます」

 

「この力を与えてくれて礼を言う。次はお前を我が臣下に向かえる」

 

 

 そう言ってデザートラッシュは小規模な砂の竜巻を生み出し、それに乗って去っていった。恐らく女神たちも回収してエジプトに帰るのだろう。残されたゴーストラッシュは変身を解き、怜二に視線を向けた。

 

 

「……ゴミルギーによって生じる負の感情に振り回されてましたね。仕方ありません、私が鍛えます。と私は結論を述べます」

 

 

 そう言って箒モードに変えたホーキーストライカーに怜二を乗せて自身も立ち乗りし、夢月は新東京都に帰還するのだった。




デザートラッシュのモチーフはガノンドロフ、オーマジオウ、そしてワンピースの砂漠の王サー・クロコダイル、サンドマン(PS5版スパイダーマン2)です。さすがに砂にはなれないけどコンクリートを砂に変換したり砂嵐を操れるってだけで強すぎる性能になってます。夢月の想定外でサンドルフの才能です。

最強と称えられながら敗北したクズリュー。女神六人がかりで削られて、想い人と部下を同時に狙われて判断力を失ったところに致命の一撃はさすがに無理である。逆に言うとここまでしないと勝てないわけですが。竜美個人的には怜二に抱えられて別の意味で気絶しそうになってたとかなんとか。

ビーストラッシュ版テンペスットボトル登場。ビーストラッシュは既存形態の能力を強化して行使できるんですが、テンペスットボトルだとイカロスの翼状態になります。飛行能力+弾幕特化型。だけどビーストラッシュ故に好戦的で凶暴になるのがいただけない。意味深夢月が師匠になることを決めた様ですが?

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